人狼物語(瓜科国)


1022 地球防衛村4th 〜恋と魔法と学園モノ! IN 盟譜学園〜

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≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子


 だが待ってほしい。果たして夢とはなんなのだろうか。
 

2012/12/01(土) 03:46:29
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子

「………。」
「………。」
 幻獣を探している間、双海子さんはなんだか気まずくてずっと沈黙したままでした。そんな双海子さんにつられてか、ロックとタックもずっと無言です。

2012/12/01(土) 03:46:42
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子

「ねえロック、さっきはなにしてたの?」
「…なんでもねえ」
「やっぱ、探し物」
「なんでもねえって」
「むー」

 ロックの態度に双海子さんは不満顔。けれどそれはさておき、冒険者一行は幻獣とエンカウントです。

2012/12/01(土) 03:46:55
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子

「幻獣の気配があります。双海子さん、準備を」
「ええっと、レミット! …ドリーミィ・シューティン!」
「やっぱやんのかよそれ!」

 マッドハッター が あらわれた
   (ちゃーらーりーらーりーらーらーん

「幻獣ってアリスシリーズなの?」
「いや他でもいいんだが思い浮かばなかったみたいだ」
「誰が?!」

2012/12/01(土) 03:47:27
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子

「なお見た目的には二足歩行のアメリカザリガニです」
「どっこも帽子屋さんじゃなーいっ」

 マッドハッターの攻撃は強力だ、するどいハサミを振り下ろし巨大な岩だって粉砕する。堅い殻に覆われた身体はとっても頑丈でちょっとやそっとじゃ傷つかない。オマケに羽根が生えてて不器用ながら空だって飛べるぞ!

「ほんとにぜんぜん帽子屋関係ないじゃないー」
「だから思い浮かばなかったんだって!」
「脚本家に文句いってやるー」

2012/12/01(土) 03:47:45
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子

「マッドハッターの弱点は炎です。なんとかして火に飛び込ませることが出来れば…」
「えー、学園を火事にするわけにもいかないしっ」

 アドリブに弱い双海子さんはなんだかいつにもまして落ち着きがありません。夢の力を使うこともできずに逃げてばかりです。

「お前もうちょっとまじめにやれよ!」
「そんなこといったって…」

2012/12/01(土) 03:47:57
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子

 実は双海子さん、昼間のロックの様子が気になったままで集中できない状態です。ことあるごとにロックの方をちらっとみちゃって隙だらけ。

 マッドハッターの ばかぢから! 近くにあった学園の創始者ダーナ=メイフィールドの銅像を投擲!

「双海子さん、危ない!」
「え、、、きゃああっ」
 勢いよく飛んできた銅像に思わず足の竦む双海子さん。
「ばっかやろ…っ」

2012/12/01(土) 03:48:12
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子

 ずずー… ん。
 銅像着弾。双海子さんは寸前で誰かに突き飛ばされて無事でした。双海子さんが慌てて身を起こして銅像の方を見ると、そこには双海子さんを庇って銅像の直撃を受けたらしい、青服のイケメン青少年が倒れています。

「ロック?!」
 どうやってこの姿になったのか、とにかく双海子さんが駆け寄るとロックは頭から血を流しぐったり倒れています。
 ロックを助け起こそうとする双海子さんに、しかしマッドハッターも近寄ってきます。

2012/12/01(土) 03:48:32
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子

「キキィ!」
 その時、ロックの懐からナニカが飛び出しました。見るとそれは昨日捕まえたはずのバンダースナッチです。
「あなた、昨日の?」
「キ!」
 双海子さんの声に応えながら、バンダースナッチは振り下ろされたマッドハッターのハサミをがっちり受け止めます。

2012/12/01(土) 03:48:53
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子

「う…」
「ロック?」
 ロックのか弱いうめき声。涙を滲ませながら双海子さんはバンダースナッチに叫びます。
「お願い、ロックを助けて!!」
「キィィィィ!」

 バンダースナッチの ほのおのキバ!
 マッドハッターに こうかはばつぐんだ!

2012/12/01(土) 03:49:07
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子

「いまです!」
 すかさずタックが折り紙を取り出し、弱ったマッドハッターへと投げつけます。
 マッドハッターを包んで出来上がった紙風船はしばらく揺れていましたが、ぴたりと動きを止めて見事に幻獣の回収は成功しました。ですが喜んでいる余裕はありません。

2012/12/01(土) 03:49:42
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子

「ロック、大丈夫、ロック」
「だいじょうぶなわけ、ない、だろ…」
「ロック…」
 幻獣を回収したタックも双海子さんとロックの傍までやってきます。

「なめこに戻れば痛みもなにもないのでは」
「あ゛」
「それでいいの?!」
 こうしてロックは一命を取り留めました、大団円!

2012/12/01(土) 03:49:54
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子

「それで、この仔は?」
「キ!」
「あー…」

 昨日、双海子さんが助けたバンダースナッチがどうしても双海子さんを手伝いたいと聞かなかったのでロックが連れてきてたそうです。
「朝の着替え騒動で忘れてたわ」
「忘れてたわ、じゃないよー」
 ともかくおかげで助かったとバンダースナッチにお礼をいい、双海子さん達の今日の冒険はこのまま駆け足で終了です。

2012/12/01(土) 03:50:09
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子


…終了ですが。
 

2012/12/01(土) 03:50:25
≪_遅延メモ(5日目)_≫
雪宮 双海子

 そんな双海子さん達の様子をグラウンドの向こうから見ている影が一人。これはいったい――?

 ジリリリリリリリリ...

2012/12/01(土) 03:50:38
雪宮 双海子

(メモをはがした)

2012/12/01(土) 23:17:11
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