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こうして、ダーナ=メイフィールドが作り上げた”聖杯”の中で、幾度目かの”聖杯戦争”が始まった・・・・・・
どうやらこの中には、村人が15名、人狼が4名、C国狂人が1名いるようだ。
−夜・高等部一階/開かずの間前−
そもそもおかしいのだよ、この用務員たる栗栖源一郎が足を踏み入れたことのない用務員室があるなどと。
・・・・・・はて、なぜ今までその事実に私は気が付かなかったのだろうか。
用務員 栗栖 源一郎が「時間を進める」を選択しました。
さーて、先週のサ○エさんはっ?
・教会の神父は爆睡中
・痴れ者と叫んだ名を名札に書く王様
・やばいぞギャグが少ないぞ耐えられるのか私、自重せよ!
の、三本でした。
特に三本目に気をつけましょう。フレーバーが空気を壊してはいけません。
>どうやらこの中には、村人が15名、人狼が4名、C国狂人が1名いるようだ。
この村、場合によってものすごく早く決着しません?
−夜・高等部一階−
――――――。
[用具室前でぶつぶつと喋っている人影を、荏嶺は廊下の角から伺っていた。
ダーナの日記に何かしら書かれてはいないかと思ってやってきたのだ、が。]
[2012年 10月 13日
聖杯戦争の開始を確認しました。
今度こそ願いがかなうと信じていますよ、荏嶺。
学園敷地内での戦闘の後始末は任せます。
聖杯戦争に関わらない生徒たちは何が起きてもそれを特別な事と思わないように思考を操作しています、外部からの鑑賞と参加者の統制は任せましたよ]
[そして、日付が変わると同時に日記に次の頁に文字が浮かび上がる]
[2012年 10月 14日
サーヴァントの召喚は順調のようです。
イレギュラーもいるようですが、今回は問題ないでしょう。
あとは生贄の準備だけです。
聖杯への願いの儀式は、多くの生贄が学園に集まる日。今度こそ、生贄たちの命と引き換えに、私の復活と私たちの永遠の命を。
そして、その時こそ人間になってなお令呪に束縛された杏里もまた、解放される事でしょう]
[ぱらぱらぱら・・・・・・]
ど、どういう事なのだ。
生贄とか復活とか永遠の命とか、さっぱり理解できん。
[しかし、ふと脳裏を過る。
”多くの生贄が学園に集まる日”とは]
・・・・・・学園祭、か?
だとしたら、この生贄っていうのは。
[体が震える]
だ、誰かに教えなければ。
[栗栖はその日記を手に取ったまま、用具室から出ようとした。
しかし、その瞬間強力な力によって用具室の内側へ弾き戻され、壁に体を打ちつけた]
―回想/日曜・夜―
[夕方には白水の家まで一旦戻り、立海が寝静まるのを待って、外へと出た]
……。
[屋根の上に立ち、見やるのは学園の方向。
胸がざわざわとするのを感じ取る。
見に行っても良かったがここを離れる事はつまり、立海を危険に晒すことと同じ。
顔見知りが多いのであれば、拠点たるここも知られている可能性が高いのだから]
難儀だな。
[呟きは空に掻き消える]
つっ・・・・・・なんなんだこれは!
部屋から出られないじゃないか!!
[正確には、日記がこの部屋から持ちだされる事に対して抑止力が働く結界がこの用具室に張られている。
その存在に気がつかず、用具室の扉は容易く開くが、開けようと言う気が起きない。無意識に”開かずの間”であるとインプットされてしまう。
もし扉を開けて日記を読んだとしても持ちだすことは出来ない。
そして、生徒たちはその内容を”重要な事である”と思わないように意識をコントロールされてしまう。
それが、ダーナ=メイフィールドの日記にかけられた呪いであった]
くそっ、どうすればいいのだ・・・・・・
[この日記を机の上に置き、このまま用具室を出れば元の生活に戻れた。
しかし、栗栖はそれをしなかった。
それが栗栖源一郎の命運を分けた要因であり、またこの行動を取った事自体、彼が既に学園の関係者という大きなカテゴリーから外れ始めているイレギュラーである事を示していた。
そして、彼の災厄はその背に近づいていた]
くそっ、どうすればいいのだ・・・・・・
[この日記を机の上に置き、このまま用具室を出れば元の生活に戻れた。
しかし、栗栖はそれをしなかった。
それが栗栖源一郎の命運を分けた要因であり、またこの行動を取った事自体、彼が聖杯戦争参加者と同じく、既に学園の関係者という大きなカテゴリーから外れ始めているイレギュラーである事を示していた。
そして、彼の災厄はその背に近づいていた]
―月曜・朝―
[やがて東の空が白み、緋色に染まっていく。
いつの時代も変わらないものだと、仮面の奥に空の色を映す]
始まりか既に始まっているのかわからんが……嫌な空気をしているな。
[ざわり、と再びざわめく。
何故己がここに喚ばれたのか、触媒となるものがあるわけでもなく、関係性も薄く。繋がる何かがあるようにも思えない。
ただ戦うために喚ばれたとするには、戦いそのものに意味を見出す性分でもなく]
考えたところでわかるわけでもないな。
[日が見えたところで、屋敷の中へと戻った]
−用具室−
この部屋に何の御用でしょうか?
[用具室の戸を開け、中に入り。声を荒げる用務員へと問い掛けながらゆっくりと戸を閉め、鍵を掛ける。]
こんな時間です。静かにしてもらえますか。
ここには、下着も水着もありませんよ?
[冷ややかな眼差しで用務員を見つめ、荏嶺は自分の二の腕ほどもある長い、黒い、鉄の針を逆手に握った。]
−用具室−
この部屋に何の御用でしょうか?
[背後より、話し掛ける。]
こんな時間です。静かにしてもらえますか。
ここには、下着も水着もありませんよ?
[冷ややかな眼差しで用務員を見つめ、荏嶺は自分の二の腕ほどもある長い、黒い、鉄の針を逆手に握り、男の脳天目掛け振り下ろした。]
−日曜/中央ブロック/教会への道のり−
皆して緊張感がないっていうか、僕だけ緊張してるのが馬鹿らしくなってきたよ……。
[複数のマスターやサーヴァントに出会いながら、一番緊張したのが、噂に名高い高等部生徒会長との邂逅だった少年の呟き。
そうこうしている間に教会に辿り着いた。]
ここは不戦エリアだから、戦闘を仕掛けちゃダメだよ。
やれって言ってもやらなそうだけど……。
[キャスターにそう声を掛けて、教会の中へ入る。]
中等部2年、クリストファー=ラヴロックです。
聖杯戦争のマスターとして、参加の意思を報告に来ました。
サーヴァントのクラスはキャスターです。
[必要な報告を終え、教会を後にした。]
さ、今日はもう帰ろう**
/*
>こんな時間です。静かにしてもらえますか。
>ここには、下着も水着もありませんよ?
それ別の村です自重しろ
wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwww
―月曜朝:一般住宅街 一由宅―
[本の森、壁一面のメモと付箋に埋もれた部屋で、純和風の食卓を前に、智は少女に語りかけている。食事は律儀に2人分用意してあった。]
昨日のあれ、交戦だったね。
血気盛んだな。
[様子を見に行くという選択肢もなくはなかったが、
現状では危険と判断して昨日はそのまま家で現状の問題について煮詰めることとした。
机の上に広げた手帳と付箋にびっしりと書き出された様々な案。画伯によるごま粒あんぱんについての推理ももちろん記されている。]
ぼくらは簡単に戦いを挑めるような状態じゃない。
しばらくは情報収集……だな。
《書を読む》必要もありそうだし……
[実際、少女は戦いに挑むとなったとき
怯むのか、どうなのか。
智はじっと、その可憐なかんばせを見つめた。]
……、ん
[ふと、其の首元に目が行く。
襟から僅かに覗く、斬首を思わせる赤い筋。
――血・血・血が欲しい。
――両親の罰当たりを受けた、白痴の子供。
――名前は、そうだ――なんだっけ?]
― 月曜・朝 ―
[猫が顔をかしかしと洗っている]
ん、起きたんか?おはようさん。
ボクも大体用意終わった所や。
どや、この毛並。
ボクの死後に多くの人々がボクの毛皮を取り合う戦をし、
後々に舎利塔みたいなもん建てられても驚かへん程度には
かっこええやろ?
[ちょっとどや顔の猫がそこにいる]
[しかし、どうもクリスの同意は得られなかったようだ
ぺしぺしと尻尾が床を叩く]
なんやねんー、もっと褒めたってもええやんか。
猫に嫌われてまうでー?
人生の10割損すんで―?えらいこっちゃやで。
[わざとらしく文句を並べたてながら
んーっと体を伸ばす。みょーん]
ま、実は結構どうでもええねんけど。
ちょっとボク散歩でもいってくるわー。
なんかあったらすぐ呼びやー?
―月曜朝:一般住宅街 一由宅―
?
[投げられた声に、ぱちりと瞬く――と同時
律儀に少女の分も用意された食事の卵焼きに、ぶすりとフォークが刺さった。
…フォークである。昨晩の蕎麦で気配は既にあったが
残念ながら箸の使い方が壊滅的だった為に、フォークが貸し与えられていた。
薄黄色を口へ放り込んでもぐ、と口を動かしながら、
じ、っと向けられる視線にかくん、と首が傾いだ。]
[おねがいごと。
瞬きと視線だけでそう復唱して。
ぱ、と。握ったままのフォーク――もとい
半分ほどの欠片となった嬉しそうに卵焼きを掲げた。
気に入ったらしい。
…おそらく、唐突に投げられた問いが 勘違いの要因。]
……――
[ぱちん、とひとつ瞬いく。
それから首を傾けて、肩を竦めて苦笑した。]
――ま、いっか。
それ、おいしい?じゃあまた作るよ。
[謂って、智は付箋の大量に貼り付けられた
皮の手帳をぱたん、と閉じる。]
……よし。そろそろ学校に行かなくちゃ。
君も一緒においで。
[手を差し伸べ、素朴な笑顔を向ける智は
昨日法螺を吹いて少女に付けた偽名も、既に思い出せない。]
⇒学園方面へ
ん。
[日記を机に置き、戻ろうてして何かに躓いた。
見下ろせば、虚ろな瞳で横たわる、かつて用務員であった亡骸。
先程までは夥しいまでの血液が床の上に池を作っていたが…床が飲み干したとでもいうのだろうか、その痕跡はすっかり残っていなかった。]
何をしている。この部屋で寝るんじゃない。
[眉をひそめ、吐き捨てるように呟くと荏嶺は無造作に死体の襟首を掴み、用具室の窓を開けて裏庭に見える手近な茂みへとそれを投げ捨てた。]
―月曜・朝/学園へ―
[立海が準備を終えるのを待って、学園へと向かう。
午前は授業があるらしい、立海と別れ、自身は学園の中を探ることに決めた。
今日は実際に講義することはないものの、「出勤一日目」らしくワイシャツにジャケットをはおり、黒縁の眼鏡はそのまま、髪の毛は行く分か整えられていた]
この学園内にくれば魔力が満ちる。
ここに聖杯がある故なのか、別の意味があるのか……。
しかし、平和なことだな。
[高等部教室棟の壁に凭れ、授業中らしい校庭を走る一団を眺めた]
―日曜日/盟譜学園前高級住宅エリア・書庫―
[ウエストポーチの中に詰め込まれた、十数本のチョークを確認すると、背広の内側になるよう腰に巻きつける。
薄めに作られたそれは、外から見ても目立たないはずだ。
チョーク自体は、御厨家が代々魔術を込めて練成された粉から作られており、学自身の魔術を強化、あるいは効果を広げる力を持っている。]
さて、出勤だ。
[いつに無く心が昂ぶる。
このような気持ちになるのは初めてかもしれない。
顔はおそらく、笑顔で良いのだろう。]
― 学校の入り口・門の上 ―
[そこには、一匹の猫が気持ちよさそうに昼寝をしていた]
(ぽかぽかしてて、気持ちえぇわ)
[時折尻尾の先端やひげがぴょこぴょこ動いている]
―月曜・朝/学園―
[正門をくぐり、学校へ。
傍らの少女へ智は顔を向ける。]
あんまり目立たないように
姿を消してたほうがいいね。
……でも、折角制服があるんだから
学校を見て回ってもいいよ。
でも、ぼくが呼んだらちゃんと戻ってくること。
それから―――
[と、転校初日の後輩に世話を焼くような調子になってしまうのは致し方のないことだった。
サーヴァントということを除いても、見目麗しい美少女の転校生ということはちょっとしたニュースである。]
――あ、猫だ。
[と、言葉が唐突に途切れた。
正門の上に乗って眠っている猫を見上げた。
画伯の絵を思い出し、やっぱり似てないし。と思った智であった。]
[聞き覚えのある顔に耳をぴくぴく]
……。
(あ〜……、えらい早い巡りあわせやねぇ。
喋らん方がええかな、これは。)
[顔をゆっくりと上げれば、
まだ眠いのかうっすらと横目で様子を窺うように。]
にゃあ?
―月曜日/中央ブロック・正門→職員棟―
[正門をくぐり、いつもの職場へ向かう。
すれ違う同僚たちに、挨拶をし、自分の机に座って授業の準備を始める。
これもいつもの事だ。
だが、働く場は既に戦いの場になり、自分以外の同僚は気づいていない。
何とも不思議な気分だった。**]
[また作る、との言葉に、ぱ。と顔が明るくなった。
――おねがいごとは、叶うらしい。
やった。と嬉しそうにフォークを振りかざすのも束の間
そろそろ行くという言葉を捕らえると
慌てて残った半分の卵焼きを口の中へと放り込んだ。
細やかに記された序盤のページから一転、
よれよれの文字と、謎の物体がいくつか描かれた少々不思議なノートを抱えて、
伸ばされた手を握る様子はやはり兄妹のようであったか。]
―学園―
[そうして学校へと辿り着くのはそれ程時間を要さない頃。
学校を見て回ってもいい、という言葉にぱちりと一度だけ瞬いて
こくん! と勢いよく首を縦に振った。
戻ってくること、という言葉や、続くだろう言葉にも
こくこくこくこく…、と明らかに
伝えられる注意事項よりも多い頷きを、返し]
!!
[ねこ、の単語にぴたんと動きが止まった。
きょろきょろと周囲を見回して、
その姿を見つけた直後、てて、とそちらへと小走りに駆け寄った。
――通常の野良猫なら、猛ダッシュで逃走される程度の近寄り方。]
(ほんまに猫好きなんやねぇ。
猫冥利に尽きるってもんやけど……)
[ゆっくりと体を起こせばぐいーっと伸びをして
あくびを一つした後、すとんと校門から降りる]
にゃあお。
(あんまり、無茶苦茶はせんといてな?
猫は結構気難しいねんでー。)
[駆け寄ってきた少女のやや前方にちょこんと座り
じーっと顔の方を見上げて一鳴き]
―月曜・朝/学園―
あっ、こら
そんな走ったら猫逃げ―――
[――なかった。
智は不思議そうに思いながらも
少女と猫の側に向かう]
……よく慣れた猫だなあ、
おはよう。君、このあたりの子?
[妙に感心しつつ、猫にも挨拶をむけた。
もう直ぐチャイムが鳴ってしまいそうだが]
[座った猫の数歩手前で立ち止まると
ちょこん、とその場に屈み込んだ。
少しだけ近しくなった視線の位置で
じ。 と穴が開かんばかりに凝視する。
ガン見である。
そうして、一つ上がる鳴き声に
――無論、猫語を意訳すら出来てはいないのだけれども。
ぱち、と瞬いた。
かくん、と首を傾ぐ。]
―月曜朝・御厨宅→大学エリア・図書館―
[女は歩を止めた。
御厨学が学園に近付き、生徒の数が増えた頃のこと。
それまでは彼の推測通り、霊体化してついてきていたが、途中で人気の無い路地に入ると、実体化するまでを待った。]
過ぐる日について回ったのもある
出会うた面々は、ミクリヤマナブに手出しはせんじゃろ
[残り一組――実際には二組――に出会っていない事実はあったが、女は御厨学の行き帰りの見える大学エリアの図書館へと進み、窓際に陣取った。
本は手にしたものの、外にある人の行き交いを眺めている。]
あれが庶務を終えたなら、頼んでみるかな
[夜に出歩くよりも、何倍もの人の息吹を感じる。
未だ見ぬ昼間の市井に想いを馳せながら、息をついた。]
[少年の挨拶に再び鳴いて、
眼前でガン見する少女に軽く擦り寄り、体を擦る]
(軽くサービスや。感謝しぃやー?)
[そうして、再び校門の上へと飛び乗った]
[再び、校門の上へと飛び乗った猫を視線だけで追いかけ
ぱ。と青年の方を見て、
猫を見て、
そうして再び青年の方へ視線を向けた。]
…!! ――!!!
[ねこが!ねこが!よってきた!!さわった!
と半ば興奮気味で指差し猛アピール。
軽い筈のサービスは、少女にとっては猛烈な効果を発揮した。
チャイムが、と促されれば渋々立ち上がりはすれど
あおの目は未練たらたらしく、見えなくなるまで猫を熱視線。]
―月曜・朝/学園―
うんうん、よかったね。
もうちょっと仲良くなったら撫でさせてくれるかも?
[通り過ぎる生徒たちが
なにあの子可愛いー、猫いるよ猫、などと健やかな反応を向けてくる。智は、ちょっと恥ずかしい。]
ほら、遅刻しちゃうから。
[困ったような笑みで、少女を軽く引っ張り]
・・・
またね
[と、猫に向けて手を振った。]
[少女が立ち去るまでその場に留まりながら
尻尾を時折揺らす猫]
さて、次はどこ行こか。
[自分にだけ聞こえる声でそう呟いて
尻尾はいまだにゆーらゆら]
―大学エリア・図書館―
[書に日焼けがある。
紙に黄ばみがある。
文字の羅列に手垢がある。
机に幾つかの書を積み上げ、ただ視線を落とす。
真白い紙の書籍はそう多く読まずに、脇へ置いた。
窓の外には声。蒼天に舞い落ちる雨のように声は降る。
女は時を示す針を眺めることはない。
黄ばんだ紙を捲る音と、遠く重なる若者の声。
片方に目が疲れれば、もう片方を見やる。
一つを眺め始めれば、その最後までを瞳で追った。
どこまでも、それが見えなくなるまで。或いは、終えるまで。]
―月曜・朝/学園高等部棟―
猫、可愛かったね。
あれってそのまま猫なのかな。
「我輩は猫である」――なんてね。
[未練を全力で残している少女に話しかける。
無論、少女もあれがただの猫ではないと感づいているだろうが、猫は猫だし愛でるのには変わりないだろう。]
そうそう、ぼくは2年C組だよ。場所は校舎の2階。
―――、……
[高等部の方に入ると、新たな気配に令呪が痛む。智は、小さく笑った。]
―大学エリア・図書館―
[本が、小気味のいい音を響かせた。
積み重ねた本が幾つだったか。
その間に過ぎ去った時が如何程だったか。
数えることもなく、読み終えた本の山を棚へ返す。
あれは読んだ。これも読んだ。
似た結末があれば、異なる結末もある。
歴史を伝える古書さえも、時折人の意思が挟まれていた。
女が取る本は、創作小説からノンフィクションのそれと代わり、最終的には時代考証を積み重ねた考古学、並びにそれを取り扱うものに変わっていった。
偶さか挟むものは、幻想が煌びやかに描かれたそれではなく、人と人の思惑、或いは感情が重なり合う、ごく現代的なもの。]
[外から掛け声が聞こえる。]
(命は短く、時は永く
日がなここで過ごすは今に生きる人の務め
されども急いては学と情とを見失う)
[窓の外は平穏そのものだ。]
(歳月を巻き戻せと願うても、叶わぬと知るは末期の時
生きた日々はそこに、そして先にと重なるというのに
零した荷物ばかりを嘆くのだ
或いは――取り戻す為に生きるも、また一つの命かな)
[校舎に入ったまま出てこない生徒もいる。
頻繁に外を歩いている生徒も見かける。
皆と同じ服に着替えて、めいっぱい体を動かす生徒もいた。
教師はと言えば、その間隙を縫うように動いているのだ。
時に資料を抱えながら、時に早足で。]
[これからを担う者と、これからを支える者が入り乱れる場。
その流れを、書を読む時と同じように眺めた後で。]
ふむ
まだ、時間はあるじゃろう
[初めて時計の針を眺めやり、女は図書館を後にした。]
―日曜日・深夜/
盟譜学園前高級住宅エリア・閑静な日本家屋―
[教会に寄り手続きを済ませた後、颯の自宅に案内された。叔父と叔母だという二人に自分のことはホームステイする留学生だと説明したらしい。
手厚い歓迎を受けた後、颯の自室にて…]
教会などと偉そうにしているが、宗教の祖たる我らにもっと敬意を払うべきだ!
尤も、知らぬ輩が多いのも問題ではあるな。
「ふう」はどのように…?
[颯は布団の上で既に軽い寝息を立てていた。
やれやれと肩を竦めて布団を掛けてやる。]
まあ、今日は良く頑張ったからな。
早朝からの召還。学園での情報収集に教会と…実際良く持ったと思うぞ。
よし!ゆっくり休め。
[ポンポンと掛け布団を叩くと、ツタンカーメンの髪から黒い小さな生き物がもぞもぞと這い出してくる。]
アイか…全くお前、いつまで経っても心配性だなぁ。
まあ、アレだお前が出て歩くと周りが驚くからな。もう少しじっとしていてくれないか?
[小さな生き物は不満そうにカチカチ音を立てたが、再び黒髪の中に姿を消した。]
―大学エリア・庭園―
[一人目に声をかけた時、失敗だと分かった。
つがい連れだったからだ。
二人目に声をかけた時、失敗だと分かった。
謎の巨大な荷物を背に負っていたため、「それで相手を打ち倒すのか?」と聞いたところ、「音楽は愛なんだよ!」と叫んでどこかへ行ってしまった。
三人目に声をかけた時、成功だと分かった。]
そうよの
できる限り、古い話からが良い
知らぬのなら知っている者に
そしてそなたの知る限りを
[大学生とみられる男ははじめ警戒していたようだが、話始めると饒舌になった。
女は頷きながら、彼の話を聞く。
魔術や神秘を知らない一般人。
その口から語られる話。
何の変わり映えもない町の話。日常の話。]
―月曜日/早朝
学園前高級住宅エリア・颯の自宅―
[気持ちよく微睡んでいた刹那。布団から転がり出された。
顔を上げると恐ろしく不機嫌な顔の颯が仁王立ちしている。
どうやら同衾していた事に腹を立てているらしい。]
何を怒っているんだ?昨晩は冷え込んで足が痛んだ。
戦いに支障があると不味いので「ふう」と同衾しただけだ。
[ ケラケラと高らかに笑う。 ]
気にするな。抱き枕の代わりにしただけだ。
僕が極力魔力を温存するのは「ふう」の為でもあるんだぞ!感謝しろ。
[相変わらず小憎らしい理屈を並べて立ててけろりとしている。
颯は諦め顔で敷地内の中の武道場向かい稽古を始めた。]
―回想/日曜・夜―
[結局、それ以上他チームの情報を得ることのないままに帰宅する。
すべきことはあれど、進捗はあまり感じられず、しかし無理をする意味もなく。]
……ランサー。
見回りにゆきますか。
[今宵、何か動く。
思いながらも、拠点を知られている可能性と襲われる可能性。
並べられれば、おとなしく今日は休む選択しかなかった。]
……
[息苦しい。
寝る前の習慣である、瞑想の中でもそう感じた。
魔力が弱まっているという感覚はないのだが。
考えはしかし実にならず、剥がれるように落ちて消えた。]
―月曜・朝―
一晩、屋根の上に?
[夜の間の報告を求めれば、その中の一節に瞬いた。]
……うちでは、身を隠せないのではなかったのでしたか。
それに、冷えたでしょうに。
[注意とどこかずれた気遣いを寄せながら、今日は茶ではなく珈琲を淹れる。
差し出し、学園で何か起こったと知れば僅か目を細めた。]
事が起こるのは、やはり一目のない時間帯ですか。
夜に動くのであれば、休息は昼に取るべきでしょうね。
……学園に、休みますと伝えるべきでしょうか。
何か動く、と敵に伝えるようなものでしょうか……
―月曜朝/北ブロック・高等部教室棟―
[それは立海と別れてそれほど経たないころ。
他のサーヴァントの気配を感じた。
もちろん、昨日のこともあってサーヴァントが学園内にいることは珍しいことでもないのだが。
その少し後、声を掛けられる>>49。
一人であることと一般の生徒であるかどうかは又別の話で、けれど其れを見極める術を持っているわけでもなく、「先生」と呼びかけられるとそう装うしかないのだけれど]
おはよう。早く行かなければ授業が始まってしまうよ。
[黒縁のフレームの奥、浮かべた笑みは柔和なもの。
口調もそれに倣い、柔らかなものへ。
その生徒がいなくなると、またしばらくはそこで校庭の方を眺めていた*]
敵同士が知らぬうちに数を減らしている、という楽観視はできません。
私たちが今把握しているのは、
御厨先生と女性の声、宍戸さんと陽太さん、
どなたかと西金さん、……そんなものでしょうか。
7組中、私たち含め、3組と半分。
まだまだ情報が足りませんね。
[指折り数え、ふう、と息を吐いた。]
昨夜の顛末も知りたいですし、今日のところは普通に通学しましょう。
宜しいですか?
[確認をとれば、学園へと。
しかしその前に。]
あと……。共にいるのに、一人で食事するというのは、味気ないと感じます。
……不要にしても、無理ではないのでしたら、貴方も一緒に召し上がりませんか。
[付け加え、じっと見上げた。]
いえいえいえいえなんでもないですよ。違いますよダーナ。
そんな目移りしまくっているとかそんな。私は貴女一筋です。オールマイラブ。
―月曜朝/北ブロック・高等部教室棟―
[自分がどこの教室にいる、一日どう過ごす、そんな情報は伝えてある。
故に授業中すべきことは、授業に集中するもしくは、聖杯戦争について考えること。
なのだが。]
……。
[ペンを持つ手は、今朝方門で見かけた猫を描いていた。
魔術の陣を描くこともある立海の絵は、特徴を捉えて正確だ。]
…………。
[消した。]
―朝/白水邸―
学園にでも行ってみようかと思ったのだがな。
顔見知りが多いと言うことはそれだけここを知っているものも多いだろう。
マスターでなく、サーヴァントが狙ってこないとも限らない。
だから、外で見ていた。
気にするな、己の気配くらい、断つことが出来る。
それに、冷える時期でもないだろう。
[夜に動く、と言う言葉にはこくりと頷いた]
朝までずっと動くわけでもないだろう。
帰ってきてから睡眠を取るか、昼間にとるか、だが。
どうせ数日の話だ、普段と変わりない生活を送った方がいい。
昼間に休むと言うことは、どうせ相手にはばれる。襲いに来てくださいと言わんばかりだ。
楽観視は、そうだな。
だが、誰が聖杯戦争に参加しているのかより、そのサーヴァントがどんなクラスか判った方がいい。
御厨、と言ったか、あれのサーヴァントは、姿を隠している以上キャスターかアサシンの可能性が高いな。
姿を見せないというのは、つまりそういう事だ。
ひょっとしたら、そういったタイプのセイバーやライダーだったりはするかも知れないが。
ああ、普通に通学して良いだろう。大体、一晩休んだのだから疲れてもいないだろう?
[出て行こうとして、掛かった言葉に少しだけ考えて]
多少食事を取る事への利点がないわけではない。
そうだな、余裕があるのなら貰おうか。
[是の答えを返した]
―大学エリア・庭園―
はっはっは
いや、すまぬ、とんだ手間を取らせた
[一つチャイムが鳴った頃、青年の話が終わった。
彼が立ち上がるのを待ってから、女もまた立ち上がる。
肩の衣をかけ直し、高等部の方角を見つめた。]
わらわの連れは、ふむ
やはり日の盛りは忙しいものらしい
今しばらく、ぼうとすることにしよう
[青年を見送り、女もまた歩き出した。
どこへ向かうわけでもなく、言の通りにぶらりと。]
―少し前・学園高等部棟―
[未練たらたら…どころか、ダランダランの状態で
向けていた視線の先に猫の姿が遂に見えなくなると、
あからさまにガッカリした様子で眉尻が垂れた。
しかし授業に行ってくる、との言葉には
素直に一度だけ瞬いてこくん、と頷く。]
[ にね ん し ーぐ み ]
[少しだけ悩んでから、ノートの新しいページを開け
ぐぎぎ、と丁寧に書き取ったものは、どうやら少女なりのメモのようだった。
…ここまで聞いて校舎の2階、とやらが、
これ程広い学園内で無事見つかるかはさて置き
これさえ判れば、おそらく何とかなるだろうという判断の元。]
―――。
[そうして青年を見送ってから
……さて、とばかりにかくん、と首を傾いだ。
昨日に手に入れた入学案内の地図はノートの間に挟まっている…が
問題は現在地も判らなければ、少女にとって少々地図の見方も自信がない。
きょろ、きょろ。と
数度周囲を見渡して、…こくりと頷くと
見覚えのある――といっても教会の近辺しか、覚えはないのだが
その場所をぐるりと巡る様に、中庭を歩き始めた。]
― 月曜日・朝/大学エリア・校門 ―
[結局、颯は不機嫌そのまま大学までやってきた。
特別受ける授業もないのだが、やはり龍脈の恩恵を受ける学園内に居る方が有利と考えてのことだろう。
それに、結局昨日は食堂と武道場しか廻っていないのだ。
陽太には地図を渡してはあるが、地の利はこの目で確かめるに間違いない。…幽体化して付いてきた陽太が人目を避けながら実態を現す。]
幽体化している方が歩行は楽だが、せっかく「ふう」の制服があるのだ。
高校生活とやらをエンジョイするのも悪くない。
[何処で覚えたかカタカナ英語まで引っ張り出して、聖杯の恩恵とやらも良し悪しだな…とでも言いたげに陽太を見た。
取りあえず、大学構内に高校生が居て違和感のない図書館に向かおうと言う。]
― 月曜朝・北ブロック・高等部教室棟 ―
[カッカッカ……とチョークが黒板を鳴らす。意外なほど丁寧に文字が書かれる。
選択制特別枠の授業だが、新任の教師が担当ということもあり物珍しさで人が集まっていた。
今日は平日。こんな時でも、日常はつつがなく続いていく]
……さてニーチェの「ツァラストラはかく語りき」における「神は死んだ」の一文ですが、これには無神論者らしい深い意味が隠されています。
一見すればキリスト教への揶揄、批判にも思えますが、ただの悪口ではありません。
これは時代背景も絡むのですが、もともとキリスト教は貧しい奴隷たちの宗教であり、ニーチェが生きた19世紀後半の時風にそぐわない教えが多かったのです。
しかしキリスト教は広く深く根付き、信者たちはそれに気づきもしない。
故にニーチェはツァラストラの口を借り、こう言ったのです。「神は死んだ」と。
我々は神を卒業し、新たなる一歩を自らの脚で踏み出さねばならない。そういう時期に達したのだ、と。
[教室内を見回す。
校風なのか、真面目な生徒が多いのだろう。多少のざわめきはあるが、教室内は静かだ。
あるいはこの学校がミッション系だから、こういう話が珍しいのかもしれない]
みなさん。なぜミッション系の本校でこのニーチェの思想を紹介するか分かりますか?
それは、これがニーチェからの警告だからです。
本校はキリスト教の授業がありますが、ここにいるみなさんはキリスト教信者の方が少ないでしょう。
仏教や神道、もしくはその両方だったり、さらにはもっともっとマイナーな宗教を信じている人もいるかもしれません。もちろん、無神論者の方もいるでしょう。
しかしそれらに共通し僕から警告したいのは、決して盲目的になってはいけないということです。
盲目的な信仰とは、つまり思考の停止。すなわち怠惰です。自らの成長を止め、その場で停滞するということです。
ツァラストラの呼びかけは、既存の価値観にとらわれ、その場で足踏みをする民衆への警告なのです。
もちろんですが、僕は宗教を否定する気なんてありません。しかし、それに寄りかかり座り込むことはいけません。
みなさんはここでキリスト教を学び、少なからず影響を受けたでしょう。素晴らしい言葉や思想に触れ、心打たれたことがあるかもしれません。
ですが、それは与えられた価値観です。それに身を預けてしまってはいけません。
君たちはその贈り物を背負い、自らの脚で立ち、自分のいる場所を見渡さなければならない。そして常に問いかけ、考え、自分の答えを出せる人間にならなければならない。
それがニーチェが唱える「神は死んだ」の意なのです。
― 前日のこと:日曜夜 ―
[戦音を追って、体育館近くへ向かう。
マスターの意向に沿い、近づきすぎず、離れすぎずその様子を探り――]
……片方が引きました。
接近戦をしていたものの、引いた方は弓の形をしたものを所持していたように思います。
おそらくはアーチャーかと。
対峙していた方のクラスはわかりませぬが……。
マスターの意向に沿うならば、戦闘が引いたなら、一度引くものかと思いますが。
いかがなさいますか?
[静かなやり取り。まさかその裏で早くも一人のマスターが落命し、しかも代がわりするという『イレギュラー』が発生しているとは思いもせず。結果として、彼らはもう一度自分達の拠点へと戻っていた]
−月曜朝/北ブロック・高等部教室棟−
[授業は、良くも悪くもなく一言で言えば退屈だった。
ノートは提出を余儀なくされているので、
手遊びのいたずら書きは教科書と参考書に行われるのだが
細いシャープペンは板書を移すその傍ら
いたずら書きのしにくい独特の紙の上に
一人の女の子を書き出していた。
昨日、カフェテリアを出たあたりですれ違った
二年生と一緒にいた少女の、似顔絵というか
アイコンというかそんな感じの絵。
右で頬杖を突きながら、左手は明らかに文字ではないものを描く。
とにかくじっと見てきたその少女に対し
こちらはいつもの癖でのんべんだらりと笑っただけだったのだが]
…。
[問題を与えられたわけでもないのに眉間に皺がよる]
―授業中―
[ごく丁寧な文字で、細かく、びっしりとノートをとる。
暗記ではないから
覚えきってもまだたりない。
たりない
たりない
たりない。
痛むのは令呪、
ペンを置き、
黒板ではなく教師を見つめた。]
[チャイムが鳴る。授業の時間が終わる。
教師としての仮初めの役割の一時を、何とか完遂できたことに安堵を覚える。……それが、上等なものだったかどうかは別としても]
では、今日はここまでです。
[ニコリと、集まった生徒たちに笑いかけた]
一応これは無駄な話ではなく、「バーサーカーっぽく無い」というダメ押しの演出だったりします。
ていうか、初登場時用に用意してたんですけどね。この授業発言。
…誰だ。
[ぽつ、と口元が動く。
問いかけは、教科書に書き込まれた少女に対する。
土曜日、杏里が新しい教師を案内していたのを思い出す。
教師が入れ替わることは割とよくあることだ。
学校は学校で、質の高い教育を目指している。
だが、生徒となるとどうなのだろうと、ペン先が紙をうつ。
自分が知らないだけなのか。それとも。
無論、全校生徒全員の顔を把握しているわけではないが
それでも目立つ顔なら、見たことがあればそれなりに記憶する。
じっと見られたことも、それなりに気になったが]
−月曜午前中/西ブロック/中等部教室−
[前日の話し合いのとおり、昼間は猫の姿で散歩でもしているようだ。
いくら暢気なキャスターでも、単独で戦闘を仕掛けることはないだろう。
そんな事を考えつつ、授業を受ける少年。]
(ま、思い過ごしやな)
[チャイムの鳴る音が聞こえて、ペン先が紙をうつのをやめた。
一息吐き出しながら、何事もなかったように
受けていた授業の教科書を閉じた。
教室の中はざわめいている。
いつもと同じに見せかけて、どこか違う。
学園祭が近いというそれだけが理由だとはいえない]
[授業が終わり、ばらばらと生徒たちが散っていく。起立も礼も無い。選択授業には、そんな統制を取るべき生徒がいない。
去って行く生徒たちに背を向け、丁寧に黒板の文字を消していく。
哲学。
そんなもの、やりたいやつが満足するまで好き勝手やればそれでいい―――そんな程度にしか思っていないのだが。
それでも、子供に教える立場というのは……なんというか、居心地が悪かった]
[休み時間。
猫が五匹ほど違うポーズで書かれたノートを閉じ、教室内を見回した。]
……
[立海の席は後方にある。
斜め前方にある席──縮の席を、じっと見た。]
―授業中―
……―――哲学者なのかなあ
[頬杖をついて、
先日“先生”だと紹介された人を見ていた。
選択授業は自由度が高い。
彼がサーヴァントだとは知らぬまま、智は席についていた。]
[チャイムが鳴った。
がたがた、と席をたつ音が響く。
教師に小さく頭を下げた。]
神様か……
[びっしりと、黒々と、病的なまでに字が詰め込まれたノートを閉じて、鞄にしまい込む。]
−月曜昼/中央ブロック/学生食堂−
[授業を終えて、ランチタイム。
今日の昼食は、塩秋刀魚の焼き魚定食である。]
ふふっ、これからは秋刀魚の季節だよね。
むー、話しかけたい。
しかしこちらからは一由君をマスターと知ることができないので、話しかけるのは難しいんですよね。
鯖は鱒を探知できない。
―月曜日・お昼前・どこか―
[とりあえず校門前から離れた猫は
当てもなくふらふらと散歩していた]
(色々とあるもんやねぇ)
[尻尾を立てて塀の上をたたたっと走りながら
時折周囲をきょろきょろと見渡して。
誰かに英霊の気配を感じ取られようとも
その気ままな散歩は止めることなく続いていく]
―月曜朝・北ブロック・高等部教室棟―
あとで怒られても知らないわよ。
[伏せ目がちに就業のチャイムを聞きながら、そう呟いた。
高等部の教師になれと言ったのは自分だが、転任早々”神は死んだ”とは何と勇猛な教師だろうか。
騒がしくなった教室には、どうも授業とは全く関係ない事に集中力を使ってしまっている様子の菊見と、食い入るようにその授業を受けていた一由の姿が見える。
令呪が先ほどから疼いている。
まさか菊見が・・・・・・]
それは、ないわね。
[第六感]
/*
登場キャラが多すぎて場所把握がほぼできない
というのと、高等部だと思い込んだな。
なんで初等部にしたんだあの人は。
― 月曜日・昼/大学エリア・図書館 ―
[颯に付き合いほぼ午前中は図書館で過ごした。
午前中から高校の制服を着た生徒が校内をぶらつくのは不味かろう。と、颯が判断したからである。
―いい加減飽きてきた―
昼を知らせるチャイム音。]
あーー、いい加減飽きたぞ。(大きく伸びをして)
少し一人で散策してくる。なに、敵さんだって真っ昼間から初めやしないだろ?
何かあったら令呪使ってもいいぞ。
[颯の返事も聞かぬうちに図書館から脱出した。
後には、アイツ本当に足が悪いのか?と、不思議そうに首を傾げている颯]
―月曜午前/学園北ブロック・高等部教室―
[一つの教室から、やけに大きめの、他の教室にまで聞こえるくらいの声が上がる]
……では、しまいに次の歌だけ見ておこうか。読んでみろ。
[教壇に立つと生徒をずいぶん上から見下ろす形になる新任の教師の威容に圧されたか、あるいはバン!と黒板を打つ指示棒の音に憶したか。半分泣きそうな顔の女生徒が立ち上がって、古文の教科書を朗読する。]
『たっ……たのめつつ、来ぬ…よ、夜つもりのうら……みても まつ、より、より外の なぐ……なぐさめぞ、なき……?』
[三十一文字読み上げて、反応をうかがうような上目づかいを座らせて、半分殴り書きのような文字を縦に黒板に記し、生徒達の方を向く]
おや、メイフィールド君。
君もこの授業を受けてくれていたのですか。
[にこやかな顔ですっとぼける。
マスターとサーヴァントだ。気づかないわけが無かった]
別に学校の方針を否定しているわけではありませんよ。
宗教というものは受け止めた上でどうするかが問題だ……という話は、決して不遜では無いはずです。
―月曜昼/中央ブロック―
[大学の講師、と名乗った以上、高等部だけでなく大学の敷地にも足を踏み入れたりはしたのだが、結局チャイムが鳴れば中央ブロックまで戻ってきていた]
いくつかあるな。
[感じ取れるサーヴァントの気配に辺りを見る。
まさか近くを通り過ぎた猫がそうだとは思えず、そのまま見ることもなかったのだが。
ただ、すぐ戦闘、と言う雰囲気でもなく、気分としてはいくらかの余裕があった]
[中庭をぐるりと一周…どころか何周かし終えた後、
ようやく、とはいっても半ば迷い込むようにして、
中央棟へと足を踏み入れる。
――日中から制服姿の少女が歩いているとなれば
本来はおかしな話ではある筈なのだが
違和感を 違和感と捉えない魔術を編み込まれたこの学園内の空間で
少女が咎められる事は終ぞ無かった。
無論、それを少女が知ってか知らずか――と問われれば
恐らく、前者となりえるのだろうが。]
――!!
[と、突如鳴り響いた大きな音――
チャイムに、びくん、と小さな身体が跳ねた。
何事かと慌てて周囲を見渡すも、それが昼を告げる合図だと判るはずもない。]
……?
ま、つまり……これも歌の中に二重に意味をかけた部分があってだな。
まず『つもり』は、待っていたけれど来ない夜が『積もり』と、『津守の浦』という地名、これがかかっている。地名に意味はないが、ついでに言えば『浦見ても』は『恨みても』。恋人が来ないから恨みがましいってところか。
それに、ええ……『まつ』は、もちろん『待つ』と、それから木の『松』だ。なぜ『松』なのかと言えば、『津守の浦』は、当時は松の名所だったからだ。
……確か、そうだった。うん。
そうですね、石宮先生。
個人的には先ほどの講釈は御尤もだと思っていますわ。
[にっこりと、笑みを作ったつもりになっている。
全く、目立つ潜伏だこと]
…。
[教室の中は荒れている。
神は死んだ。ミッションの学校でまた思い切ったことだ。
聞き流していたに等しい自分からすればどちらでもいいのだが]
…神さん、なあ。
[ぼんやりと呟いて立ち上がる。
ちら、と教卓のほうを見やれば土曜日の再来か。
杏里に話しかける石宮の姿。
どういう経緯でこの学校に来たのかは知らない。
ただ、じっとその様子を眺めるくらいのことはしたけれど]
[何か納得したようにうなづき、生徒達の方を見る]
とまあ、この歌はこういったようにかなり技巧を凝らしている。こういう歌がさらっと出てくるなら当時も当代きっての歌人ともてはやされたろうが、こんな女心を歌っている作者は平忠度、れっきとした男、それもあの平清盛の弟だ。立派な武士というわけだな。
……正直何が悲しくてだいの男が女心の詩などわざわざ読むのか俺にはさっぱりわからんが、この歌は恋の名歌として後の和歌集に載せられているらしい……
[そこまで行ったところで、チャイムの音が異様な静まりを見せる教室に響き渡った]
お、ようやく時間だな。
では俺はこれで、失礼する。
[ガラッ、バタン!!
教室の戸が勢いよく閉まると、教室の生徒全てが大きなため息をついたのは、誰しも予想できたろう]
…っく、う。
[喘ぐように息をすると、同時に声が漏れた。
息をする、というのは身体を動かすことなのだ、と。
全身を絶え間なく襲う激痛が教えてくれる。]
― 月曜日・昼/大学エリア〜正門―
[さて、どうしようか?と貰った地図を広げ ]
ああ、昨日寄った教会を中心にぐるりと囲むような構造なのだな。
では、中庭まで抜ければ全てが見渡せるだろう。
[ついでに昨日寄り損ねたカフェテリアとやらも見聞しておこうと正門方向に向かう。
ピリピリと感じ取れる英霊の気配にも気を配っている…はず?]
