2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)
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視点:人 狼 墓 全
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【人:72】宝涙の娘 ネージュ 09/12 21:35
>>67 チーフル
チーフルはスケッチを持ち直すと、ネージュの髪へと手を伸ばした。
ちょっとドキッとして、反射的に目をつぶってしまったけれど。チーフルの手が小さくて、そうっと触れてくれたから、昨日のエドの時よりは取り乱さずに済んだ。
チーフルの手が、ネージュの髪を撫でる。優しく、そしていたわるように、よく頑張ったねとチーフルの手が、そう「言って」くれているみたいで。
チーフルの手は、ネージュが、精いっぱい頑張っていたことを肯定してくれた。
ほっとして、心がほどけるようで……ぎゅっとつぶっていた目もだんだん力が抜けて、チーフルが手を離す頃にはネージュはちゃんと微笑むことができた。
チーフルは顔を隠すようにスケッチを持っていたから、ネージュの顔も見えなかったかもしれないけれど。あたたかな気持ちで満たされたネージュは、「ふふ」と幸せな声を漏らす。
「ありがとう、チーフルくん。とても、うれしいです」
【人:76】宝涙の娘 ネージュ 09/12 21:57
「うう……ええと……とても消極的な選択で、申し訳ないのですが……今のところ、昨日くじ引きで選択をしなかったほう……の、【レナート】、を考えております……。
今日は、みなさまとお顔を合わせて、あまりお話ができていないので……しばらく、水晶玉の情報を確認、し、してみますね」**
【人:87】宝涙の娘 ネージュ 09/12 23:33
>>82 チーフル
スケッチからそっと顔を出したチーフルは、ネージュの顔を見て……考えながらスケッチに文字を書いていく。
それをしゃがんだままじっと待っていたが、見せられると――ハッと目を見開いて、顔を曇らせた。自分の膝を見るようにうつむく。
「叶わ……なかっ、たら……?」
そんなことを、想像するのはこわかった。だって、それは……あの家に戻されてしまうということで……。ネージュにとっては、絶望。本当に、望みが絶たれるということだから。
「……願いが、叶わなかったら……私……どうしたらいいか……わ、わからないわ……。た……助けて、もらえなかっ、たら……」
また、涙がこぼれてしまいそうで膝に顔をつけた。これなら、涙はこぼれないから。
「――願いが、叶ったら……叶ったら……」
叶ったら、どうするか。自由になったら、どうしたいか。
トワが、色んな所に行きたいと言っていたのを思い出す。ネージュは、何もできないのに。「自由」になったとして……その先を生きて、いけるのだろうか。
「……まだ、見えないわ。でも……ひとつどうしても、言えるのは……家に、帰りたくないの。あそこは――」
【人:88】宝涙の娘 ネージュ 09/12 23:33
それ以上、言えなかった。
【人:100】宝涙の娘 ネージュ 09/13 00:35
>>93 アルジャン
ネージュにする、というアルジャンの宣言を受けて、ビクッと竦む。人に指を突きつけるということは、自分にも突きつけられる可能性があるということで──。
「あ……わ、わ、私……あの……吸血鬼では、ない、です…………その…………危険なお話、でしたら……ごめん、なさい。
チャンスが、あと、2回なら、考えやすく、なるのでは……と……その……す、すみませ……。お返事いただいて、ありがとう、ご、ございました……」
それから、ローブの裾をきゅっと握り、目をつぶる。
「あ、あの………でも、私…………吸血鬼、では、なくて…………ご、ごめんなさい……今日、あまり、お話が…………
……か、考えたこと……できるだけ、言います、ね……」
【人:105】宝涙の娘 ネージュ 09/13 00:38
>>99 レナート
「っあ……」
レナートにも指をさされて、ビクッと一歩後ろにさがる。
「そ、そう……そうですか……。わ、私も……レナートを……さしている、ので……あなたには…………何も……」
それ以上続けることは出来ず、寝る、というレナートを小さくなりながら見送った。
【人:111】宝涙の娘 ネージュ 09/13 00:50
「えと……水晶玉を、見ながら……優しい人なら、というお話を、考えていて……(>>39)
その、もし吸血鬼が、優しい人なら……みんなのお願いを、よく聞くのではないかな、と。
皆さまが、どういう気持ちで、『ゲーム』をするのか……知りたいのでは、ないかと。
