2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

情報/ プロ/1日/2日/3日/4日/5日/6日/エピ/終了
ログ/メモ/履歴/村一覧
視点:人
P1/P2 [全2P]
<//頭/末///>

【人:9】執事 ノイシュ 09/14 15:05
>>7 ネージュ
どうか、『ゲーム』の結果が彼女にとって幸いでありますようにと願ったが、それは残酷なまでに彼女を打ちのめしていた。
絶望の色が瞳を真っ黒に塗りつぶし、押し出されて零れた希望がきらきらと床を彩っていく。

その姿を目にし、そして紡がれた自分の名前を聞いた瞬間、弾かれるようにネージュの元に駆けて、その華奢な肩に優しく両の手を沿える。

「ネージュ様!
お気を確かに……!!
心中、お察しいたします。ですが──」

──どうか挫けないでください、と先日紡いだ言葉が出てきそうになり、口を結ぶ。
結果としてその言葉は彼女にとって呪いになってしまっていたかもしれないと、そう気付いてしまい、数瞬言葉に詰まる。

「……お疲れさまでした、ネージュ様。本当に……貴方は立派でした」

再会した時に伝える筈だった言葉を紡いで、ネージュが落ち着くまで傍にいただろう。

【人:18】執事 ノイシュ 09/14 22:06
>>12 ネージュ
静かに息を整えたネージュは約束を守れなかった事を謝罪した。
彼女は苦しみに晒されても、それでも約束の事を気にするのだと、その優しさと気遣いに胸が痛んだ。

自分は、彼女に何を返せるのだろう。
今はただ、助けを求められたから応えただけだ。

「……いいのです、私は貴方とこうして再会する事が出来ただけでも、最上の喜びに包まれていますから」

彼女が求めている答えを紡げればいいのに、と思いながらネージュが気を揉まないよう言葉を選んだ。

僅かに身体を寄せるネージュの肩を包むように抱けば、彼女の気の済むまで身体を貸しただろう。

【人:49】執事 ノイシュ 09/15 02:45
>>48 ネージュ
縋り付く彼女が漏らす小さな嗚咽が収まるまで、その背中を静かにさすり続けた。

やがて、ネージュはゆっくりとその身を起こすと、礼の言葉と共に腕の中から抜けていく。
その時少しだけ、腕に残った熱を惜しく思った。

「いえ、お気になさらずに。
お客様の……いえ、ネージュ様の希望を叶える事が私の仕事でもありますので」

微笑みを浮かべれば、ネージュも笑みを返してくれただろうか。
起き上がる際、彼女は周囲に散らばった宝石の1つを拾い上げ、何かを思っているようだった。

拾うのを手伝うと申し出たが、大丈夫だと断られてしまえば、一言だけ彼女に伝える。

「何かあれば、お呼びください。必ず参ります」

それは執事としての務めか、それとも自分個人の願いかも判然としないまま、その場を後にした。**

【人:52】執事 ノイシュ 09/15 13:16
ネージュと別れた後ブラムが舞台へとやってきて、勝者であり血を分けた存在であるアルジャンとの一部始終を繰り広げたのを見届けた。

それは、赦されたいと願う者と赦しを与えない者の会話で。
どちらが、本当に願いを叶える立場なのか、一瞬分からなくなった。

>>51 アルジャン
全てが終わると、アルジャンは汚してしまった舞台について詫びた。

「いえ、それよりも手当は……必要ございませんか」

彼の首に刻まれた痛々しい裂傷は、既に塞がっているとはいえ化膿などの危険性が皆無な訳でもないだろう。
使用人に手配を促せば、医療箱の準備も整うが……。

「お客様の、ましてや重傷人の方のお手を煩わせるつもりはございません」と告げれば、舞台に彩られた朱を掃除し始めるだろう。

【人:55】執事 ノイシュ 09/15 13:54
ネージュと別れた後、どこかのタイミング
>>チーフル
チーフルの姿は、広間を見回しただけでは見つける事が出来なかった。

『必ずまた話そう』という約束は未だ果たされていない。

それもその筈、彼は勝者ではあるが……同時に大事な人を裏切ってしまったのだから。

自分があの時抱いた分と同じだけの罪悪感が、あの小さな肩に伸し掛かっているのだと、そう考えるだけで胸が張り裂けそうになり、少年を探す足取りはどんどん早くなっていった。

「オレはまだ、全然キミに返し切れていないんだ。
どこだ、チーフル君……!」

[A9]執事 ノイシュは、瑞花の街 アルジャンにグラスと水を用意した。 09/15 19:13★
[A10]執事 ノイシュは、図書室の方で何かが崩れる音に気付いた。 09/15 22:26
【人:80】執事 ノイシュ 09/15 22:48
>>70 ~ >>79 チーフル
図書室から聞こえた何かが崩れる音に嫌な予感がし、駆けていけば棚に積んでいた本が下に全て落ちて小さな山を作っていた。
それだけなら、整理整頓が出来ていないこちらに責があるという事で話はつくが。