[とにかく、鐘は昼食を告げている。
今日の昼食をどうしたものかと悩んで]
…学食やなあ。
[昨日の東京弁当の存在を思い出して溜息をついて
それから財布の中身を思い出して切なくてまた一つ。
カフェテリアで食事をするよりも学食のほうが安いのだ。
世知辛い世の中を憂いながら教室を出ようとすれば
昨日見かけた後輩──確か一由とか、そんな名前だ。
流石に、昨日の今日見かけた相手であれば顔はわかる。
あの金髪の少女が一緒ではないらしい様子に、今度はこちらを眺めることになった]
それは良かった。
君からそう言ってもらえると、僕も及第点を取れたかなと安心できるよ。
[ちらり、と周囲を確認する。
教室はざわめいていて、小声で話せば聞こえる範囲に人は居ない]
……で、昨日のあれはどう処理したんだ?
[見られている気配を感じて振り返り]
あら、菊見君。
貴方も先生に何か言いたい事があるのかしら?
それとも、私の顔に何かついてる?
[頭の中でくるりと一度弧を描く陰八重菊。
深夜に呼び出し、朝一番で移動。
その褒美は当たり前だが何もなく、
あまりの切なさに買った東京弁当]
…玉子焼きぐらいは自分で食べてよかったかも知らん。
[きっと昨日のうちに管理人の胃におさまっているはずだが]
[もう少し「慣れ」れば、この痛みも和らぐだろう。
私がこの身体に、そして志久真の魔術に。]
はあ、っは、あ。
[それまでは、耐えるしかない。
耐え切れなければ死ぬだけだ。
そんなのだけは許せない。
何のためにここまで痛い思いをしているのか分からない。]
……やれやれ。
[教室を出る。もう昼まで授業はない。
結局、なんだかんだで真面目に授業をやっていた。
古文はなんとかなるかもしれないが、和歌につしては少々てこずった。何しろ、自分で歌を詠むほどの才はない。
漢文となれば言うに及ばず。あれは政に関わるような一握りの学生(がくしょう)のものだ。さすがに、それを教える必要にかられる事はなかろうが]
ったく。こんな事してる場合でもないんだがな……
[職員の詰所へ戻る途中、ベランダで学生ににぎわう運動場を眺め、溜息をついた]
―回想―
―教室―
[視線だけを動かして
左手の甲を見た。痛みは引かない。]
……―――
[とはいえ、場所の仔細まで特定するには人が多い。]
おつかれさまです、 先生。
[少し離れたところから律儀に挨拶を向けて、出入口へ向かおうとして]
……?
[派手派手しい風紀委員長が自分を見ているのに気づき、智は首をかしげた。]
[バーサーカーの言葉に、小声で]
あの後一階でばったり会った神父に後片付けをお願いしたわ。
一度教会に帰ったみたいだけど。
下手に目立ったとしても、ここの生徒はそれに気が付かないわ。
[右手の感触を確かめる。
こういうのは慣れているが、彼女なりの哀愁は感じていた]
[私が死んでも、父が代わりを用意するだろう。
でも、それでは、兄の死の意味を殺してしまう。]
…っふ。ふふ。
[忙しなく上下する自分の胸。
それを見ていたら、思わず笑いが漏れた。
痛いと言っているのに、その動きは止まってくれない。]
あら、一由君もいたのね。
先生に、授業内容について意見でも言ってあげて。
きっと参考になるわ。
[顔は笑顔のままだが、令呪の疼きが強くなっている。
・・・・・・彼なのかしら]
……、?
[しばらくの間、その場に立ち止まって待ってみたものの
先程の大きな音は、しばらくは再びなる様子はなかった。
…ほ、と小さく安堵の息を漏らして、ごしごしと目を擦る。
――ちなみにサーヴァントの気配は隠すまでもなく、だだもれだった。
…逆を言えば、そのサーヴァントであるという気配がなければ
驚くほどに、英霊とは見えないだろう状態でもあるのだが。]
[大きな音が再びならない内に、再度冒険の旅
もとい学園内の地理把握に繰り出そうと再び歩き出そうとして
…ふと、少し離れた場所から歩いてくる男性の姿>>100が目に入った。
左を見て、右を見て。
しかし周囲には、偶然にも己以外に人は見当たらず。
かくん、と首を傾いだ。]
[激痛が、今までの自分を殺そうとする。
思い通りになってたまるか。
私は私であり続ける。
この痛みもこの身体も、自分のものにしてみせる。]
…いや、仲ええんかなぁ思て。
[ぴらっ、と左手を一つ振ってこちらに構うなとばかり。
右の手が抱えるのは移動授業時に使っているブックバンドの端で
それを何となく指先で弄んでいたが
こちらがじっと見ていた後輩がこちらに気付いたらしいので]
昨日の子ぉは一緒とちゃうん。
[単刀直入というよりは最早脊髄反射。
浮かんだ疑問はそのまま、首を傾げた一由に向かう]
―回想・昨夜―
[三本目の黒羽の矢を撃ち込んだ後、その結果も見ずに、体育館の屋根から飛び降りる。誰が戦いの様子を見ているかなど気にする余裕はない。
奇襲による一撃での勝利が消滅した時点で、退いておくべきだったのかどうか、今となっては結果論でしかない。
ただわかっているのは、マスターからの魔力供給が音楽室へ向かうまでの間に、途切れていたという事だ。]
圭一郎!!
[戦いの残骸がまだ色濃く残る音楽室の中、同士として戦っていた圭一郎は、誰よりも真っ先に斃れていた。
抱え起こすも、もう息はなかった]
……馬鹿な… 早すぎるぞ…
く、くそっ!!この俺がついていながらお前がここで……!!
[呼びかけても、もはや圭一郎は目を覚ます事もなく、これまで足りなかった分を埋めるように、永遠に眠り続けていた。
その亡骸を担ぐ。
もはや自分を当代に留める術士は死に、戦は呆気なく終わったのだ。
魔力が切れて消える前に向かう先は、結局のところ一つしかなかった。
―――圭一郎の家しか。]
[…やることはたくさんある。
悠長に痛がっている暇はない。
アーチャーには学校へ行ってもらった。
兄を殺した人に、その健在を示してもらうためだ。
「まだアーチャーは健在で、聖杯戦争を続行している。当たり前に学校に来ていて、ほぼ万全の状態である。」
…そう示してもらうことで、私がこの身体に慣れるまでの時間を稼いでもらっている。
だが、その実、彼に供給される魔力は微弱だし、マスターも近くにいない。そんな危険に彼を晒し続けるわけにはいかない。]
― 月曜日・昼/中央ブロック・中庭 ―
なんだ!? 君は…
[中庭に出た途端視界が開け、目映いばかりの陽光の中に、輝く髪の少女が立ち竦んでいた。
と、逆方からもう一人。昨日の眼鏡の男の気配?]
/*
はー。
はーぁぁ…!
ゆずるさんのゆずる弁は
相変わらず私のハートをどうするおつもりなの。
バルサンするおつもりなの。
[好みすぎて死ぬ。]
*/
お前の家だ。遠慮はいらん、ゆっくりと休め。
[結局、自分の戦う目的すら伝えそびれてしまった。
戦の勝敗は、なべて八幡大菩薩に委ねるもの。とは言え、これではあまりにも無念に過ぎないか、
そう思っても、もはや取り返しはつかぬ。
家の者がいるかどうか、それもお構いなく、暗い闇の中、穴を掘ろうと土を返していた]
―月曜日朝・自宅―
[自宅に戻ると疲れてはいなかったが体を直ぐに休めた。
次は何時休めるとも限らない。
だからこそ出来る限り休むべきと考えた。]
ん、悪くない。
魔力、体力共に大きな問題は無い。
さて、学校に向かうか……。
マルグ、いるか?
僕は学校に向かう。
霊体となってついてきてくれ。
明るいうちはないと思うが、
万が一仕掛けられた時の為に警戒はしておきたい。
[懇願のような形での同行を命じる。
そして、自身は学校に向かう準備を始めた]
なるほどね。
まあ、妥当なところだな。
[杏里の回答には、得心の頷き。
その間、自分は彼女から少し離れた場所で、アーチャーを警戒していた。
いくらマスターを失ったとはいえ、相手は弓のサーヴァント。単独行動持ちは十分に予想される。
安全圏へ離れるまで、気を抜けるわけはない。
……もっとも、あれからあの男は姿を現さなかったが]
これはこれは、菊見君に一由君。
君たちも僕の授業を受けに来てくれてたのですか。
[杏里が他の生徒に声をかけて、寄っていた眉間のシワが消える。自分も挨拶する。
にこやかに。自然に]
[少女に向かって歩いて行くと、首を傾げる様子に柔らかな笑みを浮かべる]
……中等部の生徒、かな。
まだ昼のベルは鳴ったばかりだ、こんな時間にここにいる理由を聞かせて貰いたいところだけど、ね。
[問いかけ、どのような答えが返ってくるか、と思ったところで、別の方向から出てきた陽太が目に入った。
昨日会っている以上、気配を隠していてもサーヴァントと言うことはばれてしまうだろう。
それでも己からばらすようなことはしないが]
−回想・昨夜/自宅−
あなたが、浅葱さん?
[志久真の屋敷の庭、深い緑に覆われ月の光も届かない闇。
そこに埋葬のための穴を掘ろうとする男の名を呼ぶ。
兄と同じ呼び方で。]
― 回想:月曜朝/拠点 ―
[一夜明けて朝。サーヴァントには睡眠は必要ないとばかりに、警戒はしていたが、予想外の平和さだった――もっとも]
(どうもあの学校の外に出ると枷をかけられたような感覚がある。おそらくは……他のサーヴァントもそれが理由か)
[推測は立てていた。ということは、戦場は自然とあの学校に特定されると言う事になる]
……日常の学園でも私はお側に居た方が良いかと考えておりますが。いかが致しましょう。
[あまり傍に居すぎても息苦しくなる事もあるだろう。日中の動き方について、質問をしていた]
昨日の、子?
[菊見の言葉に首を傾げ]
あら、興味があるわ。
一由君、ガールフレンドでも出来たのかしら?
[少しだけ、強い視線を一由に送りながら]
―――…、
[投げられた問い>>122に、ぱちり、と一度だけ瞬いた。
高い場所に位置する相手の顔を仰ぎ見ながら、
しかし、相手は教師――だと、少女は思っている。
実は生徒ではない、などと理由に出来る筈も無し、
加えて口頭、という伝達手段が少女には無い。
…あらゆる意味でどう答えれば、良いのか。
困ったように、ぎゅう、と眉尻が下がり]
…!!
[ふと、突如近付いてきたサーヴァントの気配――…否、
正しくは、目前の男性に気を取られている内に
近付いてきていた気配に気付きそびれただけなのだが。
ぴくん、と僅かに身体が跳ねる。
どこから、と少しだけ慌て困ったように
きょときょとと周囲を見回した直後。
勢い良く、その場へと飛び込むようにやってきた少年に
あおの眼が驚愕に見開いた。
相手がサーヴァントとは直ぐに知れる。
逆も、また然り。]
―月曜日昼:教室―
興味深い授業でした。
ぼくは、面白いと思う。
知識は多い方がいい。それがひとを形作るから。
[会長へ、素朴に答える。
風紀委員長へ向いて、さらりと―――]
今は別の授業にでてますよ。
付きっきりというわけにもいかないので。
―回想―
……なんだ。
[抱えた遺体を下ろし、一掘りしようとしたところで、背後からかけられた声。振り返らずに返答する]
確かにそうだが、その名前で俺を呼べるのは、共に聖なる杯を求める者だけだ。
……そう言えば圭一郎には妹がいると言っていたな。
― 月曜朝/拠点 ―
[一夜明けて朝。サーヴァントには睡眠は必要ないとばかりに、警戒はしていたが、予想外の平和さだった――もっとも]
(どうもあの学校の外に出ると枷をかけられたような感覚がある。おそらくは……他のサーヴァントもそれが理由か)
[推測は立てていた。ということは、戦場は自然とあの学校に特定されると言う事になる――]
御意に。もちろんですマスター。
いつでも動ける様、お側におります故。
[言うと、即座に非実体化を行った>>119]
ちょ、昨日の先生(?)だよ・・・ね?
[当然お互い英霊であることは承知の上である。が、
どう見ても、おぢさんがいたいけな少女を毒牙に掛けようとしている姿にしか見えなかった。
ここは一つ助太刀致そう。とばかりに ]
えーーっと 食堂の方で三年生が探して居ましたよ。
この子、僕の知り合いで。待ち合わせしていたんですけど何か?
[にこやかに嘘を吐き少女に向かって手招きをする。]
/*
>どう見ても、おぢさんがいたいけな少女を毒牙に掛けようとしている姿にしか見えなかった。
やめたげてくださいそれうちのこです!!
[一由の感想には、嬉しそうに微笑む]
ありがとうございます。
わずかでもそう思ってくれる生徒が居るのなら、こちらも教鞭を執ったかいがあるというものです。
[サーヴァントはマスターを感知できない。
それゆえに己が主の様子の変化には、まだ気づいていなかった]
[少女の反応は、一見普通の少女のようだった。
教師に責められて、反論の出来ない女生徒、に本来ならば映る。
サーヴァントと知るからこそ、その反応は意外だった]
……ひょっとして、口がきけない?
それとも、耳がきこえない?
[さて耳がきこえない場合はどうしたら良いだろうか、と案じる。
流石に人見知りなサーヴァント、である可能性は見ていない。
言葉が通じない可能性、も一瞬考慮したが、サーヴァントであるなら其れもないだろう。
さてどうしようかと、陽太の方を見た]
―月曜日昼:―
[生徒会長の問いかけに、
―――ああ、そうか。
と納得するのは胸のうち]
……いいえ、転校生なんです。
僕が、世話を任されて。
[生徒会長、そして教師へと順に視線を向けて
人畜無害そうな笑みで、答えた。
瞳の奥が、楽しそうに透明度を増した。]
−日曜昼/中央ブロック/学生食堂−
[秋刀魚は、はらわたまで美味しくいただいた。
味噌汁の出汁は市販の粉末が使われているようで、少々不満だった。
お漬物にも化学調味料のえぐみを感じて、結構不満だった。]
んー、明日からお弁当を作ろうかな……。
[などと感想を考えていると、右肩の令呪が遠くない位置でサーヴァントの気配を複数感知する。]
こんな時間帯に、まさか戦闘が……?いや、でも……。
どちらにしても、どんな相手か確認しておこう!
[飲みかけのお茶を飲み干し、気配のした方へ駆け出した。]
……唯。
[名前を聞いて、初めてその妹であろう少女の顔を振り返った]
役割。だと?
[理由は分からないが、急ぎの用である事は理解できた。
地面に下ろしていた亡骸を再び抱え上げ、言われた場所、工房に運んでやる]
こっちよ。
[先導して歩く。
既に工房へたどり着けないように張られた結界は解いてある。
兄はその影響を受けないが、私は受けてしまう。
志久真の当主は今もまだ兄なのだ。
魔術刻印は兄の身体に宿っているのだから。]
―月曜日・昼/大学エリア図書館―
……もっと静かにできないのか…。
高校も午後は授業ないから問題ないだろうけど……。
アイツ、ホントに足悪いのか……?
[首を傾げつつ見送るも、その後を追いかけることもせず。
午後からは剣道サークルの出店の手伝いがあったはずだ。
そっちに向かうことも考えなければならない。]
どうするかな……。
[机の上には研究用の本が数冊とルーズリーフ。
そしてスマートフォン。]
― 月曜日・昼/中央ブロック・中庭 ―
[さて、類は友を呼ぶというが
それは場所的な意味でもそうなのかもしれない
英霊が3人集まる場所へひょこひょこと猫のご登場]
……。
[近づくでもなく、遠巻きに様子を窺えば
ころんと道の端っこで横になる。
さらに増えた英霊の気配に3人がどのような反応を示すか……
それは、猫の知るところではにゃい。にゃい。]
ま、お試しっちゅーやつですわ。
どんな授業するんか、興味あったっちゅーか。
[石宮と杏里の視線がこちらに帰ってきたことに
幾らかの驚きを隠さないまま答える。
更に驚いたのは杏里の続けた言葉だった]
…へー。意外やな。
杏里がカレシカノジョとかそういうん興味あるとか
[いっがいー。
茶化すような言葉で問いかけをうやむやにした。
した、というよりはなってしまったというほうが正しいか]
そらそうか。ご尤も。
[他の授業に出ているという一由の言葉に
あっさり納得すると足は教室の外へと向かう。
余り遅いと、学食は席がなくなってしまうから]
転校生、ね。
私も会ってみたいわ。
[彼の瞳が答えている]
あなた達とは、末永く仲良くしたいわ。
どういう意味か、判っているわよね?
失礼ね。
[菊見の背中に返事をしたが、そうは言ったものの杏里の中に恋愛感情などというものはあるのだろうか。
もしそれが存在したとしたら、志久真に対して感じているこの思いもそれの一つなのかもしれない]
…ありがとう、兄の遺体をここまで運んでくれて。
おかげで間に合いそう。
[工房の重い扉を全身の体重を預けるようにして開ける。
工房の床は土がむき出しで、苔むしている。]
―高等部教室―
[なんとなく視線を感じた。
そして、令呪が疼いた。
それも二つの対照に対して。
残念な事にクラスの中に始末すべき対象がいるようだった。
視線の主には笑みを振りまいた。
カモフラージュが一つ。
そして、余裕だという姿を見せておこうと]
しかし、教師の真似事とはな……。
[横にいたマルグにだけ聞き取れる位の声で呟いた。
理解しがたかった、サーヴァントが教師の真似事をするなんて。
だけど、講義は思いの他おもしろかった。
なぜだか分からないけど、熱弁していて気持ちがこもってるように見えたから]
[男からの重なる問いに、どんどんと眉が下がってゆく。
しかも、異なるサーヴァントが現れもし、
加えてにこやかに手招きをする有様。
――どうすれば。
あ。う。 とうろたえる様に
周囲をきょろきょろと見渡した後、手に持ったノートの余白に、
今までよりは幾らか手早く何かを書いて、男に見せた。]
[ ご め な ち い ]
[慌てたせいか、よれた文字は何かを盛大に間違っているが
本人なりに、生徒らしくひとまず先生とやらに謝罪する方針。
…何に謝罪をしているかは、最早判っていない。]
[…この場所は、好きになれない。
今からすることを思うと、なお嫌悪感は膨れ上がった。]
兄をその石の台に寝かせて。
[工房の床に描かれた複雑な魔法陣の中心にその台はある。
普段ここに寝るのは重篤な呪いや傷などを受けた「客」だ。
志久真は魔術の研究の一環としてそうした客を受け入れ、一切の責任は取らぬとの条件で治療を行ってきた。
治療と言っても厳密には治すのではなく「慣らす」のだが。]
……電話もたせりゃ……令呪使う必要もないか。
GPSついているこどもケータイ…。
嫌がるか…アイツ。
[ぶつぶつと呟きながらノートに本の文章を書き留める。
しばらく、書き続けていればシャープペンシルの芯が折れた。]
あ。
……………。
[折れた芯が少し転がる。
転がったそれを右手で払う――――、その手の令呪に気付いた。]
あいつは昨日戦闘していた奴か??
[相変わらず小さく呟く。
回りに聞かれる事は避けたかったから]
しかし、なんだ?
あの力の入り具合は。
まるで当事者ではないか、あれでは……。
[思わず笑ってしまった。
あまりにも力を入れて語る偽教師の姿に]
失礼?そんなん今更やん。
[自分が今まで彼女に対して真っ当に礼を重んじたかと
逆に問いかけるように幾等か振り向く角度で口元が歪む。
背中がむけられ左手が揺れて、彼らからは遠くなった。
廊下は、昼休憩が近づいていることもあって賑やかだ。
教室の扉を潜る時、もう一度だけ後ろを振り返り
それから聊か低い部分を潜るようにして廊下に消えた]
−日曜昼/中央ブロック−
[三英霊の集う場所へと駆けつけると、姿は見えないがキャスターの気配も近くに感じた。
これなら危険な目にあってもなんとかなる、と安堵しつつ、そう言えばキャスターの存在もあちらに筒抜けではないのか、と頭を抱える。]
あのマイペースねこ……。
[知らず、恨み言を呟いた。]
浅葱さ…アーチャー。
あなたは、私が兄の後を継いで、そのままあなたのマスターになることを許してくれる?
[必要な道具を用意しながら問う。]
!!!
[更に増えたサーヴァントの気配に
ノートを手にした腕が更にあわわわとあからさまに狼狽した。
しかし慌てて周囲を見回しても、姿は見えない。
幸か不幸か、猫の姿は幾らか離れた場所で、影になっていた為に見えなかった。
「先生」を、この拙い謝罪で誤魔化せたかは判らぬまま
少しだけ離れた場所の少年、もといサーヴァントの方にとりあえず一歩近付いた。
他の人が多くいる場所で、…よもや戦いになる事はない だろうと
判断しての事ではあったが
…まちあわせ、してたっけ?
と言わんばかりに、かくん、と首を傾いだり。]
さて、先生。
職員室が何処かは判りますか?
もし宜しければご案内しますわよ。
[一由は今の時点では仕掛けてくる気配は無さそうだ。
そして、あのすべてを見透かすようなその瞳には少し違和感を感じていた。
彼については、もう少し観察が必要かもしれない]
一由君、ちょっと先生を案内してきますわね。
今のお話、考えて貰えると嬉しいわ。
[そう告げ、バーサーカーを連れてその場を後にした]
[指示されるままに向かったのは、苔むした密閉された一室。開ける前は土倉か何かのような雰囲気でもあったが、中身はまるで違っていた。黴臭い匂いの混じる中、言われたとおり圭一郎を石の台に寝かせる]
ほら、これでいいか。
[圭一郎にあったある種の明るさは、この目の前の妹からは感じられない。その目的も分からぬまま、従った]
― →大学エリア・図書館 ―
[女の草鞋は大地を踏む。
微かに感じる英霊の気配は避けながら、移動を続けた。
妙に魔力の凝っている中央エリアは言うに及ばず、御厨学が教鞭をとっているらしい高等部のエリアにもそれらしき気配。
そして周囲の人間に影響なく、御厨学の行き帰りを眺めることができ、尚且つ学校生活を遠目に眺めることができる場所は、初めに決めた場所しかなさそうだった。]
"[メガネの男の問いかけるような視線に呼ぶ手を止めて、にっこりと笑いかけ ]
話せず聞こえなくとも、意志の疎通の方法くらいはありますよ。
[と、彼女のノートに書かれた文字に目を止める。
さても、新しき気配…忙しい昼時であった。]
―大学エリア図書館―
[まだ姿形を見せていないであろう利は大きい。
女には、それを捨てる思考ができようはずもなく。]
どれ
次は何を読むが良いかな
[つ、つ、つ、と指で背表紙をなぞりながら本を探す。]
これは、先ほど読んだか
哲学 …… 思想の本か
人の研鑽という意味では良いのであろうが
今の目的を考えれば愉悦は細微であろう
[独り言を呟きながら、漸く一冊を手に取った。]
― 月曜午前/高等部教室 ―
(神の死とは…私の時代では考えられない言葉だな。いや、チュルパンならあるいは……>>67)
(東洋の詩は…一つの言葉に複数の意を持たせるのか…興味深い……>>87 >>91)
[相手もこちらの気配には気づいていよう。つい注意を払うつもりで、普通にその言葉に聞き入っていたセイバーが居た]
――――。
(はい。私にもこの考えはありませんでした。……その分、彼らは柔軟な思考を持つとも言い換えられるかと。また、そんなサーヴァントを傍におかず、自由にさせているマスターが存在するというのも、警戒に値するものでしょう)
[感心の念を隠すかのように、マスターに答えていたが、少し滲み出ては居た >>144]
[さらに増えたもう一つの気配に、辺りを見回す。
該当する場所に猫しかおらず、一度猫をじっと見た]
……。
[使い魔か何かか、と思いもしたが、確かにサーヴァントの気配である。
と、問いかけた少女が何か書くのを見て、そちらを見下ろした。
かかれて平仮名に苦笑して]
別に謝る必要はない。
いや、何、少し反応が見たかっただけなんだが……。
会わせた顔があればどちらにしてもばれることか。
[断っていた気配を緩ませた。
サーヴァントであることがばれる程度に、ではあるが]
ははは、この学園は広いからね。
まだ迷うかも知れないし、お言葉に甘えようかな。
[迷うはずは無いが]
では一由君、また会おう。
真面目な生徒はいつでも歓迎するよ。
[意図を察して、杏里に着いていく。
もっとも、一由がマスターである可能性には、全く思い至らなかったが]
……お前が、圭一郎の代わりに俺と共に、聖杯を求めると?
[そうかもしれぬという予感はあったが、唯の顔を始めてじっくりと見る。思いは、分かりそうになかった]
何故、そう望む。見ての通り、お前の兄は死んだ。
これでも俺は、いかなる古今の大聖大邪の中にあってもそう引けを取らん自信はある。
……それが、今はこの様よ。
お前もこうなるかもしれん。そのうえで聖杯を望むのはなぜだ?
お前も兄と同じように根源に至る事を望むか?
[兄の身体を探る。
もう兄の身体を覆っていた志久真の魔術は解けている。
あっさりしたものだな、と思う。
令呪は左手甲。これからやろう。
早くしないと、アーチャーに供給される魔力がない。]
[その問いには、やや真面目に肯定の意を返す]
――――。
(おそらくは、ですが。この学校にて、あれほどの偉丈夫は他に見かけておりませぬ故)
[ただ、確信があるというほどではない、との意もにじませている>>148]
−月曜昼/北ブロック 高等部教室棟−
おや、ごきげんよう。
[散歩のように。高等部の廊下を歩いていると前から歩いてくる杏里・メイフィールドの姿を見つけ挨拶をする。
そしてそのまま何事もなく通り過ぎるようにして。]
音楽室ですが、彼はもういませんでしたよ。
後片付けはしておきましたが………。
[それだけ、小声で伝えると振り返る事なく先へと歩いていった。]
…………。
[しばらく見つめてから、魔術でその令呪を隠す。
そのまま視線は窓の外に向き、ぼんやりと空を見上げていた。
口を開けてみれば、何かの鳥が渡っていくのが見えた。]
……さて……と。
[ここにある気配に意識を向ける。
さすがにこの図書館で何かが起こるとは考えにくいが。]
………いるかな……1人。
[空気が静かに波立つ。]
−月曜昼/北ブロック 高等部教室棟−
おや、ごきげんよう。
[散歩のように。高等部の廊下を歩いていると前から歩いてくる杏里・メイフィールドの姿を見つけ挨拶をする。
そしてその隣の教師らしき人物にも会釈をし、そのまま何事もなく通り過ぎるようにして。]
音楽室ですが、彼はもういませんでしたよ。
後片付けはしておきましたが………。
[それだけ、小声で伝えると振り返る事なく先へと歩いていった。]
私は、兄の意思を殺したくないの。
私の理由はそれだけ。
兄ほど明確な目的があるわけじゃない。
それでも、私はそうしたいの。
お兄ちゃ…兄の死が。
無駄だったってことには、したくないの。
私、人が死ぬの、嫌いなのよ。
それを貫くためなら、人殺しだってしてみせるわ。
[くす、と笑う。]
だから、そのために必要なことをするわ。
ちょっと痛いかもしれないけど、できるって信じてる。
普通は無理なことだけど…
私とこの人は、血の繋がりがとても濃いもの。
/*
西金(205)
菊見(192)
宍戸(182)
根古谷(180)
御厨(175)
荏嶺・半蔵(172)
一由(170)
陽太(163)
鈴鹿御前(160)
白水(159)
マルグリット(142)
猫(???)
謎:杏里・石宮・縮・オルランド
[今は別の授業に出ている、とマスターである青年から
そう位置づけされた少女は さて、どうなっているかというと]
……、…。
[囲まれていた。
目前の男から、緩まる気配は覚えのあるもの。
――むしろ、先程から偶然にも続々と集っている気配と同一。
相手の顔を見上げたまま、あおの眼をまるく見開いて
そうして、先程やってきた少年を見やり
新たに現れた気配――猫は見えていないが、そちらの方を見やり。
そうして再び、視線は男の方へと戻ってきた。]
!
[ふるふるふる、と首を振る。
ここではたたかわないよ! という意思表示。
のつもり。]
―大学エリア図書館―
[本を取る手は進まない。
さりとて、この時間に利用している生徒も、そう多くは無いようだ。]
司書には初まりの時に訊ねたばかり
とあれば、やはり独力の検分しか道は無かろうか
…… ふむ
[きょろきょろと周りを見回す。
その先には、一人の男子生徒の姿。
彼の向こう、窓に映る景色には鳥が群から外れて飛んでいた。]
もし
そこな殿方様よ
[女は本を抱えたまま、歩み寄りながら話しかける。
肩の衣は、特に変化を見せず、かかったまま。]
[目の前でふるふると顔を振る少女に、やはり同じように一度首を振った]
俺も戦うつもりはない。
契約相手と離れていると多少力も落ちるようだしな。
それに、今はまだそんな時間ではない。
[言葉遣いは常に戻っているが、載る響きは柔らかいままだ。
残る一人と一匹はどうなのかと目を向ける]
−月曜曜昼/北ブロック 高等部教室棟 廊下−
・・・・・・判ったわ。
[神父の言葉に、短く返事をする。
それがどういう意味なのか判らないが、もし彼が生きていたのであれば、と少し考えた。
彼女の生と死の価値観などとうの昔に崩壊していた。
過去の聖杯戦争でも彼女は何度も死に、しかし気がつけばこうやって学校に居た。
そして出会いと別れをどれほど繰り返したのか。
ならば、生と死にはどれ程の差があるのだろうか。
その問いについての答えを出すことを、彼女はすでに諦めていた]
[故に、彼女は志久真を躊躇なく殺した。
彼が死んではいけない理由を、杏里は見いだせなかった。
自分がこの輪廻から脱却すれば、そんな問いにも答えが出るのだろうか。志久真が生きている可能性を喜べるのだろうか。
そんな事を、朧気ながら考えていた]
……そうか。
[魔力の供給なくしては、力も存分には奮えない。じっとその場に佇んで、二人の兄妹を見下ろした]
感心はできんな。
お前の兄は、お前の事をひどく気にかけていたぞ。
それとも、お前には兄に匹敵する程度の力があるというのか?
そうでないなら、戦とて俺と共に立つだけのものであるかどうか……
[そこまでは言ったが、強く止める意味などはもちろんなく。
唯自身に、並みならぬ意思がある事も感じずには居られなかった]
なぜ、そこまで。
―教室―
また“後程”。
[ちいさく会釈して、二人を見送った。]
そっかぁ。
[口許に指先をあてた。]
会長、そうなんだ。
[明確に唇の端をあげる。
風紀委員長が出ていったのに気づいたのは、そのあとだ。
軽い足取りで扉を潜る。]
ごきげんよう。荏嶺神父。
[軽く会釈だけして、すれ違う。
遺体は消えた。弓のサーヴァントが持ち去ったのだろう。
意図は知らない。
単独行動持ちだとすれば、少なくとも今日はまだ居るだろう。捜せば聞き出せるかもしれないが]
……野暮だな。
[あの場面。主君の身を案じて急ぎ離脱したあの男なら……深い意図が無くとも、主の亡骸を放っておきはすまい]
・・・・・・あ、ごめんなさい。
ぼんやりしてたわ。
[隣にいたバーサーカーに気が付き]
何か気がついたことある?
私のほうは、高等部にはマスターが複数名いる事くらい。具体的な数は判らないわ。
このまま高等部を見まわってもいいけど、数が多いとリスクも高いわ。
少し移動しない?
[ぼんやりと、大学や図書館のほうに行って見ることを考えていた]
[緩んだ空気に緊張の糸が少しだけ緩む。
さて、もう一つの気配を手繰ると
…―猫? バステトかっ!?
くっそうーー!使い魔などではなく紛う事なき英霊の―猫―
溜まらず「猫」に向かって人差指を突き出す。]
おのれ、妖艶な猫め!こうしてくれる。
[少女そっちのけで片手には猫じゃらしひらひら…@大の猫好き]
[どうやら自分の意志も問われているらしい。
さて、どうしたものかとしばし考えた後、
少女と男の目の前までとてとてと歩いていく]
ふむ……私が考えるに、
この場で争う事は良い結果を生まないだろう。
いかに我々の戦いがこの場においてある程度認められているとはいえ、他者を盛大に巻き込む事を許容してはいまい?
[猫に似合わない、非常に厳格な声色]
私たちは戦わなければならない。
それは規約の中で戦うという見えないルールとの戦いでもある。
私たちの力は非常に大きなものであり、
他者を巻き込むまいという意志にこの場で従わせるには
いささか相応しくない様に思うのだが……
―――どうかね?
あら、これでも子供の頃は兄より私の方が才能があったのよ。
実際、魔術回路の数も私の方が多いし。
…私は魔術が嫌いだったから、刻印は兄が継いだけど。
兄の方が研究熱心だったしね。
[ふわり、と。
狂気に満ちた赤い糸が杏里の眼に映った気がした。
その意図は、図書館のほうへと伸びて行っている]
あら。そこにいたのね。
[ダーナ=メイフィールドの言う”汚染”された英霊。
それを導く事が、杏里の目的だった]
ちなみに私も同じくマスターが付近にいなくてね。
仕掛けてこないというならば、平穏にいきたいところだ。
[尻尾をかるくふりふり]
ちなみに、私は少々お腹が空いている。
…さてと。
[準備を終える。]
これからやるのは、移植手術よ。
今は兄の身体に宿っている魔術と令呪。
それを私のものにするの。
[私と兄の血の繋がり、そして志久真の魔術。
それが手術を可能にしてくれるはずだ。]
[メグと呼ばれていた少女の窮地を看過できない英国紳士な少年が英霊たちの真っ只中に踏み込んでいこうとしたその時――ねこが先んじてなんか喋ってた!]
あ……もうなるようになれ……。
うむ、他ならぬそなたのことよ
[女は頷き、一度書架の群を見て、また視線を戻した。]
連れ合いを待っておる内に人の蓄積でも知ろうかと
悪戯に書物などを読み耽ってみておるは良いが
てんでこれという書物が見当たらん
ゆえに、そなたのオススメなどは無かろうかな
[首を傾げる代わりに、一つ瞬いた。]
あまり気持ちのいいものじゃないと思うけど、許して。
これが一番手っ取り早いのよ。
父の手を借りるには時間がなさすぎるし、魔術協会は志久真をよく思っていないだろうからあれこれ邪魔してくるだろうし、教会は聖杯戦争のために中立を貫くだろうから。
私がひとりでやるしかないの。
[離れた場で、ランサーとはどれほどの意思疎通ができるか。
白水の魔術は、支え護る技術に偏っているため、相手がその気であるならば迎撃は難しい。
左手の赤の繋がりを確かめるよう、覆い隠しの魔術に覆われたそれを撫で、]
(クラスメイトに、マスターが。
世間とは狭いものですね。)
[鞄から取り出したペットボトルを、ちゃぽんと揺らしながら、サーヴァントを思う。
相手は余裕を見せていて、サーヴァントも近くにいるようで。
情報を知れただけでよしとすべきか。
席をたち、教室を出た。]
― 月曜昼/中央:学食―
[中庭で何かが起きているなどと知らない足は
ただ食堂の扉を潜る。
中に知り合いでもいれば挨拶ぐらいはするが
それよりもただいまは空腹を満たすほうが先立った。
何せ、身長はまだ伸びそうな気配がある]
おばちゃん、おろしハンバーグ頼むわー。
[レーンに並び、今日のメニューを眺めてから
中に向かってオーダー一つ。
ハンバーグの上に大葉が乗り、大根おろしが
堆く積み上げられるのを見ながら
その間に副菜の小鉢を筑前煮にするか
それともコールスローにするか
空のトレイを前に悩む表情は険しかった**]
今の報告に関して思うところがあったということなら、決して謝罪する必要はないと思うがね。
[前を向きながら、自分のマスターをそう茶化す]
サーヴァントの気配は感じたな。昼だし大した気は払っていなかったが、複数いる。
まあ、予定通りなんだろうが。
[移動の提案には、肩をすくめ頷く]
とりあえず僕の授業は終わったし、異論は無いさ。
君に任せる。
[響きが柔らかいこともあったせいか
男の言葉に、ほ。と少しだけ緊張が解ける。
――と、とてとてとやってきた猫の姿に
ぱっ、とそちらへと視線が向いた。
また、にゃんこみつけた!とばかりに、表情が明るくなる。]
……?
[突然人語を解し始めた猫に、きょとりと瞬きはすれど
相手がサーヴァントだとは気付いていた故に、
そこまで驚いた様子は見せず、こく、こくん。と一つ頷いた。
ただし、あの特徴ある方言では無かった故に
当然の様に――昨日会った者と同一だとは
気付くはずもなかったが。]
[マルグの返答には顔を顰めながら考える。
可能性があるとわかっただけでも有益だけど、
後一歩が足りていなかった。
今ある情報としては、豪放な性格。
日本史に明らかに参加した事があるような態度。
ある程度絞れる要素はあるが、決定打がまだたりなかった]
それでも、絞れているだけましではあるのか。
[険しい顔をしていた事に気づいて慌てて戻した。
其の様子はあるいはあからさまだったのかもしれない]
お前が、圭一郎よりも?
[眉をぴくりと上げる。ううむと唸った]
確かに我が子、舜天丸も王の器ではあったが格別武に優れていたわけではなかった。
天は何を与えるかわからんからな。
……良いだろう。どちらにせよ、俺が戴く主は一人だけだ。
[契約せねば消え去る以外に道もない。結局は唯にうなづいた。それ以外の選択肢など、あるはずもない]
[はらりと舞い落ちる一片は、花のそれによく似ていた。
区画に侵入した魔力、そして聞こえたのは
誰かの声のようなものだったか、否か。]
おや
随分と変わった趣向もあったものよの
[試しに、落ちた糸の一片を手繰ってみる。
声が聞こえたか、否か。
声が聞こえるか、否か。
そして何より、今すぐここから立ち去るべきか、否か。]
…………。
[口調であったり。
あまり見かけない姿でもあり。
魔力の出所はこの女性からなのか、とぼんやりと考える。]
オレのオススメでいいんですか…?
そうだなぁ……。
ちょっと偏った趣味なので、オレは軍記物を好んで読みますけど…、女の子にはえーって言われちゃうんですよね。
本、重そうですし、ここ空いてますから良かったら使ってくださいね。
[そう言って自分の前の席を促す。
極力、普通の生徒を装って押し通すことにした。]
[はた、と一度瞬くと
先程ちぐはぐな謝罪文を書いた用紙の隣に、
きゅ、きゅ。と再び短い文章を書き始めた。
そうして数秒の後、先程庇おう?としてくれた――
今は猫じゃらしを握る少年のサーヴァントの服の裾を
くい、と僅かに引っ張って。
ノートをくるりと、相手へ向けて引っ繰り返す。]
[ あり が とお ? ]
[――やはり、相変わらず疑問符の使い方はおかしい。
…さらに空いていた余白には
青年からいもむしと称されたイラスト付き。]
一時はどうなることかと思ったけど……あの様子なら大丈夫かな。
戦闘にさえならなければ、場の空気を支配することに関しては、又吉さんに任せておけば間違いないだろうし。
[ほっと安堵のため息を吐いた**]
構わんさ。
[令呪の移植には、特別異を唱えたりはしない。
それは、どちらの望みでもあるのだ]
捨てたくない。
[唯の言葉の真意までは分からない。圭一郎が浅くしか眠らなかった理由も、腑に落ちたわけではない。
しかし今はただ黙って、事の成り行きを見つめる]
そうね。
おかげで、私は嫌いな魔術を学び続けなきゃいけなかった。
それが役に立ってくれそうだけどね、これから。
…あなたのことは、兄からの手紙で少し知っているわ。
改めて、浅葱さんと呼んでもいい?
兄のようにはできないかもしれないけど、それでも、絶対に聖杯の元へたどり着いてみせるから。
/*
確かによく考えたらわざわざ教師として学園で生活するメリットは特にないよな。
なぜ俺達は教師なんだ…… その方が面白いからだが……
>>197
ああ、うん。
初回発言で書いて、そう誤解して欲しかったんだ。
本人はミッション系の学校向け哲学を採用しただけなんだけどね。
[いきなり厳格な声で話しかけられ、突きだした指先と猫じゃらしを知らん顔して捨てる。
さて、と背を伸ばし立ち上がって周りを見回したした。]
いや、済まぬ。そこな少女が襲われるとちょっと勘違いしただけだ。
何事も無く済ます気であるなら、僕も遠投する意志はないよ。
そう言えば、僕もお腹が空いたなぁ。
[肩を竦めて杖を付きながら、にかっと歯を見せた。]
― 月曜昼/東ブロック 図書館―
[居慣れたその空間の入り口に差し掛かると、令呪が疼いた]
いるわね。多分サーヴァントも。
[それらが別のクラスであるとは思いもつかず]
昼間だから、戦闘にはなりづらいとは思うけど。
いいかしら?
[バーサーカーの返事を待ってから、図書館の中に入る]
浅葱か?構わん、二人だけの時はそう呼んでもな。
だが、学園では『西金 真』と名乗っている。
圭一郎の手筈でそういう事になっている。お前もそう呼べ。
[偽名、それから告げるのは真名。かつての”為朝”の名を]
おお、かたじけない
確かに、ここの書物はどれも重く厚い
それだけ詰まる知識が多いということであろうがよ
[持っている本を、促されるままに対面の席に置く。]
知識に歴史あり、経験に蓄積あり
そなたの言う軍記物とやらも、神仏閻魔が書いた
という訳では無かろう
なれば人の積み重ねたものであり、先達の歴史そのもの
わらわにとって重宝するものに変わりはあるまいよ
そら、何事も先ず行いを起こさねば始まるまい?
[女は、少しだけ可笑しそうに笑う。]
つまらぬと捨て置くのは、常に後悔と共にある
― 月曜昼/東ブロック 図書館―
[問われれば、気負いも無く同意する]
もちろんだ。
顔を見れるなら見ておきたい。ここは躊躇うべき時じゃないよ。
改めてお前を共に歩む同士として認める、志久真 唯。
兄にはできぬ、お前のやり方で、共に聖杯を掴むとしよう。
その為ならこの力、再び遺憾なく震わせてもらう。
[唯が移植を済ませた頃合い、改めてそう確約した]
[そして根源を見たならば、その時に言うことは決めている。]
ありがとう。
…それじゃ、始めるわ。
私、手術の後はしばらく役に立たないと思う。
だから、しばらくは時間を稼いでほしいの。
明日は普通に学校へ行って。
「私たち」が健在だと兄を殺した人に示しておかなきゃ。
すぐにここを攻められたら、今度こそおしまいだもの。
よろしくね。
令呪の方はいいけど、魔術の移植には激痛が伴うの。
一刻も早く「慣らす」ようにする。
それまでね。
じゃ、もう、しばらく喋れないから。
[そう言って、手元に集中する―――]
−月曜昼/東ブロック 図書館内−
[令呪の反応が強くなるほうへと歩いて行くと、そこには言葉を交わす男女らしき姿。
らしき、と言ったのは、どうも女性とも見えるほうは気のせいかぼやけて見える為]
[ >>198 裾を引かれ振り向くと、少女が開いたリングノートを見せる ]
うん、大事ない。寧ろ僕のお節介だったようだ。
[少女に微笑むと、横に書かれた絵に関心を示す。]
う〜〜ん。 ね こ…かな?
[兄弟が多かった故、幼子の書いた絵を理解せねば酷い目に合って居た記憶が蘇る…
―外しませんようにっ!!― 祈った。]
ふむ
[入り口を、ちらと見やった。
魔力の気配。
視界の先に見えるのは二人組――もしや、と思うも
問いかけるわけにも、一目散に逃げるわけにもいかず。
どうやら、此方の方にやってくるらしい。]
(はてさて、どうなることやら……)
[息をついた。]
[お腹が空いた、と口にする猫と少年の言葉に
かくん、と首を傾いで、眼鏡を掛けた男の方へと視線を向ける。
おにいさんも、すいた?
と言わんばかりの視線は、さて伝わったかどうか。
無論、英霊である以上食事の摂取は必ずしも必要とはしない。
そういう自分がお腹が空いたかどうか、
…己の腹部に手を当てて考え込んでみるも
少女にはぴんと来ない様であった。]
―高等部棟―
さて、と。
[一度己のサーヴァントの気配を探るが、どうやら近くには居ないらしい。]
……うーん?
