2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

情報/ プロ/1日/2日/3日/4日/5日/6日/エピ/終了
ログ/メモ/履歴/村一覧
視点:人
P1/P2/P3 [全3P]
///末///>

【人:51】宝涙の娘 ネージュ 09/10 16:29
>>チーフル
>>レイヴン

チーフルとレイヴンがちょうど近くにいるのを見た。
レイヴンは、トワにゲームについての質問もしていた。積極的にゲームに取り組もうとしているらしい。

ネージュはきょろきょろと瞳を迷わせてから、二人のところへ合流する。
自分から声をかけるのは、まだ慣れないけれど。

「あ、あのぅ、お、おはよう……ございます。チーフルくん、レイヴンさま」

かんたんにカーテシーをしようとして、そういえば裾がほつれていたのだったと思いだして手が泳ぐ。ちょっとの間手をひらひらさせて、少し頬を染め、改めてぺこ、と頭を下げた。

「あ、あの、本日も、お話にまいりました……。レイヴンさまとのお話、途中になってしまっていたので」

[A5]宝涙の娘 ネージュは、哀傷の無声 チーフルのスケッチブックは見ていない 09/10 16:30
【人:54】宝涙の娘 ネージュ 09/10 18:14
>>53 レイヴン

よく考えたら、朝のあいさつには遅い時間だったけれど……おはようを返してもらって、まずはほっとする。気楽に、と言われて、ネージュはきょとんとする。

「はい……ええと……では、レイヴン……さん」

『さま』は要らない、ということだが、使用人ではないのでノイシュのように呼び捨てにするのも抵抗があり、軽めの敬称を付けた。
そしてやはりこちらを気遣ってくれる言葉に、ネージュは眉を下げて、こくりと頷いた。
近くにチーフルがいるから……どちらにせよ、ここで込み入った話はここではできない。

「あ、……ありがとう、ございます……。その……身の上は、お恥ずかしいこと、ばかりで……。

私は、家から逃げて……ここへ。助けを求めて、来ました。いつ追っ手のくるか分からぬ身で……すべて、「不死者」様へ委ねて、助けて頂こう、と思ったのですが……。
私の願いには、意思がない、と。かの方は、そう、仰いました」

目を伏せる。
自分は、具体的にどう、したいのだろう。
そっと、遠慮がちにレイヴンを見た。

「差し支えなければ……レイヴンさんは、どうしてここへ……?」

【人:55】宝涙の娘 ネージュ 09/10 18:26
>>トワ

どこかのタイミングで。
トワが近くを通ったら、勇気をだして「トワ、」と呼びかけた。

先ほどの説明のときは、楽しそうに話すトワを「怖い」と感じてしまったけれど、直接話したらどうなのか確かめたい気持ちもあった。

「あの……えぇと…………お時間があるときに、お裁縫の道具を貸していただきたいの。裾が、ほつれてしまって。
……刺繍の道具なども、あれば」

貴族であった時代から、社交的な姉と比較して内気で引っ込み思案のネージュは、ピアノや刺繍などひとりで指先をつかう趣味が好きだった。
刺繍ができたら、少しは気が紛れるだろうか。

【人:63】宝涙の娘 ネージュ 09/10 20:03
>>60 チーフル

お邪魔ですか、とこちらへ問いかけるチーフルに、あわてて両手を振って否定した。

「そんなことないわ。だいじょうぶよ」

「……チーフルくんは、『ゲーム』のルール、わかったかしら?
あそこの女の子が、その、呪われてしまったんですってね。じゃあ……あの子は、この中にまぎれている吸血鬼ではない……と、いうことよね」

ちら、とティキを見る。
そう、本当は……目の前にいるこの子も、レイヴンも、疑わないといけないのかもしれないけれど……。
自分に優しくしてくれるひとを、自分よりも他者を思いやれるひとを疑いたくはなかった。

「……ノイシュ、が、いなくなっちゃうのね、今日。指をさすの、なんだかいやね」

【人:65】宝涙の娘 ネージュ 09/10 20:18
>>61 トワ

トワは優しい声音で話をしてくれた。
それは、使用人だから演技している?それとも、本心から心配してくれている?
昨日まで素直に喜べていたトワとの会話も、自分の疑心で彩りがなくなってしまったようで──勝手にさびしく感じた。

(私が変わっただけなのに、きっと)

トワに裁縫道具をもらったら、「ありがとうございます」とお礼を言う。
質問をされて、少し気まずげに目を伏せた。

「どうして……と、言われると……。私……昨日まで、トワとお話するの……安心、したんです……でも、『ゲーム』の説明、してるのを聞いて、ちょっと…………い、印象が、変わってしまって……」

