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7人目、アサシン がやってきました。
アサシンは、人狼 を希望しました。
−土曜夜/大学エリア・図書館−
[敷かれた陣を魔力が掻き回る。
輪廻のように、或いは渦のように。
異界より滲み出る奔流の色は、澄明な水の青。
白墨で刻まれた紋様を塗り、設置された蔵書を呑む。
陣に近く在った書棚が揺れた。
そのまた近くで眺めていた書棚が揺れた。
彼らをそ知らぬ顔で囲っていた書棚が揺れた。
収められた本がこぞって震える。
彼らの隙間に埋められた影という陰を、或いは陣に放り込まれた蔵書の染みを、奔流は手繰り寄せ、吸い込み――やがて、純黒に染まった。]
[黒。
闇を湛えたような、血を凝らせたようなその靄は
大きく膨らみ、波と成った。
純黒の高波が地に叩きつけられ、飛沫が舞う。
全てが収まったその後に遺されたものは
男が刻んだ魔法陣と、放り込まれた数点の蔵書のみ。]
成功した、らしい。
[極端に鈍いとは言え、学にも感情が無いわけではない。
霧散した闇の中に佇む女性を見て、成功を確信し、じわじわと喜びがこみ上げる。
だが、どう表現したものか、そのイメージがわかなかった。]
ついにやったぞ!ハッハッハッハァー!
[試しに、諸手をあげて高笑いをしてみる。
しかし、今一つしっくり来ない。]
……いや、違うな。何か違和感がある。
よく考えれば、例え嬉しいとは言え、深夜の学校で騒ぐべきではない。
[少し考え、今度は小さく「よしっ」とつぶやきながら、拳を握ってみる事にした。]
こっちの方が納得できるか……。
[どうやら、しっくり来たらしく、学は何度か同じ動作を繰り返す。
ふと顔を上げると、召喚された女性と目が合った。]
[男の所作は猫のように忙しない。
観察していた女の瞳に、此方を向く男が飛び込んでくる。
数度瞬きしてから、息を漏らした。]
ふむ
[周りを軽く見渡し、足元に散らばる蔵書の一つを手に取る。
女の着物は時代錯誤。色は言うに及ばず学び舎に合わず。
紫黒の髪に、赤い花が咲き、肩には薄い衣が掛かっていた。]
外界は遠く、獣の声はより遠く
さしづめ、書物の蔵といったところか
悪しき想いを抱く方が難しそうじゃの
[拾った蔵書を、細く白い指先で払う。]
して、わらわに何用かな
そこな殿方様よ
[視線は伏せたまま、ぱらぱらと蔵書を捲る。]
淡々としているのだな。
[感情的なサーヴァントも、中にはいると聞いていた。
冷静な方が協力しやすいのだろうが、感情表現を学ぶサンプルとなるパートナーを、心のどこかで望んでいたのは事実だ。]
ま、僕の召喚に答えてくれる者だから、さもありなんと言ったところか。
[どういう表情を作るべき考える。
初対面だし、顔は笑みをたたえている方が良いのだろう。
その方が無難だ。]
僕の名は、御厨学。
君には、聖杯の獲得を手伝って欲しい。
[唇の両端を上げ、学はそう伝えた。]
[蔵書を捲る手を止め、女は顔をあげる。]
はっはっは
淡々と、とは
なるほど、そなたにはそう映るのか
ミクリヤマナブ
[髪と同じ紫黒の瞳に、再び笑みをつくる男が映り込む。
女の表情に目に見える程の変化は無い。
宵闇は微細な変化を隠し、声色をいつもより優しく響かせる。]
聖杯を求めるが故にわらわを望む
相承知した
なればミクリヤマナブよ、仮に神仏閻魔があるとして
それらが聖杯に匹敵する神秘を持つとすれば
そなたは願いを彼らに掲げるか?