[窓際から中央の方を見た。
まさか少女が囲まれているとは思いもしない]
まあ、大丈夫かな。
今のうちに“読み”に行かなくちゃ。
[とん、と窓辺から手を離し、歩き始めた。
さがすのは、昨夜の手掛かりだ。]
[図書室内にはサーヴァントの気配があった。あちらもすでに感づいているだろう。
本棚の壁の間を、杏里と静かに歩いて行く。
その先に一組の男女を見つけ、女性の元に跪いた]
ああ! なんと美しいお方だ。
失礼ですが、お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?
わらわは特に構いはせぬよ
元より、この殿方様に席を用意して貰うた身ゆえ
[簡潔に、静かに。問いかける声。
女は、一度、指で花の具合を確かめてから、離した。]
本、お好きなんですね。
なんか探したい分野とかあったら言ってもらったら、オレが取ってきますよ。
今は授業もないですし、学園祭の準備も午後からですし。
重いでしょうし、大変でしょうから。
[広げていた本を自分の方に寄せながら女性に視線を向ける。]
神仏閻魔、ですか?
まー、そうですねぇ、一般的には口伝を文書にしたものが軍記物は多いでしょうし。
仰る通り、人の積み重ね、って言い方が近いんですかねぇ。
[後悔という言葉に、首を傾げつつ。
右手の反応に一瞬視線を落とすが、すぐに視線をそらした。]
……ああ。
教師として振舞う手筈にはなっているが、何分慣れん。
変わった事があれば、令呪でもなんでも使ってすぐに呼べ。
できるだけ早めに回復してくれるよう願うぞ。
[それが、唯と昨夜交わした最後の言葉だった]
―回想終了―
……ハッ!
[猫じゃらしによって齎された暫しの憩いの時。
そこからなんとか戻ってくることができ。
誤魔化すように顔を洗う]
……という訳で、私は是にて失礼しよう。
[猫じゃらしをパクッと咥えて立ち上がる]
[おせっかいだった、という言葉にはふるふると、首を振って。
――そうして、その視線が己の書いた絵に動いたのを見て、
みてみてー。 と更に近付けるようにしてノートを掲げる。]
!
[かくや祈りは神の許へ。
ぱ。と明るくなった表情と共に、ねこ! と自慢げに見せた。
少年の奇跡的な洞察力を誰か褒め称えるべきだ。
それぐらいには、実にいもむしなのだから。
ほらー。やっぱりちゃんとねこに、みえるんだよ。
マスターがおかしいんだよ。いもむしじゃないもん!
と、内心誇らしげに、その顔はどやぁ…としている。]
…………………
[空白。]
瀬織鈴佳という
[せおりれいか。
平常心を保ち、返事を返した。
跪いている男の方を見やって、会釈を一つ。]
どうぞ。
[さて――――――。
この反応から察するに。]
…………。
生徒会長さんはお勉強ですか?
[ここから抜け出すことを考えなければならない。
考えつつも一緒にいた男性の言葉に呆気に取られる。]
[もしかしてこの男は敵なのかもしれない。だとするならばこの場で斬り斃してしまった方が効率的なのだろうか。否、目の前には一般人らしき男子学生がいる。この場で暴れるのは得策ではない。
そう判断した。]
―高等部教室棟屋上―
[―――識。
一由家が持つ特異な属性は
御多分に漏れず特化し、
独特な魔術を編み出していった。]
……此処なら見渡せるかな
[高等部教室棟の屋上に顔を出し、
全体を見下ろす柵に手を触れた。]
《書は世界、世界は記す、我はその頁を手繰るもの》
[ぼう、と青緑色の光が淡く灯る。
掌を上向けると、文庫本ほどのサイズの《書》が浮かび上がった。]
[悲鳴どころか、すべての声を抑え込む。
胸元を強く握り締めれば、綺麗だったリボンタイが歪んだ。
数歩、まろぶように後ずさり、呼吸繰り返して。]
( 死 )
[即座に探査を強める。
此処で何が。
何故ここに、誰もいない。
彼は、関係者なのか。
巡る思考の中、白水の血が「身を守れ」と叫ぶのに対し、咄嗟に足は動かなかった。]
書物を好むというよりはな
わらわは人が遺したものを見ることを好む
人は変わらず、命は変わらず
されどもそれらが遺すものは、時代を変えていく
口伝というのであればなおのこと
今は聞くことのできる声も、聞いたつもりになれる
[学園祭、と耳慣れない言葉が聞こえた。
そちらについては、瞬き、男子学生を見る。]
学園祭 …… つまり太鼓を叩くのか
[男子学生の読む書物に目をやりつつ、盗み見ることまではしない。]
おお、麗しき貴女にふさわしい、なんと美しい名前でしょうか。
僕は石宮牛彦。この学園にて本日より教師を務める身です。
しかし赴任したその日にこんな美しい方と出会える幸運に恵まれるとは思いませんでした。
もしよろしければ、しばしお話などさせてはいただけませんでしょうか?
[ぐ、っと詰め寄る。
杏里の冷ややかな視線も、この場にいるもう一人の男性のことも、まったく目に入っていないようだった]
−月曜昼/「自室」−
…とうさんに、てがみを、かかなくちゃ。
[少しずつ、頭は働くようになってきた。
その頭が「今動くと痛い」と警告を送ってくる。
頭が働いているというのも良し悪しだな、と思う。]
[それを押さえ込んで、身体を起こす。]
…っく、あはは。
[あまりに痛くて笑ってしまう。
兄が魔術刻印の継承した時、随分時間をかけていたが、それも当然のことだったんだな、と実感する。
得難い経験じゃないか、得をした、と自分の頭に言い聞かせ、机までゆっくりと歩いていく。
だいじょうぶ。この程度の痛みじゃ死なない。]
[ >>228 自分の言葉に首を振る少女に意志の疎通が出来た事、素直に喜んだ。
鼻先にまで近づけられたノートに苦笑し、少女のドヤ顔を見て
― やったーーー!!―
伊達に長男やっていない!まずは周りを見回す。4本棒があれば動物!足が多ければ昆虫の類で見間違った事は無い。
嬉しそうな少女に、思わず膝を付いて頭を撫でた。]
うんうん。上手に書けてるね。次は猫さんの髭も書いてあげると猫さん喜ぶよぉ。
[マスターの思考を遮ることはなく、問われれば意見を具申し、ただ傍で守護を続ける]
……。
[日の高い間は、そうして過ごし続けたことだろう**]
[無かったことにして話を進めようとすると、詰め寄られた。
無かった事にはできない。全てを抱えて生きて行こう。
それはともかく。
沈黙五秒。]
嗚呼、お褒めにいただきありがとうございます
……うし……、嗚呼
[覚えられなかったらしい。
牛の人、ということにしておこうと心に誓った。]
ですが、わらわも右も左も分からぬ未熟者
殿方様が興味を持つ話など、とてもではありませぬ
[詰め寄ってきた教師の体を、そこはかとなく制しつつ。]
[無かったことにして話を進めようとすると、詰め寄られた。
無かった事にはできない。全てを抱えて生きて行こう。
それはともかく。
沈黙五秒。]
嗚呼、お褒めにいただきありがとうございます
……うし……、嗚呼
[覚えられなかったらしい。
牛の人、ということにしておこうと心に誓った。]
ですが、わらわも右も左も分からぬ未熟者
殿方様が興味を持つ話など、とてもではありませぬ
[詰め寄ってきた教師の体を、そこはかとなく制しつつ。]
[引き出しから万年筆を取り出す。
使い方を、今は、理解できる。
魔術の継承には成功した。
あとはもう、要するに慣れだ。なんとかなる。
何せ、志久真の魔術は「適応」なのだ。]
よし。
[ペンを走らせる。
志久真の当主は唯が継いだと必要なところへ知らせなくては。]
―月曜/学園北ブロック・高等部―
……いつまでもこうしていてもいかんな。
[昨夜の事を思い返し、ベランダから踵を返す。
昨日の二人組もこの学園内にはいるはずだ。
ひとまず唯の調子が戻るまでは何気なく振舞う必要があり、同時に附け込まれる隙を与えてもいけない]
となると、敵情視察もほどほどに、だな。
[昨日ほど英霊達が一所に集まっている事はないだろうが、それでも様子をうかがうに越した事はない。
そう言えば、昨日会った白水も、また別の魔術師と英霊も、自分の受け持つ教室にはいたようだった]
……太鼓…叩くところも確かにあるかもしれないけですけど、っと…。
[学園祭への反応に少し驚きながらも、高等部の先生らしい男性の勢いに返答は掻き消される形になる。
怪訝な目線そのままにぼんやりと2人を見る。]
最近の先生って見境なしだねぇ…。
たしかにキレイに見える……けど……?
[改めて女性のほうを見れば、霞がかかっているような。
そんな風に感じられた。]
先生は生徒会長さんには興味ないのかな?
美人なのにね。
[ルーズリーフを閉じながらそんな風に笑った。]
────身の、安全を。
[身の裡から響いたそれを、振り切るように首を振る。
走れと足へ命ずれば、今度は動く。
幼い頃から。
いけませんよ、と親に、家に教え込まれるがままに抑えてきた声が、こんなに明確に響いたことはない。
ぞくりと背筋を走る悪寒は、きっと危険を見たからだ。
授業以外で久しぶりに、立海は走った。**]
[何かぞくりと背筋を這うような言葉が聞こえた。
それまで視界にも入っていなかった男性の方へ振り向く]
いや、僕にも選ぶ権利はある。
これだけは無いから。
[これ、と杏里を指差した]
[次いで、兄の携帯電話を手に取り、電話帳を開く。]
あの人のことだから、学校の番号が…
あったあった。
[呼び出し音の後、「はい、盟譜学園高等部ですが」と声。]
あ、私、1回生の志久真唯です。
3回生の志久真圭一郎の担任の先生をお願いしたいのですが。
はい。はい。
あ、いえ、サボったわけじゃないんです。
とにかく、よろしくお願いします。
ちょっと失礼。
[バーサーカーの伸ばした腕の手首をぐっと握り、その掌から目立たない程度に炎を滲ませ、じゅっとその肉体を焦がした。
周囲にはそこはかとなく芳しい匂いが立ち込めた]
困ってますわよ?
[堪忍袋というものがこの世の中にあったならば、堪忍袋の緒が切れるどころか爆炎を上げて破裂している頃だろう]
[長男パワー恐るべし。
撫でられた頭に、えへへ。と嬉しそうに小さく笑って。
ふと、次いだ言葉に一つだけ瞬いた。]
……。
[…ひげ。
とノートを見直して、はっ。 と納得したように一つ頷くと
再びペンを取り出して、ぎゅ、ぎゅ。と線を書きだす。
――そうしていもむしに、ただでさえよく解らなかった
手足と同じ長さの線が、更に6本付け加えられた。
…いもむしは、毛虫に進化した**]
[虐待キタコレ]
あ……あはは、そう、かな。
い、いや、すまない。貴女の美しさに目を奪われて、少しばかり我を忘れてしまったようだ。
どうか、失礼を許して欲しい。
[肉を焦がす熱に耐えながら、しかし美女の前で無様はさらせず、あくまで笑顔は崩さずに一歩下がると女性へ一礼する。
超熱い]
それ。生徒会長のファンの人が聞いたら怒りそう。
先生おもしろいですね。
[笑みを浮かべつつそんな風に呟けば。
芳ばしい香りが図書室に漂えば。]
…………。
[牛が焦げているなら。
焼肉か、牛タン食べたいな、とかそんなことをぼんやり考えた。]
いや、気にするでないよ
少しばかり驚いたゆえのこと
[何やら表情の硬いような教師に応える。]
それに、綺麗、というのは
わらわに向けられるべき言葉ではありはせん
綺麗というならばそれは、心根が備わりてこそのもの
月の色も、水面に映えれば変わるように
見る者によりて、その形さえも異なるように
[高等部の方角を盗み見る。
そろそろ、御厨学も授業を終えた頃のようだった。]
―高等部教室棟屋上―
……なんだろ。
[走って間に合わせるような授業の予定も
文化祭間近ということもあり無いはずなのだが。
智は透明度の増した眸を細めて
今一度地上を見下ろした後、屋上を後にした。]
ふう。
[手を離し、ハンカチを取り出して掌を拭いた。
松坂な匂いが染み付いては大変だし]
私のファンなんて、いませんよきっと。
それとも、先輩がファンになって下さるの?
[くすり、と微笑みを宍戸に返した]
[生徒会長のファンは昨日、一人彼女自身に殺されたがね……などと、言えるはずも無く。
教師らしい神妙な顔で、男性に諭す]
君だって、どうしても相容れない相手というものがあるだろう?
僕にとって、彼女はそういう存在なんだ。
あ、私、志久真圭一郎の妹です。
昨日の夜、兄が事故に遭って…はい。
…いえ、実はもう、亡くなりました。
ええ、本当です。遺体ももう、うちに。
…いえ、葬儀は身内だけですることにしたいんです。
この時期に物々しいことをするのは、兄も嫌がると思うので。
兄は文化祭の準備に情熱を持っていました。
文化祭の準備の邪魔になるようなことはしたがらないはずです。
はい。はい、よろしくお願いします。
父はアメリカに住んでいますので、葬儀は父が戻ってから。
父は多忙なので、しばらく後になると思います。
では。…はい。ありがとうございます。
学校は、明日は行けたら行きます。
失礼します。
[電話を切る。]
・唯ちゃん自己紹介
>願いは兄の死を否定すること。
(蘇生などを望んでいるわけではない)
兄などいなかった! 志久真の子供は唯が唯一!
こうですねわかりました。
…………見る者によって…異なる、か。
[女性の言葉に何かを思うように呟く。
図書室でこんなに騒いでいて起こられないのは昼時もあって人が少ないからであろう。]
いやいや。男子も女子もファンいっぱいですよ。
大学でも話題ですから。
オレなんかがファンとかおこがましいですよ。
[最後はそんな風に苦笑いを浮かべる。]
[瀬織の詩的な言葉には、些か陶酔したような面持ちで]
ああ、そんな憂いたお顔をしないでください。
貴女の魂の汚れが貴女のかんばせを曇らすというのなら、僕はその汚れを拭うため、力を惜しみません。
何か悩みがあるのならお聞きかせください。必ずやお力に添えましょう。
[また詰め寄った]
[済みません!!神様、僕が悪かったです。
自らの奢りに…思わず膝を折った… ]
あぁぁ…上手だね。
今度、猫さん来たらもっと良く見せて貰って、猫さんビックリするぐらい上手に書いて見せてあげようねぇ?
[取りあえず、猫に振ってみた。後は野となれ山となれ…だ。]
あら、そんな風に言って貰えると嬉しい
[スカートの裾を少しつまんで持ち上げると]
わっ
[全力でバーサーカーの尻を蹴りあげた]
[ちらりと時計を見る。
もう授業は終わっているだろうか。]
…あとは、教会に行かなきゃね。「聖杯戦争に参加しているのは私」だと、ちゃんと思ってもらわなきゃ。
でも、いかんせん、痛いからなー。
[絶え間なく激痛は襲う。そこから意識を逸らそうと独り言を吐いても、痛みは特に変わらない。]
(\___/)
( ̄l▼ _ノ ||||||| ̄)
, / ● ◎|
,| ///l ___\l
×メl ( 。--。 )Xx
乂/_\_(( ̄))´メX
(二二二二二二二二二二二)
' ◆※※ 牛先生 ※※◆ノ
,◆※※ ( ) ※※◆ノ
.\※※ \/ ※※/
\.※ === ※./
(二二二二二)
[虐待キタコレ]
……杏里、君はもう少し優雅な人間だと思っていたのだが。
[蹴り上げられた尻を押さえながら、己のマスターの横まで下がる。
超痛い]
例えばの話をしよう
わらわには、昨夜の月は恨みに沈む鬼の色に見えた
そなたには、どのような色に映えていたであろうかな
[何やら思うところがあるらしい男子学生に、言葉を投げ――
油断していると、再びやおら不穏な空気が漂い始めた。]
この身に宿る罪過は夥多に過ぎて消えはせぬ
わらわの肩に過ぎる荷物を、そなたに負わせる
そのようなこと、わらわにはできはせぬよ
己が背負い込んだ荷物は、己が墓まで持ちて行くもの
それは何人たりとも変わりはせぬ
荷物も罪も過去も、全てがありて今のわらわなのだから
[さすがに慣れたらしい。]
わらわがわらわである為にも、放り投げるわけにはいかぬ
おい、そろそろギャグ色が強くなってきましたよ。おい。
ギャグ担当がなんか3人くらい集まっているのが原因ですね。はい。
おっと
そろそろ連れ合いも、暇を頂戴する刻限であるらしい
[申し訳程度に時計を見て、席を立つ。
机に置いたばかりの本を、悩んだ末に、もう一度持ち上げた。]
痴話喧嘩は程ほどにの
それと、そちらの殿方様よ
またいずれ、改めてそなたのお勧めを聞けると喜ばしい
[男子学生に挨拶をした。
そのまま、先ずは本を返す為に書架へ向かおうと歩を進める。]
仲いいですね……恋人みたいですよ、2人。
[先生と生徒で――――。
そういう関係もありえはするだろうとぼんやり思う。]
……こらこら。
先生なんだから蹴っちゃダメですよ。
[牛先生のほうが気にしてないのであれが構わないが。
一応、立場もあるし嗜めておいた。]
…………。
月が出てたことに……昨日は気付きませんでした、なんて。
[苦笑いを浮かべる。
どのような色だったか――――――。
月はいつだって、頭上に高く浮かび。
紅を照らし出す。]
………ああ、いいですよ。
オススメ、ちゃんと探しておきますね。
午前中はここにいることも多いでしょうし。
本、置いておいてもらったらオレ、戻しておきますから。
[笑みを浮かべたまま、去ろうとする女性に告げる。]
恋人、ね。
そんな気もないのに、そう見えることもあるのね。
[その”恋人”こそがこのバーサーカーのキーワードである事を思い出し、少しだけ斜に構える形となった]
・・・・・・?
[そう言っている間に、サーヴァントであろう女性が去っていく。
マスターを置いて。敵の目前であるにも関わらず]
貴方のサーヴァント、ではないの?
[瀬織の……瀬織鈴佳と名乗った女性の言葉には、重みがあった。
どこかぶれたような、ぼやけた輪郭。
とうに彼女が、一般人などでは無いと理解はしていたが……]
そうですか、そういうことでしたら、それが貴女なのでしょう。
[思うところはありつつも、微笑みを作ってそう返した。
席を立つのは止めず]
いずれまた。
……しかし、痴話喧嘩という言葉だけは撤回を。
[それだけは譲れなかった]
はっはっ
それもまた、答の一つと言えようよ
[男子学生の答に、肯定の意を示せば、小さく笑う。]
そこまで世話になるわけにもいくわけにもいくまい
されども、心根は感謝する
[そのまま書架の一角に進むと、ゆっくりと書を戻した。]
ではな
愉しき会合であった
[痴話喧嘩、という言葉については、訂正は入らなかった。
恐らく他意はない。
女は会釈を残し、今度こそその場を去った。**]
喧嘩するほど、っていう言葉もありますしね。
人の物の捉え方は面白いですよね。
[スマートフォンを手に取り時間を確認する。
あの小さな王様が帰ってくる気配はない。
ほんの少し苛立つ。]
………オレはここにゼミの資料探しにきただけですし。
彼女とオレは………読書友達かな…なんて。
[生徒会長の言葉にそんな風に笑みを浮かべて。
己の口元に人差し指をそっと立てる。
図書室だからお静かに、とそんな目配せをする。]
恋人みたいに見えるとか、本当に寿命が縮むから勘弁して欲しいレベルなんだがね。
[本当にやめて欲しい。寿命なんて蝉の成虫並みなんだから]
……マスター、ではあるのか。
[改めて男性を値踏みする。
瀬織が去って違うかと思っていたが、おそらくそうなのだろう。
確信もなく、杏里がキーワードを口にするとは思えない]
[隠遁生活をする一族の耳に入るくらいだから
名の知れた魔術の家系のはずなのだが。]
……ふぅん、……
[――事実、確かめたわけではなし。
智はいつも持ち歩いている手帳の頁、
びっしりと文字の書かれたその上に付箋を貼り、
一つメモを残してから階段を再び下りていった]
[ >>269 取りあえず、手本を示すのが手っ取り早い解決方。
眼鏡の男のルーズリーフから一枚白紙を頂き、書く、書く、書く
○書いて△二つ書いて髭書いて…超簡略されたキ○ィっぽい猫を書いて見せた。]
多分だけど、判ってくれない人にはこう言うふうに書いた方が判りやすいかもな。
君の芸術は、凡人には理解できにくいんだよ…きっと
[彼女のマスターと颯に怒られる前に、何とか改善の方向に向くように…必死である。**]
あら、そう。
なら貴方のサーヴァントは随分軽率ね。
既に敵のサーヴァント2人とマスターが単独で出会ってるというのに。
[ふわり、と周囲の空気が僅かに熱気に包まれたような気がする]
一歩間違えば、貴方は次の瞬間死ぬことになるわ。
……さぁ?マスターやらサーヴァントやら何の話だか。
[鞄に本とルーズリーフは片付けた。
窓はすぐそこにある。]
生徒会長がこんなに血気盛んだとは。
ここ、図書室だから静かにしないとね。
[立ち上がって窓を開ける。
そうして、指を鳴らせば振り返って生徒会長の方を見やった。]
間違えば死ぬけど、間違えなければ死なない。
そういうこと、だしっ、ねっ!!
[そのまま息を吹けば、生徒会長の足元を基点に突然風が吹き荒れた。]
[窓から降りるとき、もう1度指を鳴らす。
風のクッションが着地の衝撃を和らげてくれた。]
…………とりあえず、武道場でも行くか。
[着地すれば、そのまま走り出す。
生徒会長を敵に回してしまった気がするが。]
それが早いか遅いか、ってだけか。
[とりあえず、今は身を潜めるのが優先。**]
・・・・・・
[彼が一体何に拝んだのかは理解出来なかったが]
くすっ。
面白い人ね。
いいわ、また今度ゆっくり話しましょう。
[窓の下にそう声をかけつつ、宍戸の姿を黙って見送った]
―高等部教室棟→―
[何にせよ初等部には一度行ってみよう、と考える。
その前に己のサーヴァントと合流しなければ。]
あの子目立つからなあ、
絡まれて無いといいけど……。
[ある意味手遅れくさいことを智はまだ知らない。]
[風使いの魔術師。そう判断していいのだろう。
彼は窓から飛び降り、一目散に走って行く]
なるほど、肝が据わっている。
[楽しそうに苦笑して、その姿を目で追った**]
[水が欲しいと誰かが言った。
乾きは早く、心を蝕み、体を蝕み、屍ばかりが増えていく。]
[この行いを赦して欲しいと誰かが言った。
空腹は早く、心を壊し、体を壊し、屍がこぞって消えていった。]
[赤い色。土の色。
見飽きた色は、数えるほどもない。]
[君の力が必要だ、と大人が私の手を取った。
乾いている人の中には、父親がいた。
眠れぬ夜を過ごす人の中には、母親がいた。
共に家を作った友人も、共に狼の襲撃から集落を護った知人も。
私が物心ついた時から持っていた力は、彼らを救うに余りある。
だから私は、首を縦に振ったのだ。
ここまで私を育て、同じ時間を過ごしてきた彼らを助けたいと。]
[水を与え、降らせ、罪を赦し、雪ぎ。
時折崇められては首を横に振る。
失われた命は甦らない。
失われかけた命は、零れる前に、その幾つもを掬うことができた。
再び、稲穂の中を駆け回ることもできたし
空に手を伸ばせば、すぐそこに雲が掴めそうな気もした。]
[私が、どうやら人間ではなかったらしいと知ったのは、
私が知っている人達が皆、いなくなってからの話。
人の寿命を以っては届かない、ずっとずっと後の話。]
[水を与え、降らせ、罪を赦し、雪ぎ。
時折崇められては、返す言葉も思い浮かばず。
誰が誰の子で、誰が誰の孫であったか。
いつの日にか、数えるのをやめていた。]
[そうしてある日、
久しぶりに、水も、罪の赦しも必要としない人間がやってきた。
幾十年振りの会話に胸を躍らせ、
もう君は必要ないと、腕を引かれた。]
[大獄丸。今、何と?]
[嗚呼。我ら鬼を追いやった人間を滅ぼすのだ。]
[それは、朝廷とやらを打ち倒す、ということ?]
[いいや。人という人を、皆、殺めて回るのだ。]
[大獄丸。それは、とても悪いことだよ?]
[惧れを忘れ、執念を忘れ、ただ日々を堕落と同朋殺しに費やす。
あれに我らが追いやられているという事実が我慢ならんのだ。]
[それは……でも。]
[嗚呼。
私は――わらわは、
彼らが築く、眩いばかりの未来を信じたいのだ。]
[嗚呼。
わらわは――私は、
彼らが、惨たらしく死に絶える、果ての刻限が見たいのだ。]
[声というには余りに不明瞭で、捨て置いても変わり映えのしないであろう、頭痛に似たものとでも言うべきか。内に流れる血潮から、ゆっくりと滲みを伸ばしては、あっという間に掻き消える。
それがどのような声なのか、
それが何を伝えようとしているのか、
明瞭に知ることができたのは、図書館に"彼女"が現れたその時。]
[垂らされた赤い思念を、掴むでもなく、その鼓動を聞き届ける。]
再び生まれる為に、多くの命の贄を良しとする
なるほど
それがそなたの渇望か
[思念の鼓動は熱く、女の鼓動は冷たく。]
渇望には相応の執念が必要であろうよ
執念は時に、心を殺す毒ともなり、時を活かす妙薬ともなる
……さてはて
わらわの連れとそなたでは、
どちらの渇望が濃くあろうことかな
[そのまま、思念の声に触れていた意識を手放した。]
―月曜・夕方―
[あれから家に戻った根古屋。
部屋でゴロゴロしながら、猫じゃらしを弄んでいる
と、そこでマスターのご帰宅の様子]
おや、おかえり少年。
学業の方はどうやったー?
[つまんだ猫じゃらしを揺らしながら
寝転がったままクリスへと視線を向ける]
―学園中央エリア/高等部職員棟―
[御厨学の一日の仕事は、無事に終わったらしい。
書類を調える御厨学の背後で霊体化しながら、訊ねる。]
さて、備えの為に一度、住まいへ戻らねばなるまいの
道中で腹ごしらえの兵糧も入手して、
[御厨学は、腰の辺りを指し示した。
どうやら準備は既に万全を揃えてあるらしい。]
う、うむ
下手にこの場から離れることは得策ではない
そなたを護るはおろか、逃げることさえ難しくなろうよ
ミクリヤマナブが空腹でないならば、良い
ここで夜を待つとしようぞ
[女は、瓢箪の栓を外し、盃に水を注いだ。]
―学園中央エリア/高等部職員棟―
戦い自体の準備はしているのだけどね。
君は空腹かい?
この学園には購買も食堂もあるし、まだ開いているはずだ。
行くかい?
[学は、家から持ってきたコートを羽織ながら、そう訪ねる。]
―回想(昼)・学園中央エリア―
…?
[見本、とばかりに少年から提示された>>286
かわいらしい猫のイラストをじぃぃ、と眺めること数秒。
なるほど!と納得したように一つ、大きく頷くと
真似るようにノートへとまず、丸を書き込んだ。
ひげ。 と丸から四方八方に線が伸び、
みみ! と2つの三角形…もとい、棘が生えた。]
!
[どや! と自慢げに見せたノートには、
――寛容に見て、毬栗または、うにの容貌をしたそれ。
…先に断っておくが、パーツが描かれただけ大進歩である。
そんな事をしているうちに、
マスターである青年が学業を終え、少女の下に来る頃
―学園中央エリア/高等部職員棟―
誤解を省こう
空腹というわけではないぞ
わらわのような存在は、五衰を気にかける必要はない
[盃を一口、二口傾けて、ちらと御厨学を見やる。]
いや、その
この学び舎にある書の蔵で、芳しい香りがしておっての
それを思い出していたわけで、他意などありはしない
さりとて、ここの食事に興味が無いわけでも、またない
[瓢箪に蓋をし、手にしていた盃を静かにしまった。]
まあ、そうなんだろうが、美味い物を食べると言うのは、それだけで格別なものだからな。
美味い物には、僕も思わず表情がこぼれそうになる事がある。
[まあ、実際はこぼれないのだけど]
では向かおうか。
昼間は、あちこち回っていたようだが何か収穫はあったかい?
[そう言いながら、職員棟の外へと歩き出す。]
表情がこぼれる、とは不思議な表現じゃの
表情と顔とは元来別の物で、
他人に見られぬよう隠し持っているようにも聞こえる
わらわは表情が乏しいと言われるゆえ、よく分からぬが
――と
[御厨学が歩き出せば、女はその背を追いかける。]
今日の探索は、そうじゃの
一つは、英霊と思わしき存在と遭遇した
確か名は、牛宮石彦というたか
……何か違う気がするが、まあ良い
教師だと名乗っておったな
傍に女性はいたが、魔術師かどうかは分からん
一般の男子学生も傍におったしの
大事には至らなんだよ
[あの後、ひと悶着あったことなど知る由もなく。]
もう一つは、ふむ
特に何もありはしなかったと言えばしなかったが
戦争とはあまり関係が無い世間話を少し
この時代も、ヒトは愉快に明日を目指しておるのだな
おっと、そうだ。
美味いものを食べた時にこぼれるのは、主に笑みだな。
それすらも咄嗟に思いつかないとは、国語教師失格だ。
学生が多いからね。明るい明日を目指してもらわなければいけない。
たまに、死んだ魚のような、無気力な目をしている学生がいるが、宝の持ち腐れだな。
何とも勿体無い話だ。
生徒達には、常に生き生きとした顔をしてもらいたいものだ。
[学は、良い教育者に聞こえるような言葉を吐いた。]
はっはっは
生き生きとした顔になるよう陰に日向に動く
それが、そなたら教師とやらの仕事、であろう?
落ち魚のような目をしておるのであれば
そなたが水を引っ掛けてやれば良いのだ
さすれば、そやつらもぴちぴちと跳ねるというもの
[教員棟から食堂までは、そう遠くもない。
他愛のない話をしながら、目的の果てまでを歩く。]
まなこどころか、跳ねる水も宝石のように輝くやもしれぬ
どちらも拾い集めることはできぬ宝石じゃがの
ー教員棟前ー
では、いってくる。
ぎりぎりの位置で霊体で待機していてくれ。
[授業を終えて向かった先は教員棟だった。
目的は言うまでもなく偽教師である。
夕方とはいえ刺激しては叶わぬと
マルグにはぎりぎりの位置で待機を命じた。]
さて、どうでるか。
[覚悟を決めて足を踏み出した。]
今のところ、相手に落ち魚のような目をした者はいないようだよ。
例え大人しくとも、その目には確かな意志を宿していたりね。
あの目の奥の輝きは良いものだ。
コレクションでもしたい所だが……
子供を、閉じ込めるのは、よくない。
……よくない。
[学は、途切れ、途切れに、そう言葉をつむいだ。]
[(>>298続き)
マスターである青年が学業を終え、少女の下に来る頃
どれだけ進歩出来ていたか――
…残念ながらあまり、期待は出来ない**]
―月曜昼/中央ブロック―
[陽太が猫に猫じゃらしを差し出すのを視界に捕らえていたところで、猫がやってくる。
その口から出る人語に、内心は驚きつつも顔には出さず]
サーヴァントの力は大きいがそれぞれに意志がある。
なら、問題ないと考えるな。
[振られる尻尾に目が行く。
腹が空いているという言葉に、けれど特別反応はしなかった。
陽太も戦闘の意志はないらしい、ふとこの場の状況を考えて、長居するべきでもない、と思い]
いや、俺は食事は取らないよ。
何より、それを得るための対価を持っていないから。
[少女の視線にそれまでの会話の流れから意図を感じ取って否定の言葉を。
少女と陽太のやりとりには苦笑を浮かべた。
表向き講師と名乗ったのだから何も持っていないのはおかしいと、渡されていた筆記用具からルーズリーフを一枚抜きとられる]
と、それでは俺はそろそろ行くよ。
また、後で?
[二人を置いて、背を向ける。再び見せていた気配を空気に馴染ませた]
…………
[様子がおかしい、と気付いたのと、彼の館に積み上げられた書の塀を思い起こしたのは、ほぼ同時。]
ミクリヤマナブ
[一片、一片をばらばらに紡ぐ彼の言葉に、名を挟む。
気配は――幾つか。
少なくとも、教員棟の方角に、僅かながら、一つは。]
ここは学び舎だ
そなたはそなたの足でどこへとて赴ける
ここは「そこ」ではない
わらわの言うことに訂正があるなら入れよ
[世界に溶けていた体を、実体化させる。
何の利も無い行為。戦に意味の無い行為。
召喚された夜、名もなき童と嘯いた女は、己自身に呆れたように、小さな息をついた。]
……ああ、大丈夫だ、たまに瞬くんだよ。
薄暗い密室がね。
幼い子は親の顔を見て、それを真似る事で、表情の作り方を学ぶらしい。
不幸にして、僕にはその機会が乏しかった。
……おっと、ここだな。
[学は、学生食堂へと入っていく。]
ならば良い
[食堂。先日は英霊の駐屯所のようになっていたが、今日はその気配もない。気配のした職員棟をもう一度だけ振り返りつつ、続いて中へはいった。]
感情を知らぬことと、表情を知らぬことは、また別の話
そら、彫られし神仏は皆、にこりともせぬからな
油断すると崇め奉られてしまうやもしれん
[両の手を合わせて、拝む真似事をしてみる。]
そなたは今までに、崇め奉られたことなどありはしまい
笑みの表情を学び、怒りの表情を学び、
嘆きの表情を学び、楽しみの表情を学び
そなたは不出来では納得がいかぬと、なお学ぼうとする
どれも無駄なことなどではない
僕はまだ仏になるには若すぎる。拝むのはやめてくれ。
[ぶるぶると首を横に振る。少し大げさだったろうか。]
君は良い先生になれそうだな。
[そう言いつつ、空席を見つけ、そこに座った。]
人なぞ100年も生きれば皆、生き仏と言われるようになる
[大げさに首を振る御厨学に、少しだけ笑う。]
わらわが教師か
そりゃあ無理じゃろ
効率的な人の形をしたものの狩り方くらいしか知らん
後は稲作くらいなもの
[嘘か真か、女は言葉を返し、倣うように適当な席につく。]
先達たるもの
迷えるものの悩みくらいは当てられねばならん
されど、わらわにはそなたの願いすらとんと分からん
人にものを教えるなぞ、以ての外というものよ
―しばし後:放課後の中央ブロック>>308 ―
[ぶつかってしまった教師――の姿をしたサーヴァントとどんな言葉を交わしたかは今は語らず置くとして、其の後やや早足で中央ブロックに辿り着いたとき]
……あれ。
[見目麗しい金髪の美少女が
異国情緒漂うこれまた美貌の少年と
一生懸命何か書いている場面に出くわした。
かなり目の保養になりそうな図だがそれに感じ入るにはこのマスターはやや鈍い。が、彼の分まで他の生徒がきゃっきゃと騒いでくれているので差し引きはプラスだろう。
道中、気配を消した教師もどきとすれ違ったかもしれないが、智が気づく術はない。>>310]
[――あの子、サーヴァントだよなあ。
と思いつつ、険悪な雰囲気というわけでもなさそうだったので普通に歩み寄った。
そして少女の手元を覗き込み、]
なにこれ、げじげじ?
[デリカシーのなさを炸裂させたのであった。]
―学生食堂―
僕だって始めは先生など無理だと思ったが、職場環境に憧れてね、やっているうちに、それっぽくなっていくものだよ。
まあ、なかなか心労の多い仕事だ。無理にとは言わないさ。
最も僕は、荒れる生徒や、モンスターペアレントの相手などは大好物なのだけどね。
色々むき出しでさ。
……ところで、芳ばしい香りがお好みだったかな?
肉が入っているのは、この辺のメニューだ。
好きに頼むと良いよ。
[学はメニューを開くと、彼女へと渡した。]
/*
ひとりごともったいないので
なんかつかいたいんですけど
つい表発言で満足しちゃって
後回しになるんですよね。
あるある。
自我崩壊やりたいなあ。
ぼくが零れ落ちていく、っていうのは言いたい台詞ですよ。ええ謂いたい。ただの設定魔人です。しぐまさんがかなり作りこんでそうな感じがする。美味しいです。
―学生食堂―
かたじけない。
[メニューを受け取ると、その羅列に目を通す。
片仮名ばかりでよく分からない中、一つ、分かりやすいものが。]
では、牛串とやらを頂戴しよう
……牛が丸ごと串にでも刺さっておるのかな
[まだ見ぬ食事に想いを馳せそうになったところで
はっと我に返った。]
それは確かに、長く続けていくなら良いやもしれん
経験を経れば未熟も自ずと解消されよう
しかしな、ミクリヤマナブ
それはわらわがこの時代に生まれていたら、という
縦令の話であろう
心苦しいことも、その怪物とやらを相手取ることも
そなた流に言えば宝石箱に宝石を詰める作業に等しい
されども、やはりそれは、縦令の話でしかないのだ
ミクリヤマナブ
[翳るでもなく、女はいつもと変わらぬ表情で告げる。
自分は、とうの昔に死んだ存在だからこそ、ここにあるのだと。]
そんな物が出て来て、果たして食べられるのだろうかとは思うのだがね。
残念ながら、細かく切った牛肉を串に刺してあぶったものだよ。
思わず、ビールが欲しくなくるが、さすがに、ここには無いな。
[学は、牛串と野菜炒め定食を頼み、メニューを閉じる。]
……確かに、これからの有り様について語るには、少し遅すぎるか。
つい、忘れてしまうものだ。
校内の学生達と、変わらぬように見えるからね。
[学はそう言うと、一口お茶をすすった。]
―学生食堂―
酒か
あれも嫌いではないが、やはりわらわには水が肌に合う
[瓢箪の水ではない、出された茶、というものを飲んでみる。
頷いた。]
……ふむ、確かに
もしこの娘が今の時代に生まれていたなら
歳の頃を考えれば、そなたの生徒であったやもしれん
万能の杯はそれも可能にするというが
わらわの願うところではないな
[茶を二啜り。気に入ったらしい。]
そういえば、そなたは聖杯に何を願うよ
―月曜・昼→夕方/中央ブロック―
[さて、授業は終わったはずだが、立海はどこかと辺りを見回した。
契約で繋がる相手、まだ少し離れていようか。
まだ日は高く、生徒の姿も多い。
この時間からの戦いもないだろう、と人気のない場所で一息ついたのは昼過ぎのこと。
それから何時間経ったか、どうやら見つかったらしいと、起こした本人である立海を見上げた]
どうした、何かあったか?
[立ち上がりながら問いかけ、服に付いた埃を払う。
校舎の影で人が死んでいたことを聴くとまずはそれがどこにあったのかを尋ねて]
それが本当に死体だったのか、死因は何か、関係者の内の一人だったのか、では聖杯戦争の被害者としてなら、何故そこで殺される必要があったのか?
とまあ、疑問はたくさんあるな。
まずはそれを見に行こうか。
―学生食堂―
僕の願いかい?言わずもがなってところだが、感情を自然に表情にできる力さ。
足の無いものが足を望むように、僕は表情が欲しい。
普通の人が、当たり前に持っているもの、それが欲しいんだ。
気にするでないよ
わらわが何かを語る問題でもなく
また、そなたが悪しき答を返したわけでもない
[先ほどの沈黙を知らぬ存ぜぬとでも言いたげに
飄々と女は茶を飲み終える。
どうやら料理がやってきたらしい。]
わらわは人の意思の積み重ねを好む
それが善悪、正誤、いずれであるにしても
道はその先へと続いていると、信じていたい
だからこそ
そなたの願いが神秘に届き、新たなそなたが生まれる時
これまでのそなたは、どうなるのかと
そのような、下らぬ錯覚をしたまでのこと
[気にするな、と念を押して、女は牛串を見つめる。
なるほど、牛串としか呼べないいでたちをしていた。]
ー月曜午後/高校エリア武道場ー
あれ……集まってどうしたの?
[授業を終えた剣道部の高校生が集まっていた。
その輪から少し離れたところから声をかける。]
「あ、先輩………いやなんか先生から……」
「主将がなんか亡くなったとか聞いて………」
「そう、それで、文化祭の前だし……ね。」
「みんなで、どうしようって言ってて……」
「やっぱさぁ………あの七不思議なんじゃね?」
「やだ、何言ってんの!!そんなことあるわけないじゃない………」
「でも、アイツが死んだなんて………」
[口々に不安が溢れていく後輩を静かに見つめる。]
今日は先生、どうしろって言ってた?
[副主将に問う。
今日は部活を休みにしていいとのことだった。]
七不思議なんて迷信だろうし……。
そこは心配しなくていいよ。
とにかく元気だして……。
[涙ぐむ後輩の頭を優しく撫でる。]
オレもサークルの主将には連絡しとくよ。
今日は先生の言う通り部活は休みでいいんじゃないかな?
[武道場で1人残れば、しばしの逡巡。]
………関係ないって思うほうが難しいか。
[静かになった空気にそう響いた。**]
これまでの自分か……惜しくないような、名残惜しいような実にもやもやした気分になるな。
君も、なかなか酷な問いを投げるものだ。
とは言え、戦争を放棄する意志も無いけどね。
そちらも願いがあるのだろうし。
名残惜しさもいずれ過去に変わる
生まれ変わったそなたも、
今のそなたがいなければ、望まれ得なかった
そのような考え方もできぬことはない
[牛串を手にして、どこから食べるべきかと思案する。]
気概は大事だ
向かう先が定まっているのであればなおのこと
そなたが宝石箱だと謳った子らのように
欲するものは、あらゆる困難を踏破してこその美酒
ひと時くらい、我を忘れて酔ってみせよ
何も、武勇に長けるだけが命ではなく、男ではありはせん
さすらばその時に、わらわの願いを……秘密を
明かすと約束しようぞ
[まずは、控えめに一口、かじりつくことにした。]
案外、僕は願いよりも、戦いの中で何が見られるかを重視してるのかもしれないな。
こう感情が鈍いと、本心すら解らなくなる事がある。
君のいつか明かされる願い、楽しみにしていよう。
[学は箸を手に取りつつ、そう言った。**]
−月曜夕方/自宅−
どうやったー?……じゃないよ。又吉さん、君、学校に来てたでしょ。しかも、他のサーヴァントの前で、猫の姿のまま喋ったりして。君だとばれたら、せっかくのカモフラージュが台無しじゃないか。だいたい、君、単独行動スキル持ってないでしょ。僕のいない所で戦闘になったらどうするの。君だって、叶えたい願いがあるから英霊の座にいるんじゃないの。
[一息に捲くし立てたあと、ふと気になった。]
……そう言えば、まだ聞いてなかったけど、君が叶えたい願いって、何?
人類みな猫好きになっちゃえとか、そういうの?
んー、キミはちょっと大人すぎるな少年。
あかんでー?頭固ぁなったら人間おしまいや。
もっと子供っぽく楽しく、気楽にいかな。
[からからと笑いながら
クリスに向けて猫じゃらしを突き出す]
ええか、ボクの一番の長所は手札の多さや。
それは自分かてわかっとるやろ?
―回想(昼)・学園中央エリア―
[ >>298 手本を見せた後の作品 思わず地に手を付いた。
…―何故だ?あの単純な絵が何故このように…
■スキル:長男 発動!
このスキルは常に慈愛の目を持って弟妹の才を伸ばすことに専念できるよう、忍耐力がEXまで上昇するのだ。(そんなスキルはありませんっ!) ]
い、いや、しかし、先ほど比べれば大いなる一歩!
あとは、何度も練習を重ねるのみだ。
[そんなやり取りをしている内に、眼鏡の男が >>310 暇を言って去って行く。
頭を上げて引き留めようとするも、気配すらも消えて無くなっていた。]
出せる札は出して、切り札は勝負所。
大人ぶって小さく纏まってしもたら勝てる風も見逃してまう。
キミはもっと子供でいたらええ。
変に背伸びして、し続けてもぉたら……
―――仕舞いに足元霞んで、生きる意味すら見失うで?