こわい、なんて本人に言うのは失礼だから、嘘の無い範囲で、言い方を変えた。

「……ええと……確かめたくて……ふたりで話したら、どう感じるのか。それで……その……ただ……また、わからなってしまって……」

正直に言い過ぎた、と口に出してから後悔した。けれど。そろ、と遠慮がちに顔を上げる。

「……でもまた、お話したいわ。また、お声がけしても、いいかしら」

【人:67】宝涙の娘 ネージュ 09/10 20:35
>>59 レナート
>>62 ノイシュ

ルールだから、今日のうちにノイシュに指をさしにいかなくてはいけないのだけれど。それで終わり、なんて冷たすぎるから、何かお話も出来たら。

そう思って、とにかくノイシュの様子を伺おうとして──、あの、怖そうな執事、レナートが躊躇いなくノイシュに指を突きつけるところを見てしまった。

「あ……」

その堂々とした様子からは、これからネージュもそうするのだということを突きつけられているようで。
そわそわと自分の両手の指先を合わせてはほどくことを繰り返した。

【人:72】宝涙の娘 ネージュ 09/10 21:07
>>66 チーフル

説明──と、いうよりは、声に出して確認したことが、少しは彼の役に立っただろうか。

「そうよね。私もまだ、わからないことがたくさん。どうやって、吸血鬼を探すのか……まだ、お話していない人も、いるし」

ノイシュに指をさすことに抵抗があるのは、チーフルも同じだということに、ほっ、と胸をなでおろす。よかった。この感覚は、自分ひとりの独りよがりの罪悪感では無かったらしい。

「よかった……私も、同じ気持ち。あの人は「不死者」様の使用人だけれど……ノイシュが、私たちにひどいことをしたわけでは、ないのにね」

それから、改めてにこ、と優しく笑いかけた。

「少し向こうで、お裁縫をしてくるわね。何かあれば、また来てちょうだいね」

【人:77】宝涙の娘 ネージュ 09/10 21:21
>>68 レイヴン

「そう、なのですか。「不死者」様は……願いの質、をはかっているのでしょうか……。改めて……自分の願いを見つめ直して……答えが、出るものなのか……」

不安げに目を伏した。
それから、こちらの問へのレイヴンの回答に、「まあ」と口もとを覆う。

「それでは……レイヴンさんは、記憶喪失、ですのね。それは、お困りのこともさぞ、多かったのでは……いえ、それよりも──」

過去がない状態の自分を想像する。過去のことを覚えていなかったら……きっと人生につらいことしかなくて……とっくに生きるのを諦めていたかもしれない。

「──胸のうちのことですよね、きっと……。一緒にこの『ゲーム』に勝って……レイヴンさんの過去も、見つけられると、良いですね」

まだ疑わなくてもいいから。ある種の無責任さで、レイヴンに微笑んだ。
それからチーフルに話したのと同じように、裁縫をしに行くと言って離れようとするだろう。

【人:89】宝涙の娘 ネージュ 09/10 22:47
>>70 トワ

トワは『ゲーム』の説明をしている時の自分を「道化」と言った。
そして、ただその時に全力なのだとも。つまり、あの楽しそうに見えたのも「演技」で……感情が、動かない……?

トワにも何か事情がありそう――そう思ったとき、彼女はそっとネージュの耳元に冷気とともにソレを告げた。

「――えっ!?」

思わずびくっと後ずさる。
ネージュは怪談の類が苦手だった。暗くて狭い場所に一人でいると、おばけが来てネージュの命を奪っていくような気がして、一時期地下に閉じ込められていたときよく一人で泣いていた。

けれど。笑顔を見せて、「ネージュ」と親しげに呼んでくれるトワを見て我に返る。これは、ネージュを脅そうとして言ったことではない。明らかにおびえてしまったところを見せてしまったことに、「あ……」と後悔の声を漏らした。

「ご、ごめんなさい、私……びっくりしてしまって……。あの……はい、だいじなこと、教えてくれて、ありがとう、トワ」

この「人」は、だいじょうぶ。そう自分に言い聞かせて、情けなくもぎこちなく、ネージュはトワに笑顔を作った。

【人:96】宝涙の娘 ネージュ 09/10 23:15
広間の片隅、小さなテーブルで箱に入っていた裁縫道具を広げた。
ローブを繕いたかったのはもちろんだけれど、もうひとつ先にしておきたかったことがあったので……刺繍用の道具を先に取り出す。

(ハンカチは、もう私が使ってしまったから……)