本の山からもぞもぞと見慣れた背丈の少年が起き上がり、手を伸ばす。

「チーフル君! 大丈夫か!」

ぼうっとした様子で起き上がったチーフルを引っ張り起こせば、深く安堵の息が漏れる。

「探したぞ、チーフル君……。
怪我はないか? どこか悪い所は?」

胸に小さく赤い痕がついていた事以外で、彼の身体に異変がないのを確認すれば、返答を待とうとしてスケッチブックを持っていない事に気付く。
探せば、図書室にもまだ呼びはあると思うが……。

「……スケッチブック、取りに行くか?」

【人:93】執事 ノイシュ 09/15 23:51
>>84 チーフル
スケッチブックを持たない彼は、首を横に振るか縦に振るかでしか表現が出来ない。
広間に戻るまでの間、返答が出来ない彼には悪いと思いながらも、彼が少しでも元気を取り戻せるよう明るく語り掛ける。

「あの時とは逆だな。オレの事をチーフル君が探してくれて……見つけられて良かった。
オレはかくれんぼが苦手だからな、ほら、この大きさだろ? チーフル君にもすぐに見つかってさ、今思い出すと笑っちゃうな」

他愛もない会話のつもりだが、言葉を返せない彼は辛くなってやしないだろうかと段々心配になる。

「……なあ、チーフル君。
辛い、よな。

オレも全く同じだったからさ、分かるよ。
でも、そんなオレを、キミは救ってくれた」

後ろでついてきている少年の頭にそっと手を乗せる。

「キミが別の者になったって、オレを救ってくれたチーフル君はちゃんとここに居るんだ。それを忘れないでくれ。……また会えて嬉しいよ、チーフル君」

話を終えれば、広間に着き、床にスケッチブックが落ちているのを指さすだろう。そして、添えられている手紙も。

【人:110】執事 ノイシュ 09/16 09:40
>>109 ブラム
ネージュとブラムのやり取りを見守っていた。
彼女が、この洋館にきてからどんな想いで日々を歩んできたかを聞いて、そんな事はないと言いたかった。

初めから全てを受け入れられる者など存在しないから。
考えて、悩んで、気付いて、間違いを認めて謝る事もまた強さなのだと。

でも、きっと今の彼女に伝えるのは早計だろう、とその言葉は彼女が前を向く事に自信を付けた時の送る言葉にして胸の中へとしまい込む。

「……はっ」

彼女の願いを聞いた時は、目を丸くさせてしまったが。
ブラムから声が掛かれば、ネージュへと歩み寄る。

>>105 ネージュ
「……一緒に働くなら、敬語はいいか? これからよろしくな、ネージュ……さん」

呼び捨てまでしたら馴れ馴れしすぎるかと思い、取ってつけたように敬称が続いた。
少しばつが悪く、照れ隠しに頬を人差し指で掻けば、握手をする為にもう片方の手を差し出した。

【人:122】執事 ノイシュ 09/16 15:31
>>117 ネージュ
『先生』という言葉に思わず吹き出す。

「ふはっ! せ、先生って……オレには似合わないよ。ノイシュで構わないさ。
指導は厳しくならないように気を付ける。
……ああ、よろしくな。ネージュ」

握られた手を優しく握り返せば、早速仕事だと言わんばかりにネージュに連絡事項を告げる。

「さて、早速だけど使用人はお客様の事を考えないといけない。
分かるな?」

広間にいる『ゲーム』の参加者たちの方を指さして、ウインクを送る。

「挨拶したい相手はネージュに任せるよ。よろしくな」

そうネージュに伝えれば、優しくその背中を押しただろう。

【人:205】執事 ノイシュ 09/17 00:35
>>193 >>194 チーフル
聞き覚えのない声が、たどたどしい様子でこちらの名前を呼ぶ声がして振り返る。
そこには、先ほどまで手を繋いでいた少年の姿があり、弧を描いた口が溢れんばかりの喜びを湛えていた。

「チーフル、君……!」

腰を落とせば、チーフルの紡ぐ言葉を一心に聞き入る。

『ありがとう、ございました』
『ぼく、のいしゅさん、の、こと だいすき、です』

紡ぐ音はまだ慣れてなくて、理解するのは難しいのかもしれない。

だが、ここ数日彼と過ごしてきて、彼が何を言いたかったかなんて、きっと文字や言葉がなくても伝わった。
それでも、今ここで、"彼が言葉を紡ぐ"という現実が大きく心を揺さぶった。

【人:206】執事 ノイシュ 09/17 00:35

「──ああ、オレも大好きだ! ははは! チーフル君、本当におめでとう!」

許されるなら、彼の身体を優しく、高く持ち上げて笑っただろう。
持ち上げたまま一緒に回転したり、チーフルが望めば肩車もしたかもしれない。

ひとしきり喜びを分かち合った後、わしゃわしゃとチーフルの頭を撫でれば、ニッと笑みを浮かべる。

「チーフル君が良ければ、いつでも遊びに来ていいからな。
話す練習もしないといけないしな!」

情報/ プロ/1日/2日/3日/4日/5日/6日/エピ/終了
ログ/メモ/履歴/村一覧
視点:人
P1/P2 [全2P]
//頭/末///>