[刹那の、真剣な表情。
それは子供のように自由な男の、垣間見せた大人の顔]
っと、ちょっと変な流れになってしもたな。
いかんなー、ボクこういう空気苦手やねん。
[ぺしり、と自分の頭を叩く]
聖杯への願いなぁ。
……うーん、あるようなないような?
ま、その話、今でなくてもええやろ。
[まるで誤魔化すように、笑って話を打ち切る]
>>338 (続き)
[先に逃げられた感。少々悔しそうに空を見上げる。]
おっと、ずいぶん暗くなってきた。
君のマスターはここに迎えに来るのか?
僕もそろそろ戻らなくちゃいけないんだけど…一人で置いて行って良いものか…ううん。
[およそ英霊であれば心配などせずとも良いのだが、何故かこの少女には保護欲を搔き立てられた。
ふと、カフェテリアの方に目を向けると数人の学生と購買部のアルバイトが居た。]
ねえ、この場所で無くても良いのなら。あそこのカフェテリアで座って待っていた方がいい。
僕もそろそろ行かなくちゃ。
今度会った時にまた傑作を見せてくれると嬉しいな。
[少女をカフェテリアの方に促すと杖を付きながら「ふう」の居る方向を探した。++]
[ >>322 「ふう」を探しながら、先ほど話しかけてきた少年が居たのを思い出した。
あの少女のマスターと言う風でもなかったが…只の生徒という雰囲気でもなかった。]
まぁ、口は悪いが親切なヤツだったのかな?
次回会ったときは名前ぐらい聞いておくことにしよう。
[学園生活を満喫(?)しているようだ。++]
― 月曜夕方/教員棟 ―
(御意に。差し出がましいとは思いますが、マスター。万一の時は令呪の行使を躊躇われませぬよう)
[無論、少しでも異変を感じればすぐに動くつもりでいる。しかし彼の騎士道は常に、主の意向を最大限に尊重する所にあった]
――――。
[霊体化できる距離を維持しつつ、命どおりに警戒を続けている>>306]
[人の遺体を目撃したこと自体は、初めてではない。
葬式で顔を伏せる人々の中感じていた不思議な高揚。
それを越える感覚が胸にあり、奥歯を静かに噛む。
昔からそうだった。
家が勧める事をこなすことこそが本懐である。
白水に生まれた娘として、そうあるべきだった。
けれど、ときおり。
それが窮屈だと感じる心があった。]
……
太郎、さん。
あなたは、主たるもの、背後で控えているべきと考えますか。
[ぽつり、問うた。]
[立海の様子を観察しながら、死体があった、と言う場所へと歩く。
途中問われた言葉に一度考えて]
主が全て、そうあるべきとは思わないな。
先に立つもの、後ろで控えているもの、共に行くもの、それぞれに見合った立ち位置であれば良いと思うが。
先に立つことで、従う者の意識が向上するのであれば、先に立った方が良いだろう。
後ろに控えていた方が良いのは、そうだな。
力のない主、もしくは、二つとない主の場合か。
どちらにしても、従う者が守れば良いだけの話。
無論、向う見ずに先陣を切るような主は主とはあまり呼びたくないが。
――……俺は、お前が主として相応しいかどうか見定めると言った。それは、俺に気に入られる行動をしろと言うことではない。
お前はお前の行くべき道を進めば良い。
其れを見て、俺は判断するだけだ。
了解した、もとより其のつもりだ。
[サーヴァントの言葉は正しい。
本当は愚作かもしれないが、
目の前にある手がかりは逃したくなかった。]
[ランサーの回答を聞く間。
自然と、立海の頬は笑みをたたえていた。]
わかり、ました。
では、そのように。
ただ、戦いに慣れているのは、英霊たるあなたの方です。
助言をいただくことだけは、お許しください。
[嬉の感情を、抑えきれぬとばかりの表情で。
やがて教室棟に至れば、元の無愛想に戻るのだが。]
己がどうあるべきか、そう考えるのは何も主に限ったことではない。
さて、俺は魔術というものは使えないからな。その特性を生かした助言なぞできんぞ。
[助言を、と言う言葉に肩を竦めて、やがて教室棟へと至る]
それに、まだ主だと認めてはいないが、守らぬわけではない。それだけは約束しておこう。
―学園中央ブロック・学生食堂―
[食事を終えれば、それなりの時間にはなっていた。
どちらが立ち上がることもせず、食堂が終わる時間を待ち
御厨学と他愛のない会話を交わしながら、場を過ごした。]
さて
そろそろ頃合かの
[女の肩には変わりなく衣。
感触を確かめるように、人撫でした。]
勘付いておるかおらぬかは別として
そろそろ明瞭に教えておこうか
簡潔に告げようぞ
今のわらわは、偵察と逃走が関の山でしかない
極力、そなたに霊体化して回ると言うたのはそれがため
さすがに庶務の最中にまでついて回られては気も散ろう
日中は身を隠すが……そればかりでもおれん
[離れていく気配が一つ、職員棟には気配が未だ一つ。]
英霊は既に六つの番と遭うてある
なれば今宵は、そろそろ仕掛けていくとしよう――
[視界が巡る。
常ならざる視界を持つその瞳は、間にある物理的な障壁を全て透かして通り過ぎ、魔力の気配を探る。]
……姿は消しておるのかな
[それらしき姿は見当たらない。
一人いると言えばいたが、職員棟に在る学生だけ>>348)]
……ふむ
向こうに一人おるが……わらわには尋常の学生に見える
さてどうしたものかな、と
悩んでいる暇も、ありはしない、か
[魔術のことは、魔術師たる己の役割だ。
自身の特性を伝えることはすれと、任せきりにするつもりなど毛頭ない。
彼もまた、見定め、考えているのだろう。
今は守るという約で十分としておく。
もしこれが祖父であったら、ある意味従者らしくないこのサーヴァントを突き返したりするかもしれない、などと思った。
思うだけ、だった。]
あの、しげみです。
……この辺り……人払いが、あるのですね。
[見た限り、場に変化はない。
この巨大学園にして誰も訪れない場所など、何かあると宣言していると同じだった。]
―職員室―
失礼します、入ってもよろしいでしょうか?
[教会の時と同じようにノックを行い都合を尋ねる。
極めて普通のそぶりで、あたかも用事があるかのように]
[図書室にて、マスターと二人で作戦会議を行う。
アーチャーについては一旦捨て置いて問題無し。
一由、瀬織については要調査。
そして逃げ去った男子生徒に関しては、杏里が何故か殺る気を出していた]
まあ、とりあえずは予定通りに進めていこう。
今のところは順調だ。
……ところで杏里、少し職員室に寄っていいか?
明日の授業の予習をしなければならないんだ。
[明日を無事に迎えられたら、それは必要だろう]
ん? 反応が無いようだ。
参ったな、不在なのか職員会議でも行っているのか。
[無理に入ることはしない。
校内での行動にペナルティを受けるわけには行かないから]
マルグの所へ戻るか?
[そう思った瞬間だった。
接近する何かを感じ取ったのは]
−月曜午後:学園前商店街/郵便局−
[おろしハンバーグと筑前煮の昼食を終えた後、
派手な姿は学校を後にして小さな郵便局の椅子に腰掛けていた。
郵便局が銀行と名乗るようになって暫くたったが
だからといって封筒の送り主が振込みという手段を使うことはない。
どういうわけなのか、主義なのか、毎回送られてくるのは
為替という名の面倒な代物だった。
小切手でないあたり、どうもせせこましいものに感じるが
間違いなくこれは現金であるので捨てるわけにも行かない。
ましてや当面の財布の熱源となれば尚更だ。
振り込まれているのとは違って一度郵便局に向かう手間があるので
どうしても窓口のあいている時間に行かねばならないのもネックだ]
[いい加減振込みにしてくれと思いながら
生命保険の相談に来ているご老人やら
今年も始まった年賀状商戦の長机を横目に
番号札を握っていた手は、上着の中で震える携帯に伸びた。
画面を眺め、物すごく嫌そうな顔をしたあと]
…はい、菊見。
[幾等か億劫そうな声を隠すことなく電話に出た。
電話の向こうから、笑うような声が聞こえた。
それに合わせて、こちらの眉間に皺がよる。
随分珍しい表情だった]
−月曜/東ブロック・図書館−
ええ、よくってよ。
[先ほどスカートを捲ってくれた大学生の名前を聞きそびれた事を思い出し、少し後悔していた。
バーサーカーは殺意と受け止めたらしいが、相手はマスターである以上殺意を持たない訳にはいかない。
それとは別に、彼という人物に対して興味が湧いていた]
それにしても、案外気に入っているのね。教職。
[少し呆れ気味に問いかけながら、バーサーカーについていく]
気に入ってはいないさ。
正直、肌に合わないと全力で感じている。
……だがそれでも、手を抜きたくは無いんだ。
それが、どれだけ滑稽な姿でもね。
[席を立ち、職員棟へ向かう]
茂み……?
あれか。
[校舎の裏手、目立たぬ茂みの方へと足を進め]
――確かに、これは死んでいるな。
[捨てられたようなその遺体を確かめる。
脳天に穿たれた傷。乾いた血は絶命して既に幾分時間が経っているようだった]
このような殺し方、果たして常人がやるのかどうか、だな。
それに、出血の跡がこの場には見られない。
[校舎の窓の方を見て、それから立海へ問いかけた]
この窓の向こうは、何だ?
― 中央ブロック・職員棟 ―
[近づけば、サーヴァントの存在感には気づく。
それでも特別、警戒の色を見せたりはしない。
そういう性質の戦争だ。敵は常にすぐ近くで、当たり前のように生活している]
さて、杏里。どうするかね?
[電話の向こうから聞こえる声はこちらの険しい顔を
見透かしたかのようにわざわざ電話口で確認した後、
幾らかの質問をこちらへと投げてきた。
数拍の無言の後、徐に口を開く]
まあ、確かに何かしら起きそうったら否定しませんけど。
そんなん確認してどうしはるんです?
…言われんでもわかっとりますわ。
[煩わしそうで、長い溜息が一つ。
それに被さるように、窓口から自動音声が聞こえた]
ま、なんかあれば連絡しますけどー。
[一方的に電話を切って、ついでに電源まできっちり落として
スラックスのポケットに放り込んで現金を迎えに行く。
カルトンの上の現金を確認してしまうと受付の女性の視線を感じた。
少しじっと見返したあと唐突に笑い、それから郵便局を出る]
―中央ブロック・学生食堂―
[肩にかけていた衣を剥ぐ。
それは天女のそれによく似た羽衣。]
大通連
[声が、夜気に張られた。
剥いだ衣は、忽ちの内に一振りの刀へと変わりゆく。]
恨みに戦慄く妖の夜ぞ在る
[加える一節と共に刃から滴るのは、凝った黒い血。
否。それは血のように見える――何か得体の知れぬもの。
薄く広く、霧のように女と御厨学とを纏う。]
少々堪えるやもしれぬが、勘弁せよ
[――戦慄くは声。猛るは声。
霧の中に在ってのみ聞こえるそれは、めいめいに口走る。]
『 ヨクモ』
『ワタシヲ/オレヲ』
『殺シ』
『―――■■■■■■■■■■■■■■■!!!』
参る
暫し此処におれ
何かあれば令呪を使え
委細、判断は任せよう
[霧は、女の姿形を隠す。
薄く拡がる魔力の粒は、常より大気に拡がるそれと大差無く。
内より漏れ出るはずの女の魔力(けはい)をも、細かく潰し、その内に紛れさせていた。
そのまま、透視して見えた先へ、夜を移動する。]
なら行くか。
[あっさりとそう口にして、職員室へと向かう。
敵の姿は掴めないが、自分はこの時期に赴任してきた不自然な職員だ。そんな怪しい者を敵が見過ごすはずはない。
待っていればアプローチはあちらから来るだろう。
彼の日常での役割は、簡潔に言ってしまえば……囮だった]
[再度確認すれば、ごくりと喉が鳴る。
息を吸って、吐いて。大丈夫。]
窓の向こう、は……倉庫、でしょうか。
人気もありませんし……
[言いかけて、ふと。
立海自身興味があったわけではない、噂を思い出す。]
……『開かずの倉庫』。
高等部の、一階にある……?
[まさか、と思いながらも。]
そういう噂が、あるのですが。
魔術で隔離されていたりしたのならば、あるいは……?
来てしまった、か。
[感じる気配、それはまさしくサーヴァント。
そして、マスターの気配も感じた。
正直な話、状況はよろしくなかった。
マスターまで来るとは考えていなかったから]
― 月曜・夜・拠点 ―
[空に浮かぶは一つの月。
それは真円には未だ届かず、
満月となるにはまだ幾夜か必要な様子を見せていた]
さて、夜も更けたことやし……
そろそろ行こか?少年。
上から落とした、ならもっと傷があるだろう。
目だったのは頭の刺し傷くらいの上、ここには殆ど血痕が見られない。
頭をやられているのにな。
なら、誰かがここに丁寧に運んだか、この一階の窓のどれか、からか。
ここだろうな。
[かつん、と窓を小突いた]
開かずの倉庫、か。本当に開かないなら、行っても無駄だが、呪力でそういったものが施されているなら、行く価値はあるだろう。
で、こいつはどうする? ここに放っておくか?
[行こうとして、斃れた男の体を示した]
それから、ここ、高等部の1階の
「開かずの間。」
彼女、何か見ちゃったのかも。
[悪戯ながら、素朴表情。
眸だけがほんの少し異質だった。]
おや、石宮先生ではありませんか。
今日の授業、大変興味深くありました。
ニーチェについて、大変詳しいみたいですけど、
大学等であんなに詳しく学ばれたんですか?
[さらりと先程の授業について尋ねる。
あたかも真面目な生徒であるようによそいながら。
そして、出自を探る目的も含めて]
―月曜・夕暮れ時/高校エリア武道場―
よっ!ここにいたか。
[夕暮れのオレンジに染まる武道場の畳の上で、一人座っている颯に声を掛けた。]
そっちは何か収穫あったか?
僕の方は…
[名前は聞かなかったが、眼鏡を掛けた英霊と又会った事。金髪の少女と猫の英霊の話などを報告する。]
眼鏡を掛けた男は三大英霊の内のどれかで間違いないだろう。
判らんのが、少女の英霊だ白痴のように見えるが意思の疎通が出来ない訳でもない。バサーカーには見えなかったが…んーー。
そして、もっと判らんのが猫の英霊だ。なあ「ふう」は知っているか?猫の英霊
[オレンジ色に染まっていた畳が、ゆっくりと夕闇に覆われて行く中、二つの影だけが浮かんでいた。]
あら、確か貴方は・・・・・・縮君、だったわね。
[同学年で見たことがある顔がそこにあった]
貴方も、私と同じって事でいいのかしら。
……見た。開けて、中にある物を?
場所は知っていても誰も開けた事がないのにか?
それとも……何か心当たりでもあるか?
[聞けば聞くほど分からなくなる。
別段気に留めていたわけでもないが、確かに妙だった]
[冷静なランサーの分析に、控えめながら頷いて]
でしょう、ね。
……いえ。彼をこのままには、できません。
まず……そう。令呪はない。感じるものがありませんから。
当然ながら、サーヴァントでもない。
ですから、巻き込まれた人か、関係者か……
どちらにせよ、監督者へ連絡するのが良いかと思います。
[その監督者による殺害とは、さすがに思い至らず。]
……。連絡は、中を調べてから。
で、いかがでしょう。
それまでは、彼には少し待っていただく、ということで。
これ迄誰も何もしていないのですし、状況がそう変わるとも思えません。
[言って見回し、令呪に感じるものがなければ、中へ入ってみよう、と。]
ま、其れが当然か。
これがただの一般人による殺害なら、警察とやらに届けた方が良いと思うが……思い切りの良い傷だ、余程恨まれていたか、手慣れた者の仕業だろうな。
[中を調べてから、と言われると頷いた]
早く調べた方が良い。
もう、日は暮れかけている。
[最後の西日が、空を赤く染めている。闇が訪れるまではすぐのようだった]
[職員室に入る前、廊下で呼び止められた。
真面目そうな男子学生。自分の授業を受けていたらしく授業内容の感想を口にされる]
おや、ありがとう。授業を楽しく受けてくれたなら、こちらも嬉しいよ。
[自然な笑顔で受け答える。教師の顔]
いや、実はニーチェについては、詳しいってほどではないんだ。
この学園ではキリスト教の授業があるだろう?
ならばやっぱりキリスト教に関係した、それでいてみんなに深く考えてもらえるような題材にしたいと思ってね。慌てて勉強したんだ。
いやぁ、大変だったよ。
「開かずの間は、
何十年に一度、文化祭が始まる頃に開く。
そうしたら、誰かが死ぬ。」
って。
[まるで、聖杯戦争の予兆を
示しているみたいじゃないか――と。]
―中央ブロック・職員棟付近―
[霧に紛れ、中庭の窓辺から中を覗く形をなった頃、
見えていた学生とは別に、見知った顔が二つ。]
(嗚呼。……石宮牛彦か)
[隣に例の女性の姿もある。
まさか本当に恋人同士ということもあるまい。
何やら会話が始まった雰囲気となれば、様子をじっと窺う。]
ええ、縮です。
麗しき生徒会長様に名前を覚えてもらっているとは光栄だ。
同じ? ええ、同じですよ。
高等部の生徒ですからね。
[意図はもちろん読めている。
ならば、石宮と名乗ったサーヴァントのマスターは彼女。
状況は完全に振り、焦りをうまく飲み込みながら令呪に力を込める。
想いがマルグに伝われと祈って……。]
―回想>>391―
ああ、そうなんだよ。実のところ、朝教室の入口で頭をぶつけてな。
生徒に笑われてしまった。
[その後授業が進むにつれて、段々生徒が静かになっていったのが不思議で仕方がないけれど]
気にしてるのか?お前もまだ伸びるよ。
[頭の上に手をかざすような仕草に、不信の表情を崩した]
気にはなる。なるが……
昔から開けられないものを無理に開けてろくな事があった試しはないというからな。
あえて首を突っ込む冒険も若い頃は構わんかもしれんが。
……それとも気になるなら行ってみるか?
[昔の事を思い出すような目に一瞬なったが、それはさておいて、試すように尋ねてみた]
−月曜午後:郵便局→夕方:中央/中庭−
[カフェのバイトは結果として変わってもらったのだが
それを聞きつけた風紀の見回り当番を
変わる事になって結局はまた学校に戻る羽目になった。
変わって欲しいと言い出した委員は、女子。
情状酌量という言葉は好きではないが、
この時期の人の少なくなった学校は処により不気味が悪い。
具体的に上げるとすれば実験室や生物室は当たり前,
おまけに七不思議には音楽室に、倉庫だの。
学園祭前は学校が"ただの学校"ではなくなる。
この国には言霊という概念があるが、まさにそれだろう。
人の言葉が恐怖を呼び、恐怖が更に人を呼ぶ]
…なんやろなあ。
[この手のことにまったく興味がないせいで
彼にとってはただの散歩でしかなかったのだが]
[が、続く男子生徒の話には再び怪訝そうな顔になる]
死ぬ。 文化祭の頃に?
今もその行事の準備中だろう。
……戯れにしては物騒だな。
あー、そうですね。
この学校に在学する生徒は、
キリスト教に特別な想いを持っていることが多いですね。
しかし慌てて勉強して、ですか??
やはり、この学校の先生たちは凄い人が多いです。
石宮先生とこうしてしっかり話すのが初めてで、
以前に聞いていたら申し訳ないのですが、専攻はどちらなのですか?
今度、専攻の授業も受けたいなと思いまして……。
[石宮の言葉には感心の表情を作りながら返事をする。]
[兆候は突然。そして行動は刹那 >>397]
――――(魔力量が増えた? これは――)
[何らかの合図。状況から考えて、コール以外に思い当たらなかった。
マスターの位置までの最短距離を、非実体化したまま移動する]
─高等部1階倉庫─
昨夜の死者、であれば、昨夜貴方が見たものは、これでしょうか。
ただの人間一人の殺害で、それほど遠目にわかる魔術は行使されないと思いますが……
[周囲に人影は見当たらない。
滑りこむように内部へと、二人入れば扉を閉めた。
魔力を探るよう気を張る中、目を引くのは、部屋の中央。]
なるほど……人の形跡がなくはない。
誰かが、最近訪れた場所、ですね。
……あれは、本……いえ、どちらかというと……
[警戒しながら、日記へと近づく。
取り出したペットボトルの水を、少しだけ周囲に撒いた。]
ま、人が死なんかったらエエだけの話やろ。
[開かずの倉庫、なんてどこにでもあるだろう。
具体的に言うなら校長室の金庫当たりがいい例だ。
そんなノリの事だと思っていた彼には
足を踏み入れた中庭で何が起きているのかなんて
微塵も想像つくわけがなかった]
[専攻。そう突っ込まれたことを聞かれても、大した嘘を用意しているわけでも無い。
そもそも、哲学ですら適当にやれるという理由で選んだわけで]
いや、専攻も哲学だよ。しかし専門は狂気だ。
分析と分野が主で、人間の狂気をいかに哲学的に受け止め、理性的な状態とそうでない状態に分けて考えること……というのが僕の主な研究になる。
だけど、さすがに高校生に教えるのはちょっと、ね。
[真面目な生徒の質問に、困ったように苦笑した]
ところで知っているかい?
ニーチェが口を借りたツァラストラは、狂人なんだ。
いや違うだろうな。
少なくとも、この男が殺されたことに、聖杯の力は使われないだろう?
そんなものまでいちいち分かるはずもない。
いや、夕べこの学園で何があったのか、何もなかったのかも俺の勘違いかも知れないがな。
[ただ胸がざわついた。それだけの話なのだから。
用具室とかかれたそこには、部屋の中央に置かれた机がまず目に入った]
開かずと言うには扉にもたいした埃は積もっていない。つまり、ある程度人の出入りがされていると言うことか。
其れで、何か判るか?
残念ながら、俺には魔力を感知してどうの、というのはできないのでな。
[言いながら窓まで歩く。部屋の中には特に変わった様子はなかった。血痕も残っていない。
ここで殺害が行われた、と仮定するには、外の茂みと大差ない情報しか得られなかった]
/*
やっべ持って帰りそうやっべ。
はやく!よるに!って思ってたらどうにもこうにもまきあしぎみ
あと私のランサーが今日もかっこいいです。
きゅーん
――……。
[会話の間に近くまで到達できるだろう。様子を見ながら>>401 >>408]
(二人。……しかしまだ会話中……か? ならば)
[マスターの意向は、承知している>>0:659 ならば、このまま近づくが良しと思えた。霊体のまま、傍で耳打つ]
(マスター、違和感を感じたため独断で参りました。お側におります)
――!
[チャイムが鳴った。
いつもなら昼休みが終わる合図。
今はただ時を告げるばかりの音]
っ、いけない。
すいません、挨拶もなく長々とお引止めして。
ぼくは一由智といいます。
[そうして、唯一覚えられる“自分の名前”を
“教師”に告げた。きっと、今とは違う立場で会うことになるだろう相手にだ。]
ああ、やはり専攻でもあるのですね。
狂、気ですか? 難しいものですね。
[その言葉は嘘だった、自分達魔術師も
あるいは狂気にとりつかれているのだから]
でも、興味深いです。
狂気というとよくない印章がありますが、
それを理性的とそうでない所に分解できれば、
コントロールできるという事でしょう?
ならば、マイナス面をうまく処理したり消してしまって、
プラス面だけを残す事も不可能ではないですよね
[高校生に教える事を嫌がるそぶりに引くか悩みながらも
近づいてくる気配(>>402)を感じてあえての一歩を踏み出した]
高校生かもしれません、けどまもなく大学生です。
気が向いたらでも結構ですが、ご教授いただければ何よりです。
実はニーチェのネタは、以前6th村の召喚時呪文で使ってたりします。
いやぁ、でも哲学ってワケ分かりませんよね。さわりを理解するのにどれだけ苦労したか。
あ、もう二度と授業風景は描写されないと思います。
―中央エリア・職員棟付近―
(気配が増えたようじゃの)
[正確には、濃くなった。
石宮牛彦はそれであると分かっていたし、傍の女性はそれではないとも分かっていた。
ならばあの男子学生が――との推測は、どうやら外れらしい。]
(ふむ)
[だとすると、どうなるか。
仮にあの男子学生の英霊とすると、遭遇した組が七組となる。それは不思議だ。]
(だとすると、他に近くに魔術師がおるのか?)
[推測は要領を得ない。]
おっと、少し話しこんでしまったな。
悪い悪い。
[チャイムの音に、はたと我に返った]
一由、智。
俺は高等部で国語を教えている、西金 真という。
まあ頭の片隅にでも入れておいてくれ。
一つよろしく。
[目の前の少年が魔術師だという事には気づかず、そうと語った]
[家名の通り、白水家に伝わる魔術は水の属性だ。
魔力量のわりに立海はあまり使いこなせてはいなかったが、使えないわけではない。
発動を確認し、素手で触れぬようハンカチ越しに、日記を取り上げた。]
……魔力を感じます。
魔術書の類でしょうか。
……開くと発動するものか、または……
[これが、外の彼の死因にどれほど繋がっているか。
判断はつかないが、保留として。]
調査は、帰ってから行いましょう。
今は、これを収穫として、
[帰りましょう、と動き出して、]
[立海が魔術を使うのを窓に凭れて眺める。
見たところ普通の本のようだった。
中を見ていないので何が書かれているかも判っていないのだが]
ここが開かずの間、と言うには、簡単に入れたな。
つまり、魔力がかった何かか、人が入らないだけで単に噂になっただけか。
……噂になるのだから今まで入ろうとした者もいるはずだが――。それでも噂が絶えないのであれば前者か。
開いては、行かないのか?
中を見てみるとか。
[持ち帰るという立海の行動に、窓から離れて――]
――――!?
[跳ばされてきた立海の体を壁に当たる前に支えた]
魔力を感じると言ったな。
今のがその本の影響なら、其れがここの原因かもしれんぞ。
[両腕で支えていた立海の体を離す]
いや、狂気をコントロールなどできるワケがないよ。
まして、プラス面を残すなんてあり得ない。
[それは断定だった]
ツァラストラはたしかに狂人で、だからこそ神が死んだことに気づいたわけだ。
実際に神が死んでいるのかどうかはともかく、ここではこれに気づいたことをプラスと考えよう。
しかし、気づいてしまったらもう戻れない。ツァラストラは神が生きていると信じる者たちの中には居られない。
そうして生きても、彼は後々裏切られることを知っているからね。
もしツァラストラがそこに戻ろうとするなら、そうだな。
神が死んだということを忘れてしまうしか無いんだ。
―現在軸:夕方初等部方面―
[そして、現在。]
っていう話をしててね―――
[少女と連れ立って授業の終わった初等部に向かいながら、昼間西金と名乗った男性サーヴァントと話したことを楽しげに語っていた。
序に七不思議のことも伝えつつである。]
あ…… あり、がとう、ございます……。
これの、仕掛け、でしょうか。
[心臓を落ち着かせながら、支える腕に安心を得る。
助かった。
しかし、この本は。]
ええ。何か在るのは、間違いありません。
が、開くことで発動する魔術書もあるのです。
……気は進みませんが……
[否。むしろ、開きたがっている。
本来は、もっと警戒し、正式な準備と手順を踏んで解呪を──]
−月曜午後/校門付近−
いたたたたた。
[よぼよぼと歩く。
自分を身体に「慣らす」ためだけでなく、自分の姿を周囲に「溶け込ませる」ために魔術回路を回す。
まだ魔術は不安定だ。
ぐいんぐいん、と。
不安定に過ぎる魔術の回る音が頭の中に聴こえてくる。
その度に痛みの波はやってくる。
ゆっくりゆっくり歩いていたら、一度魔術が弱くなっていたらしく、通りすがりのおばあさんに心配されてしまった。
大丈夫です。生きてます。]
―中央エリア・職員棟付近―
(そうか、あの大きななりをした英霊)
[一人、隣に誰もいない英霊がいた。
ならばそれがあの男子学生の英霊で、こっそり護っている可能性は、まだあり得る。
疑惑が確信にならないのは、彼らの会話内容が聞こえないからに他ならない。
ただの世間話であれば、音を立てて崩れるのだ。]
(現状を冷静に鑑みるなら、英霊が二人)
(イシミヤウシヒコと、もう一人)
(これ以上はミクリヤマナブが危ういかの)
[後ろ髪を引かれながらも、その場を後にした。]
[生徒会長の存在は、当然ながら誰もが知るところだ。
彼女は生徒会長としていつも、
いつも、]
いつから……?
[杏里・メイフィールド生徒会長。
入学時、そう挨拶していた彼女は。]
―現在軸:夕方初等部方面―
すごく背が高かったし
腕っ節も強そうだったから、
武将とか、そういう人なのかもしれない。
何時代の人なのかな……
[やごころを喰らう獣を自称する一族だけあり、
知識欲は貪欲に過ぎる。が、ふと、口を噤み―――]
――……ちょっと待っててね。
[す、と智は目を細めた。
焦げ茶色の眸が、宝石のように鮮やかな青緑色に色を変えた。]
気づいてしまったらもう戻れない、ですか。
信じる者たちの中には居られないから忘れるしかないですか…。
うーむ、興味深いです。
でも、分かるような気もします。
[魔術師もあるいは似たような存在だと思うから。
ただ、根源を目指すという道を追及する存在だから。
今は、周りに溶け込んでいても何れそこにいられなくなるから]
ありがとうございます。
早速、勉強になりました。
[気づけば、出自を探っているつもりが、
真剣に石宮という男の言葉を聞いてしまっていた]
[智の双眸は記憶操作の魔眼だ。
青緑色に色を変えた眸は、
記憶のプロセスである「銘記」「保存」「再生」「再認」のうち、
いずれか1つを短期間「封じる」か「ブースト」する
彼の特化した魔術の一翼を担う。
――此度。居残る者たちへと眼を合わせ、
「銘記」を封印する。
これで彼らの記憶の中に智たちの姿は残らない。
銘記されなければ、なかったのと同じことだ。]
よし、大丈夫だよ。
[笑み浮かべ、初等部の中を悠々と歩いていく。]
−教会 執務室−
ふむ…。
[ソファに腰を下ろし一冊の古い文庫を読んでいたが、ふと視線をあげた。]
なんというか、静かですね。
[学園内は文化祭の絡みで賑わしい。だが、それとは別の意味で静かだと呟いた。
聖杯戦争が開始されてより、まださほどの事件は起きていない。
学生寮を全壊させたとか、初等部の校庭にクレーターが出来たとか。そこまで派手なものではないにしても英霊が召喚され初めて一日もすれば――過去の経験的に――大きな騒動が起きていてもおかしくはないのだが、と。]
ただ平和なのか、嵐の前なのか。 …それとも?
[そこまで呟き、荏嶺はまた改めて手にした文庫へと視線を落とした。]
[流し読みながら、必要そうな範囲を目で覚える。
鞄があれば、時間があれば書き写すも考えたのだが。]
……とても、興味深い本……日記、でした。
この学園の創始者が……死者が書いた日記、だそうですよ。
[あなたも読みますか、と示す。
防衛術は場にかけたもの。
立海に何もなければ、彼に何かが起こることもないだろう、と。]
まるで、生徒会長がサーヴァントで、創始者がそのマスターだったかのような……
― 何処かの夜道 ―
んー、夜風が気持ちええなぁ。
[呑気にそんな事を呟きながら、クリスとともに歩く。
根古屋の呑気な発言に対する小言は笑って受け流して]
そう焦りなや少年。
笑ってても怒ってても、楽しんでも苦しんでも事は起こる。
そやったら、笑って楽しんでた方がお得やろ?
楽しく生きて、誰かを本気で好きになって……
そんで一分一秒一所懸命、死ぬ気になってやっていく。
そっちのが、生きてるって気がせぇへんか?
/*
唯ちゃんかわいいなwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
――……。
[会話に口出しはしない。神という単語に思うところはあれど、それは彼の役目ではない]
(私は一本の剣。守護者としてここに在る)
[もっとも、アサシンの動きには、流石に気づく事はできない。気配遮断を看破できるような能力などないのだ >>432]
気をつけろ。
魔力が掛かっているのが判るなら、それなりの対処も考えておくことだ。
誰かがここに置いて外界に触れないようにしていたのだから。
[立海が解呪を掛けるのを見て、ぱらりと開くのはほんと言うよりも日記だった]
誰が書いた日記だ?
学園の、創始者?
確か、かの紙のしおりでは創立は随分と前だった気がしたんだが。
[日付は最新のものまで]
誰かが、創始者の名を騙って日記を書いているとか?
[当然可能性の高いものを口にする。杏里という名は知らなかったが、立海は知っているようで]
―現在軸:夕方初等部方面―
…? ……。
[楽しげに語る青年の言葉に、僅かに首を傾げながら
数秒遅れて、――こくん。 と頷いた。
その話のさて、何割を理解出来ているのか確認する術は、無いが。
初等部へ向かう道のりも、やはり青年の半歩後ろを歩く形。
――数刻前、髭を足してはどうか、という
アドバイスに乗っ取り完成した渾身の猫の絵を
「ゲジゲジ?」と称され、地に落ちた少女の機嫌は
その後貢がれたカフェテリアのショコラパフェによって、何とか回復していた。
ちなみにそれまでは、仮にも召喚主である青年を
ノートでべちべちと叩く有様である。
お陰で、現在手に抱えたノートは若干折り目が付いていた。]
いや、僕なんかでいいならいつでも話をさせてもらうよ。
[にこやかに微笑む。
そして真面目な一生徒に向ける笑顔のまま、]
だけど、もうこんな時間だ。早めに帰りなさい。
遅くなると危ないからね。
最近は特に。
―中央エリア・学生食堂―
[御厨学の待つ学生食堂へと戻ると、霧を解いた。
手にしていた刀も、羽衣のそれに戻っている。]
宝具まで使用して情けない話ではある
収穫は少なかった
[学生食堂で見たことと、かつてここですれ違った大柄の英霊についての推測を交え、報告をする。]
少なし見積りで付近に二体。
早々に離れた方が良さそうじゃの
―月曜午後―
さて……
[智と別れ、しばらく武道場で時間を過ごした後、校門の辺りに来ていた。]
少し力が戻っている、という事は。
唯… あいつ、調子が戻ったか?
[とは言っても、自分が英霊だという事はマスターにも同じ英霊にも分かる。まだ調子が戻っていない唯と行動を共にするのは逆に危険かもしれない。
そう思い、唯自身とは少し距離を取っていた]
ええ。もちろん、騙りの可能性もあります。
……誰が書いたにせよ、妄想で終わらせるには、内容が過ぎますが、ね。
聖杯戦争を、サーヴァントを知る以上、一定以上此方側へ踏み込んだ人間が書いたものでしょう。
そして、この人払いされた場所。
先ほどの、持ち出し禁止。
……「イレギュラー」とも書いてありました。
これが罠にせよ、警戒の必要は、ありそうです。
[どこまでが嘘か。真か。
躍らされるのもまた愚かながら、無視していい内容ではなかった。]
其れは興味深いことだな。
……しかし、そこに書かれた事柄が真実だとも限らないだろう。
[立海から日記を受け取り、軽く目を通した。
日付は正しく一日一日書かれている]
死者が現世に関われるとしたら、余程の魔術だと思うのだがな。
魔術と言うより、魔法に近い、のだったか。
[聖杯より得られる魔術の仕組み。
其れを考えると、ただの魔術ではないだろうと思える。
これが真実、死者の書いたものであるならば]
気になるのは、生贄という言葉だな。
[窓の外はもう日が落ちて暗く。夜が訪れている]
イレギュラーか……。ああ。猫のサーヴァントがいたな。あれも一つのイレギュラーか?
[昼間の人語を喋る猫を思い出した]
他に少女の姿をしたサーヴァントもいた。あれは強敵だぞ。
戦闘する気が失せそうだ。
猫の方は、あれが本体とは思いたくないからな。
ひょっとしたら一形態かも知れないが。
まあ、持ち出せない以上置いていった方が良いだろうな。
それから、その日記のことは触れ回らない方が良いだろう。
創始者の日記だ、この学園に何か、別の目的があるのかも知れない。
これがただの聖杯戦争でないような、な。
杏里というのは、私の知る限り、一人です。
杏里・メイフィールド……この高等部の、生徒会長。
創始者と同じ家名。
私が一年の頃から、ずっといる、生徒会長。
……接触してみるのは、無駄手ではないでしょう、ね。
こだわりはしないまでも、気に留めておきましょう。
生贄、という言葉も。
復活などと……確かに、願望機たる聖杯の力を以ってすれば可能かもしれませんが、聖杯とは命と引き替えに願いを叶えるもの、とでも……?
[気になることは多い。
謎ばかりだがさて、彼も情報を得たならば、長居は無用だ。]
ともあれ、一度此処を出ましょう。
話を聞かなければならない人もできましたし、日も暮れそうですし。
動き出すペアも、増えるでしょう。
この学園……それに、生贄。
聖杯戦争は、単純に争えばというわけでは、なさそうです。
[真意の見えない、神父の笑みが思い出される。
ランサーを促し、扉の周囲へ人影がなさそうなことを確認すれば、また密やかに倉庫を脱出した。]
分かりました、お気遣いありがとうございます。
また、是非お話を聞かせてください。
それでは、失礼いたします。
生徒会長も御機嫌よう。
[ある程度話は聞けた。
これ以上、無理をする必要はなかった。
だから、素直に言葉を受けいれた]
―初等部―
[随分と暗くなった階段を
ぴょこぴょこと跳ねる様に上る。
手摺だったり、踊り場から見える教室のロッカーだったり
高等部などに比べて、明らかに低い位置にある
可愛らしい階層を抜けて、特別教室の並ぶ回廊に辿りついた。]
?
[おんがくしつ。
と僅かに首を傾げながらも、覗いてみる?と問われれば
こくん、と躊躇い無く頷いた。
七不思議といえば怪談の類なのだが、
判っているのかいないのか、少女に怖がる様子は無い。
……まぁ、そもそもサーヴァントが亡霊の類の様なものなのだから
怖がる、というのもおかしな話ではあったのだが。]
貴方も、冗談を言うのですね。
[まさか本当に、相手が少女の姿だから戦えません等と言いはしないだろう、とじいと見つめ。
猫のサーヴァントだの、少女のサーヴァントだの。
確かに「当たり前」のこととは思い辛い。
日記のことも、ランサーの言うとおりだろう。
情報は惜しいが、日記は置いて行く事にした。
触れ回ることはしないが、もしかすれば、交渉に使えるかもしれないと思いながら。]
−月曜午後/教会−
[がこん、ぎぎぎ。
なんともありがちな音がして、扉が開く。
…志久真の魔術師としての活動は特殊で、周囲への根回しは欠かせなかった。魔術教会はもちろん、周辺の魔術師や教会との折衝を、志久真は長く続けてきた。
だが、この教会は特別だ。
この教会は他者の土地に間借りをしていて、影響力が小さい。
学園の中での存在感もどちらかと言えば希薄で、学園のど真ん中に建っていて、象徴的存在でもあるのに、あまり人は訪れない。
「聖杯の管理者」という裏の役割から、この教会は決して逸脱することがない。異質な存在だ。]
―中央エリア・学生食堂→―
そなたには報告しておらなんだな
[学生食堂を出て、気配のある教員棟を迂回し、北へ。
研究室の方面から高等部の敷地へ回ることとした。]
そなたの仕事場に、仕掛けを施してある
今はまだ使えぬがの
これより先のことを考え、完成させておこうと思う
[もし学園に何か秘密があるのであれば、聖杯戦争がただの聖杯戦争でないのなら。
中立の筈の監督者までも信用して良いのかどうか。
考えながら、日記を元の机の上に戻した]
とりあえず、そうだな。
そこの男のことは報告した方が良いだろう。
この部屋のことは、今は未だ口にする時期ではない。
ただの日記なら、一笑に付されるだけだが、そうでない場合はどこから何がくるか判らないからな。
[誰が関わっているのか、興味はある。
もし、窓の外の男がここで殺されたのなら――そんな跡は残っていないのだが――、それだけの理由がこの日記にはあると言うことだ]
[生徒会副会長だった兄は訪れたことがあったかもしれないが、自分自身がこの教会を訪れるのは、始めてのことだった。]
すいませーん。
[薄暗い室内に声を向ける。]
―月曜・夜/高校エリア武道場―
[既に日は落ち、颯から学園の七不思議の話を聞き終わる頃には、夜空に満ち足りない月がぽっかりと浮かんでいた。]
おう、そろそろ出かけないか。
「百聞は一見にしかず」って諺があるんだろ?
「ふう」から聞いた七不思議確かめてみたい。
[二人腰を上げて校舎に向かう。++]
ええ、帰り道には気をつけてくださいね。
[縮にひらひらと手を振る。
そのまま、彼の背中が見えなくなるまで見送った。
実際にもう暗い時間帯だ。廊下を行き交う人の数はかなり減っている]
……さて、気配は離れれば探知できなくなる。
杏里。このまま彼らが帰宅するとして、この一帯から離れるにはだいたい何分くらいかかる?
[彼はしらを切っていたが、アプローチをかけてきたのは彼一人で、サーヴァントの存在は常にそばにあった]
……いや待て。
随分と離れていたからすっぽりと頭から抜けていたわ。
[校門の辺りで、はたと考え込んだ]
この図体だから確かに目立ちもするが、魂魄になっていれば別に構わんのじゃないか?
どうせ魔術師同士が出会えば令呪で分かるんだからな……
[すでに授業もなく自由な時間、英霊と行動を共にする魔術師も多かろう。遅かれ早かれ自分の同士の正体は他に分かる。
そう考え、魂魄となって唯に付添い、教会へと入る事にした]
[マスターが去る姿勢を見せれば、その背後で霊体化したまま――>>455]
――……。
(サーヴァント…だと思うのだが、飄々とした相手だ。…チュルパンを思い出すな)
[移動は後ろ向き。先ほどまでマスターと話していた二人から、視界が外れるまで目を離すつもりはなかった]
[中庭ですれ違うのは帰っていく生徒達。
まだ仕事で残っている教師や職員。
相変わらずののんびりとした様子で挨拶を交わし
緩い心意気で帰りたがらない生徒達に混じって
適当に促して帰らせる。
それが仕事。風紀委員としての。
そう、それでいい。
何も起こらなければ、ただの学生のままでいい。
なにも、なければ───**]
創始者の血縁か何かか?
いや、日記の記述を信用するのであれば、血縁では無く、使い魔の類いか。
接触するのであれば、気をつけた方が良いな。
創始者の日記と創始者と同じ名を持つ女だ。
もし、この聖杯戦争に別の要素が絡んでくると言うのなら、その女も「参加者」であるかも知れない。
[でよう、と言う言葉には頷く]
そのようだな。
どちらにしても、情報は必要だ。
[部屋を出ようとして]
冗談か。そうだな、実際に手を下せるかと言えば、相手が挑んでくるのなら、こちらも相手はするつもりだが。
……女と戦うのは、慣れていない。
[言われた言葉に、そう返した]
[縮からの問いかけに]
そうね。
彼は惜しい人だったわ。
あなたと、同じように。
[くすり、と微笑みかけた。
その笑みは、昨晩と同じように月明かりに照らされて幽霊のように青白く浮かび上がった]
/*
ねこさん>
タイミングが
ほんとタイミングが
にゃんこもふりたいよおおおおおおおおおおおおおおおお
こほん。とりみだしました
―→高等部エリア―
何かするというよりはな
何かしたところに書き加える
[頭の花を手にし、髪から離す。]
小通連
[言葉と共に、赤い花は紅い血を吸う刀に変わりて。]
一筋縄ではいかなさそうじゃがの
[北のエリアに踏み入れれば、英霊の気配に気を配りつつ、高等部のプールを目指す。]
−教会 礼拝堂−
[蝋燭の灯された触台を手に、奥の間より戸を開けて現れた。]
ああ、すみません。
今日は早くに灯りを消していました。
ようこそ教会へ。どのような御用でしょうか。
[壁にあるスイッチを押し、礼拝堂の灯りをつけながら迎えの言葉を来客へと伝えた。]
[そして、横にいるバーサーカーの問いかけに、縮達には聞こえないように小声で]
校門の外に出るまでなら数分でしょうね。
学園の敷地から完全に離れるまでなら、ゆっくり歩いてせいぜいその倍くらいよ。
―武道場/回想―
――――――……。
[誰もいない武道場の中でいつも通り精神鍛錬を行う。
人前で竹刀を振るう稽古はめったにしない。
いつも通り、正座して、目を伏せる。]
……………。
[そして騒々しく戻ってきた英霊を静かに睨む。
話される内容を静かに聞いて、また逡巡する。]
……眼鏡の男、少女の英霊。猫の英霊。
他に会ったのは大男と、牛先生、瀬織さんって女性。
で、お前だから…これで参加者全部でいいのか。
[イレギュラーは想定できず――――、指折り数える。]
へぇ、凄いですね、生徒会は文化祭で演劇でもやるのですか?