ポケットから、涙の水晶を入れていた小さな巾着袋を取り出す。そこに入っていた水晶を手のひらの上に出して、それらをいったん裸のままポケットにしまった。

取り出した針の先端に、少し冷や汗をかく。あんなに好きだったのに。
(大丈夫、だいじょうぶ)
息を吸って、吐いてから、ちくちくと白と青の糸を使って巾着に刺繍をほどこしていく。自分で針を持つのは久しぶりだったけれど、だんだんかつての感覚を思い出してきた。
けれど、一度だけ。
布の固いところに糸を通そうとして、誤って指を突いてしまった。ぷくっと膨らむ血がこぼれるより前に、親指を口にふくむ。
血は涙よりも、外気に触れてから宝石になるまでに時間を要する。おそるおそる口から離して見ると、今回は宝石化することは無かったようだ。

気を取り直して、刺繍を進めていく。しばらくののち、麻の巾着袋に、青と白の糸で雪の結晶が縫い取られた

【人:101】宝涙の娘 ネージュ 09/10 23:39
>>【ノイシュ】

裁縫道具をいったん片づけて、ノイシュを探した。
彼がひとりでいるときに、「あ、あの……」と遠慮がちに声を掛けただろう。

「ノイシュ……あの、ルール……ですので、指を……さしに、参りました」

正直にそう言って、祈るように手を握り合わせる。

「……ごめんなさい。追放なんて。『ゲーム』のこととはいえ、愉快なことではありませんよね……あの……私は、これから指を差すのですが……」

握っていた手をほどいて、ポケットから先ほど雪の結晶の刺繍を施した、小さな麻の巾着袋を取り出した。

「ええと……これ、私がもともと持っていた袋で……全然、上等なものでも、なんでもなくて……どちらかといえばぼろで……ああ、なんだか申し訳ないような気がしてきたのですけれど……良かったら、あなたにさしあげようと……」

「あなたがおつらそうだったから」なんて、何も知らないのに言えることでは無いから。ネージュはまた、ぎこちなく微笑んで誤魔化そうとした。

「きっとこれは……私の、勝手な……罪悪感を、解消するための、行為で……もし不要でしたら、そのままお捨ておきください。できれば……私の見えないところで」

【人:115】宝涙の娘 ネージュ 09/11 01:04
>>108>>110

おずおずと差し出した巾着は、すぐには取られなかった。余計なことだったかしら、と遠慮がちな上目遣いでノイシュを見た。
すると。

「!」

ノイシュの頬を、ひと粒の光がつたっていく。わずかに光を反射して、流れる彼の涙を見て、息をのんだ。
男の人が泣くのを初めて見たので、驚いた。ネージュが目をぱちぱちと瞬かせているうちに、彼はそれを拭う。

「あ……」

なんと言葉をかけたものかおろおろしていると、彼はネージュの贈り物を大事そうに受け取ってくれた。
その言葉は、なんだかおとぎ話の騎士のようで――渡したものの粗末さが、少し恥ずかしくなってしまった。けれど、その気持ちが嬉しかったので、今度は自然に微笑むことができた。

「お返しなんて……。受け取っていただいて、ありがとう、ノイシュ」

そうして別れ際、控えめに人差し指を彼に向けただろう。

「それでは、しばらくの間の……お別れですね。また、お会いしましょうね」

[A14]宝涙の娘 ネージュは、>>115 ノイシュ 09/11 01:05
【人:118】宝涙の娘 ネージュ 09/11 01:50
>>43 ネフェリル

どこかのタイミングで。
一人考え事にふける美しいひとの姿を見たら、ハッとする。
昨日、助けてもらったのに、名乗りもしなかったことを思い出した。(>>31

(礼儀として、そのくらいはしておかなくては)

しばらく遠巻きに声をかけていいものかおろおろとしていたが、最後に意を決し、彼に近づく。

「あの、ネフェリルさま」

彼がこちらを向いてくれたならば、両手をそろえてぺこ、と頭を下げた。

「ご、ごきげんよう……。あの、私……昨日、助けていただいたのに、名乗りもせず……失礼をいたしましたので、せめてごあいさつを、と。

私は、ネージュ、と申します。このような場で、言うのもおかしなことかもしれませんが……改めて……どうぞ、よろしくおねがいいたします……」

そう、最後まで挨拶ができたら、いくぶんかほっとした様子で息を吐いただろう。

【人:122】宝涙の娘 ネージュ 09/11 02:32
>>120 ネフェリル

ネフェリルは優しく迎えてくれた。
優雅な所作は、子どもの頃に貴族の社交で見かけた紳士のようで、なんとなくなつかしい気持ちになる。

隣に座るように促されれば、「は、はい」と緊張して縮こまりながらも、素直にその言葉に甘えることにした。

「お気遣い、それから、このような席を、ありがとうございます。ええと……チーフルくんと、レイヴンさんに、よくしていただきました。あとは、使用人のみなさまと。まだ、なかなかそのほかのかたとはお話する機会をつかめないでおりますが……」

