1001 Fate/Forsaken Diary 聖杯戦争村9th
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杏里 メイフィールド
いけない。
［バーサーカーも心配だが、何より自分が危ない。
その舟に魔力が充填されていくのを感じ取り、直感で退避する。
後ろに逃げても危険、ならばと。
彼は宍戸には攻撃はしない。
ならば、安全圏は唯一つ。
手にしていた弓矢を、今度はリボン状に変化させ、宍戸の近くにある鉄柵に絡め、そして一気に巻き取る事で大きなジャンプをし、その光線からは間一髪逃げ延びる］
宍戸 颯
やりすぎだ…ばか……。
[身体を必死になって持ち上げる。
己が杏里の弓の的になっていることなど気付かず。]
――――――……。
[これなら、勝利は間違いないだろうと。]
志久真 唯
詳しくは分からないわ。
分からなくてもいいことのような気もする。
でも、あの人。
多分、覚えてないくらい、長く生きてる。
…この学校の創設者、か。
[帰ったら、志久真の資料を当たろう。
志久真はこの辺りに何もなかった頃から住み着いていた。]
杏里 メイフィールド
はあっ。
［後方で激しい光の照射と爆発音が鳴り響く中、杏里は周囲を見回す。
この魔力の源を撃たねば。
手にあるリボンを今度は剣に生成し、近くで膝をついていた宍戸へと体制を低くしながら駆け寄る］
バーサーカー アステリオス
［水に沈みながら、よぎった考えを打ち消すように呟く］
―――迷え。
［最大出力でラビリンスを起動させる。自身の前の空間そのものを歪め、迷路化する。
これで少しでも熱量が拡散すれば……それでも死ぬかな。
皮肉に笑いながら、握っていた双剣を離した。
無事な左手に新たに握るは……彼が振るうにはあまりにも巨大な、黄金の斧。
ラビリス。それは、捧げられた生け贄の首を跳ねた両刃斧。
迷宮の名の源となったその長柄こそ、彼の本来の武器］
……お、ァあぁアッッッ！
［それを、投げる。渾身の力を込めて。
迫る凄まじい熱量の、その向こうに］
志久真 唯
[科学を神秘と同じように信奉していた父や兄なら、いや、これは科学の力でも実現がきっと可能だ、とでも言ったのかもしれないが、私にとっては高校化学だってほとんど魔法に近かった。
目の前の光景は、なかなかに現実離れしている。
今自分に覆いかぶさっている浅葱さんもあれの輩なのだな、と考えると、少しほっとした。
おかしいのかもしれないが、ほっとした。
思ったより近いもののように、感じられたからだった。*]
一由 智
[あの日記を読んだからかもしれない。
杏里の記憶を《読んだ》からかもしれない。
ともすれば、少女の落書きにしかみえないそれ。
気に掛かれば湧き上がる知的興味の対象へと変わる。
が、今は――神話の戦いが、優先だ。]
ちょっと離れた方がいいかもな。
そうだ。……寒いかなと思って。はい、これおみやげ。
[手渡したのは、クラスの出し物用に作りすぎて余った
フェイクファーで出来た「猫の手の手袋」と「猫耳フード」であった。
智の気遣いは、ちょっとずれている模様だ。]
宍戸 颯
――――――っ？
[こちらに近寄ってくる気配に気付いて立ち上がる。
刀に手を添えるも、少なくなった魔力のせいで身体が思うように動かない。]
ホント、器用な人だ……。
[刀で剣撃を受け止めようと、抜刀の構えを見せる。]
ライダー ツタンカーメン
[膨大な熱戦を放射すると共に
―…月の舟は崩れて消えて行く…
ミーノータウロスはどうなったか？
舟から投げ出され、空に落ちながら、見据えた主]
…っつ！「ふう」
[飛んだ…最後の力振り絞り。まるで隼の形をした「ホルス神」の加護を受けたように。
しかしそれは弱々しく、降り立った場所は颯のと杏里の間
…
まるで、庇う様に]
【独】 ランサー 服部半蔵
/*
ランサーの反応がとてもにぶにぶだったのはみてるだけなのと、バイオハザード6のプレイ動画でエイダハァハァしてたからです。
エイダさんかっこよすぎて。
ライダー ツタンカーメンは、バーサーカー アステリオス を投票先に選びました。
杏里 メイフィールド
［脳裏にちらつくのは、志久真君やクリストファー君の顔。
迷う。このまま炎を振り下ろしていいものか。
しかし、この状況を脱するにはこれしかない。
握りこんだ炎の剣が一回り大きくなると、そのまま振り下ろした。
それは、宍戸の体ではなく。
ライダーの体へと］
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