2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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【人:29】欠落する心 ティキ 09/14 23:15
ティキは、トワの宣言でゲームの終わりを知った。

「…終わったのね。おめでとう、アルジャン。ネフェリルはあとでお話があるわ。大丈夫怒ってない怒ってない。」

軽口を叩く余裕があるわけではない。恐らくは危機感を失ったのだろう。

「不思議な感覚ね。悔しい感じはあるけれど、どうも慌てる気持ちにはなれないわ。本来由々しい状況なのだろうけれど。」

嘆息する。

【人:91】欠落する心 ティキ 09/15 23:37
>>85 トワ
「トワ。」

トワに声を掛けられ、ティキは顔を上げる。

「待つわ。いつまでも。」

トワを見るといつも欠けた何かが埋まるようだった。欠けっぱなしのティキの心の隙間に入り込んでくる感情。もう名前を失ったそれをティキは感じることが出来なかった。

【人:96】欠落する心 ティキ 09/16 00:04
>>90 ブラム
「……………あ、不死者の方。大丈夫、忘れていないわ。」

欠落は加速の一途を辿っている。ここに来てからというもの、感じる感じないに関係なく心の振れ幅が激しく、それが原因なのだろうか、最早何を失っているのかすらティキにはわからなかった。

「猶予はないかもしれないわね。このままだと私はさながらお人形のようになってそこらへんに転がることになるわ。お屋敷の調度品にしてくれてもいいわよ。多分死ななくもなるし、腐ったりはしないだろうから。…ただ」


「ただ、本当はもう少しトワと一緒に居たいの。
ここ何日かで、今までにないくらい人の感情に触れたわ。一人でいるのは当たり前だったし、何かを思い出すこともなかった。少ない記憶の中の幸せという感情に縋っていたの。」

「今の私にできることは少ないけれど、トワはそれでもいいって言ってくれたわ。…言っていなかったかしら。多分言ってくれたと思う。きっと。そうだったらいいのに。」


「…だから私は私をこれ以上失わないようにしたい。今もどんどん抜け落ちている感覚だけはあるの。怖いとか悲しいとかの感覚はないけれど、私の大切な幸せが零れ落ちる前に、止めて欲しい。」

【人:97】欠落する心 ティキ 09/16 00:04
願いの言葉は最初と変わらなかったが、そこに込められた意味は確かに違っていただろう。

【人:106】欠落する心 ティキ 09/16 01:26
>>98 ブラム
「…感謝するわ、不死者の方。
なにかこう、ぎゅっと握られて絞り出されたみたいな感じがしたわね…。」

自分の身体をあちこち触り、小首を傾げている。

そうして、くるりとトワの方へ振り返る。

「…どうかしら、トワ。私何か変わった?」

“心配そうに”ティキがそう問いかける。
それはいつか失った、他者の気持ちを慮る感情だった。

【人:163】欠落する心 ティキ 09/16 20:57
>>111 トワ
「貴女が幸せなら私も幸せだわ。」

ティキに触れているトワの手を軽く引き寄せ、そっと抱き締める。

「全部貴女のおかげよ。本当にありがとう。」

目を閉じて耳元で囁く。
…そうしているとふととあることを思い出した。

「…トワ。ひとつ大事なお願いがあるの。
とてもいいにくいのだけれど、私、ここに来るまでどこにいたのか全く思い出せないのよ。もしね、もしよかったらなんだけど、ここに置いてもらえないかしら。いえ、わかっているわ。働かざるもの食うべからずよね。都合のいい言葉はなぜか忘れない仕様になっているみたいなの。でも困ったわ。今の私ってそこいらの幼子より役に立たないのよね。一人で靴も履けないし、窓も開けられない。ろうそくも芯がなくなるまで見ていることしかできないし、外に出れば野ウサギにノックアウトされる程度には無力だわ。あと、さっき気付いたのだけど子供がやる三すくみの遊びでハサミを出すことが出来ないみたいなのよね、これは関係ないけれど。…どうしようトワ。“思い返せば思い返す程”私何もできないわ。」

