2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)
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ログ/メモ/履歴/村一覧
視点:人 狼 墓 全
P1/P2/P3
[全3P]
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【人:50】宝涙の娘 ネージュ 09/09 15:38
>>48 ブラム
「残念ながら」と言う、「不死者」様の言葉に、つぶっていた目を開く。
「意思なき……ねがい……」
(願いの意思って、なに、かしら。助けて欲しい、自由になりたい……それだけじゃ、だめなの……)
あまりのショックで涙も止まってしまった。
「不死者」様の言葉は聞こえていたけれど、その問いかけにすぐに答えられなかった。
(体質を治したら、自由になれる……?お兄さまたちが居なくなったら自由になれる……?分からない……私、どうしたら……)
おろおろとしているうち、「今日はこの辺りにしておこう」と告げられる。どうやら追い出されないようだけれど、要するに──今のままでは、不合格らしい。
「き、貴重なお時間をいただき……あ、ありがとう……ございました……もう一度、チャンスがいただけるよう……よく……か、考えて……また……失礼いたします」
絞り出すようにそう挨拶をして、床に落ちた涙の跡を拾い集める。最後は扉によりかかるように退室した。
【人:51】宝涙の娘 ネージュ 09/09 15:47
広間に戻り、壁によりかかってずるずる、とその場にしゃがんだ。
みっともないとは思ったけれど、足に力が入らなかった。
「どうしよう……どうしましょう……」
結局、自分がどうしたいのか。
これからどうするのか。
このままでは逃がしてくれた姉にも申し訳が立たない。
【人:62】宝涙の娘 ネージュ 09/09 17:29
>>55 レイヴン
呆然と自分の膝を見ていたら、上から声が降ってきた。
ハッと見上げれば、男の人がこちらを見下ろしている。
「ひゃわ……す、すみませ……おじゃまに……」
反射的にそう言ってから、先程の言葉の内容を今更思い出して、この人は心配して声を掛けてくれたのではと思い至る。
願いを叶えて欲しいひとや「不死者」様に仕えるひとが集まる場所だから、と身をすくませていたけれど。存外、優しい人もいるのだろうか。
それでも初対面のひとと話す時は、やはり恥ずかしくて。赤くなる頬を手で包んで隠した。
「あ、ありがとうございます……あの、先程、「不死者」様との面談が……終わりまして……力が、抜けてしまって……」
今のままでは願いが叶えられないだろうということへのショックが大半の理由だったのだけれど、そこまで話す勇気は無かった。
【人:68】宝涙の娘 ネージュ 09/09 18:52
>>63 レイヴン
男は挙動不審なネージュの受け答えを聞いても、怒らなかった。
ほっ、と息をついて安心したのもつかの間、なんと彼は隣に座った。
「!」
予想外のことに目を丸くしてしまったけれど、「手を貸す」と申し出てくれる様子を見ると……善意で目線を合わせてくれたようだ。
(もしかして……チーフルくんに屈んで話しかけるようなものかしら)
その気遣いは純粋に嬉しく、ネージュはようやく僅かに微笑むことが出来た。
「ご親切に……ありがとう、ございます。少ししたら落ち着くと思いますので……『も』、ということは貴方さまも、面談を……?
あ、申し遅れました。私は、ネージュ、と申します」
やはり家名は名乗らなかった。些細な噂でも知られていたら、嫌だったから
[A1]宝涙の娘 ネージュは、不死者 ブラムの声にハッと顔を上げる。
09/09 20:09
【人:86】宝涙の娘 ネージュ 09/09 20:42
>>71 レイヴン
ゲームの話がある少し前のこと。
レイヴンはじっ、とこちらを観察するように見た。悪い視線では無いだろうけれど、そういえばこのローブの下の服はあまり上等なものでは無かったことを思い出し、そっと襟元を合わせた。
けれど、すぐに視線は外れ、レイヴンは他所を見たまま言葉を続ける。
「あまり良い反応ではなかった」という彼の言葉に内心「自分だけでは無かった」なんて安心してしまって──そんな自分の心の醜さが針になって心をチクチクと刺した。
自分の罪を取り繕うかのように、ぽつぽつと、先ほどは隠したことをつぶやく。
「……そう、なのですね。私も……厳しいお言葉を、いただきまして……それで……不安になってしまい……ここに。
レイヴンさま、とおっしゃるのですね。
ありがとうございます。私にも、何か親切にしていただいたことへのお返しができるとよいのですが
どうぞよろしくお願いいたします」
身体をレイヴンの方へ向け、深めの会釈をした。
【人:89】宝涙の娘 ネージュ 09/09 21:00
レイヴンと話している間は、会話に集中していたので、チーフル(>>65)とノイシュ(>>67)の視線には気がつかなかった。
