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― 校門付近 ―
[シスター長は散らばった靴下を集めていた。
どうやら一部始終を見ていた生徒や、「あ、これ私の靴下!」と乱入してきた生徒も片づけを手伝ってくれていた。]
ありがとう。感謝するよ。
[粗方片付け終える頃には、どこかで見たようなおぢさんは陰も形もなかった。シスター長の表情は晴れない。
リモコンのボタンを押すと、対物ライフルが教会に引っ込んだ。]
冷泉に…………怒られるなあ………。
はあ。
[木陰で正座中。メイドロボ反省の構え。]
[保健室では、一組の男女と入れ違いになった。
ベッドの中でもぞもぞとズボンを履く様子まで見られてしまっただろうか。]
[軽い混乱に陥ったので状況を整理しよう。
・眼の前にいるのは男性
+浮遊感 → 抱えられているらしい
・此処は保健室のようだ → 運ばれたらしい
・先ほど通りすがった男性はズボンが
ズボン?]
[『よいですか立海。
男は狼なのです。皆例外なく。
父も含めて警戒なさい。
ええ、父親だからといっていつまでも一緒にお風呂入ろうなどと
そんな戯言は無視して良いのですからね。』
唐突に入った母の声の回想──────]
っっっ……!!
[こんらんが ちょうこんらん に しんかした!]
クリストファー ラヴロックは、国代 直人 を能力(襲う)の対象に選びました。
[シスター長こと瀬織五月はメイドロボである。詳しい経緯は>>1:373を参照されたし。経緯はともかくメイドロボはロボとしては感情豊かである。くるくる回る感覚も表情も全て後天的に獲得したものと言えよう。それは偏に自我の発露であり、死にたくないという恐怖心によるものでもあり、食べてみたパンが案外美味しかったという感動による。それはともかく。
ネジが一本外れているため、基本的にメイドロボとしては無能と言わざるをえないのが実情だった。]
父さんには、幸せになれればそれでいいって言ったけど
今は何か力が欲しいな。
[腕をじっと見る。別にロボとしての性能が見えているわけでもない。ビームが出たり多段変形したり――そもそもそれは操作する者がいればこそであって。
え、そろそろ長いって? まあ気にするな一杯飲もうぜ。]
[保健室にいた男子生徒は出ていくらしく。だがベッドの中でもぞもぞしていた事から、やはり何かがあったらしいことがわかった。
ここは学舎では無かったのか。
その疑問はけれど口から出ることはなく]
――起きたか?
[下から聞こえた声に、白水を見下ろした]
いきなりまほうつかいを処分対象に選んだ国代には、何か確信があるのだろうか。
僕は国代をキャトルミューティレーションの対象にしておくよ。
―地球防衛軍・本拠地―
何だ、やっぱり生きてたのか。
学園内で、そのような格好でうろつくとは、感心しないな。
学祭が近いとは言え、まだ開催まで間があるのだし、羽目をはずすには早すぎるだろう。
[学は起き上がってきょろきょろしている「まほうつかい」のような人に、そう声をかけた。]
それが私、魔法の影響でゲームの中にいるんです。
第六魔法の研究の過程で…
[はっ。私怪しい。]
…という設定で劇をやらなきゃいけなくて。
おき あ はい あの
[たつみは こんらんしている!
ああともあれ重いのだから降りなくては。
眠る間とは違う警鐘とそれが重なって、慌てて飛び降りようともがいた。]
わ、
[当然バランスを崩すが。]
まあ、屍で無いと言うなら、そこの出口からどこへなりとも出て行きたまえ。
[「まほうつかい」にそう声をかけた後、モニタに映る瀬織を見つめる。]
何か、あの顔、どこかで見たことあるような気がするな。
倉庫の古い写真で見たのだったか……帰ったら調べてみるか。
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