2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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【人:77】哀傷の無声 チーフル 09/15 22:15
──次に気がついたのは、お家のベッドの上でした──

お父さんとお母さんの、眠れていない、クマが酷い顔。
次々に心配をして来てくれる、村の皆がくれるお見舞い。

話を聴いたら。
その時村に来ていた旅人さんが。偶然、僕を見つけてくれたそうでした。
僕の足は、骨折も出血も酷かったけど。後遺症は残らないらしく。
もしもっと時間が掛かっていたら、危なかったそうでした。

ごめんなさい。ごめんなさい。皆にそう言いたかったんです。
心配を掛けてごめんなさい。大丈夫じゃなくてごめんなさい。

助けてをいえないぼくのこころは、ずっと助けてで止まってしまっていて。
その先へと進めませんでした。心がずっとくらいままでした。

【人:78】哀傷の無声 チーフル 09/15 22:15
でも本当は、こう言いたかったんです。
助けてくれてありがとうって。
いつも。僕を心配してくれて、ごめんなさい。ありがとうって。

助けても。ごめんなさいも。僕には言えなくて。

ありがとうが、とても遠かった。
だからこそ。自分の言葉で、伝えたかったんです。

これが。僕の心の、深い底。
昏い森の、一番奥の原風景。

【人:79】哀傷の無声 チーフル 09/15 22:18
[目を覚ました時には。
周りは本だらけで。
身体は鈍くて痛いけど、何処も怪我はしていませんでした。

少し、鼻から血が出てしまったみたいで。服に血がついてしまっていたけれど。もう止まっていたみたいです。

これが、遠い遠い。不死者様から連なる、身体の変化なんだって感じました]**

【人:84】哀傷の無声 チーフル 09/15 23:05
>>80ノイシュ
[手をぼぉっとした顔で掴み返す]

[ふるふると首を振る]

[こくりと首を縦に振る]

【人:94】哀傷の無声 チーフル 09/15 23:55
>>93ノイシュ
[こくり、こくりとノイシュの言葉に頷く]

[時折、ノイシュの言葉に応えるよに微笑みを見せる]

[頭に乗せられたノイシュの手に、小さい手で確かめるように重ね返した]

[きゅっと。そのまま、ノイシュの手を強く握って一緒に歩く]

[広間につけば、床に置いたままのスケッチを手に取った]

[半分に折られた部分を眼で追っている]

[暫くそうしていた。
周りへと首と身体をめいっぱいに動かして、何かを探している]

[一度項垂れたようになり、目を強く瞑っている。
目を開ければ。スケッチを持って、不死者へと近づいて行く]

【人:149】哀傷の無声 チーフル 09/16 19:51
>>不死者様
[不死者ブラムへと。声の無い少年は願いを文字にて嘆願する]

『願いの通りに。僕に声を下さい。

不死者様とのご縁は。残したままで構いません』

[真っ直ぐとした瞳で不死者を見据えている。
それ以上の文字は無かった。

くらい森は、未だ少年の瞳の奥に。
けれどももう。一人きりの心にあらず]

【人:155】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:29
>>不死者様

[チーフルの首へと、息吹の様に祝福が注がれていく。
音を、心を蝕み続けていた静寂の呪い。
それが別たれて行って。消えて行くのを見ていた。
ずっと心にあった、くらい森の世界。
さようなら。きっとだからこそ、優しい人達に出会えた。
けれどもう。優しさに甘えた、暗闇からは出て行こう。

神がこの世に落とした願望器が如き力は、確かに少年の願いを叶えていた。
その力はきっと呪いだったし。罰でもあったのだろうけど。
不死者の運命は今。少年の心を救ってくれる、祝福でも確かにあった]

【人:156】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:29
「あ、」

[先ずは一息。試すように。
小さな声を出した]

「あ!!」

[もう少しだけ大きくしようとしたのだろう。
出たのは、自分の耳も痛くなるような、大きな声。
口の中の舌が、使われた事の無い動きをしようとしてツリそうだった]

「あい、あ」

[上手く喋れずに、俯きそうになる。
深く深呼吸。文字を宙に溶かすみたいに。
空に音を思うみたいに。
優しいに、当たり前の言葉を謳うように]

【人:157】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:30
「あい、あ、とう」

[こんな簡単な言葉に追いつくのが。
こんなにも難しい]

「あい、あい、
あいあおう、ごあいます」

[けれど。こんなにも。嬉しい]

「ありがとう、ございます」

[上手に言えたでしょうか?
ねぇ不死者様。きっと貴方は、アルジャンさんに酷い事をした。
とても重い罪と罰だって背負ってる。

けれども。どうか。運命の全部を呪わないで。
貴方の運命が今。こうして僕を。沢山の人を救ってくれているんだから]

【人:158】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:47
>>アルジャン
[僕は、不死者様の傍を離れると。
最初に向ったのは、朱いフードのその人の元。
不死者様に連なる血族の人。
まだ。初めての言葉を探しながら。

今僕の願いが叶っているのは。
この人が、ゲームの最後に取った、選択肢のお陰だから]

「あ、お」

[聞き慣れない音で目がくらっとする。
僕はこんな声をしていたんだ
鼻から、準備運動で息を吸う。ちょっとだけ、不満も込めて]

【人:159】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:49
「あ、の!」

[込めた不満は、夜に襲われて怖かったですって気持ち。
キーンとなりそうな、大きな音。
けれども、内側から出て行く声と心が、気持ちよくて。
ほっぺたが熱くて。自分が、ドキドキしているんだって気付く。
誰かを呼び止めるって。こんなに胸が緊張して。けれど、自分が広く大きくなったように感じるものなんだ]

【人:160】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:49
「あいあ、おう。おあい、ます」

[まだその言葉に慣れていなくって。
伝わってくれただろうか?僕の言葉は]