台詞に臨場感があって、思わずヒヤッとしてしまいましたよ。
でも、石宮先生が言うように危険かもしれませんから、
今日はこれで失礼しますよ。
本番楽しみにしてますね?
[最後の言葉は含みを載せながら発した]
志久真唯です。
聖杯戦争の参加者として来ました。
[左手甲の令呪を隠していた魔術を解く。
ぎぎぎ、とぎこちない動きで左手を差し出す。]
以後、お見知りおきを。
―初等部3F音楽室―
《――書は世界、世界は書、
我はその頁を手繰るもの》
[うたを唇に乗せると、ふわ、と
赤の残る夕闇の中に青緑色の光が浮かび上がる。
掌の上に透きとおる書が現れた。]
――、―――
[記憶を慎重に手繰る。ぱらぱらと、ぱらぱらと――その記載は時に明確でなく。暗示的に曖昧である。しかし、はっきりとした姿かたちは見えずとも]
幸先がいいな。
……当りを引いたみたいだ。
[す、と。透明感を増した眸を細めた。]
更新時間が24時間延長されました。
……猫。英霊と呼ばれるような猫は…騎士がいたような気もするけど…。
仮の姿って可能性もあるが、明日にでも調べてみるか。
[気が付くと、もう日も沈んでいた。
スマートフォンに調べることをはリストして残しておく。
この学園の七不思議も、文献で調べておいたほうがいいだろう。]
………今日は……満月じゃないんだな……。
[瞳に映る月は、欠けていて。
僅か、陰が落ちる。]
よく知ってるな、諺。それが聖杯の力なのか。
便利だな…それ…。
[少し羨ましく思いつつも、陽太続いて校舎に向かった。]
―月曜・夜/武道場〜初等部3F音楽室―
[取りあえず、音楽室という場所を是非見てみたいという意見を押し通した。
英霊の気配が多い中庭近辺は迂回しようと颯の意見にも、素直に同意した。
そう、今は音楽室だ!
ピアノという楽器を是非見てみたかった。++]
―教会―
[唯の動きは大分ぎこちないが、少なくとも昨夜よりは大分ましのようだ。その姿を後ろで眺める。
智に聞いた、ずっと同じ人間が管理しているという教会。
その当の神父も目の前にする]
なんだ。取り込み中のようだな。
[軽く後ろから、魂魄のみのまま声をかけた。何気ないつもりで]
――初等部3F音楽室――
[伸ばされた手を握って、辿りついた教室。
物珍しげに、ぐるりと見回した。
壁に無数の穴があいている、音楽室さながらの場所。]
…?
[防音の為のそれも、少女には物珍しく映ったのか
てて、と壁際へよると、じ。とその一つを覗き込んで。]
…、…???
[勿論、何も見えない。
眉を寄せて首を傾いだ後 手に持ったペンをぶっ刺した。
…手応えは無い。
諦めて、ぱ、と向き直ると、青年の掌に現れた本を見やり
ぱちりと、瞬いた。死んでいる、の意味は――勿論少女にも、わかる。]
―月曜夜・初等部―
ここが、一番幼い子ぉ達が学ぶ場所やな?
[クリスに説明されながら、ゆっくりの中に入ってゆく]
こういうのは順繰りに行こうや。
急いては事を仕損じる、のんびり一つづつな。
/*
あの壁中の穴の一つに鉛筆をぶっ差し
中の布らしき部分を ビッ と破いてしまい
「あっ…」 ってなった後、そっと引き抜く
誰しも一度はやったことある筈の現象に
そろそろ名前をつけてもいい頃合い。
*/
そうか。
[縮は去り、杏里の言葉にはそれだけ返した]
……さて、では少し待ってくれ。教材を取ってくるよ。
哲学の入門書なんて、生徒に見られるわけにはいかないからね。
[苦笑しながら職員室に入り、自分の机へと向かう。引き出しから本を数冊取り出し、鞄に入れた。
それから杏里の元に戻る]
さて今日の予定だが、見晴らしのいいところで囮なんてどうかな?
できれば本を読めるくらいの明かりがあれば望ましい。
さて、どうする?
石宮が言うように危険ではあるが、
マルグが居ればさして問題はあるまい?
[石宮と杏里と分かれて歩きながら呟く]
手がかりは特に無かったが、
石宮と名乗るサーヴァントの思考は少し読めたな。
狂気になにやらこだわりがあるようだな。
志久真…。
[嗚呼、成程。と一瞬考え。だがすぐに「はい」と頷き志久真唯へと歩み寄りながらにっこりと微笑んだ。]
志久真のお家の方ですね。存じてはおります。
聖杯戦争への参加報告、承りました。
――、そちらの気配が、貴女の?
[唯の背後にある霊体化したままのアーチャーの方へと視線を向け、問うた。]
―月曜夜/武道場⇒音楽室―
なんでそんなに…音楽室行きたいんだ…。
別に構わないけど…。
確かに、七不思議の中にも歌うベートーヴェンのポスターがあったはずだし。
[中庭は避けるということは伝えて、迂回しつつ向かう。]
気配がする、慎重にいくぞ。
………まだ、残っている生徒もいるかもしれない。
小等部はさすがに誰もいないだろうけどな。
一般人は巻き込まないようにしろ。
[軽くたしなめつつ、階段を上がっていく。]
うわっと!
[あまりの驚きようと大声に、逆にこちらが驚いた。
この分では、神父も気づいているだろう]
あ、ああ。すまんな。
どうも近くまで来ているようだから様子を見るつぃでに調子を確認しにきた。
まだ戦闘の矢面に立たせるわけにもいかんが……思ったより回復したようだな。
[神父にはどこまで聞こえているのか。魂魄のまま、話しかける]
・・・・・・あそ。
[バーサーカーの価値観はいまいちよく判らないが]
囮になって敵を呼び寄せるのは別に構わないわよ。
でも、月明かり背にして本を読むのは辞めて頂戴。
そんなサーヴァント、みんな見て見ぬふりするだけよ。本末転倒だわ。
―高等部エリア・プール―
[フェンスからプールに侵入する。
水が、欠けた月光を反射し、妖しい色に染まっていた。
女が仕掛けた施術によるものではなく、自然の彩色。]
念の為に過ぎんよ
可能であればこれは余り使いたくはない
が、勝ちを獲るためには刻むも已む無し
[向かう先は女子更衣室。]
今まで遭うた英霊には、おのこが多かったろう
ここにまず一つ
[理由になっていない。つまりただの嫌がらせである。]
―初等部3F音楽室―
[めくれるページの幾つかに眼を通したあと、
少女へと視線を向けた。]
此処で昨日戦いの一端が開かれてたってこと。
でも、……入念に後片付けしたのかな、
痕跡がまるで無い。
[音楽室を見回し――痕跡ではなく別の傷を見つけてしまった。]
――って、こら、君ここにこれ刺しただろ。
ダメだぞ、怒られ、……
[言葉を切り、智は再び眼を細めた。]
――…… 、来てるな。
[呟くと、手にした本をパタンと閉じる。
幻のようにそれは消えうせた。]
いいかい。
夜はもう、戦いの時間だ。昼間みたいにしてると、
さっくり殺されちゃうよ。
でもそれはぼくが困るから、気をつけて。
[今日の授業について伝えるような普通の調子で、智は謂った。]
さて、話しかけられているようだな。
[どうやらこの神父は聖杯を巡る戦の監督役らしい。
戦に監督とは、と訝しげな表情になりかけたが、確かにこれだけ人の集まる中での戦なら、大惨事になりかねないのは事実だった。
なぜこんな街中、しかも人の密集する学園が選ばれるのか、今更に疑問に思う事は、後で唯には軽く告げた]
……その通りだ、とでも言っておいてくれ。
[姿はあくまでも見せず、唯に告げる]
残念だ。
では朝早く起きて予習するしか無いな。
[サーヴァントたる身では、寝る必要など無いのだが]
じゃあ適当にうろつこうか。英霊たちの気配はちらほらあるようだし。
(無論です。今はお側におりますゆえ、マスターに危害は加えさせません)
[問いかけに、答えを返す]
(狂気ですか…とするとバーサーカーですが、しかしあの者自身が狂化のスキルを身に宿しているようには、私には見受けられませんでした)
[正直な感想を述べて]
(まだここに止まり状況を見定めるというならそれもよろしいかと。降りかかる災厄は私が払います)
[御意に従う旨を告げた>>492]
― →音楽室 ―
〜♪
[コツ、コツと階段を上っていく。
感じる気配は確かにあるが、
そんな現状に対しても緊張感など無い様子]
顔が固いでー?少年。
舞台では飲まれた方が負けや。
空気や流れを自分のもんにせなな。
っと、ここみたいやなぁ。
[目の前の扉、その上には音楽室の文字]
[女子更衣室に入ると、手にしていた刀を、その壁に突き立てる。]
鬼門を鎖せ
[『艮』の文字が浮かび上がり、夜に紅く輝いた。]
艮は妖を赦さず
艮は病を赦さず
艮は魔を赦さず
[『艮』の文字が三つ、重なるようにして浮かび上がる。
刀身を突き立てていた壁から離せば、輝きも、文字も消えた。]
戦場に、女はいなかった、いや、いたかも知れないが、目にする機会は殆どなかったな。
……だからとはいえ、別に手加減をするつもりはない。
戦場に来たのなら、男も女も関係ないからな。
[肩を竦め、礼拝堂に行くという立海の後をついていく。
しばらく行けば、明かりのついた建物が見えた]
……来ているな。
[近くまで来たところで、礼拝堂の方から悲鳴が聞こえた。
急ぎ足になった立海を追い越さないよう、少し足を速める]
―――、
[刺した事が見事にバレた。
ぷ。と小さく頬が膨れたが、刺した時に感じた
何か薄い布の様なものを破いた様な感覚辺り、
流石に自分でもダメな事だとは理解したのか、拗ねる事は無く。
ぴく。と視線は廊下へ―― 否。
正しくは近くへと迫る、サーヴァントの気配へと意識が移る。
次いだ言葉に、こくん、と頷いた。
てて、と青年の近くまで、身を翻し駆け戻る。]
勤勉ね。
[特に興味なさげにそう言い]
今宵は動きがあるみたいね。
何だったら、何処かに殴りこむ?
あとは、そうね。
相性は悪そうだけど、縮君達まだ近くにいるみたいよ?
[くすり]
―初等部3F音楽室―
まあ、できるなら避けたいけどね……
[切り札の姿、見えぬままなのだ。
もとより己も戦いに向いた魔術でなし。
それでも――それでも。
知を求める獣は、楽しそうに笑っていた。
側に立った少女に うん、と頷いて見せて―――]
[唯と神父の言葉に、口は挟まない。
挟まないが、その代わり不意に入口の方を振り返った。]
……誰か、来てるな。
別の術師と英霊。足音が軽いのと、重いのと。急ぎ足で。
[自分が驚かせたせいでの早足だとは知る由もない]
まぁ、そういわんと兄さん。
いまなら洗剤と野球のチケットつけるよって。
お得やしひと月だけで……いたっ!
痛い痛い!痛いて!叩きなや少年!
ほんまにも〜短気やねんから……。
[遂に怒り出したクリスをなだめつつ、
叩かれた場所をさする仕草。]
や、こないだぶりやねぇ。
―初等部3F音楽室―
いえ、ほんと結構なんで。
……ってなんで宅急便が新聞売るの。
[右手チョップのポーズ。
ばしばしと少年が男を叩いている。
短気とか、そういう問題なのだろうか―――]
……結構早い再会になったね。
今日は校舎探索?七不思議巡りとか。
[ちなみに、悲鳴に気づくより前。
>>58今朝方の情報に加わったものを数え、まとめていた。]
御厨先生と女性の声。
宍戸さんと陽太さん。
どなたかと西金さん。
縮さんと、何者か。
どなたかと、猫。
またどなたかと、少女。
……猫と少女が同じ存在、だとか、
女性の声は猫もしくは少女……
縮さん……クラスメイトなのですが、彼のサーヴァントが猫もしくは少女、でない限りは、これでひと通り、でしょうか。
[西金と縮の組み合わせはない。
授業中感じたサーヴァントの気配は、複数だったからだ。
さて彼の目撃と授業は重なったろうかや、イレギュラーという言葉が気になりつつも、悲鳴が聞こえればそちらが優先になる。
向かった先に令呪が反応すれば、なおのことだった。]
―初等部3階廊下―
……マスター2つに、サーヴァント2つ。
令呪って……便利なんだか分からないな。
さすがにちょっと痒いというか。
[右手を擦りながら呟く。]
……そういや、今日、刀持ってきてないから。
オレ、何かあったら逃げるから頑張れよ陽太。
[明日からは太刀も常備するしかないか、と溜息をつく。]
…ふうーっ。
[大きく息を吐く。
動悸、息切れ。吹き出た冷や汗。
それらを押さえ込まなくてはならない。
…油断、していた。
浅葱が近くにいたことに、普通なら気付いたはずだ。
痛みと緊張が感覚を鈍らせていた。
目の前の神父にばかり気を向けていたから、こうなった。
反省だ。反省。]
―高等部エリア・プール―
おや
何を言う、勝手にこれらが打ち消されぬよう
そなたに見回りを頼むことも視野に入れておるのだぞ
[流し目を注ぎながら、女子更衣室から出てくる。
女の髪には赤い花。手にはまた、別の刀が一振り。]
三つ重ねて施してある
そうそう並の魔術師に壊されはしないであろうがな
魔術師の英霊となると、話は別やもしれん
[今度は、中等部の方を見据えて、御厨学に問う。]
先ほども言うたが、今のわらわには未だ起動できん
ゆえに今宵必ず施さねばならぬわけでもない
そなたとしては、何か起こしておきたい行為はあるかの
!
[音楽室へと入ってきた姿が
見覚えあったものであることに、ぱちり、と瞬いた。
――このまえの、猫の鳴き真似をした ひと。
名前こそ知らないが、少女の中には十二分に記憶されている。
ねこに逢えると、断言したのも目前の男性だった故に、尚更。
――…、…。
[せんざいと、やきゅうのちけっと。
だって。と言わんばかりに、ちょん。と青年の服の裾を引っ張った。]
宅急便は新聞の勧誘をせぇへん。
そないな常識を、ボクはぶちこわしたいんや!
……まぁ、実はどうでもええねんけど。
ま!その話、今でなくてもええやろ?
[自分から降っておいて即座に話題転換]
ん、うちの少年もそないなこと言っとったね。
学校調べる言うからついてきたんやけれども。
キミらと会えたし、ぽつぽつほかの気配も感じる……
意外と、馬鹿にできへん事みたいやねぇ。
これが、
[神父の方に向き直る。]
あなたの思っているようなものでなければ、ここの地縛霊か何かってことになります。そんなのがいたら、あなたの責任です。責任を持って退治してください。仕事してください。あなたがちゃんと仕事をしているなら、これはあなたが思った通りのものなんじゃないですか。あと、お茶とか出ませんかね。
[開き直った。]
全員で7組か……。
西金はあの体躯を考えればセイバーかアーチャー、或いはライダー。バーサーカーには、思えない。アサシンやキャスターも不向きだろう。
猫は、――……。あれは、また情報を得てからの方が良いだろう。
猫だからと侮らない方が良い。
[ではあの少女は何になるのだろうか。
声を発することが出来ない、と言うことはキャスターではないのかもしれない。一番あり得るクラスではあるのだが]
でも教会に来ているのは誰だ?
[感じるサーヴァントの気配。つまりは、何処かの組が報告に来ていると言うこと]
彼が敵の可能性は高いが、それならずいぶん慎重だ。戦闘になってもおそらく、情報を集めながらの撤退戦をしたがるんじゃないかな?
この段階でそんな相手をつついてもいいことはないさ。
そういう敵はちゃんと、逃がさないようにしてから狩った方がいい。
[さらりと口にして、時計を見る。
もうそろそろ、戦闘が始まってもおかしくない時間だ]
……大丈夫か。
[冷や汗をかいている様子の唯に、耳元で話しかける。
神父との話を邪魔するつもりはないが、この分ではさらに後ろには注意は向いていまい]
もう一組、ここにまっすぐ向かってきている。
魔術師同士は令呪でわかるのだろう?
俺ももう少しここで様子を見る。
―初等部3F音楽室―
それもそうだね。
[さっくり話題は棚にあげられた。]
小さいのに賢いね。
もっとも、魔術師に年齢はあんまり関係ないかな。
[ずきり、と令呪が痛む。
うずくのではなく痛む、のは
アヴェンジャーの出自によるものかもしれず。]
そりゃあ。
――学園の中に、居てこそだもの。
貴方も感じてるんじゃないのかな。
期待してるわよ。
それにしても、貴方・・・・・・バーサーカーの割りには受け身ね。
[彼は伝承とは違いこういう人間だったのだろう。
まだ理解しきれてはいないが、認識のずれは随分と埋まってきた気がした]
夜は貴方のものよ、バーサーカー。
信じているわ、狩りたい獲物を狩りなさい。
[杏里と石宮。御厨と誰か。白水と石田。武道場で会った少年と男。
教室にいた金髪と誰か。これで5組。
残りの1組は全く分からない。イレギュラーのクラスの事などつゆ知らず、近づきつつある2人についてさっと考えを巡らせた。
後で、唯にも知っている分の情報は伝えねばなるまい]
[唯の様子にまるで栗鼠のようだとくすりと笑い。]
分かりました。
では薫りのいい紅茶と…お茶請けに胡桃をお出しいたしましょう。お二人ともどうぞ奥へ。
[礼拝堂の奥。自分がやってきた扉へと指差し、先導して歩き出した。]
[ >>525 後に続き階段を上がる、と、英霊の気配が二つ。
声を掛けようとするのと同時に颯も感知したらしい。]
ああ、もう一人は判らないけど。一人は昼間の少女みたいだ。気配だだ漏れだもん。
[刀を持っていないと呟く颯に]
お前なぁ魔術師だろう。あまり遠くに逃げられても困るからな。自分の身は自分でちゃんと守ってくれよ。
[一応自分に対する信頼(?)はあるようだ。]
僕の方は問題ないよ。
ただ、まあ、君が僕の足に合わせるのも効率が悪いかもしれないな。
危険を感じたら呼ぶので、何なら先に行ってくれて構わないよ。
[そう告げる]
せやねー、確かに感じるわ。
なんつーかこう、真面目ぇな空気。
ボクそういうの苦手やねんけどねぇ。
[からからと、笑いながら
どこからともなく取り出した扇子で頭をぺしり]
……せやね、きなすったみたいや。
夜も遅ぉに賑やかなこっちゃで。
とりあえずは大丈夫よ、いきなり教会でドンパチやらかすようなのはあんまりいないはずだから。
むしろ帰り道ね、注意しなきゃいけないのは。
…ところで、大丈夫って何がよ。
あなたは何も見ていないわよ。
─中央エリア/教会 礼拝堂─
失礼します!
[立海にしては乱暴に、扉を押し開く。]
なに が……
[慌てて飛び込んだ割には、何もなかったが。
つ、つ、つ、とその場の顔ぶれを見る。
女性の悲鳴。夜。男性。]
[唯の様子にまるで栗鼠のようだとくすりと笑い。]
分かりました。
では薫りのいい紅茶と…お茶請けに胡桃をお出しいたしましょう。
[礼拝堂の奥。自分がやってきた扉へと指差し、先導して歩き出す――前に。]
ああ、この教会は一応ながら中立区間としております。戦闘等は無い様、お願いしますよ。
さあ、ご一緒に奥へどうぞ。
[教会の外へと意識を巡らせる英霊の気配へと伝え。寧ろだからこそ気にせず奥へと、改めて誘った。]
[女性として身を慎めだとか、男性には注意しろだとか、男は狼だとかなんとか。そういったあれそれがうっかり神父へ向いてしまったのは不幸な事故として。]
唯、さん……
今の声は、あなた、ですか?
[此処にいるということは。
令呪の感覚からして、マスターの一人。
そう思いながらも声音に気遣いが交じるのは、彼女との付き合いもまた、古い故に。
とはいえ、最近は付き合いも薄くなってきていたのだが。]
―高等部エリア・プール―
[御厨学の申し出に、彼の顔をじっと見つめる。]
英霊の中には射手もおると聞く
可能な限り、屋外の広い場所は出歩かんようにな
少なくとも暗殺される心配はあるまい
[暗殺者の英霊は、刀を握り直し、そう嘯いた。]
……まあわらわもそなたかた離れれば減衰する
条件は似たようなものであろうがの
[最後にようやく一つ頷いて、夜へ飛び出た。]
[まっすぐ扉を蹴破る勢いで開けた立海の方を見つつ]
……別に何事もなかったようだな。
[神父を疑い始める立海の話をよそにそんな感想を。
サーヴァントの気配は確かにある。
姿を隠しているのだろうと思った]
うん? ……ああ。
そうだ、何も見ていない。
[やっと気がついたように、唯に向けてうなづいた。]
なるほど、ここは中立地帯か。
ならば、向こうから仕掛けてこない限りはここでどうこうする事もあるまい。
[後ろを振り返った。白水と石田、つまり既にはっきり分かっている組だった。少し無念に思った事は言うまい。
唯が奥へと向かうならば同行する]
―高等部エリア・プール―
[御厨学の申し出に、彼の顔をじっと見つめる。]
英霊の中には射手もおると聞く
可能な限り、屋外の広い場所は出歩かんようにな
少なくとも暗殺される心配はあるまい
[暗殺者の英霊は、刀を握り直し、そう嘯いた。]
……わらわも、そなたから離れれば減衰する
条件は似たようなものであろうがの
[最後にようやく頷いて、夜へ飛び出た。
一度だけ振り返り、また前を見て、中等部の方角を目指した。]
多少の魔術は使えるさ。
宍戸の名前をナメてもらっちゃ困る。
[歴史だけは古い、神秘という呪縛にとらわれた家。]
少女、ね。どんな英霊なんだか。
向こうも気付いてるみたいだけど。
七不思議探検ってことで、顔出してみるか、挨拶がてら。
[音楽室に向かって歩いていく。
扉に手をかけて、スタスタ歩いていけばベートーヴェンのポスターの前にたどり着けば首をかしげる。]
お電話差し上げようと、思っていました。
志久真副会長…… 圭一郎さんに、何かあったと、噂を聞きまして。
[昔の話しだ。
立海が家の魔術に慣れず、大した実力もない使えぬ娘とされかけて。
しかし血脈だけは本物であるという事実で以って、血を残すため、志久真圭一郎へ嫁入りするという話が上がっていたのは。]
こんばんは。
このポスター、さっきまで歌ってなかった?
[そこにいた4人に話かける。
緊張感がないわけではないが。
どうにかなるだろう、とどこか愉快そうに笑った。]
・・・・・・
[近くに、マスターとサーヴァントが集まっている気配がする。
しかも、運が悪く教会のようだ]
唯の宣誓だけならいいけど、同時に集まっているところを見ると厄介な事に巻き込まれているかもしれないわね。
バーサーカー、教会よ。
[そう言うと、教会に向かう]
どやろうねぇ。
ボクは聞く方が好きやけど。
こう、座布団の上でごろっと横になりながらとかえぇねぇ。
[そんな中。気配が中へと入ってくる]
や、こんばんわ。
そのポスター歌うのんか?
そりゃまた一度聞いてみたいもんやねぇ。
自身みたいに薄っぺらい歌やないことを期待するわ。
バーサーカーの割には、ね。
僕のこの状態は予定通りだろうに。
[そうでなければ、出会い頭に教師をやれだなどと言わないだろう]
了解。
ついて行きますよ、マスター。
[杏里と共に教会へ向かう。鞄はしっかりと肩にかけていた]
[ >>556 颯に続き、ゆっくりと杖を付いて音楽室へ ]
こんばんは。お邪魔しちゃって良かったかな?
[少女を見かけると「やあ」と、手を振って笑いかける。]
[扉の横の壁に凭れ、立海が話し出すのを待つ。
もう一つ、サーヴァントが近づいてきているのが判ると、窓の方を見やった]
圭一郎?
[立海の出した単語に聞き返すように問うた。
今ここで話が出るという事は、二人の知り合いか何かだろうか、と立海ともう一人の女を見た。
立海よりはまだ若く見える、少女と言っても良い女]
あー、こほん。
[気を取り直す。]
お兄ちゃ…じゃない。
兄は「不慮の事故で」亡くなりました。
そのうち知らせが白水の家にも行くと思いますけど。
当主は私が継ぎました。
−月曜夜/中央ブロック・教会前−
[鞄をかけたまま戦闘になったらどうするのかしら、などと疑問に思いながら教会の前に到着する。
扉は大きく開かれ、中からは複数の女性の声が漏れている]
・・・・・・あら、荏嶺もやる事はやってるみたいね。
バーサーカー、貴方負けてるわよ?
[そう言いながら教会の入り口に近づき、中を覗く]
―――。
[野球のチケットが欲しいのかと、向けられた視線に
一度だけぱちり、と瞬くと いらない。とふるふる首を横に振った。
ただの、お得感アピールだった模様。
ひらひらと振られる手に、ぶん、と少女も小さく手を振り返す。
猫には会えた、という言葉にこくこく、と頷く。
その猫当人とは、無論知る由もない為に
これぐらいの、と猫の大きさを両腕で示す辺り
随分とご満悦の様であった。]
…!
[と、更に近付いてくる英霊の気配に視線は廊下の方へ。
覚えがある気配に、少しだけ眼を細める。
そうして入ってきた姿から手を振られれば、
同様にやはり小さく、少年にも手を振り返した。]
…あなたがここにいて、令呪の反応があるってことは。
そういうことなんですね、立海さん。
[ふっ、と笑う。
魔術師って因果な商売だなー、と思う。]
……おや。
白水とは旧知の仲か、唯。
[意外な接点に少々目を丸くしながらも、立海の話を魂魄のまま黙って聞いた。
何か、また別の気配が近づきつつある気がしないでもないが]
……。
[教会内に入りました。
すぅ、と深呼吸しました]
アーチャー……その美しく、可憐なお嬢さまたちはなんだ!
[馬鹿でした]
……――。
(正面きっての戦いであれば勝利を得ることは難しくないでしょう。ですが、あの者には一筋縄では行かない知性を感じます)
[直接的な問いかけ。セイバーも偽り無く答えていた>>559]
(バーサーカーの話で思い出しましたが。マスター、いよいよ戦の雰囲気を感じ始めています。そこで、一つだけお願いが)
[夜が濃くなっていく。ちらほらと、濃い魔力の動きをかすかに感じていた]
(私は勇将と謳われた身、勇猛ではありますが、やや狂的な物でもありました。場合によってはバーサーカーのクラスであったかもしれぬくらいに)
[やや改まった声で訥々と語る]
(故に、生前も引き際の見極めが不得手でした。もしもマスターの判断で『退くべき』と感じたら、迷わず『退け』とご命令ください)
/* >>570 くっそwwwwwwwwwwwwwwwwwww
くっそwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
オレが小学生の頃から伝わる七不思議。
今晩は歌ってない模様か…残念だな。
この現象が神秘ならそれはそれだけど。
幻想ならそれはそれで、オレは好きだなー。
きっと歌声は渋くてとてもファンタジーだと思うよ。
[4人に目配せをする。
少女の方が高校生、こっちの少年が訛ってるほうの男。
そんな予想をしつつ。
昼に会っているとこう言葉には首を傾げた。]
……七不思議探検?
もう下校時間過ぎてるから高校生たちは帰ったほうがいいよ。
[今晩は特に何を仕掛けるつもりもないので、そんな風に声をかけた。]
[なんだろう。修羅場の空気が一瞬過ぎったような。
さて、聖杯戦争の参加者同士が知り合いであるなど、この学園が舞台である以上は必然のひとつだ。
邂逅の場で色々なやり取りが発生するのも当然。そしてそうした様々に入り混じる感情も聖杯戦争――否、自身らの目的に重要な物であり、だからつまりええとその、いいぞもっとやれ、というべきなのだが…しかしその前に普段よく顔を合わせ此方の人となりを知っているはずのシスター見習い――白水にあらぬ視線を向けられたのはどういう事だろう。
おまけにもっと…最も厄介な気配までやって来た。]
[荏嶺聡一郎は様子を見ている。]
[誰かがすぐそばまで来ている。
サーヴァントの気配と、それからもう一人。壁に凭れたまま、扉を見た。
その一方で、立海と唯と呼ばれた女の話は聞いている。
察するに、昨日その兄が死んだらしい。
事故――。だろうか、と疑問を持つのは、先ほどの死体を見たせいもあった]
本当、ですか?
何かあったら、きちんと言わねばなりませんよ。
男性相手に気を抜いてはいけないものですから。
[特に神父がそうとかいうアレではない。
基本的に教えこまれた通りを話しているだけである。念のため。]
特に、二人きり……では、ないようですが。
[サーヴァントの気配。
彼女の態度からも、やはり、「そう」なのだ。
圭一郎の話を聞けば、噂は本当だったのか、と形良い眉を顰め。]
[ぐるりと周りを見回し…食堂で見かけた小さな男の子とおっさん。少女の横には昼間声を掛けてきた少年。]
あ、やっぱりこの子のマスターだったんだ。
ずっと一人で居たから心配しちゃったよ。余計なお世話だったかぁ。
[頭をポリポリと搔きながら照れくさそうに…そう言えば、「遊んでくれて、ありがとう」と、言われたような?
そう言う意味だったとは全く気がついていなかった。]
[―――しかも。]
杏里と石宮…と言ったか。
こうも早く再会するとはな。
[唯が教会にいて、近くに英霊の気配がある。
となれば事情を悟るのは遅くあるまい。しくじったかとも思ったが、この際仕方があるまい]
……しかし、ああいった奴だったとは。
[いきなり神父に向けて吐いた石宮の言葉に、嘆息した]
ごきげんよう、生徒会長さん。
そちらの方が新しい彼氏さんですね。
これから皆さんにお茶を振舞う所でしすがご一緒に如何ですか?
[にっこりと微笑み招き入れた。]
[入ってきた男の言葉に、そちらをみた。サーヴァントである。
である筈だが]
……。
[掛ける言葉を思いつかない。
そっと知らない振りをした]
頼もしい言葉で何よりだ。
しかし、同印象を受けたな、クラスで当てはめるならば、
キャスターかアサシンといったところが想定できる。
お願い? ああ構わない聞こう。
[畏まったその言葉を興味深く聞こうとした]
了解した、引くべきと感じたら即座に命を出そう。
場合によっては令呪も辞さない覚悟で居よう。
ただし、僕も同類である故に保障は出来ない。
基本的に慎重派ではあるが、大胆すぎると師に忠告された事がある。
んーじゃあボクは大丈夫やねぇ。
十や二十なんて年やないし。
ほら少年、言われてんで。
ちっこい童ははよ帰って寝な……って痛いて!蹴りなや!
[再びマスターに痛い突込みをされる]
頼もしい言葉で何よりだ。
しかし、同印象を受けたな、クラスで当てはめるならば、
キャスターかアサシンといったところが想定できる。
お願い? ああ構わない聞こう。
[畏まったその言葉を興味深く聞こうとした]
了解した、引くべきと感じたら即座に命を出そう。
場合によっては令呪も辞さない覚悟で居よう。
ただし、僕も同類である故に絶対の保障は出来ない。
基本的に慎重派ではあるが、大胆すぎると師に忠告された事がある。
アーチャー、だったわね。
もう志久真君の代わりを見つけたのかしら。
[そして、神父のお誘いを聞き]
同席しても宜しいのかしら?
[おそらくサーヴァントである。たぶん。きっと。
令呪がそういうのだからきっとそうだ。
ほら後ろに日記に書いてあった杏里がいるし。
あれ彼女はマスターなのか。
そうかにんげんだものマスターでもおかしくないにんげんだもの。
やってきたサーヴァントの言葉が理解を垂直飛びでロケット飛び越えていったので、立海の思考もゆるやかにフライハイした。]
……どちらさまでしょう。
[悩んだ末の第一声。]
なっ……ふざけるな神父!僕がこれの彼氏だなんてあるものか!
くそ、なんで僕の相方だけこれなんだ。僕もマスターは普通の女の子が良かった! そこのお嬢さん方のように!
[姿の見えない英霊、の声は西金のものだった。
その声が呼んだ二人、特にマスターの方を見る。
アンリ。
杏里 メイフィールド。立海に聞いた名前を思い出した]
――。立海、用件を早く済ませた方が良い。
[アーチャーと呼んだ声、つまり、西金はアーチャーと言うことかと考え、ではどこでそれを知ったのか、と言う疑問が湧く。
すでに一戦やり合った後、と言うのが可能性は一番高いだろう]
れんが。
[右手から一瞬炎が出たかと思うと、それは握りこまれたことでグローブのような形状をとり、そのままバーサーカーをくるりと回転した上で裏拳で殴りつけ、さらにひらりと一回転して元の体勢に戻った。その頃には炎は霧散していた。
この間わずか2秒の出来事だった。
杏里のスカートがふわりと宙を舞っていた ※]
[そ、っと一歩。
ランサーに身を寄せる。
なにかこう、警戒すべきおおかみってこんなひとなのでしょうかお母様、とか頭をよぎった。]
――……。
(アサシン…としては隠れなさすぎではありましたね。あの知性なら、キャスターは確かに)
[であれば、確かにあの場で接近戦をしなかったのも頷ける]
(ご理解、感謝いたします。ですが…そうですか。似たもの同士、であったのですね)
[笑みの気配をこぼした>>587]
……ちっ。
[杏里の言葉に、実に苦々しげに吐き捨てる。
この際隠しても無駄となれば、とっとと実体化した方がまだしもだった。
まあ、いずれにせよ戦いとなれば嫌でもわかる。]
どうも。昨日は随分と世話になったな。
ご覧の通りだよ。
では、お茶の準備をしておきますので落ち着いた頃においでください。
[礼拝堂、右手奥の扉より客間兼執務室へと入っていった。]
[どちらさまでしょう、と聞かれれば>>589すぐさま前に立ち、胸に手を当てて一礼する]
僕は本日よりこちらに赴任させていただきました。哲学を担当する石宮牛彦というものです。
お嬢さん。失礼で無ければ、貴女のお名前を聞かせていただいてもよろしいでしょうか?
あはは、オレも中学生の頃はそんな感じだったかな。
少年の気持ちも分かるよ。
お兄さんは保護者さん?とか言ったら怒るよね、ごめんごめん。
[頭をぽふぽふしながら笑っておいた。
警戒されたかもしれないが、からかう以外の目的は全くないのが伝わるだろう。]
……不思議のまま残っていい、には同感だなぁ。
もちろん知りたい、っていう欲も大事だけどね。
女性歌手かー……そういやこの間の映画の主題歌よかったなー……。
なんだっけ……JOJO?違うか。
[続いた高校生の少年の言葉に笑みを浮かべる。]
制服はもう着られない年頃だから先輩になるかな?
[自分の着ていた制服は今は英霊が着ている。]
まあ、そういうわけだ。
この際お前らに隠しても仕方なかろう。
[白水と石田の2人にも姿を見せ、悪びれずに声をかける。
石田のクラスは不明だが、剣か槍、あるいは騎乗に秀でた者。どれかには違いないだろう。いずれにせよ、謀略を巡らせるタイプではないと判断した。
奇襲に関しては、自分の事もあり否定はしないが]
代わり――?
[杏里の発した言葉に、彼女を見た。
ちなみに、今も黒縁眼鏡の似非講師のままである]
つまり、そこの「アーチャー」のマスターは二人目、と言うことか。
[事故で死んだ、と言う唯の兄圭一郎。
唯が二人目のマスターであるのなら、その兄が一人目である方が自然だと、繋がる。
杏里が石宮という男に拳を入れるのを見事なものだと眺めて]
人間にしておくには、惜しい技だな。
[そんな感想をぽつり]
保護者というより、お手伝いやねぇ。
"そこら辺の事情"は、言わへんでも解るやろ?
[くすりと笑って、
細い目を少しだけ、さらに細める]
まぁ、ボクは所詮お手伝いやし。
キミが喧嘩したい言うんなら別やけど、
そうやないんなら自分から動く理由もあらへん。
面白おかしくお話ししてお別れでもええ訳や。
そこらへん、どないやろか?
[相手の態度から大体の答えは察しつつも、
一応の意思確認。]
このポジションを羨ましがる人はすべからく騙されているんだよ。お嬢さん。
この生徒会長は本当に怖い人だから気をつけた方がいい。
ところでお嬢さん、あなたのお名前は?
[男なんて見ていない]
やはり西金か。
[身を寄せてきた立海を、少し庇うように立ち。神父が客間の方へ行くと、仕方ないな、とばかりにそちらへ向かうことにした]
分かるわよ。
怖くなきゃ、兄の上で会長なんてやってられないはずだし。
それに、私のサーヴァントのことを知っているんでしょう。
…私の兄を殺したのは、あなたたち?
ああ、戦闘力で思い出した。
そこまで必要ではないが、僕の力を伝えておこう。
[周りに使い間などが無い事を慎重に確認してから、
自身の魔術をかいつまんで説明する。
先頭は基本任せるつもりで居たが、
万が一戦う場合の参考にでもと思っての事だった]
そして、マルグの宝具についてだが、
召喚の媒介として使ったアレで間違いないな?
[召喚の媒介、それは欠片ではあるが伝説の剣の一部だった。
そして、召喚の際に名乗られた真名。
恐らく間違いはないと思うが、戦いが近い故に改めて確認をした。]
……なるほどな。
[石宮に拳を入れる杏里を、黙って見た。あの焔は、規模は多少違えど確かに音楽室から上がったものと同じだ]
まあ、相伴にあずかるのは構わんぞ。うちのが構わんならな。
……そうそう、ここでは戦は禁じられているそうだ。
そう構えるなよ。
[石田に一言言って、唯に付添う]
さぁ、なんのことやら。
オレみたいなおっさんにはさっぱり、なーんて。
["そこら辺の事情"という言葉に苦笑いを浮かべる。
自分より年上のマスターを見たことが、未だない。]
………喧嘩しにきたワケじゃない。
今日は七不思議探検と…自己紹介かな。
面白おかしく情報交換、気に入らなければソレは、ソレって。
オレは宍戸颯、大学2年ね。
でこっちが、留学生の陽太くん。
[連れてきた英霊も軽く自己紹介する。]
[少女の声は暗く、静かで]
ああ……志久真、だったかな。君の名字もそれでいいかい?
いかにも、君の兄を殺したのは僕たちだ。
[少女から一歩距離を取り、アーチャーへと視線を向ける]
心配するな。中立地帯で戦う気はないんだ。
新しいマスターは彼女?
・・・・・・そう。貴方志久真の。
[表情が冷たくなっていく]
アーチャー、貴方の事浮気性だと思っていたけど訂正するわ。
志久真君が死んだら妹を引っ張りだすなんて、随分残酷な事をするのね。
[左手で黒髪を掻き上げる。ふわりと杏里の長髪が宙を舞う]
――……。
(なるほど。私がサーヴァンとと対峙している間に、マスター同士で相対せねばならぬ事もあるかもしれませぬ。可能な限り防ぎたくは思いますが――)
[静かに情報の共有を行っておく。最初の日、念のためと魔術の知識書を読んでおいたためか、理解は早かった>>613]
(宝具…そういえばまだご説明しておりませんでした。はい。間違いありません。かの剣こそが、私を私たらしめている相棒にございます)
[戦になれば、幾度も御照覧いただくことになりましょう、と付け足して**]
[七不思議の件は自分も気になっている。
他のマスターもそう思うのであれば、やはり杞憂ではない、といったところか。]
この学園、年下ばっかになったなぁ……。
ホントにもう、オレおっさんだわ…。
[先輩だ、と笑う少年の言葉にほんの少し時の流れを感じた。]
−教会 執務室−
麦わら山脈の…♪
[先程までの静けさとは打って変わり賑やかになったものですねと鼻歌を歌い、秋摘みのダージリン、マーガレッツホープの茶葉を取り出しティーポットへと。]
唯です。はじめまして。
[名前は、調べれば分かることだ。]
あまり大きな声で新しいマスターとか言わないでね。
教会には最初から聖杯戦争に参加していたのは私だったってことにしておいた方が面倒がないし。
それと、そんなに構えなくてもいいわ。
少なくとも私には、特に恨みとかはないから。
……浮気性?
随分と言ってくれるな。お前が俺の何を知っているというんだ?
[杏里に向けて、じろりと視線を向ける]
見ればわかるだろう。他にどう解釈のしようがある。
[石宮に向けて、短く端的に答えた]
[兄を、殺した――。やはりそうか、と杏里と石宮の二人を見て、それから西金の忠告には苦笑を浮かべた]
そんなに好戦的に見えるか?
ここが中立だと言うことは判っている。
逸る気はない。
[そう言うと、立海の後ろについて、客間へと足を*向けた*]
ああ、そういう事だ。
そして、了解した。
かの剣とマルグならば、
どのような敵であれど遅れは取らないだろう。
期待して待っている。
[其処まで話すと少し黙って再びあたりを探った。
近づいてくる気配は無かったが教会あたりが少し騒がしく思えた**]
と言っても、お互いこの立場なんだから、きっとそのうち戦わなきゃいけないんでしょうけど。
今は私、お茶が飲みたいの。
[今の状態で戦って勝ち目はない。
穏やかに、穏やかに。
見逃してもらうのが一番だ。]
そやねぇ。
情報交換やらは置いといても、自己紹介ぐらいせんとなぁ。
袖振り合うも他生の縁、
縁の巡り合わせを無視したら罰あたるわ。
[頭をぺしりと叩く]
ボクは根古屋又吉。
こっちの少年はクリスや、よろしゅうに。
恨みが無い、ね。
[兄を殺した相手になんの感情も持たないのなら]
……それはそれで、悲しいことだが。
[そしてアーチャーへと向き直り、真顔で]
今ここで戦う気は無い。
だが、一発だけ蹴っていいか?
[羨ましいから]
恨みが無い、ね。
[兄を殺した相手になんの感情も持たないのなら]
……それはそれで、悲しいことだが。
[そしてアーチャーへと向き直り、真顔で]
今ここで戦う気は無い。
だが、一発だけ蹴っていいか?
[羨ましいから**]
荒々しいのね。
私も客観的な感想を述べただけよ。
貴方の性格を分析したつもりで言ったわけじゃないわ。
[そして名前を述べた唯に向き直り]
言わなくても知っているみたいだけど、杏里=メイフィールドよ。
[暫く唯の顔を見つめた後、少しだけ口元を歪ませ]
*仲良くしましょうね。*
[とは言え、確かに唯が万全ではない状態で戦うわけにもいくまい。
ひとまずは、他の英霊達の出方を見るべき時期なのは事実だった]
……まあ、それはそれとして。
確かに異国の茶というものにも興味はある。
[唯にそう同意して、奥へと向かった**]
―初等部3F音楽室―
[なんとも奇妙な邂逅だ。3組が3組、自己紹介とは。]
なんだか変な感じだな、でも。
[智は、笑みを浮かべる。件の、透明度を増した眸で。]
こうやって“知れる”ことは、
ぼくにとっては喜ばしいことなので。
[さあ――もう少し、昨夜の戦いの記憶も《読み》たいところだ。]
また、お会いしましょう。
―――今日は、佳い夜になりそうだ**
オッケー、覚えた、まずはよろしくお願いしますだ。
[変にお兄さんぶってるのは少し楽しいからである。
一由の名前には微か記憶があったが、魔術師の家系として続いているとは露も知らなかった。]
オレは戦争する前に学園の七不思議、調べたい気がするんだよね。
死人が出たらしいし、一般人を巻き込むなら放ってはおけないし。
その情報も探してるんだ、何か知らないかな、知ってたらでもちろんいいんだけどね。
何か気付いたら、教えてもらえると助かる。
[半分本気で半分嘘。
志久真の死はおそらく戦争に関連がある、一般人でないだろう。
一般人を巻き込む必要がないのも真意だが、やはり相手の出方を探る意味も捨てきれなかった。]
………………。
[3者3様の、思惑が音楽室に響いた気がして、浮かべるは苦笑い。**]
……ええ。
私も、よろしくお願いします。
[中立地帯とわかってはいても、石宮に感じた危険はまた別物なので、己のサーヴァントに寄せた身はすぐには戻さず。
お茶をいただこう、と奥へ移動する前に、ふと。]
西金、さん。
それと、石宮さん。
あなた方、猫に変身したりなんて、なさいますか?