でも、それは……吸血鬼を、探そうとしている人にも……言えること、で。難しいのですけど……。少なくとも……自分から願いや、人の抱えている何かに踏み込もうとしないひと、は、吸血鬼では、ないのではないか、と。
だから……あの、レイヴンさんは……その……優しい人ですが、さっぱりと、していて……さほど……吸血鬼のようには……思えず……」
【人:112】宝涙の娘 ネージュ 09/13 00:54
「……レナート、は……今、迷っています。
あの……彼とは少し、お話した、だけなのですけれど……
言わないことは、あっても……言うことに、嘘はすくないような……そのような、印象を。
ですから……『ゲーム』のお話があったとき……血を、吸って欲しいような……そんな発言を……なさっていたのは……本心のようにも、思えてまいりました。
ですので、変えるかも、しれません」
【人:113】宝涙の娘 ネージュ 09/13 00:57
「……最初の印象から、今日まで……チーフルくんは、疑って、おりません。
あの子は、人との『対話』を大事にして、たくさんたくさん、スケッチのページを使い……私を含めて……皆さまのお話を、引き出そうと……していたように、感じます。
それは……吸血鬼ではない、と。
そう思って、良いのではないかと。
ですから……私は、チーフルくんを指すことは、ありません」
【人:117】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:04
「アルジャンさまは、お話し合いを進めるのに、必要なことを……言ってくださるので……あの……あまり、吸血鬼には……思えず……」
「……ネフェリルさまは、昨日も申しましたが、優しい方です。優しい吸血鬼、であれば……もしかしたら、可能性はあるのでは、と……思いもしたのですけれど……。
でも……ゆったりとした、空気は、指をさされることを、危惧しているようには……思えず……。
あの……信じたくない、と言うのが……主なのですけれど……」
そこまで言って、俯いた。
【人:125】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:20
「こうしてお話していると……本当に、誰が吸血鬼なのか……ただ、私が思う場合……吸血鬼が優しい人であったとしても、そうでなかったとしても、「吸血鬼ではない」と強く考えているのは、チーフルくん、レイヴンさんのお二人、と、いうことは……重ねて……申し上げます……」
「あの……今日は、やはり【レナート】を、と……。
違和感は、あるのですが……あの……吸血されたい……ということを……言っていたのが、本心だったと、して……。
吸血されても……怖いことでは、ない、と……そういう、メッセージにも、とれる……ような……うう、あの……はい……その……ですから……私は、れ、【レナート】に、いたします」
【人:128】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:31
>>86 トワ
(少し前のこと)
「あ、は、はい。レナートに……ご趣味を聞いたら……無い、ということでしたけれど……私の話を、よく、聞いてくださって……こわい人と思っていたのですが、少し、印象が変わりました」
思い出して、ほろっと微笑んだ。
刺繍の、「自由」のイメージの話をしたあと、トワに言われた言葉に目を瞬かせた。
「刺繍の、おしごと……」
そんなことは、考えたこともなかった。刺繍は女子の嗜みの一つで……皆がするものだから、それで、身を立てていくなど、考えもしなかった。
そわ、と裁縫道具の箱を見る。
「……わ、私の、技術力で……そんな……」
けれど、好きなことをして生きる自分を想像してみると、胸がときめいた。何にも脅かされず、泣くこともなく。ただ、無心に刺繍が、できたら。
「……いい、な」
【人:138】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:46
>>107 >>108 チーフル
しばらく顔を膝につけていたけれど。目の前のチーフルが、文字を書く音が聞こえたから……おそるおそる、そうっと顔を上げた。
そこに書かれていた文字は、謝罪の言葉と――
「ここに……?」
予想外の文字に、固まる。
それから、チーフルの手でどんどん綴られていく文字をじっと見つめる。
チーフルのスケッチには、たくさんのネージュの姿が描かれていて、呆然としながらも、一つ一つ、自分の姿を想像してみた。
今まで、ただ現状から抜け出すことしか考えていなかった。