[心地よく響く声色に、やや身を正して女性の瞳を見つめる。]
聖杯より信頼に足ると言うならば、掲げても良いよ。
それと代償だな。願いは適ったが舌は抜かれるなんてのは困る。
[閻魔と言う単語に反応したのか、学はそう答えた。]
ふむ
意気や良し……とまでは言えんが
その答もまた良し
[言葉と共に、女が夜の闇に紛れたように見えたのは刹那。]
由ありて名乗りを返すことはできん
そなたがわらわを呼ぶことも、今はまだせん方が良い
しかして、わらわの名はしかと此処に刻まれておる
[女が現れたのは、男の背後。
後ろから差し出されたのは、手にしていた蔵書。]
――そなたが必要だと思う時に、必要な名で
わらわを呼んでおくれ
[女の肩にかかっていた衣が、遅れて大気にふわりと靡いた。]
[手渡された蔵書をめくり、刻まれた名に目を通す。
教えておいて名乗れないと言うのは、何か訳ありなのだろう。]
承知した……が、名前を呼べないと言うのは不便だな。
仮の名でも良いから考えておいてくれ。
僕にネーミングセンスはおそらく、無い。
[そう言うと、手渡された本を閉じ、描かれた魔法陣に触れる。
直後、床に擦り付けられていたチョークの粉は跳ね上がり、埃のように辺りに舞い散った。]
街に叔父の残した書庫がある。
叔父は大変な書物好きでね、そこを私設の図書閲覧室にしていたのだけど、現在は閉鎖中だ。
しばらくは、そこが住まいだな。
君が、本とあの独特な匂いを苦手としないなら良いのだけどね。
[学はそう言って、図書室の外へと歩き始めた。**]
苦手なものなどありはせんよ
何事も、それを良しと笑うが興というもの
それに
銭などという珍妙なものをやりくりせずとも良いならば
そら、損得に意義など無いというもの
[女は、歩き出した男の後をついて歩く。]
九十九も八百万も、名を吹き込んでこそ存在を得る
言うなれば今のわらわは名も無き童と同じ
暫しの時は、暗殺者とでも呼ぶといい
[肩にかかっていた衣は次第に薄れ、形を変えていった。
衣だったものは肩から滑り落ち、女の手へ。
いつの間にか、手に握ったものは、扇となり果てていた。**]
8人目、志久真 圭一郎 がやってきました。
志久真 圭一郎は、村人 を希望しました。
−土曜午後/生徒会室−
んー…っ。
[伸び。こきこきと首を鳴らす。
貴重な、ほんの少しの仕事の隙間に。
この時期の生徒会室は騒がしく、稼動が長い。
この学校は土曜も授業があるが、それも午前中だけ。
であるにもかかわらず、学内は活気に溢れている。]
[まあ、仕方がない。
当然のことなのだ。
この学校にとって…
いや、この学園都市にとっての大イベント。
秋の文化祭を翌週に控えているのだから。]
[結果として、生徒会は稀に見る多忙を極める。
元々大学が併設されていることもあって自主自立の精神が根付くこの学校において、文化祭は戦争だ。
予算の配分、計画の許可、ゲリラ的な催事の取締りなど、その仕事内容は多岐に渡り、各方面との交渉は長期に及ぶ。
そのため、盟譜大学へエスカレーターで進学する者の多い盟譜学園高等部の部活、生徒会は、秋の文化祭が終わるまで3回生が引退しないことが多い。
そして、その高等部3回生。
現在生徒会副会長を務めるのが、志久真圭一郎である。]
[ただでさえ忙しい中、剣道部の主将でもある彼は、剣道部のメンバーから予算、スペースの確保について大きな期待を得ていて、それをなだめるのにもエネルギーを割かなければならなかった。
あっちが落ち着けば、こっちが燃え上がる。
このところ、そんな毎日だ。
思わず、深く息を吐く。]
…おっと、溜息なんて吐いてる場合じゃないな。
どんどんやっていかないと、このままじゃ大学の方の時間の流れに付き合わされて帰れなくなる。
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