[知る者が全て別のサーヴァントであれば、牛宮で8人目になる。
どこで計算を間違えただろうか、と。]
[尋ねはしたものの、実際できたとして、正直に答えるとも限らないが。
移動すれば、まずは遅れはしたものの]
監督者。
高等部教室棟の裏手に、死体がひとつ。
関係者かどうかまで判別がつきませんでした。
何か、ご存知ではありませんか?
……それと、後処理を。
[聖杯戦争の監督者への報告を、彼にだけ伝わるよう囁く。
「開かずの間」についても尋ねたかったが、それは本当に他のペアがいなくなっってからが良いだろう、と。
いつまでも変わらぬと噂の神父を、近づいたついでにじいっと見つめた。**]
[脳を満たすのは、紅い粘性の色。
心を満たすのは、乾いた土の色。
手にした刀を握る手に、余分な力を少し篭めて、歩く。
芳香は小さく。徐々に大きく。
惹かれるように、引き寄せられるように。]
[月影を背に、女の目の色は見えない。
暫し、茂みに転がる『それ』を眺めた。]
年の頃は、ミクリヤマナブよりは上かの
[確かめるように、顔を上へと向ければ、
顔に塗れる液体は、夜に侵されて色をつけていない。
肌に瑞々しさは無くとも、生気の抜け落ち、夜気に晒された体は、頬は、開いたままの瞼は、もう何も映していない。]
そなたは最期に、何を眺めたのであろうかな
名も知らぬ殿方様よ
せめて、その生が、命の連脈に糧となりておることを
[刀を地面に刺し、栗栖源一郎の体を抱えあげる。
橙の着物が、紫黒の髪が、白い頬が、冷たい血に侵されるも構わず、そのまま背に負った。]
そなたの死、暫しわらわが貰い受けよう
[背に負った男に語りかけるように、言を呟く。
肩にかかっていた衣は、男と共に背に負う金砕棒に。
女は再び地に放した刀を手にし、予定通り中等部へ向かった。]
/*
らんさーかっこいいなあ。
たたかうともっとかっこいいんだろなあ。
バーサーかーがとてもあほでいい
とてもあほい
虐待きたこれちょういたい。
―初等部3階音楽室―
……―――、
一般人を巻き込むのは
悪手ですからね。
ぼく、学校好きですし。
[魔術師には魔術師なりのやり方がある。
が、智の場合、其処に新たな知恵がないなら割りと悪意なく無頓着な節がある。]
そういった面なら、
一時“協力”を考えるのはどうでしょう。
好き勝手暴れるような輩が出たときにお手伝いする、とか。
ぼく、よく大学の方の
図書館にいますから。
[答え、今でなくともよいと含めつつ、だ。]
先輩や皆さんのこと、
もっと“知れ”たらいいな、って思ってますし。
[―――智の悪癖のひとつ。
興味深そうな対象の記憶を《読んで》みようとすること。
多用は危険と自覚しながら満たす、
綱渡りの知識欲であった。]
[心理学の1/2で判定を。成功したら神父の眼差しに「こいつ、気付かなくていいものを見つけてしまったな…」という殺意にも似た冷ややかな感情を見てしまい、背筋が凍りつく。
――正気度チェックを。]
いえ、存じませんが――此度の戦争に関係あるかもしれません。私の方で回収しておきましょう。ありがとうございます。
[静かに微笑み。テーブルに人数分のティーカップを並べ、その中央には胡桃が盛られた皿を置いた。]
正面から聞いて、正しい答えが返ってくるとは限らないがな……。
[猫について問いかけるのを聞いてぼやき、視線は二組を交互に見る。
現状知ったサーヴァントは、御厨と共にいる姿を隠した女、口のきけない少女、陽太、西金、猫、石宮の六。
猫を誰かと同一である可能性を見るならもう一人いるはずだが、あまりそう深く考えるでもないか、と思考を止める。
出されたお茶には手をつけず、立海の後ろに立ったまま、報告がされるのを聴いている。
まさか、報告した死体が運ばれているとは思わず]
―中等部エリア・教室棟・屋上―
人門を鎖せ
当惑を赦さず
空腹を赦さず
愚鈍を赦さず
[坤の文字が三度輝けば、女は床から刀を離す。]
[刃は手の内にて空虚に溶け、消える。
視線は印を刻んだ場所から、校庭へと移った。
女の背には金砕棒ばかりが重みを輝かせる。
負っていた男の死体は、既に無い。
男の凝った血が、女の肌を、衣装を、夜と同じ色に染めても、
そこに屍の形は無い。
中等部の校庭の一角に、埋めたからだ。]
残るは巽、さて
あれは、此処の真逆であったかの
[目の向く方角は大学エリア。
通り過ぎる風が、塗れた血と血の間を鋭く刺すよう。
冷たい夜に、冷たい月。生命の証である血漿すら、熱は無い。]
道筋は二通りかの
[初等部の方面を迂回するか、高等部の方面に一度戻るか。
知恵は後者を手繰り寄せ、遅れて草鞋は地を蹴った。]
―教会―
[白水からの問いかけと、神父への報告。(>>638>>639) 黙って聞き、やおら口を開く]
只で知らせてやる義理はないはずだ。
……が、まあ……俺が猫に変じるようには見えんだろう。せめて虎だ。
[結局、あっさりと認めた。]
そう言えば白水だったな。お前、昼に随分慌てて走っていたではないか。
つまり、あの時に死体を見たというわけか。
[智と直後に交した七不思議の会話も思い出さないではなかったが、言及はせず]
どうした、不服か色男。
どうせなら、自分好みに染めてやる、ぐらいの言葉は言えんか?
[石宮に一声かけた**]
―初等部3階音楽室―
学校が好き……ね。
[俄かに滲む感情の色にほんの少しだけ違和感を覚える。
けれど、気のせいであろうとすぐにその思考は頭から消えた。]
協力、考えてくれるならオレとしてはありがたいな。
大学の図書館、覚えとく。
クリスくんも。別に協力しろ、っていう強制じゃないよ。
一応、"戦争"らしいし。聖杯の意志なんだろうさ、それが。
[参加者の2人が分かったのは収穫だった、と頭の中を整理する。]
―高等部エリア・プール付近―
女子更衣室の前で佇んでいるのも、まずいか。
「李下に冠を正さず」とも言うしな。
[アサシンを見送った学は、プールを離れ、高等部エリアを歩き始める。
しばらく歩いた後に、高等部教室棟へとたどり着いた。]
…………。
えー、オレ、知られるなら女の子のほうがいいなー、なんて。
オレのことなんて知っても大したことなんてないよ。
[知れたらいい――――――。
そう告げる少年に笑みを浮かべつつそう告げる。]
こんなに人がいたら、さすがに歌えないかな。
テレーゼさんのための情熱的な歌…とかわりと期待したけど。
そろそろ行こうか、陽太。
[騒がせるだけ、騒いで、そのまま音楽室を出ようと歩き出す。]
[校舎の裏に周り、人目が無い事を確認すると、背広の内側に巻いていたウエストポーチから、1本のチョークを取り出した。
単音節の呪文と共に、足元の地面へ「跳」と言う文字を書く。
地面へと擦り付けられたチョークの粉が霧散し、風が巻き起こる。
その風は、学の体を教室棟の屋上へと跳ね上げた。]
―高等部エリア・高等部教室棟・屋上―
[高等部教室棟の屋上へ、ふわりと着地した学は薄暗い校庭を見下ろした。
幸い、夜目は効く方だ。ちらほらと校庭を行きかう人々が見える。]
夜目が利くというのは、幼い頃のあの部屋で得た唯一の利点ではあるな……。
[小さく、そうつぶやいた。]
― 初等部・3F音楽室 ―
[ >> 620 颯に向かって「やーい、おっさん」と、囃し立て頭を小突かれた。]
いてっ!だから、英霊の頭に気安く触るなって言ってるだろうが。
[頭を押さえる姿は、根古屋に笑われた気がした。少女は脅えるだろうか?]
あ、そう言えば…えーっと、君の名前も知りたいなぁ。
君の書いた作品にも名前入れるんだろ?
[少女に微笑みかけ話しかけた。彼女の作品は名前が無くても判りそうだけど ―多分 ]
[おっさんと言う英霊に若干イラついたので頭を叩いておいた。
英霊の年齢が自分より若いとはいえ、何か苛々といちいち癇に障る。]
いや、ホントにオレなんか大したことないんだって…。
一由くんの期待に添えなくて申し訳ないんだけど…。
[基本的に下手に出て、相手からの好意を得ようとする。
そんなクセがいつのまにかついていた。
お互いがお互い申し訳ないと、言いつつ。]
…………?握手…?
[差し伸ばされた指先。
呆気にとられて瞬くも、音楽室を出る足を止めて振り返る。++]
[マスター同士の話し合いは穏便(?)に終わったらしい。
>>659 颯に急かされ、慌てて二人の英霊に暇を請う。]
お、おい!全く忙しいヤツだな。
少しは僕の躯に気を仕えって言うの。
[文句を言いながら颯の後に続く。さて次は何処を探検しようか?などとワクワクして ]
[颯の後に続こうと歩き出そう。と。裾を引かれ振り返る。
少女が目の前に「ぐっ」と突き出したノートには >>664
― めぐ ―
相変わらず、やっと読めるひらがなで書いてあった。]
めぐちゃんだね。ありがとう。そして、これからも宜しくね。
[「めぐ」の目線までしゃがみ、頭を撫でた。]
[颯の後に続く。と。裾を引かれ振り返る。
少女が目の前に「ぐっ」と突き出したノートには >>664
― めぐ ―
相変わらず、やっと読めるひらがなで書いてあった。]
めぐちゃんだね。ありがとう。そして、これからも宜しくね。
[「めぐ」の目線までしゃがみ、頭を撫でた。]
いやいや。オレはまー……"普通"ですから。
[差し伸べられた手を軽く握ってから上下させた。
相手のこともよく知らず、そういった行動をとることは軽率かもしれなかったが。
少なくとも、生徒会長ほどの殺気は感じなかった。]
― / ―
[どこの山の中、矢車菊が一面に咲く。
冷たい空気が肌に刺さり、荒く吐く息は白く消えていった。
視界は上下に激しく揺れて、じわっと頭に熱が広がる。]
――――――――っぅ……、なんでっ……
[声が耳に届く。
これは自分の声だ。
嗚咽と呼吸に混じって、よく分からない。
視線をゆっくりと落とせば、震える刃先が見える。
紅が滴り、風によって流されていく。]
[紅く輝く満月の下、男性の口元には笑み――――。
刀が大きく振り下ろされると、風が吹き抜けた。
矢車菊の花弁を散らしながら、風が吹き荒れる。
己の声のはずなのに、遠く遠く――――。
叫び声が聞こえた。]
―初等部3階音楽室―
お手柔らかに、ってね。
それじゃ、オレたち行くわ。
開かずの倉庫、ってのが気になるし。
[己の英霊に目配せして再び、足を進める。
自分の躯に気を仕え、という言葉に少し考えるも]
……じゃあ、霊体化すればいいだろう。
その方が歩きやすいって、お前も言ってたじゃないか。
[昨日は気を遣うな、と言われた気がしたが。
本当に忙しい奴だと思わず溜め息をつきそうになり。
慌ててそれを誤魔化すように顔を背ける。]
―――、 ……
[その僅かの間。
――智の眼は透明度を増し、此処を見ていない。
「再生」されたそれは、紛れもなく、今手を握る彼の。]
……ありがとう、ございます。
[唇に、柔い笑みを敷いた。]
[宍戸の居た辺り。手の触れていた中空に、
智にだけ見える淡い光をたたえた本が浮かんでいる。
風もないのに頁は捲れて閉じ、
そして静かに消えうせた。]
……ほら。やっぱり。
大したことなくないじゃないですか。先輩。
[去ってしまった彼と彼らに向けて、
楽しそうに、楽しそうに、謂った。]
― 大学エリア・教室棟 ―
[最後の印を刻み終え、女は刀を元の形へと戻す。
特にこれといった特徴もない講義室。
血を吸った着物が重い。
霊体化するにも、御厨学の下へ帰る必要がある。]
髪先の血漿程度は落としておこうか
――小通連
[花を刀に変え、夜に沈む黒の髪の先に、刃を宛がう。
そのまま力を入れれば、髪先の千切れる音がした。
掌を開き、髪をその場へと撒く。
髪は地に落ちるより先に、闇へと溶けていった。]
―初等部3F音楽室―
[さて。
根古屋とクリスも去った後。
ピアノに興味津々な少女に付き合って、
休憩がてらもうしばらく音楽室に居る残ることにした。
開かずの間の方にも、行ってみないとなと思いながら]
…… 「わすれないでくれ」 か
[窓ガラスが見ていた、誰かの声。
制服を着ていたような「記憶」。角度的に、多分このあたり―――]
……こら、ピアノばんばん弾かない。
無駄にホラーだからやめなって。
[下手をすれば、七不思議に新たな1ページが加わってしまいそうだった。
曰く。夜中にひとりでに歌うピアノ。]
[ 颯の後を追う杖の音が廊下に不定期な音を刻む ]
>>673 だって、霊体化つまんねーんだもん。
それに…ほら、リハビリだって思えば実体化で筋肉鍛えるの大事よ?
[ 今更鍛えるべき筋肉など無いのだが…
と、思い出したように髪の中から小さな黒いモノを引っ張り出し]
ああ、「ふう」にコイツ預けておくな。
お前になんかあったらコイツが僕に知らせてくれる。名前は「アイ」って言うんだ踏みつぶすなよ。
[手の平に乗るソレはカサカサと動く
― 蠍 ― ]
蠍の唐揚げとか、うまいのかなー。
[そんな風に呟きながら高等部へと向かっていく。
中等部を通って迂回していく。]
夜の学校って楽しいよなー。
昔、肝試しとかやったの思い出した。
[周囲を警戒しながら歩いていく。]
[ >>681 >>682 「開かずの間」に案内されながら、意外と素直に受け取った颯に感心した。 ]
喰うなよ!
「ふう」の家に魔術で結界張って置いてくれているんだぞ。そんじょそこらの魔術師じゃ簡単に破れない。
それに、「アイ」は僕の墓を守りきった神官だ。大事にしろ。
[蠍は、身の危険を察知して、手の平から逃げるように颯の髪の中に逃げ込んだ。]
―初等部3F音楽室―
[少女がひとしきりピアノで遊び終えたころ、
智はゆっくり立ち上がる。他組の気配が遠いうちに、見れるものは見ておきたい。]
――さてと。
次の七不思議、行ってみようか。
「爆発する初等部体育館」。
[夜の探検を楽しむような態で、*体育館を、指差す*]
―高等部1階/開かずの倉庫―
エビみたい、って聞いたけど。
心配しなくても蠍とか食べないし、無理無理。
神官ね……はいはい。
[髪の中に逃げ込まれて溜め息をつく。
女子なら悲鳴を上げているところだろうが。]
開いてるなー……オレが高校生のときは開かなかった気もするけど、あんまり覚えてないなー。
七不思議もあって学生はここ近寄らないし。
[扉に手をかけつつ、中に入っていった。]
開かずの間ってわりには…人が入ってる感じがするな…。
[ここで用務員が殺されていた痕跡など残ってはいない。
外に投げられた死体すらない状況では、気付くことはできないだろう。]
………なんだこれ…随分古い日付…だな…。
でも、新しいページは……これ今日の日付か。
[スマートフォンのライトを使いながら、書いてある文章を確認する。
古いものも確認したいが、まずは直近の日記を読む。]
……イレギュラー………生贄…復活と永遠の命…。
杏里……?令呪に束縛された……?開放…。
[指で文字をなぞりながら熱心に読み、そしてページを戻っていく。++]
………思考の操作。
学園は生贄を集めるための…ってことか…?
[さらにページを戻って12日の日記に目を通す。]
第三魔法の成就…復活……。
なんだこれ………これは…、なんだ…。
"呼び出される英霊のうちいくつかには、私の意思を植えつけています。貴方はそれをうまく誘導し、願いを成就するのです。"
[ここまで読み上げて、自分が読んだ英霊へと視線を向ける。
己のサーヴァントがこの日記の主の僕である可能性があると、そう記されている。]
杏里……杏里…。
それって……生徒会長のことだよな。
杏里……先輩……。
[口についた言葉で、何か合点がいったかのように笑みを浮かべた。]
そういうことか……。
あの人…先輩だったじゃねぇか……。
杏里先輩、ってこうも口に馴染むとか、なるほどな。
……めんどくせぇ人、敵に回してしまった気がする。
[スカートの下、拝んだものははっきり記憶している。
まさか、こんなことになるとは思いもしなかったが。
それと、ライダーにも注意すべきかと視線を向けた。
聞いたところで話さないだろうが、それは追々考えることにする。]
イレギュラーってのも、なんだ?
よく分かんねぇこと、多いな…。
これ持って帰ってじっくり読みたいな。
[そう思って、倉庫から出ようとすれば弾かれた。]
……結界………?
ちっ…持ち出せない……ってことか…。
ここが開かずだったのも、この日記と結界が関係してる可能性が高いな。
[日記を机の上に戻す。
写真、とも考えたがやはり機械とこういった類は相性が悪いみたいだった。]
*********************ここまで神父の名前記載についての言及なし*************************
……情報、整理したほうがいいな。
出るぞ。
[先行して、高等部の校庭へと出た。
マスターの気配はするが、サーヴァントの気配は周囲になかった。
さすがにそれでこちらに攻撃はしてこないだろう、と。
そう思っての行動だった。]
こんな時間なのに…。
あのおっちゃんが見回りしてないのも、おかしいな。
[そんなことを呟きながら、校庭を横切る。]
―高等部教室棟・屋上―
うん?あれは確か、食堂であった……颯君かな?
[暗い中、校庭を通りがかる2つの影に目を細める。]
少し、遠いな、それに暗い。
上手く当たるかは解らないが、試してみるか。
[サーヴァントもいるようだが、この距離だ、即対応はできないだろうと学は予想する。]
さて、授業の時間だ。
先生は君で、生徒は僕。
色々学ばせてくれたまえ。
[そう言うと、4本のチョークで空中に「弾」と言う文字を描き、前へと放った。
チョークは、風をまといながら不規則に動いた後、1本1本弾丸のように颯に目掛けて飛んでいく。]
―高等部校庭―
…………寒くなってきたなぁ。
[空を見上げながらそんなことを呟いていた。
ぼんやりと、後から追いついてくるであろう英霊を待つ。]
…………っ?
[耳に届いた音に気付いて指を鳴らす。
風の壁にぶつかって速度を落としたそれを避ける。
地面に落ちたものを見て、苦笑い。]
チョーク、ねぇ。屋上からかな?
[屋上を見上げた。
誰かが見えるわけなどない、遠い。]
―高等部1階/開かずの倉庫―
[ ノートを見つけ出しページが捲られる。颯が携帯のライトで文字を照らしていた。周りを見回し ]
おい、ここって嫌な感じの部屋だな。
…って、聞いてんのか?
[なにやらぶつぶつと呟きながら、ふ、と手を止めて自分に視線が向いた。
颯の、瞳の中に浮かぶ小さな影に頭を傾げ
「何だよ?」とでも言うように軽く睨み付けたりもした。
暫し後、不機嫌な様子で「開かずの間」を立ち去る。
面倒になった陽太は、霊体化して後に続く…]
ほなら、ボクらも次の場所行くわ。
それじゃまたなぁ。
[そういって音楽室を後にして
ふらふらと外を歩き続ける。
クリスがどのような反応をしても
恐らくは飄々と受け流すことだろう]
ふむ、あちらもそうなのか。
[チョークは、魔力を込めた粉で錬成されている。
それに風をまとわせれば、岩くらい穿つ力はあるのだが、それがあっさりと打ち消された。]
分が悪いと言うか、これはおそらく堂々巡りだな。
なるほど、「颯」か。
[使ったチョークは1分ほどで霧散するはずだ。
あちらの、サーヴァントが来る前に立ち去った方が良いだろう。]
―高等部校庭―
[空を見上げる颯に連られ、上を見上げるとひゅっと風を切る何かの音
陽太が駆けつけるのと同時に颯が指を鳴らす。]
なんだ、木刀無くても大丈夫じゃないか。
[霊体化のまま颯の隣で屋上を見上げた。]
―初等部棟3F音楽室→同・体育館―
[初等部の体育館は教室棟の西に位置する。
渡り廊下でつながっているため、
雨の日でも安心な構造だ。]
あれは書道の作品だね。
習ってるのかな、結構上手い子居るね。
[時折少女向けの案内をしながら、
足音響かせ夜の学校を行く。]
ふふ、本当に何か出そうだなぁ。
[乱暴に言ってしまえば幽霊が如き存在の少女を連れながら、智は上機嫌で戯れを口にする。]
―高等部校庭―
チョーク…ってことは…教職員かな。
顔だけは拝んでおきたい気がするな。
[サーヴァントの気配はない。
こちらのほうが分はあるが、やはり太刀を今日は持ち合わせていないことが気がかりである。
チョークを1つ拾って、宙に投げて遊びつつ考える。
そうしている間に、チョークは霧散しはじめた。]
陽太、追えるか?
[屋上の人影は消えていたが、まだ気配はある。]
明日からは毎日持参だな…。
−(回想)月曜夕方/拠点−
[キャスターの言葉>>339にかっと顔を赤らめる。]
そ、そんなこと君に言われなくても……!
[父の期待に応えるべく、幼いころから魔術師としての修行に明け暮れてきた。
私情を押し殺し、優等生であり続けてきたため、母親に甘えたい年頃であっても甘え方がわからず、不器用に育った少年には、不意に真顔になったキャスターの言葉は図星過ぎる。]
そんなの、僕は、だって……。
[うつむいて、小さな声で呟いた。
何かを言おうとしたが、話をはぐらかすようなキャスターの態度に、冷静さを取り戻す。]
またそうやって……、まあいいや。
君にとって僕が、観客ではなく共演者になった時に、改めて聞かせてもらうことにするよ。
―初等部 体育館前―
[――英霊の記憶を読むことは出来るだろうか。
ふとそんな事を思い少女を見るが、
手痛いしっぺ返しを食らいそうだ――と思って今は自重している。直接世界の記憶に触れれば、所謂抑止力が働きかねない。かの名高い「統一言語」でも身に付けていれば別だが、生憎と言葉の領域は一由家の範疇外だ。
周囲の気配には注意を払いつつ、
体育館へとたどり着く。ぴ、と一枚付箋を取り出した。]
さっきのところにも貼ったんだけど。
一応印を付けておこうかな。
[付箋を少女が覗き込めば目配せした。]
――これはね、ぼくの魔術。剥がしちゃだめだよ?
[青緑にふわりと光り、小さな小さな智の領域が其処に出来上がる。]
こんのーー!僕の目の前で「ふう」に手を出すとは無礼千万。
了解した「ふう」一緒に来いっ。
[言うが早いか実体化すると、大きな声で叫んだ。
― 戦車(チャリオッツ)―
静かな校庭に馬の嘶きと地響きが鳴り渡り、二頭立ての黄金の戦車が現れた。
普段の陽太からは想像できないが「ふう」は軽々と馬車に担ぎ込まれた ++]
[外から地響きと大きな魔力が近づいて来るのを感じる。]
これは、判断を誤ったか?
相手が何かに乗れるタイプのサーヴァントでは、逃亡も危うい。
[ともあれ、学は教室へと入り、窓から校舎の裏側へと飛び降りる事にする。]
[2階からの跳躍。受身は取ったものの足が痛んだ。
チョークを取り出し、足に「疾」と描く。
文字が消え、足回りが風につつまれた。]
これで移動速度が上がるが、どの程度逃げられるのやら。
[そう言って、学は校舎裏を走り始めた。++]
おお、いってらっ……あ?一緒に?
[後は陽太に任せて、武器がない自分は隠れているつもりだったが。]
マジか…。
[担ぎ込まれてそのまま馬車に乗ることになってしまった。]
……ああ、もう、いいや、任せる。
好きにやれ、"ライダー"。
[馬車の上で腰を降ろし、1つ欠伸した。]
―→高等部エリア―
[区画が変わる。香る魔力は、他ならない御厨学のもの。
女が纏う力も元へ戻り、そう遠くにいない事を報せた。]
――馬?
[言葉を終えるより速く、御厨学と自身の魔力の間を塞ぐようにして立ち昇る、強大な魔力。澎湃たる流れは風に乗り、血に染まった女の体へ伝わる。]
これは、
宝具か、否か
……推察している暇など、与えてはくれはせぬか
[背に負っていた金棒は、手の内で扇と成り果てる。
それより少し遅れて、女の形は夜を縫うように奔った。]
>>706 莫迦かっ!お前が気配を追わんと探せんぞ。
[ 陽太に蹴っ飛ばされて渋々馬車のへりで気配を追う。
英霊の戦車は階段を削り、壁を破壊しながら逃亡者を追い詰め始めた。
一つの教室のドアをぶち破り、窓を打ち壊して階下にダイビングする。二、三度バウンドしながらも二頭の駿馬は狂ったように歩みを止めない。]
/*
夜はまだまだこれからだぜ、やっはー!!
するには、いろいろ準備が足りませんでした。
太刀持ち歩くとか、なんかほらしんどいじゃん?
−(回想)月曜夜/初等部3階音楽室−
[死人が出た>>634という言葉に、表情を強張らせる。
協力>>647>>657という話が出ると、細い顎を摘んで少し考えて、小さく頷いた。]
わかりました、大学の図書館ですね。
それでは、またお会いしましょう。
[宍戸と一由の握手が交わされる前に、キャスターを連れて音楽室を後にした。]
[ さても、校舎裏の袋小路 追い詰めた逃亡者を前に
駿馬達は手綱を引かれ、前足を大きく上げて嘶いた。]
―… ほぅ、これはこれは?
[颯に振り向き、召し捕ったりと目配せをした。]
オレは追えるか?って聞いたんだが…。
レーダーみたいな精度高い感知はできないし……。
あー、分かったから。
[2年前まで通っていた校舎の中を、まさか馬車で駆けることになるとは思わなかった。
任せるといった以上、やめろ、と言う事も躊躇われる。]
……サーヴァントの気配も近いか……マズいかな。
[そう言っている間に、こちらに振り向く英霊に気付いて立ち上がって逃亡者を見やる。]
………こんばんは……、御厨先生。
[高校時代に世話になった教師の姿が目に入り、そう挨拶した。]
[背後に響く車輪の音に、どうやら気づかれたらしいと観念する。]
やれやれ、あまり学び舎に傷をつけないでくれたまえ。
[振り向きながらそう言う。
こう言う時は、どういう顔をすべきだろうか。
おそらく、絶望に満ちた顔をするべきなのだろうが、学はそれを見た事が無いので解らなかった。]
―高等部・校舎裏―
あれか
[校舎裏。狭い道が続く。その最果てに、異形の姿は在った。
御厨学の姿は、その大きさに隠れて見えはしない。]
小通連
[紅き花は刀に。
その一振りを、猛り狂う戦車を引く馬の足目掛けて投げ飛ばし]
顕明連
[瓢箪より変化したもう一振りの刀を手にし、
校舎の壁を蹴り、御厨学と"それ"との間に割って入らんと飛ぶ。]
いえいえ。
オレなんか大したことないですから。
それにしても、先生が魔術師だとは存じませんでした。
[肩を竦めている教師を見て、苦笑いを浮かべる。]
−教会 執務室−
ああ、そうそう。
志久真さんは事情的に確認が出来ていないかもですし簡単なお話だけしておきましょう。
[基本的には聖杯戦争に赴く魔術師が自分で調べる物だとして説明を省いていたが、と。6名がテーブルを囲ったのを確認して口を開いた。]
聖杯戦争そのものについて…は、よろしいですね?
もしもの時の話だけいたします。
まず、監督者である私が管理するこの教会内は中立区域です。戦闘行為等は控えてください。
この戦争に於いて死亡者が出る事、そのものに対して教会は特に言及いたしません。
ですがこの戦争の事が学園外………一般社会へと明るみに出るような事態になると判断した場合は"当事者を含めて"何らかの対処をいたします。
参加する魔術師がサーヴァントを失った・戦意を喪失した等からリタイヤを表明する場合は当教会へとおいでください。こちらにて保護させていただきます。
[指を折り、ほんの三行の説明。]
まあ、このような所ですね。
後はご自分で調べられるか、改めて私へと質問していただければ。
私は中立の立場ですが、この戦争に関わる"全ての者"への協力者でもあります。何かあった際には、お気軽にどうぞ。
[その場にいる全員へ向けて小さく頭を下げ。自分のカップを手に取り口をつけた。]
僕もだよ、颯君。
令呪が無いと解らないものだ。
そしてこの状況だが、どうしようかね。
校舎裏の私闘とか、本来教師としては止めなければならない類のものなのだが。
[やや楽しげに、学はそう言う。]
ダーナの意思を受けた英霊は見つかりましたか?
まさか何の報告もなく此処にやってきたとは言いませんよね。
[冷ややかな声は、杏里へと向けて。]
[ >>716 愛馬の足下に何かが飛んだ。ほぼ同時に手綱を強く引き大きく後退する。]
おのれっ!王の戦車に刃を打つは何やつぞっっ。
[言い終わる間も無く、御厨との間に割って入る着物姿の少女?]
それにしても本気で王様が愛らしいですね。
ししょー恐るべしです。出来る事なら囲って仕舞っていつまでも鑑賞していたい所です。
[御厨学を庇う位置に舞い降り、女は地に草鞋をつけた。
瞬時の判断で後退し、かわされた刀が、地に刺さったのはほぼ同時か。小通連と呼んだその一振りは夜に熔けるようにして消え、代わるように、女の髪に花が咲いた。]
いえ、ですから、大丈夫です。大丈夫ですよダーナ。
私の気持ちは貴女の物です貴女と共にあり貴女の傍にしかありませんこれは動物を愛でる気持ちと同じでそう、ですから、つまりツバメを飼って愛でたいなあと言っているだけなんです私の心は貴女だけがオールマイラブ!
喜ぶなどまだまだ気が早い
無事に此処を騙し通れてからの縦令であろう
[片手には扇を、片手には顕明連と呼んだ刀を。]
焦るなどとは、まだまだわらわも未熟者よ
そも、戦の以前から血塗れでは格好もつかんかの
[どう考えても、扇を――大通連を刀に戻した方が効率的。
両手で刀を握れない状態など、歓迎すべき事態ではない。
さりとて、扇を投げ捨てるわけにも、学に渡すわけにもいかず。
じ、と目の前の危険を見つめる。]
[少年と共に戦車に乗っている姿が見えた。
その顔は、どこかで見覚えがある。]
――嗚呼
そなたも魔術師であったのか
残念じゃの
[今は月の色よりも、頬に咲く血の色が似合う夜。
交わす言葉は、少なく。]
[割り込った少女の手には、扇と刀。
追い詰めたりとは言え、此方も武器を構えねば格好が付かない。]
― …neito―
[小さく呟くと左手に現れた黄金の弓を引き絞る]
―月曜夜/教会―
全てのものへの、協力者、か。
参加者、という区切りではないのだな。
[神父の話を聞き終わってから、そう零す]
もちろんだ。
[そう言って大仰に手を打つ。こんな感じで良いのだろうか。]
学生の本分は勉学だからね。
そちらの下校を止める気は無いけれど、少し下がって見ていたい気分でもある。
[サーヴァントたちがどうするか興味がある。
学は、少し下がって様子を見る事にした。]
こんばんは。
あはは、黙ってないと殺されちゃったかもしれないですし。
騙すつもりではなかったんですけどね。
……残念ですね。
[そんな風に呟いて後。
弓を引き絞るライダーを見る。
やはり任せると言ったので、後ろから首を傾げつつ対峙するマスターとサーヴァントへと視線を移した。]
大海原に押し放つ事の如く
遺る罪は在らじと祓へ給ひ清め給ふ事を
[二節の祝詞と共に、扇より幾らかの水が噴き出る。
それは薄い障壁のように女の前方へと広がった。
波紋が一つ。女の形も僅かに揺らぐ。]
まるで獲物を追い詰めた狩人の如くぞ
[弓を引き絞る少年に、感想は、ただその一節。]
学生の本分は勉学。
オレ、授業中、たまに寝てたけど。
睡眠も大事ですよね。
[後ろに下がる御厨に気付く。
けれど、特別動くことはせずに空を見上げた。]
─ 月曜夜・教会 ─
僕も猫になることはできませんよ、白水さん。
[とってもいい笑顔]
しかしそのような問いを投げかけるということは、猫のサーヴァントでも見ましたか?
僕らは遭遇していませんが。
[>>656には、ふ、と微笑む]
僕が色男に見えるなら、残念ながら君の目は節穴のようだ。
アーチャーのくせに目が悪いなんて、役立たずにもほどがあるのではないかね?
[ナンパ成功率:現在0%]
[それはそれとして、神父の話には一通り耳をすませ、唯と共に黙って聞いた。]
なるほど。要は余所様に迷惑はかけるなという事か。
[昨日吹き飛ばした窓ガラスや音楽室の机は、今朝見ても特に変わった様子はなかった。あれもそういった事なのだろうか。それとも……]
関わる全ての者への協力者。なるほど。
しかし、神父という職は思わせぶりな言い方をする訓練でもしているのか……ね。
[ぽつりと、冗句を紛れ込ませた]
皮肉で言ってるんだ、わかれよ。
そしてあまりアーチャーと口走ってくれるな。
どうせいざ見れば誰にでもわかるとしてもな。
[石宮には、やはり即座に皮肉を混ぜて言い返した]
>>734 ほう、水を操る…か?
[僅かに揺らぐ少女の姿に、口角を片端だけ上げると、
黄金の鏃は ―… つ ―と少女の主へ向く。
駿馬達は鼻息を荒く、蹄の音を立てながら間合いじわりと詰め出す。]
……つまり、西金から見てそこの石宮のクラスは判らんと言うことだな。
[判っているのならそう呼ぶだろう。
得物を出さずに戦ったのか、それとも、見ても判らなかったか]
まあ、クラスなんぞ真名へのヒント程度にしか為らんしな。
戦い、勝つか負けるか、そこにクラスはあまり関係ない。
[それでも、石宮というサーヴァントには注意した方が良さそうだ、と思う。
石宮自身のことよりも、杏里の存在故に]
つまり、猫になることができれば貴女の寵愛を受けることができたと。
……この身が猫に産まれなかったこと、今より悔いたことはありません。
[本当に悔しそうだ。
そしてアーチャーの皮肉には、大して気を悪くした風も無く]
ああ、そうだな。たしかに配慮が足りなかった。
ではこれからは西金とでも呼べばいいのか?
[会話中に何度か出た、おそらくは彼の偽名を口に出す]
―初等部体育館―
[智は修羅場や学舎崩壊の危機を他所に、]
ほんとに体育館
爆発するところだったんだなぁ……
[《書》を捲りながら、
のんきな感想を漏らしていた。]
申し訳程度ではあるがな
[矢の先は御厨学へと向く。
紫黒の瞳はそれを認め、それでも今在る位置から動かない。]
ミクリヤマナブ
ぼうとするな、早う逃げよ
[刀を持つ手に力を篭める。
狙いは弓を絞る手元。
飛び込むか、擲つか――或いは庇い防ぎに回るか。]
[こめかみを押さえながら、意識を集中させる。]
一人は多分、弓使い。
もう一人はよくわからないな…… 剣かな、これ……
《書》に残ってるとはいえ、
サーヴァントの動きをぼくの《脳》が追えるかは別問題、か……。
[故に。顔などまでの判別は難しい。せいぜいどちらも男らしい、といった程度だ。]
石宮、猫になれれば恐らく色んな女性の寵愛を受けられると思うぞ。
存在は愛玩動物以外にならんが。
[悔しそうな石宮へ一言口にした]
― →中央ブロック付近 ―
んー、気持ちのええ夜風やねぇ。
こんな日はええ出会いがありそうや。
そんな経験したことあらへんけど。
[ふんふんと、期限よさそうに歩いていく]
[石宮は猫になれるのか。
サーヴァントの数が頭の中にくるくると回りながら、7匹の猫が脳内にちょんと座っている。
一匹は仮面をつけていて、一匹は虎のような大きさだった。
酔っ払っていた。
いえいえ、と手でビジョンを追い払い。]
愛玩動物になると、それ以上にはならないと思います。
[其れ以上になりたいと思っているのかよくわからない断言をされたが。]
なんだ、愛玩動物程度で良いのか。
だそうだぞ、立海。
[かわいがってやったらどうだ、と言わんばかりにいい笑顔を見せた]
双剣か。
確かに、そうだな。セイバーは剣、若しくは刀か、アーチャーも弓と限らず、ランサーも槍だけとも思えない。
得物をクラス名に持つその三つですらそうなのだから、他のクラスはどんな物を持っていても不思議ではない、というわけか。
大丈夫よ、石宮先生。
たとえ猫でも万年発情状態なら猫好きの女性でも後ずさるわ。
随分丁寧に説明して下さるのね、神父様。
初めて会ったときは何も説明して下さらなかったのに、こういうの贔屓って言うんじゃないかしら。
[要するに、生贄筆頭のマスターを学園外に出さない施策ね、とは口に出さず]
[ >>743 更に弓矢の弦をきりり引き絞り、逃げた御厨を狙う]
先に仕掛けたは、そなたの主。
大人しくここで引き下がるなら、今は見逃そう。
[更に間合いを詰めながら、少女に問うた。]
/*
これは、太郎さんがセイバーではない、というヒントになるなあ、とおもいつつ。
どうせ戦闘したらばれるからいいか、と出しています。
立海?気づいてないよたぶん。
そうですね、不幸にも巻き込まれてしまった方々を捨て置く訳にもいきませんので。
["全ての者"という言い様に対して反応を見せた英霊達に笑みを向ける。軽い冗句を加えたアーチャーには、はいと頷いて。]
そうですね、聖書に記された1の言葉を5にも10にもして考え、学び、訓えていくのが神父の務めですから。
[等と、また微笑みを浮かべて返してみせた。]
そうだな、もっともだ。
まあ無礼のお返しにヒントだけくれてやるなら、僕はセイバーじゃ無いよ。ついでに言えばランサーでもアーチャーでも無い。
高潔な三騎士のクラスなんて、僕には似合わないからね。
[ばらされたことにも肩をすくめ、さらに情報を提示する。
信じるかどうかは知らない。ただ、ゴミクズのような誇りにかけて嘘は言わない。
そして>>757には、心撃たれたかのように陶酔し]
つまり、今の僕なら愛玩動物以上の存在になる可能性があると!
なんと嬉しいお言葉。それだけで生きる希望すら湧いてきそうです!
はっはっは
悪いの
[今にも飛び出さんとする黄金の弓矢。]
[地を蹴った音を残して、女の姿が刹那、消ゆる。
女の草鞋は、馬の頭に掛けられていた。]
そう上品に育てられておりはせんよ
[踏み込みは強く。
弓矢ごと斬らんと、横一文字に顕明連を振るう。]
どうせサーヴァントは使い魔のようなものだ。
そう変わらんよ。
[口調だけなら本気のような言葉である。
不平を漏らす杏里の方をちらりと見る]
・・・・・・石宮先生?
[にっこりと]
随分口が軽いのですね、このまま真名まで口を滑らされても困りますわ。
[すくりと立ち上がり、その右手でバーサーカーの頬を親指と中指で下からつまみ上げる]
少し、外の空気でも吸ってきたら如何?
[ちょっとドスの聞いた声で、耳元で囁く]
ー中央ブロックー
[戦略を再度考えていた。
気配は集まっている。
ならばセイバーの宝具でなぎ払う手もある。
一石を投じるだけなら自らの魔術を打ち込むだけでもいい]
難しいな、失敗したら四面楚歌になりかねない…。
[悩んでいるうちにも時間は過ぎているが
一向に結論は出なかった。]
―初等部体育館―
[ぱたん。
書は閉じられると糸が解けるように消えていった。]
……音楽室で死んだ誰かがどっちかのマスターなら、
既に1組脱落してるのかな。
いや、……楽観視はよくないね。
何より、勿体無い。
[聊か一般的には理解しがたいことを口にして、
遠い夜空へと顔を向けた。]
……ふ。
七不思議、会長もご存知でしょう。
学園祭も近いので、噂も活発になりまして……神父さまが、学園ができてからずっと同じ、というものを思い出したのです。
確かに、見た目からは年齢がわからない方ですし。
10年この顔です、と言われても信じてしまいそうでして。
もし以前からご存知なら、会長は神父さまの昔の姿もご存知なのかと……
[生真面目なシスター見習いはそこまで言って]
……神父さま、おいくつでしたか。
[自信がなくなった。]
ふぅん? 三騎士ではない、西金と戦って双剣しか出していないのなら、キャスターもなさそうだな。
次戦うときに確かめさせて貰うか。
[笑みを見せながら言うと、二人へ問いかける立海に視線を移す。
咎めると言うよりも、見定める視線]
北の方でなんか、やってるみたいだね。
今日は本当に賑やかだな。
[食べる?と少女にかばんから取り出した
チョコレートプレッツェルを渡した。]
――こんなに騒いでても、
多分、《外》じゃ誰も気づかない。
この学園こそまるで結界だな。
或いは、器か何かってところ。
古今東西の英雄と魔術師が集って
……飲み干せたら、さぞ美味だろうね。
[――智は笑う。]
[ドスのきいた声には、冷や汗を一筋]
ハハハ、杏里。ずいぶん短気じゃ無いか。
そんな態度は嘘じゃ無いって裏付けてるようなものだよ。
[しかしそれでも気に障るだろうコトを口にするのは、せめてもの反発か。
……なんにしろ、ここは中立区域。下手なことにはそうそうならないだろう]
分かった、たしかに僕の口は軽いからね。外に出るよ。
しばらく散歩でもしてくるから、何かやばそうなら令呪でも使ってくれ。
[そそくさと教会を出て行く]
/*
私はなにをやっているのだ、とつっこんだらまけだ。
交渉をはじめるにも、三人いる場では分が悪い、きがする。
杏里に対して同盟を仕掛けるのもううんどうなんだろうてきな
俺が愛玩されたそうに見えるか?
[見上げられるとそう聞いた]
石宮なら、愛玩されたがるんじゃないのかって事だ。
[出て行くらしい石宮の背を見る。追って戦闘を仕掛けるという気分になるわけでもなく、ただ見送った]
そんな下らない事で令呪を使わせないで頂戴。
唯でさえ、召喚と同時にその口説き癖を制限しようと悩んでいたんですから。
[ふう、と溜息をつき、また自分の席に座りカップに手をつける]
私と石宮先生が初めて出会ったのは・・・・・・そうね。遠い昔すぎて思い出せないわ。
少なくとも、貴方とそこの長身の彼が出会うよりもずっと前よ。
[そもそも、このバーサーカーを召喚したのは3回目。
突っ込みも手慣れたものだった]
生徒会長さん、彼氏の調教は然るべき所でお願いします。
あまり余所に見せていい物ではないと思いますので。
[杏里達の様子にさらりと伝え、白水の質問におや、という顔をして見せてから笑顔で。]
私は27歳ですよ。
この教会に派遣されたのは24の時でした。
[七不思議に自分の事が挙げられているのは知っている。というか、それなりの頻度で七不思議の秘密を調べようという初等部・中等部の生徒から質問をされるのだ。
返答は最早テンプレになっている。]
小学校の頃の貴女に祝福を与えたのは、私ではなかったと思いますが――?