困り顔で微笑み、用意してもらった果実水に口をつけた。ここに来てから食事のときは水を飲んでいたから、それがとても美味しくて、なつかしくて――両親がいたころを思い出してしまって、つい、ぽろ、と涙をひと粒落としてしまった。

あ、と思ったときには、雫型の水晶はネフェリルの前に転がっていっただろう。

【人:125】宝涙の娘 ネージュ 09/11 03:29
>>123 ネフェリル

ネフェリルと話していると、ネージュはまるで幼い子どもに戻ったようだった。
外見は年若く美しい男性なのだが、落ち着いた余裕のある雰囲気は、もっとずっと年を重ねたひとのまとうもののように思える。

「い、いいえ。そんな……私などは、ほんとうにいっぱいいっぱいで……たくさん失礼をしていると、思います。皆さまが、よくしてくださって……ようやく、慣れてまいりました」

ネフェリルは、想像していたよりもずっと聞き上手だった。
チーフルやレイヴンと話したことを聞かれれば……二人にとって支障なさそうなこと、これからの不安や、ゲームについての会話など、そういったことを話しただろう。
ネージュがたどたどしく、時折、変に沈黙をしてしまっても、次の言葉を引き出しやすくするように話題を出してくれて、だんだん肩の力を抜いて話すようになった。

気が緩んだのは、それも原因だったかもしれない。
つい、人前で涙を流してしまったことに焦り、恥じ、ネージュは「あ……」と真っ赤になりながら口元を隠した。

ネフェリルはそれを拾い上げて、驚いた表情をしたように感じた。

【人:126】宝涙の娘 ネージュ 09/11 03:38
>>124 ネフェリル

何と言ったらよいのかすぐに思い浮かばず、小さく震えるしかできなかった。ただその次の涙をこぼさないように何とか我慢しようとしていた。
そんなときに――ネフェリルが優しくネージュの頭を自分の方へ抱き寄せる。

突然のことに驚いて、幸いに涙は止まった。
けれど、嫌ではなかった。男性との距離が近すぎることに戸惑いはしたけれど、先刻の話しぶりから……この人はおそらく、小さい子どもにそうするように、なぐさめてくれようとしただけなのだろうということは、すぐに思い至った。
きっと、親や親戚のように、ネージュを慰めてくれようとしている。そう、こうして優しく包んでくれる感じは……。

「……おとうさま……」

そうしてしばらくネフェリルの厚意に甘えさせてもらい、彼の胸元へ宝石になる前の涙が吸われていった。落ち着いたころ、すん、と鼻をならして離れ、ネージュは改めて赤くなる。

「と、取り乱してしまい……申し訳ありませんでした……。つい、甘えてしまい……。あ、あの、ええと……私……し、し、失礼いたしました……」

だんだん消え入りそうな声になっていき、最終的に真っ赤になりながらその場を離れただろう。

【人:127】宝涙の娘 ネージュ 09/11 03:41
そういえば、と思い至り、水晶玉の方へ歩いていく。それを使えば、自分がその場にいなかった会話でも、確認することができるらしい。
水晶玉を見ようとしたとき、その近くに最初の日に書いたプロフィールシートを見つけた。(>>83
ぱっと目が行ったそれに、願い事は書いていなかった。すぐに自分のシートを見たけれど、それは同様で。それはオリジナルのものではなく、誰かが写したものらしいと筆跡で理解した。

チーフルやレイヴンのものも確認して、彼等らしい書き方に微笑する。
チーフルの嫌いなこと、には少し表情を曇らせたけれど。
他のひとたちのシートも、何か情報や話題になりそうなものはないかと丁寧に確認していたとき、アルジャンのシートで手が止まった。

(まあ……アルジャンさまは、手芸がお好きなのね。そういったお話が、できるかしら……)

これからの会話の端緒にはなるかもしれない。
「雪に覆われた街」というのも、少し親近感がわくような気がした。
ネージュの名前は「雪」から名付けられたから。赤くなると目立ってしまうこの容姿は、あまり好きではなかったけれど。ひらひらと舞い降りる雪や雪の結晶は好きだった。

[A17]宝涙の娘 ネージュは、おやすみなさい** 09/11 03:43
情報/ プロ/1日/2日/3日/4日/5日/6日/エピ/終了
ログ/メモ/履歴/村一覧
視点:人
P1/P2/P3 [全3P]
///末///>