ただ、こちらから目を逸らしたレイヴンが見ている方向が気になって少し視線の先を追ったとき……その先にいた二人が見えただろう。
(あれは、チーフルくんと、ノイシュさま。チーフルくんも、一人で面談に行ったのかしら……)
なんて勇気のある子なのだろう。
そう思いながらふたりが話している様子を見ていたが、間もなく「不死者」様から重大なことを聞くことになる。
【人:91】宝涙の娘 ネージュ 09/09 21:17
>>74-76 ブラム
突然の「不死者」様の宣言に、壁に背を預けながらあわてて立ち上がる。さすがに、しゃがんだまま聞いていいことでは無いはずだ。
その口から語られたことは……『ゲーム』の勝者の願いを最大限叶えてくれる、というもので。
それ自体は、もしかしたらセカンドチャンスとして歓迎するべきことだったのかもしれないが──。
「吸血鬼……」
「不死者」様がどのような存在であっても構わない、と覚悟していたはずだった。それでもやはり、受け入れるのは難しかった。
固唾を飲み、呆然と話を聞いていた。が、話が終わっても、まだネージュの頭の中は整理されていなかった。
「ええと……ええと……」
なんだか大変なことのなかに飛び込んでしまった。そわそわおろおろと周囲を見る。
(どうなるのかしら、待って、ルールは……吸血って……)
【人:92】宝涙の娘 ネージュ 09/09 21:26
>>83 チーフル
周囲を見ていたとき、ぱっと小さな影が視界に入る。
そうだ、あの子は──
(私なんかより、ずっと怖いんじゃないかしら)
そう思うと、震えていた足が少しだけ芯を取り戻す。
挨拶をしただけ、遠くから手を振っただけの関係だったけれど。意を決して少年のもとへ駆け寄った。近くにはまだノイシュもいただろうか。
「チーフルくん……!」
声を掛けて、膝に手を当ててかがんだ。それから、きっと自分が子どもだったら、今いちばん掛けて欲しい言葉を、彼にささやく。
「あの、えっと……だ、だいじょうぶ……?こわくない?ええと……私もこわがりだから……たよりには、ならないかもしれないけど……そばに………」
そばにいるわ、と言おうとして、なんだかえらそうじゃないかと思った。もしかしたら、自分のほうが、この状況をこわがっているかもしれないのに。まるで頼りになる大人のようなことを言うのは、ちょっとちがうのでは、と思い直した。
「……そばに……いても、いいかしら」
[A3]宝涙の娘 ネージュは、少し頬が赤いかもしれない
09/09 21:27
【人:93】宝涙の娘 ネージュ 09/09 21:29
>>87 アルバ
それから、客人のひとりだと思っていた人が、前に出て意味深に宣言をする。
「いちばん、「不死者」様に近い、かた……?」
【人:97】宝涙の娘 ネージュ 09/09 22:05
>>94 ノイシュ
近くにいたノイシュが、スッと離れようとするのを見て、「あ……」と声をあげた。
「あ、あの、ノイシュさま……じゃなくて、ノイシュ」
つい、さまをつけて呼んでしまって、トワの言葉を思い出し訂正する。まだ知り合って間もない男性を呼び捨てにするのは、恥ずかしい。
彼は「不死者」様の使用人で、自分とは立場が違うひとだとわかってはいたけれど。それは別として、一言礼を言っておきたかった。
「あの──主様に、私についてお伝えいただいていたようで……主様が、私についてご存じのことがあると、それだけでも幾分か、お話をしやすかったので……あの……ありがとうございました」
【人:98】宝涙の娘 ネージュ 09/09 22:18
>>95 レイヴン
「気を落とすな」と励ましてくれる彼は、表情こそ豊かでは無いものの──とても優しい人だ、と思った。
こんな中で、自分の願いに良い返事がもらえなかったのに、落ち込んでいる他人を励ましてくれるなんて。
いよいよ、彼の憂いを安心にしてしまった自分が恥ずかしく、小さくなるような心地がした。
「──ありがとう、ございます」
何度目かのお礼を言う。
何かお返しが出来れば、というこちらの言葉に、レイヴンは真剣な顔をしてこちらを真っ直ぐに見つめて──。
「ふえっ!?あ、はっ……は…………あっ!わ、私の……あっ、素性、とか、で、でしょうか……ですよね……?」
急に距離が詰められたような気がしてぽんっと動転したけれど、よく考えたら、きっと情報が欲しいだけなのかもしれない、と思い至る。が、挙動不審な返事になってしまったことは変わらない。
どこからどう話したものか、と思っているうちに『ゲーム』の話が始まり、反射的にチーフルの方へ駆けてしまったので、まだ何も詳しい話は出来ていなかっただろう。
【人:99】宝涙の娘 ネージュ 09/09 22:20
走ったり慌てたりしているうちに、応接室で拾った、ネージュの「涙の水晶」が<<哀傷の無声 チーフル>>の足元へと転がって行った。
【人:107】宝涙の娘 ネージュ 09/09 23:31
>>102 チーフル
この屋敷の中でいちばん幼い少年は、震えていた。近くまで来てようやくそれに気がついた。
