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[――古代中国の某義兄弟も驚きの数奇な縁に、
少女の心は打ち震えていた。
この様な、偶然が、運命があり得るのだろうか――。
女性の敵を共に滅ぼした、主におばあちゃん子繋がりという
全世界 約7915万人対象の縁。
お手軽コンビニエンス運命。]
『苦しゅうない。』
[だがそんな事は些細とばかり、
スケッチブックを小脇に抱え、深く頷く少女一名**]
駄目なのか?
確かに文化祭が亡くなれば悲しむ人もでるかもしれない。
無論僕も文化祭を中止するつもりなどなかった。
しかし、あの汁以上のものが出てくるとわかった。
ならば汁を止めるために文化祭は止めるしかない。
そのほうが被害が少ない。
そうだ、文化祭は犠牲になったのだ……。
[おどろきとまどったままのまほうつかいに対し、再び定規を構え直す……と、ふと国代は気がついた。椅子を無造作に切ったせいで定規がボロボロになっている事に。]
使えん。安物過ぎたか。仕方がない。変身なんかしてるんだ、きっとこれぐらいの魔法や必殺技的な事が出来たりするんだろ?
―― I am the fresh and bone of my own stationery.
[国代は数本のチョークを手にすると、またたく間に壁へ何かを描き込む。それは黒板用の、巨大な三角定規だ。その「絵」が実体化して国代の両手に収まる。]
とっととくたばりやがれぇぇぇっっっ!!!
[クニシロは三角定規(両手武器)を装備して、まほうつかいに攻撃した!]
……。
[国代は息を整えてから、へんじのないしかばねの元へ歩みよって、そして、]
やっぱり生きてるのか死んでるのかわかんねーな。
[念のため巨大分度器にえびぞりにくくりつけて、アーノルドの方へ転がした。]
これで任務完了かい? なんだか実感わかねえな。
ふむ……では、考え方を変えましょう。
あの汁が危険だとするならば、それを縮さん、あなたが引き受けるという手法があります。
あれらすべてをあなたが飲み干してしまえば、だれもあなたがいうところの被害はでず、なおかつクラスの優勝どころか賞を総ナメです。
豪華景品を一位から全て総取りです。
学園祭を楽しみにしていた人たちの思いを踏みにじることもない、画期的な一手です。
[決して良い子は真似しないように]
オーライ。ま、世界が平和になっても学校は平和にならない気がプンプンするぜ。
[まほうが飛んでくると思って身構えていたら飛んでこなかったので、国代は内心おどろきとまどっていた。]
まあ実感湧いてしまったらほんとに○してしまっているかもしれんからな。
これくらいの余韻が残る感じで十分だろう。
[括りつけられたまほうつかいを奥のほうにほっぽりながら]
あとはうちの調査部隊が確認してくれるのでな、明日の朝を楽しみにしてくれたまえ。
ースタバー
もう今日の作業は終わり。
だけど、レポートも書かないといけないんだった。会長と機関にそれぞれ一つずつ……。
[京子は、靴下泥棒の目撃者として警察の現場検証にも立ち会い、被害報告も学園総務部に提出していた。それで終わりとしたいところだが、21世紀の最新型ゾンビとしてのしがらみが色々あるのである。自身の存在意義を示す為にも毎日のレポートは欠かせなかった。]
まず会長向けに靴下泥棒の件から。犯人は栗栖源一郎で決まりね。
私の写真からもシスター長の証言からも明らか。盗んだ靴下をばらまいて逃走中。
昨日今日と無断欠勤しているし、ますます許せない。
あ、警察にも届出は済ませてありますって書いておかなきゃね。はい、そうしんそうしん。
その前にFACEBOOKで友達申請もやっぱりしておこうかな……。
メッセージの方は、見てくれてるんだよね。わたしウザいかな。今日はレポートだけ送っておこ。
後で、不審者メルマガでも栗栖源一郎情報流しておかないと。
問題なのが、この栗栖源一郎がアーヴァイン襲撃に絡んでいる疑いが強いことね。
栗栖源一郎が、アーヴァインはエイリアンだ殺せとわめいていたのが、私の強化聴力で拾っているのよね。その時は、栗栖源一郎だと分からなかったけど、照合してみると、どうにも同一人物。
エイリアン名簿の件もあるし、靴下泥棒栗栖源一郎は、出来るだけ早く捕まえたほうがよろしいでしょうと書いて、締め。以上以上よしきたホー!
[京子は、送信ボタンを押すと、そのままMBAを閉じた。]
機関向けは、家に帰ってからやるー。
なるほど違いない。本当に○してしまうなら、もっとギャラを貰わないと。
[画面の向こうでちょっと死体が出来ている予感がするが、きっとスタッフがおいしくいただくんだろうっておっとちょっと某Elonaが混じった。
この物語はフィクションです。よしこれで万全。**]
[盟譜学園前警察署:不審者情報
本日10時頃、靴下泥棒とみられる男が、盟譜学園内の木陰で盗んだブーツの匂いを嗅いでいるのが目撃されました。不審に思った生徒が近づくと靴下をばらまいて逃走しました。
不審者の特徴:40代、短髪、青髪、180cmくらい。徒歩。]
[まほうつかいは、じつはあまり魔法を使っていない。
「だいろくまほう」を一度使っただけである。
そして「だいろくまほう」は誰かの幸せを祈って使われるものである。つまり、まほうつかいは誰をも攻撃していない。]
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