とにかく、兄と兄嫁の責苦から抜け出したくて、涙を、血を、搾取されるのが嫌で。嫌で……。
姉の補助でここまで辿り着くのがやっとで……今だって、目の前のことにいっぱいいっぱいで……その先のことまで、考える余裕なんて、なかったから。
チーフルが見せてくれたたくさんの「自由なネージュ」は、モヤのかかった「未来」を少し晴らしてくれたような気がした。
【人:139】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:46
>>108 チーフル
チーフルが、最後の文字を書き終わってからも、ネージュはしばらくスケッチを見続けていた。
その文字の向こうの、自分の姿を見ていたくて。
しばらくして、ネージュはゆっくりと、少しぎこちなく頷いた。
「……ええ、考えて、みるわ……」
ようやく絞り出してから……そっとチーフルのスケッチの文字を撫でる。
「あの……チーフルくん。あのページを……もらってもいいかしら。いっぱい、自由な私が、書いてあるページを……」
【人:144】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:54
>>140 チーフル
おろおろと、チーフルとアルジャンのやりとりを見ているしかできなかった。
やはりいざ、自分が吸血鬼ではと疑われているのは、こわくて。でも、チーフルがずっと、自分のことを信じてくれているのは、とても心強くて、うれしかった。
少し疲れた様子で離れていくチーフルに、「あ、あの」と声をかけて、手を祈るように組み合わせた。
「チーフルくん……ありがとう、たくさん。私は……本当に、吸血鬼じゃ、無いわ。だから……だから……あの、ありがとう……」
【人:150】宝涙の娘 ネージュ 09/13 02:18
「……そう、ですか。もしかしたら、私が……ここからいなくなるかも……しれないのですね」
小さく震えながら、周囲の人の結論を聞く。
「……もしも、そ、そうなったときの……ために。ご、ごめんなさい、私は、吸血鬼ではないのです……。
皆さまの……足を、引っ張って……貴重な、一回を……あの……使わせて、しまっただけで……何の力も持っていないのです……」
そう、ぽつりぽつりと言葉をこぼす。自分が情けなくて、何も報いられなかった気がして。
涙がひと粒、ぽろ、とこぼれ、水晶になって床に転がった。目を覆って、それ以上涙が出ないようにする。
「私にあるのは……ただ、この……望まない体質だけ……だから、「不死者」様に助けて欲しくて……それだけでした。
それ以外は、本当に何も。
吸血鬼に、襲われても、いません。必要なことは……言えたでしょうか……。も、もしも、明日も残っていたら……今日より、もっと、信じていただけるように……が、頑張り、ます、ので……」
今日は、あまり頑張れなかったから……少し後悔をして、水晶にぺこ、と頭を下げた。
【人:151】宝涙の娘 ネージュ 09/13 02:21
>>149 アルジャン
アルジャンにおやすみ、と言われる。
びく、と怯えた表情をして、けれど。
「お、お、おやすみ……な、なさいませ」
と、挨拶を返した。かなり、吃ってしまったけれど。
【人:152】宝涙の娘 ネージュ 09/13 02:37
きっともう票は動かないのだろうと、ネージュは近くに椅子に腰掛けた。
明日ここにいるのか、いないのか……宙ぶらりんな感じになり、不安な気持ちが強くなってくる。
なんとか落ち着こうと、裁縫道具の中にあった端切れで練習していた刺繍を取り出す。
雪の結晶のほか、花や、鳥や……ネージュの習った図案を小さく、刺繍したのだ。
(……もし、私がいなくなったら……チーフルくん、さびしくなってしまうかしら)
申し訳ない気持ちで、まだ何も刺していない端切れを取り出した。
それを小さな袋状にちくちくと縫い合わせて……その袋の真ん中に、小鳥の刺繍を。
(……チーフルくんに、声が与えられますように)
ここに来て初めて、ネージュは他人の願いの成就を心から祈った。
そして、ポケットに裸で入れていた涙をひとつ取り出して、その袋の中に入れた。
【人:153】宝涙の娘 ネージュ 09/13 02:40
>>トワ
部屋に戻る前に。トワを呼び止めて、自分の涙を入れた、小さな袋(>>152)を差し出した。
「あの……これを。明日、私がいても、いなくても……チーフルくんに、渡して……ほしいの」
そう頼み置き、ネージュはカーテシーをひとつして、部屋に戻っていっただろう。
[A11]宝涙の娘 ネージュは、「おやすみなさい」**
09/13 02:41
情報/
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