[にこりと、白水を見据える。
常ならば呪をこめた語りと眼差しで昔は違う神父だったと、催眠暗示を掛けるのだが………魔術師相手にその効果がどれだけあるのかは、また別。]
[ >>743 少女の躯が消え
同時に草履で踏まれた駿馬が、嘶きを上げて前足で蹴る上がる。
ぐらりと戦車が揺れた。
強く踏み込んだ少女の刃が真一文字に懐を掠める。
刹那、刃の切っ先は黄金の弓に食い込んだ。
―…ちっ!と、言う舌打ちと共に
弓で切っ先を振り払う、戦車がぎしりと音を立て動き出した。]
― 中央ブロック・中庭 ―
さて、と。
外に散歩へ……ね。聡いなぁ。
[教会内とは別に、遠からずサーヴァントの気配があることは気づいている。
調べろ、ということだろう。幸い今のところ、あの中にいる者たちは戦意もなさそうだ。優先度はこちらが上で間違っていない]
さて、どなたですかね?
[夜の静かな空気に呼びかける。
気負い無く。柔らかに]
[そも。
聖杯戦争に絡み、この教会は他魔術師との交流を避けているはず。
では何故、落ち目であるとはいえ歴とした魔術師の家系である白水立海をシスター見習いなどとしているのか。]
[白水の言葉に]
七不思議の事は知っているわよ。
でも、この学園で聖杯戦争が行われている事よりも不思議な事なんてあるのかしら?
騎士の亡霊はどうせ姿を見られた過去のサーヴァントでしょうし、初等部体育館は他のクラスに邪魔されず戦うにはうってつけの場所だから予想の範囲内ね。
人体模型の全力疾走だって、きっとサーヴァントの仕業でしょ。
ベートーヴェンのポスターも妙な宝具の影響なんじゃないかしら。
[見てきたかのように話す]
ゆーやけこやけにひがくれてー……
[今まで、傍観を決め込んでいたが突然、歌いだす。
そのまま英霊たちに笑みを浮かべて声をかけた。]
もういい。
彼女の度胸に免じて今日は大人しく下校しとこう、陽太。
そちらも、今は先生追わないから、それで刃をしまってくれませんか?
からすといっしょにかえりましょ〜♪ って…。
今日はもういいよ。
[昼間、大学の図書館で会った好みということもあり。
このまま引き上げようと、そう提案する。
それぞれの英霊が納得するかはまた別の話だが。]
[実は、そこに然程の理由はない。
白水立海が聖杯戦争に参加する。その予想が出来ていた時点で荏嶺は彼女について深く留意する必要など無いと判断していた。]
これはこれはセンセ。
こんな夜分遅くに会うやなんて奇遇やねぇ。
[軽い調子で姿を現す男の影。
顔に浮かぶ笑顔はそのままに、すっと目を細める]
目当ては綺麗なお姉さんあたりやろか?
探し物はいつでも愛溢れる出会い、てねぇ。
あ、すみません。
人体模型は私の責任です。
3年前に行った戯れがどうも目撃されていたらしく。
[なんかカミングアウトしたぞ。]
なんだ、根古屋か。
[出てきたのは見知った人影。飄々とした細目の男]
綺麗なお姉さん方なら、今教会でお茶会しているところだよ。
僕は君のおかげでババを引いたんだぞ。
[少し拗ねたように言ってみせ、それから友人へ向けるように笑む]
君はどうなんだ? やっぱり愛と出会いを求めて彷徨い中か?
それとも、そっちはもう決まった相手がいたり?
あら、私何か変なこと言ったかしら?
[アーチャーに向けてにっこりと笑った、つもり。
勿論わざとではある、しかしそこに戦略性は無い。
ただ反応を楽しんでいるだけの悪戯に等しかった]
しかし根古屋ってなんか不気味だよね。何するのか分からない怖さって言うか。
役者の英霊って良く分からんにょろ。
[七不思議について話す杏里を見る。
日記に書かれていた事柄。
創始者の日記には、まるで杏里を呼び出したかのように書かれていた。
なら、過去の聖杯戦争に参加していてもおかしくはない。
今回参加しているように、過去の戦争にも、同じ石宮を喚びだし、参加していたのか――。
思考を遮るように、神父が悪戯を一つ告白すると]
で、立海、報告は終わったのだから用は済んだだろう?
[行くぞ、と言わんばかりに問いかけた]
神父様、黙っていればお咎めも無いものを。
[少し呆れ顔。
とはいえ、それは人体模型ではなく人間だったのだが。
神父が始末に手間取り逃した挙句、教室棟の廊下を全身見るも哀れな姿で逃げ回られたのを目撃されてから、この学園七不思議の不思議が一つ更新されてしまったのだ]
[足場が動く。否、本来は足場ですらない、敵の兵器。
受け止められた刃に力を篭め、黄金の弓を押す形で反動を得る。
そのまま割れていた窓へと飛べば、――青年の声が聞こえた。]
……
[夜の下に在る、童の歌を謳う少年の顔は、微笑みの色。]
早川の瀬に坐せ
[展開していた水が、扇へ吸い込まれてゆく。
遅れること数秒。青年と、隣に在る少年を見つめた後、
刀は瓢箪と変わり、腰へと戻った。]
この有様では、さぞ窮屈であろうしの
[目を閉じ、硝子の砕ける音を聴く。
少年は――さて、反抗するか否か。]
ありゃ、それは申し訳あらへんねぇ。
まぁここはひとつ、
ボクの輝かしい笑顔で堪忍してくれへんやろか?
[からからと笑う]
んーボクはどっちかっちゅうと、少年に教えてあげたいねん。
愛の無い生やなんて味気ない、
もっと楽しゅう愛し愛され楽し楽しませ生きてほしいんや。
ボクはそれに気づくのに阿呆な程の時間がかかったよって。
いいや、何事もない。
[杏里に素っ気なく一言返して椅子に座る。一応自分の分もあるようなので、一杯あおった。
どのみち、この2人とは圭一郎と唯の兄妹の方が因縁が深い。
自分がどうこう考えたところで何が分かるでもない。
ならば無駄な事は考えない。そういう性分だった]
……うまいな。
ところで唯。お前、これからどうする。
[少なくとも、唯が万全でない今、そこここで事を荒立てるつもりはない。神父との話はまだ残っているか。
その返事を待つ事にした]
いいえ。見えないので聞きました。
私が疎いだけの可能性を見まして。
[首を横に。
やがて石宮が出ていくのを見送り、杏里たちの話に耳を傾ける。
どうも、経過日数がおかしい、ような。]
ながい、お付き合い、なんですね。
……長い……
[召喚と同時に、なんて。
相手の人となりを、知っているかのような。]
私も少しお喋りが過ぎたようね。
神父様、ご馳走様。
また顔を出すわ。
皆様、ごきげんよう。
またこうしてお茶を飲めると嬉しいわ。
[何処まで本気か判らない、薄笑いの表情で、杏里は席を立ち教会の出口へと向かった]
/*
すかいぷで、ライダーに蹴って殴って詰られたい!!!
ってなんか言い過ぎている気がする。
こんなどえむマスターでごめんね。
だって、どえむなんだもん。
ただの死にたがりっていう。
狙撃されて校庭で冷たくなるってのも良かったんだよw!
はは……それはいい生き方だな。憧れる。
たしかに人間、それができたら幸せだ。もう他には何もいらない。
[心の底からの同意。
……そして、心の底からの、敬意。
どれだけ時間がかかったとしても、それに気づけた根古屋は、自分などより……]
でもあの少年、なかなかそういうことを理解できそうに無かったように見えたがね。
結構、煙たがられてるんじゃ無いか?
[立海が教会を訪れたのは、小等部入学とそう変わらない時期だ。
もとより魔術師としても期待されておらず、しかし嫁に出すよりは家の名を続けさせたい父親が決めたそれに、従ったまで。
戒律の中で生きることは家の中と変わらない。
息苦しいと感じることはあれどそういうものだと思っていたし、嫁入りの話が流れてからも続けていたのは、]
……。
[神父が何を考えて、魔術師としての訓練もさせられている立海をシスター見習いとして受け入れていたのかは知らない。
理由がなんであれ、立海は確かに感謝していた。]
……そう、でしたか。
[>>780曖昧な記憶をさらにつつかなかったのは、そこに理由があるのかもしれない。
さすがに、イタズラの告白には半目になったが。]
[紅茶の匂いを確かめて、ゆっくりと口をつける。
それは、まだ全身を覆っている痛みから少し意識の向く先を逸らしてくれる程度には美味しかった。
…手先に集中していなければカップを持つ手が震えそうだ。
話すのに集中していなければ声が震えてしまいそうだ。
状況は、あまりよくない。
アーチャーの至近に他のサーヴァントが2人。
私たちがアーチャー組であると知られてもいる。
理想は姿を見られることなく全員倒す、だったのに。]
[ >>797 風に舞う花びらのごとく、ふわりと窓に飛ぶ少女を見上げ ]
おなごなれど、あっぱれな戦い振りである。
今宵は主の顔を立て停戦とする。
なれど、戦車が窮屈などと努々侮る無かれ。
最後に問うておこう、我が名は「陽太」そなた名は何と申す。
[校舎裏に荘厳な声が響き渡る。]
……はい。
では、今日はこれにて失礼します。
[ランサーの促しをうけ、立ち上がる。
ごちそうさまでした、と空になったカップを返却し、]
ああ、唯さん。
……その……
[近づき、小声。]
圭一郎さんを弔いに訪れることは、かないますか。
[それだけ、尋ねて。
失礼します、と礼拝堂を去った。]
……――。
(私の思っていた以上に静かな戦争ですね。焦る段でもございませんが、心の赴くままに往くがよろしいかと)
[一部では馬車が走っていたりするのだが、何か悩む姿にはそう声をかけた>>770]
[遅れてついて来たクリスをチラと見る]
おー、やっと追いついたか少年。
あかんでーあんまフラフラしたら。
[自分がちょろちょろした結果置いてきただけである]
ああ、見ての通りや。
でも、教える立場っちゅうのはえてしてそういうもんやないか?センセ。
――見えなくて正解だ。
[確かめるのはそれはそれで疎くはないのか、と思いもしたが。
杏里が出て行くのを止めることもなく。石宮の時と同じように見送る。
話を聞いてなお、杏里への謎は深まっただけだった。
そもそも、彼女がサーヴァントであるならば、そうと判るはずで。
判らない以上は、別に何かの意思が働いているのだろう。
やはり思考は途中で霧散する]
はい。
はい。ごきげんよう。
[空いたティーカップ等を片付けながら、出て行く皆を見送り、さて志久真唯とアーチャーはどうするのかとひとまず椅子に腰を下ろした。]
うちのサーヴァントは犯罪者じゃなくてよかった。
そちらは大変なようですけど。
[会長の方をちらりと見る。]
…ふう。
おいしいですね。
[紅茶の感想に紛れさせ、嘆息。]
サーヴァントの気配があるのに緊張感がないと思ったら、石宮先生でしたか。
[キャスターの向こうにあった人影を見て、小さく会釈した。]
もっとも、又吉さんに緊張感がないのはいつものことだけど……。
―回想・音楽室―
[名を問われ>>668れば、少しだけ時間を掛けて、
めぐ、と綴ったノートを少年の姿をした英霊に見せる。
…と、少女には少々「め」の字は難しかったのか
非常に難解な文字になっていたが、
幸いと言うべきか、比較的絵よりはまだ読解が可能なレベルのようで。
何故撫でられたかは――よく理解はしていないが
とりあえず褒められたらしい、とご機嫌にこくこくと頷いた。]
[そうして暫しの後、教室の真ん中に鎮座まします
大きな黒いピアノ――に、興味を持った少女は
青年の心広い配慮により、探索時間を設けられた結果
ぺちぺちとその綺麗な黒塗りを叩き、
掌形の指紋をべたべたと付けていた。]
[なんだこれ! とばかりにグルグルと黒塗りの周辺を回り
その手前らしき所の一部が、ぱかりと蓋が開くと気付いたのは数分後。
――そうして白と黒のそれをじ、と見つめていたが
何だろうか、と恐る恐る、触れ。
ぽーん、と音がなる。
…どうやら、これは叩くと音がなるらしい――
そう気付いて、少女の眼がぱ、と輝いた。]
[となれば、やる事は一つしかない。
嬉々としてばんばん叩けば叩くほど、不協和音で鳴く黒いそれを
べちんべちんと叩く暴力的行為は益々エスカレートし
大きく振りかぶって]
[びゃーん!!]
[と、最終的には大変派手な音を立てて、痛々しくピアノが鳴いた。
その音は、当人は知らないが
音楽室を後にした彼らの耳にもしっかり届く勢い>>681。
――これが、(後に付け加えられたかもしれない)
七不思議のひとつの幕開け。
だったかも しれない。
多分ない。]
[無論、青年に怒られた――もとい、制止されたので
渋々、ばんばん叩くのはその後直ぐに鎮静化されたが。
それでもしばらくは楽しげに遊んでいたものを
青年が立ち上がった>>684のを見れば、ぱちりと瞬いて
ピアノから手を離す事にする。
傍らに置いておいた、少し折れ目の付いたノートを抱え直す。]
…??
[たいいくかん。
指差された方向へ視線を向けて、ぱちりと瞬いた。
それでも、行くと言われれば青年の半歩後ろをやはり付いていく。]
[体育館へ辿りついた後、青年が取り出したそれ>>703に
その手に収まっているものを見上げて、僅かに首を傾いだ。
付箋。
青年の家にあった書物や、青年が持っている手帳に
びっしりと貼られているもの。]
?
[ここにはるの? とばかりに覗き込むと
それは魔術だと笑みのまま説明される。
そっか。 こく、こくん。 と大人しく頷いて
それを剥がそうとすることはない。]
たしかに教える立場ってのは、そういうものか。難儀なことだよな。
とはいえその難儀、どうしてもやり通したくなるんだよな。
これは、教える側のワガママなのかね?
[根古屋の背後に現れた少年を見、困ったように苦笑する]
こんばんは、クリス君。
教会にお参りかい? 今なら美人さんが二人と、怖い生徒会長が中にいるけど。
…なんて言っていいか、よく分からない時間だったわ。
[立海さんがマスター、とは。
困った。あの人は志久真の魔術を知っている。
例えば志久真の魔術で自分の姿を溶かしても、注意して観測すれば見破ることができる。元々異物な上、活動しているからだ。]
[《書》を開き、それを読み解いている青年の傍らで
大人しく――― ぐるぐると 舞台上のカーテンに包まって遊んでいた。
終わった頃合いを見計らい舞台からジャンプして、飛び降りる。
食べる?と差し出されたチョコレートプレッツェルには
こくこくこく!と勢い良く頷いて、有難く少女の胃に収まる事になった。]
―――、
[うつわ。
と、青年が口にする一言に、
プレッツェルをがじがじと齧りながら
ぱちりと、一度瞬いた。]
[呪いや傷なら、一時的にでも機能を止めて溶かしてしまえば、その存在意義に誰かが気付かない限りもう動くことはない。
だが「自分自身」は違う。
自分を溶かし続けるのに魔術を回し続けなければならない。
自分のサーヴァントがアーチャーだからというだけではない。
「気付かれないうちに背中からクリティカルヒット」というのが志久真の霊地の守り方なのだ、基本的には。
会長がどのくらいこちらの魔術を知っているかは分からないが、兄を殺せるくらいの実力者であるのは間違いない。]
あり難く頂戴しておこう
[少年の声が、張り詰めた夜に響く。
視線を交わしたのは一瞬か、数秒か。]
陽太
なるほど、戦場にて名乗りを所望すると
わらわとは異なり、格式有す御方と見ゆる
そなたの礼に従い名乗りを返したいところではある
されど、其に応ふること叶わぬ今を見逃して欲しい
[背を向け、校舎の中へと歩き出す。]
恩人に名づけられた名はあれど、
わらわの名など、とうの昔に失くしてしもうたゆえにな
[声を置き去りに、女の姿は闇に消えた。]
―中央ブロック/職員棟―
[学は職員棟で、アサシンを待っている。
大きな魔力の衝突などは、高等部からは感じない。
体の魔力も、そう減っていないところを見ると、決定的なぶつかり合いは避けられたのだろうか。]
……確かによくわからん時間だった。
[神父と、唯と、3人だけになった教会内で琥珀色の液体を飲み干し、カチャンと音を立ててカップを置いた。
実のところ、アーチャーという事はともかく、唯が自分の同士である事がこれだけ早く判明したというのは少々痛いでもなかった。
しかしこれも、今となっては考えても仕方のない事。
知った人間が多いというのは唯にとっては確かに戦いにくかろう。何も情の問題ではなく]
ははは、センセはほんまにセンセなんやなぁ。
教えるのに向いてる気骨してはるわ。
[顎鬚を撫でながら、くつくつと笑う]
苦労せんで手に入るもんはゴマンとあるけど、
愛っちゅうもんはしんどい道歩いた先で見つけた方がええ。
せやないと、それがどんだけ大切なもんか見失ってまう。
でも悲しいかなぁ、
その道が険しすぎても、何を探しとったか忘れてしまうんや。
せやからボクはその道にぽつんとある轍になりたいねん。
教会への報告は既に済ませてありますから、ご心配なく。
今夜は又吉さんと情報収集です。
[石宮の問いに対して律儀に答えた。]
ところで、その言い回しだと、生徒会長は美人の中に入ってないみたいですね。
そんなことが生徒会長の耳に届いたら、また踏まれたり蹴られたりするんじゃないですか?
[先般のやり取りを思い出して、くすりと笑う。]
[教会を後にする。
と、中庭まで来たところで、立海の問いに振り返った]
……底が知れない感じだな。
日記に書かれていたことと、あれの話からみれば、「普通の人間」の枠に嵌めるのは難しいだろうな。
魔術師だから、と言うものでもない。
この学校の生徒会長、と言うのが本当なら、まだ十代だろう。
とても、そう見えない。
[少しは見えるかとも思ったが、発される言葉も、表情も、何処かつかみ所のないものを感じた]
それと。
先ほどの、アーチャーのマスター。
……古い、知り合い、です。
[友人という言葉は、使うタイミングがわからない。
故に、少し遠くも聞こえる言葉になる。]
あちらの魔術は、知っている、と言えるでしょう。
その分、此方も知られている、と言えますが。
……厄介、ですね。
[視線が、教会の方角を見る。]
教えるのに向いている……ね。
[苦笑する。本当に、苦笑しか出ない]
やっている内に目的を忘れてしまう、か。まあ、ありがちだよな。
しかしがむしゃらに進み、時に轍になる者も居てくれて、それで手に入れた愛はたしかに輝くんだろう。
宝石よりも、星々よりもなお綺麗に。
……だがな、根古屋。僕はできればもっとインスタントに、手っ取り早く愛が欲しいんだ。
僕らの命はどうあがいても短いんだし。
[なんか最低なことを言い始めた]
……知り合いか。
しかし、其れを言えばマスター達はみなここの学園の関係者だ。
この聖杯戦争に参加を決めた時点で、そうなるのは大体見当がついたはずだな。
全員が、とは言わないが、魔術師の家系のものが居る、というのは知っていたわけだろう?
やりにくいのは今に始まったことではない。
゜むしろ、知っていることを好機に変えることができる、と思えば良いのではないか。
知らない魔術は見てすぐに対処が出来るものでもないだろうからな。
[立海と同じように、教会の方を見た]
ああ、あの生徒会長は怖いからな。
僕の扱いを見ても分かるだろう? 見てくれが良くても、中身は酷いものだ。
クリス君。君はああいう女に引っかかってはいけないよ。
先生からの忠告だ。
手っ取り早い愛、というと。
具体的にはどないなもんやろ?
[ふむ、と視線を向ける]
遊郭にでも行けば一夜の愛は楽しめるやろけども。
多分、そういうこっちゃないやろ?
―体育館―
……、…。
[うつわ。とその言葉を咀嚼するように、こくん、と一つ頷いて。
何かを考え込むように、再びプレッツェルを一口がじ。と齧る。
もぐもぐと飲み込む動きは、幾らか幼子のように緩慢だった。
――結局は、己の中で答えなど出なかったのか
かくん、と首を傾いでしまったけれども。
そうして、青年から問われたそれに
少女は一度だけ。
ぱちりと。またたいた。
手元のノートへ視線を、落とし。
ペンを握って数秒、の空白。]
―→中央ブロック/職員棟―
[高等部から離脱し、校庭を横切って、魔力を手繰る。
草鞋が区画を踏み越えたところで、足が止まりかけた。]
これはまた、幾分と
濃ゆい場を選別したものよ
[職員棟に踏み入り、御厨学の姿を確認すれば、
姿を霊体化し、彼へと近付いた。]
[白水の魔術は、支配による統制だ。
己が把握し尽くした水を媒介に、意志を伝え操作する。
たいていは固定による防衛術で、代を重ねるごとに強固に、支配を厳格にと進めていった。
重圧とも呼べるそれは、一方で形の定まったものでもある。
力技ですらある魔術は、そうと知っていれば抵抗の術はいくらでもあるだろう。
ただでさえ意志持つ存在には効きにくい魔術だ。]
まあ……知る知らないは、お互い様、でしょうが。
早めに何か、対処が必要でしょう、と思います。
[話しながら、周囲を探る。
魔力の動きを見つければ、様子を探ろうと。]
……。
[がりり、と ようやく動き出したペンによって
いくらか丁寧に書かれた文字。]
[ お は な し す る ]
[時間を掛けた割に、ひどく 簡素な一言。]
……………。
[闇に溶けていった姿。
それを見送った後、もう1度、天を仰ぐ。]
……ふぁー……さすがに眠いな。
[早朝に起床しての稽古。
かなり時間も更けてきたので、こらえきれず欠伸する。]
ありがとな、先生たちのこと見逃してくれて。
あ、いや、別にお前の力見くびっていたわけじゃない。
でも、すまない、ありがとう。
[そう言って英霊の頭を2、3度撫でておいた。**]
……――。
(悩むと言う事は、どちらの選択肢にも利があり、不利があると言う事でございましょう。そのような時は、御身の目指す最終の目的に立ち返り、為すべき一を明確にするのがよろしいかと)
[教会から力の気配が動き出す事にも気を配りながら、助言を紡ぐ>>833]
/*
多分場よりもお前が動けと思われている気がする。
しかしこのセイバーさんは、主に方向性は示しても独断専行しないからな。
お疲れ様。大事なく終わったようだね。
いや危機一髪だったよ。
僕も今回は少し無茶をしすぎたな。
ま、でもさ、颯君の苦笑いはなかなか良かった。
性格から来るものなのかね。
こんな感じかな。
[学は苦笑いを真似てみせる。
でも、使いどころがよく解らなかった。]
金銭で手に入るような安い愛は願い下げかな。
この世で最高の愛は、やはりそんな場所では手に入らないしね。
やっぱりこう……ロマンあふれる感じで一目惚れとか?
あとは空から美少女が落ちてくるような奇跡が欲しい。
[超真面目な顔だった]
まあ奇跡など起きないから、自ら女性に声をかけているのだけどね。結果は散々だよ。何がいけないんだろうね本当に。
[本当に]
知らなくても不利、知っていても不利なら、知っている方が良いとは思うんだがな。
……何か居るか?
[少なくとも、近くにサーヴァントの気配は感じられない。
マスターの存在は感じ取れるものでもなく、立海に問うた]
ご忠告痛み入ります。
でも、教会にいたという二人の美人だって、中身はわからないのではありませんか?
[教会からもサーヴァントの気配を感じたのだから、美人とやらの正体もマスターもしくはサーヴァントだろうと推測している。]
ゆう、かく……?
[キャスターたちの会話に出てきた単語に首を傾げた。
料理以外の日本文化には疎い。]
[胡桃を口に入れる。]
ふぉのまま…
[もぐもぐ。]
…このまま、しばらくお茶を楽しんでから、帰りましょ。
他のチームの気配が遠ければ、こちらの位置を確認されて戦いを仕掛けられても、やりようがあるはずだから。
で、だ。唯。
まだ見ていない事にしておくべきか?
[神父をよそに、傍で告げた]
大分堪えたようだが、本調子ではなかろう。
他の魔術師や英霊に出くわしてもそれなりにやれん事はないが、
宝具を出して決着をつけられるほどには俺の力も戻っておらん。
今宵は大人しく退くか、それとも敵情視察のみとするか?
[最初に会った時よりもさらに静かなその姿に、尋ねる]
/*
ところでランダムってどのくらい使えるんですかね。
<<アサシン 鈴鹿御前>> ふむ。<キャスター 猫>、[志久真 唯]
[物語の白痴の少女、歌うしかできず、
それは呪いを齎したという。
――罰当りっ子。
彼女は何に復讐する者《アヴェンジャー》なのか。
親か。世間か。世界か。
それとも―――]
なるほどなぁ。
じゃ、あれやろか?
センセの願い事は、最高の運命の出会いを……ってなもんやろかね。
[からかうではなく、
あくまで面白そうに微笑む]
んー、少年にはまだ早いモンやな。
もうちょっと大きゅうなってから、堂々と行ったらええで。
中立地帯を出た瞬間。
そこを狙われてしまってはとお嘆きの貴方!ア・ナ・タにオススメのこの一品!
どこ(ま)でもドア〜〜〜!!!
このドアを開けば離れた地点へ一瞬で移動が可能です。
そぉう! ドアを開けばどこまでも限りなくふr遠くもっと遠くへと移動が出来るのですこれはお買い得!
いまなら番組終了後30以内にお電話いただければなんと、お値段倍率ドンの更に倍! オマケに小型キットまでついてくる!
さあ、お申し込みはいますぐ!!!
―月曜夜/中央ブロック・中庭―
[あの馬鹿を少し放置しすぎたか、と反省した。
バーサーカーの気配を追いかけてきてみれば、中等部の少年に向かいインスタントな愛について講義を開始している。
別に構わない。別に構わないのだが、見ていて残念な光景であった。
先ほどの会話の通り、今から令呪で恋愛禁止でも願ってやろうかと少し本気で思ったが、しかし彼の能力は恋愛に起因する物でもあり、非常に残念だが去勢した種馬ならぬ種牛を呼び出したかったのではないと心に暗示をかけ、今宵もまた衝動を抑えこむことに成功したのだった]
後から存在を加えられているのは、サーヴァントの方だと思うが。
マスターになるつもりであれば、ここで聖杯戦争が行われているのは耳に入るだろう。
それなら、事前に移り住むなりするのじゃないか?
準備は大切だろう?
[立海へそう言うと、杏里のことを思い出す。
日記に書かれていたことと、本人から受ける印象。
今はマスターでしかないのならば、力量の差はどれほどだろうか。
本来サーヴァントにマスターは敵うはずもなく、であるなら、彼女の組はそれだけでも有利。
さて、己の契約者である立海は単体で彼女に勝てるのかどうか]
願いがあるなら、
願いのために戦おう。
ぼくはぼくの願いのために。
きみはきみの願いのために。
……ぼくも、まあ苦手なりにやりあうつもりだけどさ。
ぼくが危なくなったら助けてくれるとうれしいよ。
[未だ力の底見えぬ少女への、それが智の今のところ出せる答えであった。]
……そうかよ。
[教会の扉の外で、微かに音がする。そちらに注意を向けた後、まだ年若い少女に視線を戻した]
お前がそう言うならそれで構わんが。
確かに距離の利は俺にある。
……茶を楽しむにも、何か面白い話でもあればなおいいんだがな。
[神父の話は聞けば聞くほど胡散臭いが。そう言えば、圭一郎とは少しは会話をする時間もあったが、唯とまともに言葉をかわすのはこれが初めてだ]
その辺りは大丈夫だよ、クリス君。
この学園の関係者全員集めて調べても、中身があの生徒会長より酷い人間なんてあり得ないと断言できるからね。
…無事に帰れたら、情報を整理しましょ。
色々任せちゃってごめんなさい、浅葱さん。
魔力もうまく供給できなくて、ごめんなさい。
少しずつ身体には慣れてきてる。
魔術も安定してきてる。
きっと大丈夫。
―中央ブロック/職員棟―
[目の前で、表情の練習が始まる。
沈黙は数秒。一つ瞬いた。]
生来のものではあろう
どうあれ
そなたは戦の最中にありてそれを気にかけておったのか
豪胆と讃えるべきか、はたまた
[手を伸ばす。
見えない手が、苦笑いを真似る御厨学の頬を軽くつねった。]
ミクリヤマナブから手を加えたそうじゃの
あのままわらわが現れずおれば、
そなたは死していた可能性もある
少し、どころの無茶ではないわ、うつけ
―初等部体育館―
――さて。
じゃあ。次はどの七不思議にしようか。
[小首を傾げて、笑った。]
神父に話を聞きに行くか
開かずの間を、見に行くか。
[資格なきものは開くべきでない、と
かの教師の姿をした者の言葉を思い出した。]
ところで、神父さん。
[無関係の体を装う男に声をかける。]
件の「死体」、聖杯戦争に関係があるのか、興味があります。もし分かることがあったら、今度教えてくださいね。
[キャスターの説明で、なんとなく遊郭のイメージがわかってしまった。]
大人って……。
[残念そうな目で、石宮の顔を見る。]
あ、メイフィールド先輩。
[こんばんは、と挨拶しようとした相手は閃光と化した。]
―体育館―
…?
[少しだけ落ちる沈黙に、ぱちりと瞬いた。
何かまた間違えただろうか、と
己の手元のノートへと視線を落とし、 かくりと首を傾いで]
――!
[ぽん、と頭に降ってくる優しい手。
少しだけ驚いたように青年を見て、
ふへへ、と。嬉しそうにちいさくわらった。
次いだ、助けてくれるとうれしい、という言葉には、
こくり!と力強く頷いた。
無論――英霊である以上、
少女なりに、そのつもりでは いるのだから。]
[根古屋の問いには、首を横に振った]
ハハ……その推測は残念ながら、ハズレだ。
僕の願いは恋愛とは関係ないよ。
ちょっとね、救いたい人たちがいるんだ。聖杯への願いはそれに使うつもりさ。
[力なく笑って、それから誤魔化すように根古屋へ聞く]
君は、聖杯は何に使うつもりだ?
−月曜夕方:中央/中庭−
……?
[中庭を抜けて高等部の校舎へ向かおうとした時、
ふっと何かが聞こえたような気がして宙に視線を泳がせる。
まるで少女の悲鳴>>486のようだが、
それを特定するだけの根拠は今の自分にはない。
少しの無言、悩むように腕を組んだあと
腕の時計を見下ろしてから息を吐き出した]
───28.0。部活時かしらん。
[腕時計が示すのは今宵の月齢。
空を仰ぐように、瞼の上に手を庇を作って見上げる。
既に星は昇り始めていて、月は新月のごく手前。
明日の晩のほうが絶好の観測日和になりそうだが
悠長に明日へ観測をずらしているわけにもいかなさそうだ。
一度、寮に戻って望遠鏡を取りに行く前に
簡単な下校指導を行って置けば問題はあるまい]
/*
わあああき、っきくみさん!!!きくみさんがいた!!!!
わあああ!!!
中央!!ちっか!!
っていうか中央ひとおおすぎじゃないっすかねふくわ
[面白い話でもあれば、と呟くアーチャーにならば聖書よりひとつ説話でも、と文庫を閉じたが自分に向けられた言葉ではないだろうとそれを取り止め。]
はい?
[ヰタ・セクスアリスと題された薄い文庫を机にある本立てへと差し戻しながら呼ばれた唯へと返事をする。
その話の内容にふむと頷き、微笑んでみせ。]
分かりました。では確認出来ましたら、次にお会いした時にでもご報告いたしましょう。
[胸に手を当て、軽く頭を下げた。]
ほー、そりゃまた。
センセも中々、重いもん担いではるみたいやねぇ。
[ぺしりと、自分の頭を叩く]
ボクの願い?
んー……その話、今でなくてもええやろ……っいぇ、おお?
[その瞬間、輝かしく綺麗に決まるニー]
こりゃまた、お見事で。
[微かに、と言う立海の後をついていく。何かがあればすぐに前に出られるように。
問いかける言葉を手をさしのべる方向を注視しながら聞く。
人の気配はあるようだった。]
恐怖と言う感情も無いわけでもないのだけど、少々こちらも鈍いようでね。
[そう言って苦笑い。早速使ってみた。]
いや、すまない、助かったよ。
[そこまで言った時に、声をかけられたのに気づく。]
この声は、白水さんか。
[声のした方を振り向いた。]
ああ、あまり気にするな。
[戦闘力は激減しているとはいえ、単独行動の技能は、確かにないよりはずっとましだった。そうでなければ今日はどうもならなかったろう]
……無茶をされてはこちらも困る。
ひとまず、戻ったら俺が確認した限りの組の事は伝えておくぞ。
[金髪の異国人と生徒、白水と石田、御厨と姿なきサーヴァント、武道場で見かけた生意気げな少年と青年、噂のネコ(?)、そして杏里と石宮。
5組、あるいは6組の構成]
[それは酷い話だった。
彼はたしかに、自分のすべきことを全うしていた。
目の前の敵に対し、刺激はせずに、緩やかに会話を続ける。
上手くいけば、もしかしたら敵の情報を掠め取ることができたかも知れない。上手くいかなくても、今日を消耗無く乗り切れるかも知れない。
だのに、彼のマスターは膝の一撃で彼をねぎらった]
……少しサーヴァントの扱いが酷いんじゃないか、マスター。
あら、ごきげんようクリストファー君。
こんな汚れた大人たちの話なんて聞かなくて結構よ。
[着地し、膝のあたりをぱんぱんと払いながら]
死すれば学ぶことも、苦笑いの真似事もできはせん
そなたが、
[御厨学の視線が、どこか遠くを向いている。
頬から手を離し、出かけた声を片付けた。]
―初等部体育館→中央ブロック方面―
うん。
[頷きに、ひとつ、
同じようにしっかりと頷いて答えた。]
じゃ、一度中央に行こう。
戻るにしたってあそこは
絶対通らなきゃいけないしなあ。
[塀をよじ登るような切迫した事態でも、なし。
肩越し少女がついてくるのを確認しながら、中央ブロック方面へと向かった]
そう言えば、昨夜交戦した西棟の校舎、あれは今朝方は治っていたな。
……お前の兄が杏里に敗れた場所だ。
あの時は詳しく調べる暇もなかったが……
[そこまで言って、教会の外をちらと見た]
やはり誰か来ているような気がする。
[本のタイトルと神父の態度を見て背筋がぞわっとした。
なんだろうこれは。
多分私、生理的にダメだ。]
…他にも、何か変わったこととかあれば教えてくださいね。
ちょっとしたことでも。
[…と、にっこり笑って言ったつもりなのだが、痛みもあってちょっと引きつったような気がしないでもない。]
はい。……御厨、先生。
昼以来ですね。
[近づけば、そして返答があれば。
判明したマスターの姿に、小さく会釈する。]
そちらの方が、「恥ずかしがり屋のお連れ様」でしょうか。
初めまして……で、宜しいでしょうか?
[首を傾げる。
背後、ランサーがいるのを感じながら、]
良い夜ですね。
聖杯戦争、されてますか。
[御厨の声が帰ってくる。なら、あの女も居るのだろう。
黙ったまま、立海の後ろで様子を窺うよう立っている。
女の声が、やはり聞こえて、けれど途中で止まった]
―体育館→中央ブロック―
!
[行こう、という言葉にぱ、と顔を上げる。
残り一口だったプレッツェルを口の中に押し込んで
もごもごさせながら、こくん。と一つ頷いた。
最早定位置となった半歩後ろをついて行くようにして
中央ブロックへと向かう事になる。]
ああ、それなりにね。
女生徒が、こんな遅い時間まで残っていてはいけないな。
帰り道が危ない。
最も、強面のボディガードがいるようなので、あまり心配はしてないがね。
了解だ、ならばあえてだが教会に向かう。
[人数は減っているのが確認できた。
なればこそ、奇襲を仕掛けるならば中立地帯が好ましい。
もはや存在はばれているから姿を明かしても構わないし、
タイミングさえ合えば中立地帯を出た人間を後ろから討てるのだ。
教会を出てしまえば中立地帯ではないのだから]
いや、違うな。南か。
[勘違いがあったか、言い直した。カタカナは読めるが本の意味は分からず、唯の様子に首をひねる]
……神父。ここでの御法度は『戦を起こす』だったよな?
[そこを確認して、弓を取りだした。天秤棒のような太さの弓には当代の人間では五人がかりでなければ引けぬ弓弦。びぃん、と軽く打ち鳴らす]
……少なくとも、邪の者が来ているわけではないらしい。
[それだけ言って、再び弓を消した]
[あれ、引かれてる? という雰囲気に気付いた様子もなく。唯より加えて頼まれた事に対しては少し難色を示してみせた。]
気付いた事を何でも、としては中立性から離れてしまいますので…。
問われれば、その都度でお答えしましょう。私からの自発的な報告は無理という事で。
[キャスターの言葉に、どくんと。
ひと際大きく脈打った。
この猫め、さっきまでの緩い会話は何だったのか。
本当にマイペースで、憎たらしい。
そんな思いを抱きつつ]
ど、どうします、か?
直るって…割と、派手にやったのね。
直したのは誰なのかしら。
神父さん、あなた?
…しかし、参ったわね。
千客万来ね、ここ。
普段は誰も来ている様子がないのに。
気付いていなかっただけなのかしら。
私自信寄りつかないし。
[神父の目の前で罰当たり目な発言を連発。]
[どうするか? と目で聞かれれば、困ったように頭を掻いた。
姿勢を正す]
開幕というのなら、割れんばかりの拍手と共にありたいものだがね。
まあ、星の瞬きで我慢しとこうかな。
[気負い無く、そう口にした]
そうですね、争いは避けていただきたく思います。
[アーチャーの言葉に頷き。弓を出し、消す様を眺めた。どのような得物なのか、確認するように。]
それはそれは。
どんなことがあったか、お聞かせ願えますか?
私のことは、ご心配には及びません。
こう見えて、か弱い女ではありませんから。
それに、今は太郎さんがいてくれます。
[一人でサーヴァント相手に平気と豪語するほどでもないが、頼り切るつもりもないのだと。]
先生は、そちらの女性のエスコートですか?
[菊見が天文学部の活動に浮かれていた頃、しかしその頭上で異変は起きていた。
本来ならば月齢では新月になろうとしている筈だったが、杏里達の頭上にある月は、刻一刻とその形を変え、いつの間にか満月になろうとしていた]
なるほど。
[でしょうね。
…むしろ、十分譲歩してくれている方だろう。]
じゃあ、把握している限りで何組参加していて、何組残っているかだけ訊いてもいいかしら。
[もうひとつ、胡桃を口に放り込む。]
派手に?
……そうか?あのぐらいが俺には普通なんだが……
[いとも不思議そうに唯に向けて。
いずれにせよ、壊しても直るなら他人に迷惑もかからず好都合だという結論に至った]
それはそうと、また別のが近付いているな。
お前も分かるか、唯?
こちらはおそらく英霊だ。
……太郎さん。
[隣だけへ聞こえるよう、ぼそりと]
あなたの戦いを見たい、と言ってもいいですか?
今日どうしても今すぐに、とは、言いませんが。
こうも真っ向からいくのが戦争、とも思いませんし。
[堂々と声をかけてから気づいたが、奇襲のほうが良かったろうか。
令呪のこともあり、それ自体は難しかったとは思うが。]
聖杯戦争による周囲への被害を取り繕うのは確かに私の役目ですね。
[自分がやった、とは明言しない。]
さて。日中でしたらミサなどありますし礼拝堂にはそれなりに人の姿もありますが夜は………まあ、今は特殊な状況ですからね。
[唯の呟きには苦笑。]
[ >>846 此方が名乗るも、無礼にも名乗りすらせず闇に溶けていった少女。
色々な事に不満そうに、まずは戦車を消した…]
なんだよ!せっかくこっちが名乗ってやったって言うのに。
通り名でも良いじゃないか。(人のこと言えない。)
よしっ!これからあの女は「水芸女」と呼んでやろう!!
[聖杯の与える知識の賜物は、正しく使われるとは限らないらしい…
そして、収まらぬ鬱憤は颯に ]
おい!お前なぁ。この戦争勝つ気ある訳ぇ。
戦いに躊躇していたらお前死ぬぞ。
謝ったって、お礼言ったっ・・・て、、、
― ばーーか!ばーーーかっ!!
[腹いせとばかりに、帰路に向かう颯の足下を蹴りながらも、加減して。++]
南なら、初等部ね。
…ふふ。
[兄のことを思い出す。]
ま、あそこなら文化祭の準備に影響が少ないものね。
今度見に行きましょうか。
会長の戦い方が分かるかもしれないわ。
−→月曜夕方:中央/教会−
[そうと決まれば話は早い。
自分が望遠鏡を担いで戻る楽しみを頭の端に
とりあえずは見回りを簡単に済ませてしまうべきだ。
手近なところで、教会だろうと足をすすめる。
普段は下手をすると逢引の場所になっている御堂が
今になって魔術師とこの世ならざるものの溜まり場に
なりつつあるなんて思いもしない一般人は
何の躊躇いもなく遠慮もなしに扉を開いた。
それも、かなり、勢いよく]
こんちわァー、風紀委員ですけどー!
[決して酒屋でも配送業者でもない]
こんばんは、このような時間に――と、縮さんでしたか。
どうなさいました?
[先日に聖杯戦争参加の報告は受けている。
自分を待たずに入ってきたその姿を咎める事はしないまま、用件を伺った。]
どちらかと言うと、僕がエスコートされている側だね。
それは情報交換ということかい?
話しても良いのだけど、君からも何か無いだろうか。
君が誰かと一戦を交えたとは、あまり思えないのだが。
―中央ブロック前―
…??
[建物の陰でぱちり、と眼を瞬いた。
普段の教会がどんな有様かは知らないが
一先ず、気配が非常に多いというのは少女にも理解出来る。
青年と共に様子をうかがう様は、トーテムポールの如く。]
――……。
[か弱い女ではない、と言う言葉に、口を開き掛けたがやめる。
御厨と、その隣の女は、何処かぼやけた存在で。
だからこそ、何者か見定めるように視線を向けた。
と、立海から掛かった声に]
別に構わんが。
ただ、戦うのであればこちらの手の内は半分見せることになる。
其れは覚えておくと良い。
[ランサーであることを知られるのは特に問題であるとも思わない。
だが己の宝具には――]
おや。
[扉が開いて、朝の生徒が顔を見せる前に姿を消し魂魄のみとなった。
どうせ唯が戦に参加しているのは見ればすぐに分かるだろうが]
せやねぇ。
どうも今宵の観客は、お上品な方々らしいわ。
[くつくつと笑う]
なぁに、まだ楽日どころか中日にもなってへんねや。
大向うさん唸らすのはまだ早いってなもんやで。
殺陣も進めば声も上がるってなもんやろ?
いえ、先日の挨拶では、
挨拶が不足していたのではないかと思いまして。
それと、戦争の状況を伺いに参りました。
もちろん特定のチームについてではなく、
全体的にどうなっているかという点です。
今、ここに一組居そうなのはわかりましたが、
全ての組が揃ったのか確認をしておきたいと思いましてね。
―職員棟―
[不名誉なあだ名をつけられているなどつゆ知らず。
にわかに張り詰める空気に、御厨学はさして変わりない。
ように見える。]
まったく
[姿は彼女のもののみ。言葉に弱弱しさなどなく。
一人で、この時間に出歩く理由など見当たりはしない。
扇が変化する兆しは、無い。握る手に力を篭める。]
ははは、見る者が居ないよりはマシってところかな?
せっかくだ。度肝くらい抜けるといいんだが。
[双剣を現界させる。
石造りの、迷路模様を施された幅広。
右手を順手、左手を逆手に、見せつけるように構える]
演目は剣劇でいいよな?