「どううて、えいあか?」

[ふるふる、と首を振る。
言葉は難しいけど。ちゃんと伝えたいから。
文字でだって、きっと伝えられる。けど、今は自分の言葉で]

「どうし、て。でしあ、か?」

[どうして貴方は。
勝利が決まった後に。僕を、僕も。勝たせようとしてくれたのでしょう]

【人:169】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:43
>>ネージュ
[その人の姿を見つける。
その人が、何を不死者様に願ったのか。これからどうするのか。
それは、僕は知らない。

けど。伝えたい言葉があった。
スケッチブックを手に取って。その人の文字へ今。心を返す]

「おん、はんわ」

「おえん、あさい」

「……ご、め。んなあい」

[勝たせてあげられなくて。恐がらせてしまって。違うものになってしまって。

誰よりも。僕を信じてあげさせられなくて。

僕がもっと強くて。頼りになれば。信じて貰えていたかもしれないのに。
僕は結局。ネージュさんの信じてくれる優しさに甘えてしまったから]

【人:170】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:44
「あ、い」

[まだ舌も、音も思う通りには動いてくれない。
でもどうか、今だけでも。
僕の心を、鳥のようにこの人へ。羽ばたかせたい]

「あ、い、あおう」

「ありがとう。ごさいます」

「やあひふ、やあひく、いてうえて」

[優しくしてくれて。ありがとう]

「あうええ、うえて。あいあおう」

[助けてくれて。ありがとう]

【人:171】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:44
「おあい、いえくえて」

[傍に、いてくれて]

「ぼくお、え。
つたわう、えしょか?」

[ねぇ。僕の心は伝わりますか?
どうかお願いです。
でも、伝わらなくても構いません。

その時は幾らでも。またあなたに僕の心を伝えるから]

【人:190】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:34
>>182アルジャン
「あ、う、ん」

[頷く言葉が上手く出なくて、曖昧に声を出す。
足首を中心に感じる、疼くような熱い熱は。他でも無く、眼の前の朱い人から貰った物。
走る足も。痛みでさえも。自分と、誰かの違いを明確にしていく。

変えられてしまった事──不安だった。
夜に知らぬ間に食べられていた事──恐かった。

でも。そこにあった思いは?どうだった?
聞いた通りのもの。きっと、そうなんだろうと思ったものだった。

それが答え]

「おお、わえた」

「……のろ、わえた。
ものあって。おもいたく、なあった、あら」

【人:191】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:35
[ネフェリルさんの言葉が、信用に足るものだって一番強く語っていたのは。
血族になった人は、自ら処刑台に登ってしまえると言う事も。
その事にも気が付いていたのに。全てが連なる事に気が付いたのは、ゲームの終り。

俯瞰して見た運命は全て繋がっているのに。今を歩く自分には、そんなものは見えないって教えてくるようだった。

──でも?なら?

運命が呪われているだなんて。誰に分かるのだろう。
僕のこれまでの、たった10年になるかならないかの人生が、呪われていたものだったとして。
その間に僕と関わっていた人達全部が、呪いに関わってしまった人達だなんて。僕は不幸なだけだったなんて思えなかった。

眼の前にいる、僕に祝福をくれた人が。
嬉しいと言ってくれる人から貰ったものを。呪いだなんて思いたくなかった。

こっちの結末は。まだ分からないから。
貴方が運命を呪っても。貴方も不死者様も、僕達に祝福をくれた。
なら。それを悪い運命だったって。まだ決めつけたくは無い]

【人:192】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:35
「だあら。
あいあおう、おあいまいた」

「あうあんあん、……う〜……」

[きちんとしたいのに、上手く名前を呼べなくてうめき声を挙げてしまう。
これが、嫌な感情がそのまま口に出てしまうって事なんだ]

「あう、ある、じ、や、ん!さ、ん!
に、も。う、つ、あ、た、え、た、く、て」

[たどたどしい呼び方。
きっと、文字で伝えた方が余程早くて、アルジャンさんにも伝わりやすい。
けれどこれが。貴方の身だから。貴方が貴方であったから。今伝えられるものなんだよって、言いたくて。

振り絞った声に気持ちを乗せた]

【人:193】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:49
>>ノイシュ
[不死者様の元まで、一緒についてくてくれたノイシュさんを見る。
また、彼は。僕が助けてを言えなくても、助けてくれた。心配してくれていた。

ネージュさんも。村の皆も。ちゃんと考えたら、そうだったんだ。
声の無い僕は。結局一度も。助けてって文字を誰かに伝えなかった。

助けて貰う事に、きっと言葉はいらない。
助けての言葉が無くても。きっと誰かが見ていてくれて。気づいてくれて。助けようとしてくれる。傍にいてくれる]

「おいし、ゅさん」

[じゃあ、これは自己満足。
誰かと、心が繋がっているんだって思いたかった僕の。僕の心を助ける為の言葉。
けど。ここにいる皆さんが、僕に向けてくれた言葉のように。

教えてくれた言葉のように。どうか、僕の言葉も。ノイシュさんの心に届きますように。僕の心が、彼の傍にいれますように]

【人:194】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:49
>>ノイシュ
「あいあおう、おあいまいた」

「おう。
おいしゅさん、お、おと。
あいすき、えす」

[後の言葉は、ちょっと恥ずかしいから。
上手く伝わらなくても良いかもしれない。

空気が動く音。感覚。
これが、三日月になった自分の唇から出てるものだって気付いて。
また恥ずかしくなって。止まらずに。止めずに音を漏らし続けた]

情報/ プロ/1日/2日/3日/4日/5日/6日/エピ/終了
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P1/P2/P3/P4 [全4P]
///末///>