ネージュの顔を見る揺れる瞳と、震える手で書かれた助けを求めるその字を見て──ハッと口を覆い、それからきゅっ、と唇を噛んだ。
やっぱり、しっかりしていてもこの子は子どもなのだ。
「そうよね、こわいわよね……私たち、おなじだわ。チーフルくん」
がんばって目を細めて、触れるか触れないかくらいの距離感でふわりとチーフルの頭を撫でる。
「……よかった、一緒にいましょう。私を見かけたら、遠慮なく来てちょうだいね。私も、心強いから……」
【人:108】宝涙の娘 ネージュ 09/09 23:33
>>104 ネージュ
チーフルが何か拾って、こちらへ差し出して来た。
ネージュの『涙の水晶』が、チーフルの手のひらの上に乗っていた。
「あっ、私──」
ぱっ、とローブのポケットを確認する。どうやら、幾つかあったうちのひとつを、走った拍子に落としてしまったのだろう。
見られてしまったことに顔が熱くなるが、あわててそれを両手で受け取った。
「あ、ありがとう……拾ってくれて……そ、そう、私の、なの……」
何か説明した方がいいのか、迷ったけれど……今は、ぎこちなく微笑んでそれをポケットに戻した。
【人:110】宝涙の娘 ネージュ 09/09 23:48
>>106 アルバ
ぽそ、と言葉を繰り返したのが聞こえていたらしい。
その麗しいひとは、スッとこちらに近づいて、ネージュの唇に人差し指を当てる。
「っ!」
突然触れられて、ひゅっ、と息を飲んだ。
何も言うことが出来ず、ただその余裕と美しさを見つめ返すのが精いっぱいだった。
(「不死者」様の、ご友人……じゃあ、この『ゲーム』にも深く関わって──?)
客人の中には、「向こう側」の人がいたのだ。
急におそろしくなって、涙がこぼれそうになった。
【人:116】宝涙の娘 ネージュ 09/10 01:15
>>111 チーフル
チーフルの髪はふわふわして、かわいらしく、こちらも撫でているうちにネージュも落ち着いてきただろう。
水晶をしまったあと、視線をチーフルに戻せば、彼のスケッチブックにはネージュへの問いかけがあった。率直な疑問に、全然誤魔化せていなかったらしいことを突き付けられたようで、さらにかあっと頬が染まっていくのがわかる。
「あ……ええと……その……」
周囲を確認する。この子になら、簡単に事実だけ話しても良いだろうか。しゃがんでチーフルの耳元に口を寄せ、こっそりと小さな声でささやいた。
『あれはね、私の涙が水晶になったもの。涙が宝石になってしまうのに困ってしまったから、私はここに来たの』
都合のよい部分だけ切り取って、チーフルに告げる。彼がこちらの顔を見たら、眉を下げて少し困り顔で微笑んだ。
「もし気持ち悪く感じたら、ごめんなさいね」
【人:120】宝涙の娘 ネージュ 09/10 01:44
>>112 ノイシュ
ノイシュはネージュの言葉に足を止めた。
「務めですので」という言葉は、昨日も聞いた。けれど、昨日より少し苦しそうに聞こえた。
(気づかいも、『ゲーム』のことも、本当におつとめだけなら、どうしてそんなに……寂しい背中をしていらっしゃるの)
彼は振り返ることはせず、わずかに顔だけ横を向く。
少しだけ見えた笑顔は、使用人らしい社交辞令的なものではなかった。
もしかしたら、今のこの状況が彼にとっては苦しいものなのかしら、とようやく思い至る。それならば、軽率にお礼などを言ってしまって、逆に悪いことをしてしまったかもしれない。
彼のことを優しいひとだと思っていたのに、自分の行動の考えのなさに恥ずかしくなり、顔が熱くなる。
「あっ、わ、私……それでも、うれしかったのは、かわらないので……!えと、その、あなたも、お、おつかれのでませんように……」
そのまま去っていくノイシュの後ろ姿へ、たどたどしく、一方的に投げかけた。最後の方は少し声がすぼんでしまったけれど、彼に聞こえただろうか。
【人:125】宝涙の娘 ネージュ 09/10 01:59
>>113 ネフェリル
目の前のアルバに完全にのまれてしまい固まっていたところ、ローブが少し後ろにひっぱられ、自然に一歩下がる形になった。
とん、とわずかに背中が誰かにあたる。
「きゃ」
そろりと振り返ると、「不死者」様にひけを取らぬほど美しい男性がそこに立っていた。他種族だろうか。
どうやら、助けに入ってくれたようだ。
>>115 アルバ
アルバは全く悪びれることなく、ネージュを気遣うように話しかけてくる。
普段ならば気遣われたらうれしく思うネージュであっても、この状況では(それが本心なのだとしても)素直にうれしいとは思えなかった。
この人の言うことは少なからず神への信仰を感じさせるものであったが、ネージュの知る神職者とは違って――やはり、こわいと感じた。
「……だいじょうぶ、です……」
精いっぱいの虚勢のつもりの言葉は、すうっと消えていってしまうほど小さな声だっただろう。
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