ティキはそう言って“そわそわしている”ようだった。

【人:196】欠落する心 ティキ 09/17 00:00
>>172 トワ
「本当?よかったわ。危うく徒然に旅暮らしを始めないといけなくなるところだった。行く当てもなく恐らくは唯一の身内であろう母親を探す旅よ。もしかしたら大陸を越えて来たかもしれないわね…。船旅もちょっと興味あるわ。トワ、今度メイドの仕事のお休みをいただいて一緒に旅行しない?何か気持ちが軽いの。今なら何でもできる気がする。きっと気のせいだけれども。」

「なるほど…それはとてもいいわね。空、一度飛んでみたいと思っていたのよ。不死者の方みたいな魔法があるならあるいは何とかなるかもしれないわね。私の【祝福】っていうのが何だったのか、不死者の方はわからないのかしら?あのままだったら私もある意味不死者になっていたかもしれないし、何か関係があるのかも。仕方ないと諦めていたこともまたやってみたいわ。お料理も、読書も、かけっこも。また練習すれば出来るようになるかもしれないし。ね、そうでしょうトワ。」

“うきうきと楽しそうに”ティキは話す。
ティキはトワを抱いたまま真っすぐにその目を見ていた。

【人:197】欠落する心 ティキ 09/17 00:00

「それにしても…トワ、貴女冷え性なのかしら?貴方を抱いているどういう訳かとても涼しいわ。酷暑の時期になったら一緒に寝てくれない?私体温高い方だからきっと丁度いいと思うの。」

ティキが思慮深さを思い出すのは少し先になるかもしれない。

【人:219】欠落する心 ティキ 09/17 02:42
>>215,216 トワ
「そりゃあ絶好調にもなるわよ。いつ振りかってくらいの調子のよさよ。
不思議なものよね。心の痞え(つかえ)がひとつ失くなるだけでこんなに違うんだって。」

「私、たくさんのものを失くして来たけれど、最後には一番大切な友達を得たわ。それはきっと呪いだったけど、貴女と、貴女のお父様のおかげでもしかしたら祝福だったのかもしれないって思えなくもないもの。」

「貴女ならできるわ。いえ、私とならできる。」

「これからたくさんのことをしましょう。失くしたものを取り戻して、新しい何かを手に入れるの。」

いずれ、別れの時は来るのかもしれない。けれど、その時はきっとまだずっと先。それまでに、新しくたくさんの記憶と、感情が生まれるだろう。
一喜一憂するだろう。右往左往するだろう。苦悩や後悔も、全部がこれからのティキには糧になるのだろう。

隣にトワがいてくれるのなら。



「ねえ、こう言ってはなんだけど、不死者になったらトワともずっと一緒に居られるんじゃないかしら。お父様に頼むのはなんだか違うからなんかこう、修行とかすればどうにか…」

日々は続く。欠けていた月は時を経て、再び輝きを増すのだ。

【人:220】欠落する心 ティキ 09/17 02:59
>>218 ネージュ
ぱたぱたと駆け寄ってきた少女が頭を下げた。

「ネージュ。様はやめてよ。私はそういうのじゃないもの。」

屋敷で働く。その言葉が胸に刺さる。

「うっ…。そ、そう、働くのね…。いいのよ、気を遣ってくれなくても…?」

つい今ほど、何もできないけど滞在してもいい的な許可をトワに貰った手前、しっかり働くらしいネージュが光り輝いて見えた。

「でも…それが仕事なのなら…その時はお手伝いお願いするわ…。」

加速度的に感情が戻ってきている感覚がティキを襲う。
これは罪悪感だ。申し訳ない気持ちがちくちくと胸を刺す。

【人:221】欠落する心 ティキ 09/17 02:59
ちょっとした眩暈を覚えながら、ネージュが差し出したハンカチを受けとる。

「…素敵。」

素直にそう思った。

「今までの私には少ない記憶の中の幸福が支えだったわ。
でもこれからはトワも、貴女、ネージュもいる。
幸福が飛んでくるとすれば、貴女たちが運んできてくれるんだわ。」

「お友達になりましょう?ね?ネージュ。」

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