[冗談っぽく、どこか楽しそうに聞いて、
走る]
――……。
[マスターに随行して教会に入る。…近い。教会内にサーヴァントが居るとすれば、向こうにもすでに存在は気づかれていると認識した]
それは……意外ですね。
[教師という立場もある。
導く側かと思っていた。
確かに自分は、戦ってはいないが]
どうしてそう思われるのですか?
…興味深い話してるわね。
[客間から聞き耳を立てる。]
それよ、それが訊きたいのよ。
もう脱落した組だっているかもしれない。
実際、うちは脱落しかけたわけだし。
[―――と、その時だった。
三河y…もとい、風紀委員の大音声が響いたのは。]
/*
ちなみに菊見ちゃんの時計はこれ。
http://www.iwc.com/ja/collecti...
400万ぐらいします。
間違いなく裏家業の稼ぎ全部これにぶっこんでる。
せやなぁ、剣劇はあんま得意やないねんけども。
お付き合い願いましょか。
[ゆるり、と両手をだらんと下げて
全身から力を抜くようにし]
ほなら、あんまお客さん待たせたらあかんさかい。
いっちょ開幕といこか―――
[真正面から相手へと向かって駆ける……!]
・・・・・・
[久しぶりにバーサーカーが戦闘意欲を出している。
頼もしいとも思いつつ、”舞台”の言葉に悪寒を抱く]
油断しちゃ駄目よ、相手の手の内をしっかり見極めなさい。
[そんな能力を所持したサーヴァントは、どのクラスに当てはまるのか。
サーヴァント同士がお互いを意識しあっている間にクリストファーを狙うか、一瞬悩む。サーヴァントの視察も重要視すべき局面かもしれない]
[舌打ちをもらす唯。風紀委員は唯の悲鳴を聞いてやってきたのだが、その風紀委員に対してあまりにひどい仕打ちである。]
来ないわよ、一般人なんて。
[そして教会に暴言。]
水芸女は…さすがに失礼じゃ…。
[牛先生に名乗っていた名前。
確か、瀬織鈴佳と言っていたか。]
あの人名乗らせるなんて…牛先生は相当のやり手だなぁ…。
[単にしつこくて、尚且つ面倒くさいタイプだけなのかもしれないが、名乗らせたという1点に置いては尊敬に値した。]
殺し合いをするつもりはないが、勝ちたいとはおも……、
……い………いたい、痛いって…。あんまり暴れるなよ、こけるぞ。
[足が悪いくせに、蹴ってくる根性、それもまた尊敬に値する。
罵られながらも次のことを考えた。]
オレは明日の朝も稽古があるからそろそろ帰って寝たいんだが、1つ気になることがある。
教会に誰もいないようなら、顔を出して帰りたい。
[下校はもう少しだけお預けだった。]
[盗み聞きする存在に気づき、
どう対処するか考えた瞬間だった。
場違いな大声があたりに響き渡ったのは]
教会というのは静かに祈りを捧げるところではないのか?
少なくとも僕はそう認識していたのだが……。
しかしだな、仕方がない。
自称、風紀委員だからな……。
[表情を見れば呆れているのが丸分かりだった]
それはそれは。
……けれど。
[息を吸い、]
わかりやすい情報交換という手も、ありますでしょう。
聖杯戦争というものについて。
先生の、そしてお連れ様について。
ご教授いただけませんか、先生?
[殺意には遠く及ばない、けれど敵意と呼ぶにも少し違うような、戦いの意志を覗かせる。]
−月曜夜らしい:中央/教会−
…あら。
お取り込み中かしらん。
下校指導の巡回中なんです?けど?
[扉から顔だけ。
中に見える人影を、ひのふのみと指折りかえぞえる。
後ろから一由たちが見ているとしたら
背の高い菊見の首から下しか扉から出ていない状態なので
下手をするとちょっとした七不思議の前触れだ]
ええと。
[一般人来ちゃったよ。という表情が一瞬だけ顔に出てしまった。
ひとまず「無関係な人ですので」という目配せを縮へ送り、やってきた菊見へと声を掛けた。]
ああ、風紀委員長さん、ごきげんよう。
お元気そうですがどうされました?
[御厨学と、女生徒の会話から耳を離し、
闇夜に神経を研ぎ澄ませる。
手には扇。
いざとなれば、大通連を展開し、霧に紛れて逃げることも考えなければならない。++]
[石宮が武器を現界させたことで、開幕を否応なく肌で感じる。
時を同じくして、キャスターも普段とは異なる身のこなしを見せ始めた。
サーヴァント同士の戦闘に介入できるはずもなく、自然と意識は杏里の方へ。]
先輩、先日もお伝えしましたけど、現段階では先輩と戦いたくありません。
できれば、矛を収めていただきたいのですが……。
[警戒の姿勢は保ちながら、交渉を持ちかける。]
おお、舌打ちとは恐ろしや。
[にたりと笑って、舌打ちをする唯を見つめる。
何も杏里を例に引きだすまでもなく、女は恐ろしい生き物だ。
そんな事は、阿蘇国で娶った妻の事を思い出しても明らかではないか。あれも随分と顔に似合わず気の強い女ではあった]
……そうよな。一般人が来るような場所ではあるまい。
[壁からチーム・トーテムポール。
情報を得たい、という言葉にはこく、こく。と
判っているのかどうか、真面目な顔で頷きながら
見覚えのある――むしろ先日ガン見した覚えのある
人影が教会へと入っていくのを見る。
ぱちりと瞬いて、しかし]
…。
[ないな。という一言に、そっかー。と
こくり。頷いた。ないのかー。]
――……。
(入ってきたのは…サーヴァントではないな。
7騎……召喚が終わっているなら、条件は満たされているか)
[闖入者に一瞬意識を向けたが、サーヴァントではない雰囲気を感じ取ると、より強いサーヴァントの気配を感じる方向に意識を向け直して。神父の語る言葉を銘じていた]
ほんっきでいま笑いまくっているんですが。
これあれですか? 私をカオスのどん底に叩き落してどう取り扱えるのかをみんなして試してませんか? そちらがその気ならこちらにも考えがありますよ三十六計という考えが!
しかしあの神父、何を考えてやがるのかしら。
はっきりしたことなんにも言わないわね。
うちのサーヴァントはこんなに頼りになるのに。
[ぶつぶつ。]
会長は火を使うのかもしれないのか。
それが実際に火なんだったとしたら、困ったものね。
オーソドックスで強力な魔術師ほど対処に困るのはいないわ。
[ぐちぐち。]
…一般人?
なんや、自分ら一般人と違うんか。
[ぼやいた少女は、クラスメイトの妹ではなかったか。
クラスメイトとは言えど、取り立てて仲がよかったわけではない。
けれどまあ、か行とさ行なので教室の席は近い。
一日現れなかった圭一郎の動向を聞いてみたくはあるのだが]
祈りよりもお盛んな愛の営みのほうが
遭遇率がたかいんやもんしゃあないやんか。
若さって罪よネー
[相変わらず生首状態のままぼやいた]
さて。立海は情報を得たいらしいがどうする?
俺はどちらでも構わないんだがな。
[そう言うと、男の姿はサーヴァントとしてのそれに戻る。
眼鏡はいつの間にか外されたようだ。
代わりに、男の顔には仮面が嵌まり]
やるというなら、お相手しよう。
[腕を構える。未だ槍は手の中に非ず]
[敵。目の前のそれは、昨夜のアーチャーとは全く異質の敵と言えた。
力を抜いた、ある種異様な構え。手には何も持たず、しかしこちらに向かって駆けてくる。
この至近距離、戦闘状態で相対してすら、何のクラスなのか分からない。何をしてくるかすら分からない。
されど踏み込む。
間合いへ入る。
右の剣を一閃させる。
彼は反英霊。かつて化け物と恐れられたサーヴァント。
得体が知れない相手に呑まれるような、そんな繊細は持ち合わせては居ない]
そうね、私も先日はそう言ったわ。勿論覚えてるわよ。
[月明かりに照らされ、青白い肌を闇夜に浮かび上がらせる。それはまるで幽霊のよう]
それに、見なおしたわ。
この状況で休戦を申し出るなんて。
貴方、やっぱり中等部にしては大人ね。うちの馬鹿に爪の垢でも飲ませてあげたいわ。
[感心したというのは本音。この子は賢い]
ああ、はい。ご苦労様です。
[菊見の「巡回中」との言葉に笑顔で会釈をし。]
縮さんは少々相談事があるとの事ですので。
用事が済みましたらすぐにお送りいたしますのでご安心を。
[自分の前にいる人物について簡単に説明し、その場を穏便に済ませようとする。]
ああ、はい。ご苦労様です。
[菊見の「巡回中」との言葉に笑顔で会釈をし。]
こちらの方々は文化祭について少々相談事があるとの事ですので。
用事が済みましたらすぐにお送りいたしますのでご安心を。
[居合わせている人物について簡単に説明し、その場を穏便に済ませようとする。]
生徒に教えを請われたら、答えなければならないのが教師の性だ。
けれど、今日は少々遅すぎるな。
女生徒と、夜更けに教育棟にいたなんて噂を立てられたら大変だ。
[どうやら、一戦、交える気らしい。
学は大きく後ろに飛びのいた。]
[ >>938 ふんっ、と、鼻を鳴らして。颯の裾を引き立ち止まった。]
なーんか、ワクワクする展開が待ち受けてる気がする。
僕は霊体化するから「ふう」も、何か武器取って見に行こうぜ!
あっちだ。
[指さす方向は「中央」]
基準がよく分からないが、一般人だ。
風紀委員とは愛の営みを探す物なのか。
もっと、有益に時間を使ってみてはと提案したい。
現に行方が見えないという生徒の噂をきいた。
そのあたりは何か情報はないか?
[あえての質問だった。
答えは先程生徒会長からもらっていたから]
ふむ
[言わんとすることは、概ね伝わった。
両者、火花を散らす――と呼ぶには臭いが小さい。
手にしていた扇を握り直し、]
姫方様よ、言わんとするところは概ね解した
―― なれば、一合のみ
それなれば交わそう
良いかな、そこな殿方様よ
……大通連
恨みに戦慄く妖の夜ぞ在る
[扇は刀に。溢れ出る怨念は霧に。
それ以上の言葉は無く。
悲鳴と怒号の只中で、ただ、覆面の男の応えを待つ。**++]
―中央ブロック前―
[膝をつき、身を低くする。
少女にもソレを促して、口に付箋を一枚咥えた。
簡易結界だ。気休めだが無いよりいいだろう。
特徴的な双剣を構えたのは――]
……――あのサーヴァント、
昨夜の《記憶》の中に居たやつだ。
[ならば。倒れたのは弓使いのマスターの方か?]
―――見ているな。
[縮の傍らにいるであろう英霊の方をちらと見やる。そこには無論空しかない。
紛れ込んでいる一般人の事は神父と唯に任せる事にした。]
それは、もしかして褒められているのか?
……俺としては、偵察はあまり性には合わんのだがな。
[自分の正体をあからさまにして偵察もあるまい、と苦笑する。]
実のところ、お前の調子さえ戻れば腕を存分に振るいたいところではあるんだが。
下校指導の巡回中ですー!
ありがたーいお説教も構わんですけど、
まあ、ぼちぼち時間も時間ですんでー。
[ども!とばかりに三枚目よろしく敬礼は神父に。
自分よりも背の高そうな男を見つけて
少しばかり目を丸くもしたが]
とりあえず生徒は早めに帰らしといてくださーい!
[そんな台詞を残して首がコントのように顎から鼻へと
徐々に下がり、消えるかのように扉が閉まる
かとおもったら思い出しとように扉が開き]
情報はタダで売るもんとちゃうもんねー。
[縮の発言に舌を出し、ぴらぴらと手を振ってまた扉の向こうに消えた]
[だが一方で、この薄気味悪いサーヴァントに対してまっすぐ走って行って双剣を振り下ろすバーサーカーに対し一抹の不安を抱いたのも事実]
いいわ、今日のところは雌雄を決しないで別れましょ。
でも、あの二人が満足するくらいまでは、いいんじゃないかしら?
[相手のサーヴァントの正体を見極めたいから]
[杏里の存在感に圧倒されて、まるで生きた心地がしない。]
覚えていていただけて、嬉しいです。
できれば、その時の気持ちも思い出してもらえると、もっと嬉しいですね。
[冷たい汗を浮かべながら、辛うじて意識を平静に保っている。]
―中央ブロック前―
[でゅらはん!
と、青年の呟きに同意するようにこくこくと頷いた。
あのおにいさんは、でゅらはん。
覚えた。]
――!!
[ぴくん、と反応するように顔が上がる。
それが英霊同士のぶつかる気配とは悠と感じ取る事が出来た。
咄嗟に青年の方へと、視線を見上げ。
移動すると知れば、こくんと頷いて従うように。]
真っ向勝負―――とはいかへんねんな、是が。
[相手が振るう斬撃。
それが放たれる刹那の瞬、その直前。
根古屋の体が一瞬にして消える。]
こっちやセンセ。
[再び現れた先は、数メートルも変わらない場所。
相手が振るった斬撃の、紙一重の少し先]
相手の呼吸を外すんが肝心や……ってね!
[どこからか現れ握られたは細身の西洋剣。
所謂サーベルと呼ばれるそれを、相手へと向かって突き刺そうと]
どちらもエスコート相手がいるので、問題ないと思うのですが。
……
[御厨には戦う気がないか。
逃げるというなら追撃もやぶさかではない、と鞄へ手を差し入れるが]
ありがとうございます、お連れ様。
……と、呼び続けるのも少し困りものです。
なんとお呼びすれば宜しいでしょうか?
太郎さん。
知らぬと知る。
どちらも不利であれば、と、先の話ですね。
情報交換といきましょう。
[名も知らぬ古風な女性へ、小さく頭を下げ。
御厨が動くようならすぐ対処できるよう、と、鞄の中で蓋を開く。]
―中央ブロック前―
[青年が屈むのを真似するように、
ちょこん、とそのやはり半歩後ろにしゃがみ込む。]
?
[渡された付箋にぱちりと瞬いて、僅かに首を傾ぐも
青年が咥えたのを見れば、それを真似る様にして己もぱくん。と咥えた。
いつもはだだ漏れの気配も、今回ばかりは出来る限り抑えようと努める。
アレに混じるなど―― 出来ない…とは、言わないが。
元より、少女自身が戦闘向きでは無い以上
あまり、得策じゃない事は 理解している。]
それでええと、すみません何処からお話を戻しましょう。
[菊見を見送り、飛んでしまった諸々を取り戻すべく縮へと向かい直した。]
あ、ありがとう、ございます。
[心の底から安堵した声で、杏里に感謝した。]
先輩が、そう言うなら、僕は……。
[まるで魔眼に精神を支配されたかのように、杏里の言葉には素直に頷く。
ただ、キャスターの善戦を祈りながら**]
――やれやれ。
[去っていった、風紀委員らしき少年を見送って、再び張り詰めた空気に戻る]
とはいっても、こうして睨み合っていても始まらんよなあ。
[霊体のまま、成り行きを見守っている。]
一合だろうと、特に問題はないな。
それで、受けきれるか?
[腕の中に出現するのは槍。
片手で握った其れを、女の纏う霧ごと切り裂くように、出現と同時に女の方へと弧を描くように突き払った。
穂先の長さは槍と言うには多少長く。又槍全体としてであれば8尺を優に超える。
その穂先は、歪な形で折れた跡があった]
私たちには情報は大事よ。
情報があれば背中から矢を射れるかもしれない。
それで戦いが終わるかもしれない。
…今、いい機会かも。
あの風紀委員にくっついていけば、この状況を穏やかにやり過ごせるような気がしない?
……オレは誰かいるなら顔出さないっていったはずなんだが。
それがどうして武器持って、になるんだ…おかしいだろ。
でも、家に帰るまでが聖杯戦争なら武器はあったほうがいいか。
今日、太刀を持ってこなかったオレが悪いし。
[指刺された中央。
学生食堂や職員室がある方面、そのさらに中心に教会が坐している。
そこに立ち寄る前に、武道場から練習用の木刀を1本借りていくことにした。
歩くペースを考える必要もなくなり、スタスタと武道場へ立ち寄り、そしてスタスタと大学方向から迂回して正門へと向かう。]
ああ、そうですね。
戦争の参加者が全て揃ったのか?
という質問をさせていただいていたところでした。
その前に、失礼。
盗み聞きするぐらいなら出てこないか?
ここは中立地帯だろう?
[奇襲を考えていたことは棚に上げて、
中立を理由に相手マスターに出てくるように要求した]
……。
[ちりちりとした感覚。戦場でもよく、敵将から感じた気配だ]
(殺気ではないが、明確な意志…。正確にこちらの居る方向を把握されて居そうか)
[風紀委員の声をよそに、静かにそこに在った>>962]
ちょっと待って、風紀委員さん!
[やおら大きく叫ぶ。]
副会長のことで、ちょっとお話があるんですけど!
[そそくさと緊張感の隣を通り過ぎる。]
………それは良い考えだな、唯。
俺も万全とは言い難い、今日の所はひとまず離脱した方がいい。
[同士の言葉に、一も二もなく同意した]
なに、心配するな。やらんと言っているわけじゃないさ。
図体はこうだが、俺もそう馬鹿ではない。
[多分]
・・・・・・
[一瞬消えて、西洋のサーベルを出した相手のサーヴァント。
図書館の英霊に起因しそうな本は何度も読んだが、その両方を成立させそうな英霊は思いつかない。
ただ、短距離であっても瞬間移動が出来るとなれば、まずはキャスターである事を疑うべきだろう。問題は、サーベル]
ふむ、交渉術の一種なのかね、これは。
[矛をおさめて情報交換する気なのか、それとも罠なのか判断がつかない。]
最も、こちらにもそう多くの情報があるわけでもないのだがね。
[話すなら、「颯」が風使いである事、そのサーヴァントは戦車に乗り、矢を使うことくらいだろう。]
なっ……!
[敵の姿が一瞬消失し、右の剣が空を斬る。
空振った切っ先の向こうにその姿が現れ、いつの間にか手にしていた西洋剣を繰り出してくる]
……だがっ!
[しかし、驚きは一瞬。この得体の知れない相手に、まさか無警戒の突撃などするものか。
双剣の利点。それは、片方を攻撃に、片方を防御に使い分けることができること。
とっさに左の剣を振り上げる。逆手に持たれたそれは、すんでの所で相手の剣を弾き、軌道を変える。刺突は肩をわずかに抉るに留まった。
痛みを無視し、右の剣を返す。下から上へ斬り上げる。
狙うは、その剣を突きだした腕]
きゃう!
[そう、その直後であった。
教会のそばで身を隠し別の戦いを観察するのに集中していた男に、勢いよくぶつかって転倒したのは。]
神父さん、確認しても良いかな?
中立は教会の中だけ間違いない?
[外へ飛び出していく唯の言葉聞きながら神父へ質問をした。
理由はただ一つ。
中立でないならばすることも一つだから。]
―正門前―
……こっからならすぐ逃げられるだろ。
とりあえず、屋上まで昇るか。
[指を1度鳴らし、風のクッションに足をかけて確かめる。
息を吸い込み、そして――――口ずさむ。]
――とおかみえみため――
[息を思い切り吐き出すと足元の風が上昇する。
その風に乗って、研究室(2)の屋上へ着地する。
右手で持った木刀を肩に乗せつつ、眼下の中庭と教会の方を見る。]
−月曜夜:中央/中庭−
[教会から顔を取り戻すと息を一つ吐き出す。
ヘッドホンのコードと絡まりつつある髪を
指で梳いて適当に直す背中と、扉の向こうでも
不穏な気配が起きているとは知りもしない。
結論から言えば、菊見桂に魔術の素養は欠片もない。
何代、何十代と遡っても菊見家の祖先に魔術師がないからだ。
彼が持ち合わせているものは魔術とはまったく別の能力であり、
それは菊見桂自身の素養と身体能力から生み出されているだけの話。
そして、その秘められた素養がこの戦争に
どんな関わりを齎すのか───それはまだ、本人も知らない]
[期を逃さず撤退と見ればすぐさま行動に移すのは確かに正しい。
一本気の圭一郎とは、確かにまた少しこの妹は違うようだ]
さて、どう出るかね……
[教会を出た唯につき従って、背後に残した魔術師と英霊を振り返った]
うっわ…ここえぐい……。
今日は教会無理そうだなぁ…。陽太もそう思うだろう?
この気配でワクワクするとか言えるか?
[霊体化しているサーヴァントにそう問いかける。]
は、
[第六感、というよりはむしの知らせ、だ。
前方から、更なる不穏な気配。
咄嗟に大きく後ろに跳躍する。
わかりやすく言うなら扉から遠のいた。これだ。
それが、まさか衝突事故を見るはめになるなんて]
…あぶないなぁ。
[誰が思っただろうか、否、誰も思わない。
衝突事故の現場に向かって、間延びした声を投げた]
おっとっと……!
[己の剣が弾かれた瞬間、再びその姿は消えてゆく。
此度現れる場所は、距離を少し離したやや前方。
己の腕を狙ったであろう斬撃が空を切るのを見ながら、
わざとらしく汗をぬぐう仕草。]
いやぁ、流石センセ。
二刀流ってのとは初めてやりおうたけど、
中々どうして、やりにくいもんやねぇ。
っておい!
[転んだ。目の前にいるのは、昼間会って七不思議について聞いた少年だ。
ただ気になるのは――やはり近くに英霊の気配がある事だが。]
[霊体化してついて行く足取りは、颯の足手纏いにはならない。
文句を言いながら見物に向かう颯だって、冷静を装いながら高揚しているのが判る。]
「ふう」はもう少し素直になった方がいいぞー?
[霊体化していると反撃を受けなくていいなぁ…などと ]
―中央ブロック前―
[ぶつかった刹那。
ばちん、と小さく弾けるような感覚を覚える。
誰かの記憶と噛み合う様な―――]
いったたた……、
――な、なに?……きみ、大丈夫?
[つい、そんな風に声を掛けて手を、伸ばす。
風紀委員長にまでしっかり見られており、小さく肩をすくめた。]
私の意図としては、「交換」ですね。
攻撃手段は、大きな情報でしょう?
[御厨へ言う表情は、わずか高揚していた。
様子を見るべき、だとか。
堅実にゆくべき、とか。
耳にタコができるほど染みこまされた教えをしかし、この戦いへの誘いは、蹴りつけるような行為だと思う。
攻撃手段はもちろん、ダミーもありうるが。
下手に手を抜けばダメージを受ける、これもまたリスク。
もっと。もっと、先へ。
急く想いに似た、先を望む意志。]
[またも、剣が空振る。距離を取られる。
まるで煙のように掴み所無く、その敵は立っていた]
……そちらのやりにくさは、双剣の比では無いと思うけどね。
[はぁ、と息を一つ。
そして。
ここまで来て未だ飄々としている相手を見て、邪悪に笑った]
でも、君が僕に勝てるかな?
僕はもう、君が僕の宝具をを破れないことを確認しているよ。
[手に持つ剣はいつの間にか消していた。
……いや、正確には消えてしまったのだが。
汗をぬぐう仕草をしてみたものの、内心も似た様なものだった。
どのカードを切り、どのカードを温存するか。
この判断を一つ間違うだけで、戦局は簡単に傾く。
だが逆に言えば、己の武器はカードの多さ……
数多くの猫の名を演じ、その能力を再現する宝具。
正体不在の猫騙し《My Name Is "UNKNOWN"》の適応力の広さ]
さて、次はどないしたもんか。
[今切れる手札は多く見積もっても3枚。
今使ったチェシャ猫・長靴を履いた猫ともう一つ。
……できれば切るのは二枚までに温存しておきたいものだが]
もちろん、先生が戦った相手の話も、交渉にならば入るでしょう。
けれど、先生たちのこともまた、情報なのですよ。
[颯の戦い方は全く知らぬではなかったが、サーヴァントの情報は新しいものだ。
もし教えられたなら、石宮が双剣を使うと伝えただろうが、その前にこの一合のやり取りが挟まればそんな会話はできまい。]
よろしくお願いします。
[二人のサーヴァントを、そして御厨の様子をみながら、何気ない動作で、鞄から取り出したペットボトルから水を飲んだ。**]
[双剣を構える。その迷路模様を、見せつけるように]
―――迷え。惑え。『ラビリンス』!
[そう、己が宝具の真名を解放した]
え、あ、うん。
[声をかけられてようやくはっとした。
なんてこった。
絶好のチャンスを逃してしまった。]
だいじょうぶ。
ごめんなさい、急いでたの。
[自分を助け起こそうと差し出された手を取る。]
ありがとう。
[神父の言葉ににやりと頷いた。]
了解した、ならば一歩だけ出るとする。
[走っているものを狙撃するつもりだった。
だけど、教会から出るまでに、
自体はもっと都合がよくなっていた。
空気に満ちるマナを指先に収縮させて魔力弾を生成する。
そして、目の前で倒れる二人へと静かに放った]
どれ位のレベルか、見極めさせてもらおう。
[収縮したマナはたいした量ではなかった。
致命傷は狙えないけども相手の見極めぐらいはできるはずだった]
―中央ブロック前―
[風紀委員長からお咎めがありそうだなあ、と思いつつ詫びた。]
ごめん、ぼうっとしてて―――
……あれ?
[誰かに似てる、気がした。
だからだろう、確かめようと、つい
――静かに、密やかに浮かぶ青緑。]
せやねぇ、ボク力押しにはどうも弱ぁてねぇ。
いや、本当はとことんまでやり合いたいんよ?
[くつくつと笑いながらも、視線は細く]
ボクにとってはこんなん珍しいんやけどね。
親近感……ちゅうのかな。
他人と思われへんのよ、センセの事。
逆に言えば、とことんまでやり合いたいんやけど―――。
[ただし、この宝具にも欠点がある。
それは現在演じている"人間になりたがった猫"を除いて、
同じ演目を同時に行えないこと。
チェシャ猫を演じている間は長靴を履いた猫は演じられず、
逆もまた同じように演じることはできない。
確かに高速で切り替えることは可能だが、
それでも"同時"とは天と地ほどの差がある。]
どうなるかしら、ね。
[宝具”ラビリンス”。
しかしその実態は、真の意味での迷宮具現化ではなく、幻覚。
彼が先ほどから行使している短距離瞬間移動では解決しない能力ではあるが、まだ手の内はあるように見える。
そして、短距離跳躍の時に消えたサーベル]
同時に扱えない、という事かしら。
[もしかしたら、フォームチェンジによって複数の特徴を持つ英霊かもしれない]
マルグ、相手のサーヴァントが仕掛けてくる可能性がある。
いつでも戦闘に入れるようにしてくれ。
[己のサーヴァントにだけ聞こえるように小さく呟いた]
[ぶつかって倒れる少年と少女。
絵になりそうな光景ではあったが。]
たまたま傍を通りかかったというだけか?いや……
[そんな事はあるまい。だが、それよりも]
ところで。後ろ、来るぞ。
[唯はまだ戦えるような状態ではないやもしれない。
ちらと2人を見比べた。]
[景色が変わる。
視界が歪む。
あらゆるものがぐにゃりと曲がって、地面さえが狂うように波打つ。
しかし、本当の世界は変わらない。
それは幻覚。
そして、幻覚ゆえに……あり得ない光景が広がる]
相手の呼吸を外すのが肝心、か。
いや、たしかに君とは親近感を感じるよ。
根古屋。どうやら君と僕の戦い方は、すごく似ている。
[微笑する。
何人も。何人も。
幻覚として現れた数十人の彼が、根古屋と名乗るサーヴァントを取り囲み、そう言った]
ちぃ、センセもセッカチな御人や。
[相手の予想外の札切り。
真名解放まで出されては、
こちらも覚悟をしなければいけない。
ならば、どのカードを切るべきか……
―――頭の中の迷路を必死に整理する。]
―中央ブロック:教会側―
[そして。
魔弾の先へ向けた眼が一瞬だけ青緑色に閃いた。
記憶のプロセスのいずれかの操作。
それは、直接ぶつからずとも《重圧》となるであろう。
魔眼の隠匿性は特上クラスだ。
何が起きたのかは分かるまい。]
――あぶないなあ
[少女を引き寄せたまま、場にそぐわぬ常の調子で、小さく呟いた。
側には風紀委員長も居るというのに。]
……うるさい。高揚なんてしてない。
素直とかなんだよそれ……。
[案外図星だったらしく、苛立つ。
気付かれないように屋上で腰を下ろす。]
…気配が……自分たち除いて7つあるんだが……。
これって…どういうことなんだ……?
[聖杯戦争には7人の魔術師と7人の英霊。
そう文献では見た気がしたが。]
お嬢、怪我してへんか。
一由も。頭打ったりとか────
[してへんか、と尋ねかけた言葉が飲み込まれたのは
ただの何の変哲もなさそうな付箋が
青いLEDのように輝いたように見えて
次に見えたのはそれが舞うような]
…、
[訪ねるがてら持ち上げた指先が
行き場を失って長い髪に絡む。
何かが起きている。
魔術がわからない色の薄い瞳でも
それぐらいは流石に視認できた]
――……。
(御意。既に。如何なるときもそのつもりでおります)
[マスターの動きにあわせて、移動する。かけられる声には是のみを返した>>1015]
………それに志久真はマスターではなかったのか?
それで残り6組だと思ってもいたんだけど……。
全部で8組……異常だな……。
[そこまで言って気付く。]
これがイレギュラーってことか……?まさか……。
[眼下で繰り広げられる戦闘。
横から獲物を奪うことも、誰かを助けることもしない。
今はただ、傍観に徹する。]
―――これは、結界か?
それとも幻覚やろか。
[足元が波打ち、視界が歪む。
真名解放を持ちえず戦うにはあまりにも不安要素が多い。
ならば、この場で自分が持ち得る切り札は二つ。
この場ですべてを薙ぎ払うか、
この場を速やかに離れるか。
この場の異様な雰囲気と、
その後の流れを考えた結果導き出す答えは―――。]
っく、う、
[背後に感じた気配。
咄嗟に魔術回路を回そうとするが、走る激痛に身が竦む。
―――と。]
っきゃ、
[掴んだ手をぐいと引かれると、次の瞬間には男の懐、結界の中に自分の身体は収まっていた。]
―中央ブロック:教会側―
……すいません、風紀委員長。説明は後で。
[魔眼で記憶を少々封じて
しまわねばなるまいと思うが今は後回しだ。
サーヴァントの気配もある。
痛む令呪、この少女も「そう」なのだ。]
そりゃあ、せっかちにもなるさ。
僕の宝具はクセモノなんだ。今の時点で破られなくても明日には破られる可能性がある。
正直、なんでこんな使い辛いんだよと文句を言いたいくらいだ。
[幻覚の数十人が一斉に肩をすくめた。
そして、]
それじゃ、これで閉幕にしようか。
[数十人の彼が、一斉に根古屋へと躍りかかる]
……………。
陽太、一応、何かあったらすぐ逃げるからそのつもりでいろ。
もっとも、こっちに気付くような余裕、中庭の人たちにはないだろうけど。
[木刀を肩に乗せたまま溜め息をついた。++]
嗚呼、成程。
[一歩だけ、という縮の行動を見て目を細め、冷ややかな笑みを浮かべる。
確かに、それなら監督者は動かない。動く理由はない。]
すまんね、センセ。
ボク小心者やさかい、この迷宮《ラビリンス》……
―――ズルで抜けさせてもらいますわ。
[扇子を取り出し、すぅと構える]
さぁさ、お並びのお客様!
今宵演じまするは奇妙不可思議な御伽の御国!
そこで出会いまするは一匹の珍妙な猫!
にやりにやりと笑みを携え、
消えゆく体は霞の如し!
目にも映らぬその速さ、今宵見せてあげましょ猫騙し!
[向けられる視線と同時に体に負荷がかかる。
何らかの魔術子牛があったのは間違いないだろう。
ただ、先程の魔力弾を精製した際の魔力の残り香があった。
故に致命的な隙にはならず、耐え切る事が出来た]
やっかいな、魔術を使う。
無詠唱かつ、ノーモーションとはね。
しかし、耐えれない事もないようだ。
[攻撃は意味を成さず、むしろ反撃を受けてしまった。
しかし、一由について分析が出来たのは収穫だった。]
[強大な魔力の奔流。
相手もまた、宝具の真名を解放した合図]
チェシャ猫・・・・・・
[違う。チェシャ猫はサーベルを持たない。
猫とサーベルを連想させるなら、たった一つ]
そういう事。
だいたい理解したわ。
―中央ブロック:教会側―
[咄嗟のことだったが、
己がサーヴァントは姿を隠したか。
マスターへの害意に対応して、側に居るのは感じる。
激しい魔力の流れに、ちり、と皮膚が粟だった。]
……あっちもこっちもお祭り騒ぎだね。
[少女が自身の英霊に語りかけられているのは分からないまま、小さく問うた]
君、急いでたんだろ。
……ぼくもちょっとこの場は抜けたかったりするんだよね。
[迫りくる数十人のバーサーカー
その目前で、根古屋の顔がニィと笑う]
幕が上がったばっかで不躾やけど、今宵の演技はここまでや。
またお会いしましょセンセ。
次会う時は、また面白おかしく愛で語りたいもんやねぇ。
[そうして、最後にその笑みの口元だけを残して
根古屋とクリスはスゥと消えてゆく]
[穂先は女の頬を掠めるように、そして響かせるのは金属音]
――――……。
逃したか。
[それから半刻も経たない時間、二人だけとなっていた。
恐らくは、万全でない状態だったのか]
行ったようだな。
どうする? まだ回ってみるか?
[立海へ問いかけるうち、既に槍は消えている]
無茶させたようだな。
[唯に、霊体のまま語りかける]
……教会の方からの動きは感じない。
魔力を飛ばしてくるだけならどうとでもなるが……
[傍にいる方の少年を見た。姿こそ現さないが、気配は分かろう。彼が去るか、何かあればすぐにでも姿を現す事になる]
…ああ、ええと。
[後で。
そういわれたのはいいが後にしたところで
自分の未来は在るのだろうか。
それを考えると、妙に左腕の時計が重い。
命の時間を、考えてしまったような、そんな気分]
[薄れるように姿が消える。数十の剣が空を斬る。
余韻のように、笑みの口元だけは残される]
…………。
[無言で剣を振った。かき消えるように幻覚が晴れた。
景色は正常を取り戻し、一人サーヴァントだけが残される]
度肝を抜ける演目を意識したんだが……。
もしかして、お客は飽きて帰ってる?
[それが一番の重要事だと、表情を曇らす]
いた、いっ…
[思わず声が漏れる。
その声が聞こえなければ、気絶していたかもしれない。
予想外の動きが連続した上、痛みに自分を慣らすために使っていた魔術を他へ向けてしまったのだ。
それも結局失敗してしまったのだが。]
見つかる前に逃げるか。
もう眠い、オレは帰って寝る。
とりあえず帰って、情報の整理もしたいしな、寝るけど。
[研究室の屋上から立ち上がって、眼下を見やる。
それに満足すれば、正門のほうに向かって思いっきり走り飛んだ。
指を鳴らして、風の上に着地すると、そのまま走る。
家まで鍛錬がてら走って帰ることにした。**]
西金(205)
菊見(192)
宍戸(182)
根古谷(180)
御厨(175)
荏嶺・半蔵(172)
一由(170)
陽太(163)
杏里(162〜3)
鈴鹿御前(160)
白水(159)
マルグリット(142)
猫(???)
謎:石宮・縮・オルランド
更新。
あら。
[猫のサーヴァントが消えると同時に、目の前にいた筈のクリストファーも消えていた]
あれだけの魔力を消耗して、離脱ね。
まあいいわ。
……やれやれ。
[これ以上負担をかけるわけにもいくまい。
まだ先は長いのだ。]
すまんな、ひとまずは礼を言っておくぞ。
少年……いや、一由だったか。
[やおらその場に現れ、唯を抱え起こす。
そのまま有無を言わさず背中におぶって智を見下ろした]
[このセイバーは、魔術には疎い方である。だが、目の前でマスターの術が防がれ、何らかの反撃があった事を認識し。一歩分、位置的には前に出る]
……。
(気配が――2体。あの反応からみて、マスターとは言え『人』の術が通ずるのは、マスターか)
[ならば姿を隠しているサーヴァントが自分以外にも2体居る。推論を重ねながらも、相手サーヴァントからの攻撃の気配をまだ感じる事はできず、次の手を見定めていた]
[…まだ、無理か。
魔術が安定してさえいれば、動けはする。
でも、教会への報告を急いだのは失敗だったかもしれない。
脱落したものと扱われては困るし、実践で慣らすのが一番だからと動いたのだが、素直に明日まで待てばよかったか。
…今のこの状況は、ちょっと想定外だった。
正確な数は分からないが、とにかく、あまりに多くの令呪の気配が、この近くに渦巻いている。]
[静かになった舞台で、いつもの足取りでつかつかとバーサーカーに歩み寄りながら]
貴方の宝具が悪趣味だから、お客さん帰っちゃったみたいね。
でも上出来よ、不気味なサーヴァントの手の内はほぼ理解出来たわ。
真名は、判らなかったけど。
そもそもあのサーヴァントは真名を知ること自体そんなに意味が無いのかもしれないわ。
あとは、猫にまつわる物語をあとどれ位持っているか、かしらね。
今のところ、あのサーヴァントには貴方の”ラビリンス”を突破出来る手段は無い。
良かったじゃない?
[そうしているうちに、やおら現れた偉丈夫に警戒を高め――たがすぐに、マスターらしき少女をおぶる姿に少し毒気を抜かれた>>1045]
あ。
[したところで、重さがなくなった。
見上げるばかりの偉丈夫が、忽然と姿を現したのだ。]
……あれ、先生。
[見上げて、眼を丸くしたあと、笑みを浮かべた。
驚いたその理由は、複数あるのだが今はそれだけ。]
はい、一由です。
……唯。
この場は俺が連れて帰る。
それで良いか?
[状況が落ち着けば、この場に英霊の気配が集中している事に気付く。互いに様子を探り合っている段階か、派手な戦いの音までではない。それでも空気は異質だった]
……否と言っても、もう遅いがな。
[交差は一瞬。
どくりと胸が高鳴るこれは、何度も感じた息苦しさとは全く逆の。
は、と笑い出したくなる衝動を抑え込み。]
……逃げ、ですか。
彼らになにか、不都合があった、と。
[第三者の存在でもあったか。
職員棟の影へ身を潜めるようにしたまま、左手の赤へ意識を向ける。]
近くに何もないようでしたら、今日は…………ぇ?
[帰ろうか、と言いかけて。
探り感知した数に、目を見開いた。
いち。に。さん。し……]
引くようだな、こちらも撤収だ。
多少ではあるが、成果はあった。
それでよしとしよう。
欲張りすぎても良いことはない。
まだ始まったばかりだ、地道に行こう。
[引いていく気配を見ながらマルグに語る。
そして、気配の行き先を追跡した]
おかしい、気配が多すぎる。
本来の定数を超えている。
これはいったい…?
[撤退しようとする気配を探っているうちに気づいた違和感。
正体はわからないが、不安要素が一つ増えた事は間違いなかった…]
このあたりに……6組、いる……
あの2人、あまり遠くへは、いっていない……?
けれど……
[感知できるほどの近くに逃げる?
そんなばかな、とも思う。
日記で読んだ単語が蘇る。
数が、はじめからおかしいのではないか。
ランサーにも、他のサーヴァントの数が感じられるか。]
……帰れません。
情報を集めましょう。
様子見だけにしても、今宵を逃してはならないでしょう。
[どこへ向かうかは未確定にせよ、近くで魔力が動く気配があれば、追おうと。**]
[急に現れた姿には、流石に動揺した。
人の声のないところから、人が急に現れた。
魔術の素養がないもので、菊見の目にはそうとしか映らない。
久しぶりに見上げるサイズの人間を見たが
今はそんなささやかな驚きに浸っている場合でもなかった。
先ほど、神父の奥にいた男のはずだ。
三秒ぐらい考えてみたのだが]
……出し物にしては、キテレツすぎるんちゃう。
[どれだけ良心的に介錯しても
流石にこればっかりは無理そうだった]
そうか、僕は嫌だよ。
[杏里の言葉には端的に答え、それから星空を見上げる]
チェシャ猫に、長靴か? シュレディンガーなんかもいるのかね。
白水お嬢さんに猫になれるかって聞かれたが、あれは根古屋のことだな。
何にしろ……やっかいな予感だけはするね。
気にするな。
それより、退くならのんびりと退く趣味はない。
[と言って、一由を見下ろした]
そういうわけなんでな、こいつと話したい事もあろうが今日は勘弁しろ。
幸い、向こうも今日は様子見のようだ。
[教会の方を向かず、目をちらりとやった]
そうそう、そこの奴は適当になんとか頼む。
[風紀委員の方を指差して。そのまま背中に唯を背負い直した]
[これでは今夜は天体観測どころではない。
加えてこの状況では、とてもではないが
優雅に星なんて眺めている場合ではなさそうだと
天を仰いだところで明るい色の瞳が気付く]
…、何ん
[さきほど時計で確認した月齢は28.0。
もうすぐ新月になるはずだった月。
それが、形を変えて───いや、徐々に膨らんでみえる。
まるで、何かを吸い上げて膨張しているかのように**]
(……御意に)
[マスターが撤退の意志を示すなら。かの偉丈夫のサーヴァントも、目前に居たであろう、もう一体のサーヴァントからも、攻撃的な意志を感じられなかったこともあり、共をするようにその場を離れる]
(……数? 神父は七騎と仰っておりました。マスターも七名と言う認識ですが、それが違うと言う事ですか?)
[自分は魔力には疎い。実際、それなりに近くにいなければ、他のサーヴァントを明確に区別して感じる事はできていない。単純に質問として、言葉を返していた>>1056]
…ありがとう。
[首だけで、小さく一由に礼をする。]
浅葱さん。
追われてないかだけ、確認、お願い。
[半ば朦朧とそれだけ言って、目を閉じる。
魔術を自分に向けるのに集中するためだ。
少しでも浅葱に対する魔力供給を安定させなくては。]
有名どころはひと通り警戒しておいたほうがいいかもしれないわね。
でも、もしシュレディンガーなんて隠し玉持っていたら一大事ね。
それって魔法じゃない?
[くすり、と笑う]
きっと猫のサーヴァントも彼のことね。
でも、クラス名くらいは・・・・・・演目に舞台。
役者と書いて、キャスターかしら。
[成程、ダーナの言う”問題視の必要がないイレギュラー”とは彼の事なのかもしれない**]
……では失礼する。
[唯を抱えたまま、一言だけ残して速やかに、振り返らずに学園の中央から撤収した。]
ひとまず、今夜はもうこのまま休め。
……満月だな。
[背中の唯に、そうとだけ声をかけて**]
僕とマルグを覗いたら6ずつのはずなんだ。
しかし、12以上の気配を感じた気がする。
もしかしたら、さっきの相手の魔術の影響かもしれない。
なんだか頭がぼんやりするあたりがな。
だから、気配にはきをはらってくれると助かる。
[撤退にはいたらず考えのみを取り急ぎ伝えた**]
[その中、一度だけ、意識をさきほどの邂逅に振り返らせる]
……。
(あの偉丈夫。最初に見たものと同じであればアーチャーであると推測できるが……あそこまで堂々としているとはな)
[いずれ、矛を交える日もすぐに来るだろう、と期待に似た気持ちを抱いていた**]
それにしても。
[キャスターTが”ラビリンス”を突破出来ないと悟っているのは、彼の戦闘能力を指しているのではない。
彼らは”アリアドネの糸”を紡げないから。
男女の組といえば、アーチャー達。
彼らと戦うならば、今後は警戒したほうがいいかもしれない**]
逃げた理由が不都合、と言う話なら良いが、さて、別の策を弄している段階かもな。
[逃げた方向を一度見やりそれから、点在するようにあるサーヴァントの気配に意識を集中する]
――数が多いな。
聖杯戦争は、7組のマスターとサーヴァントが戦うのだと、聖杯の知識で知ったが。
今の女の他にこれだけ居るとなるとな。
[帰れない、と言う立海に頷き]
情報を集めるのには、賛成だ。
数が違うにしても、やることは同じだが、対策が必要になる。
[そう言うと、近くの組の方へと*足を向けた*]
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