2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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<//頭////

【人:17】宝涙の娘 ネージュ 09/11 13:17
昨夜はたくさん泣いたら疲れて眠ってしまったので、ローブの修繕は今朝起きてから部屋でやった。
改めて見るとローブの下の服はぼろぼろで、広間でローブを脱ぐのは恥ずかしかったから。
魔法効果のかかったローブなので、ちくちくと慎重に針を入れ、昼頃になってようやくほつれを直し終わった。

「良かった。これでちゃんとした礼をできるわ」

そう思ってホッとしたけれど。心に小さく陰がさす。今の自分がそんなことをしても、貴族「ごっこ」のようで……とても恥ずかしいことなのではないかと思えてしまう。
ここに来たら「助けてもらえる」と思っていたけれど。
たとえば、兄と兄嫁が家からいなくなったとして、自分は一人で生きていけるのだろうか。
たとえば、この涙が宝石にならなかったとして……兄たちは自分をどうするのだろうか。

(私が「自由」になるためには、どうしたらいいのかしら)

強いて言うならば。
屋敷から出られない、『ゲーム』をしないといけない。
そんな状況ではあるけれど……優しいひとたちとお話をして、自分のために時間を使える。涙を流さなくても、血を流さなくても怒鳴られない。
この、今の時間が、「自由」なのではないかと感じた。

【人:19】宝涙の娘 ネージュ 09/11 13:25
裁縫道具をもって、広間に移動する。
つい、その中にノイシュがいないか、目で探してしまって、やはりいないのだということを改めて実感する。

今日からは他の誰かを、追放しなければならない。
ノイシュに、昨日したように……。

ローブの襟元をかき合わせて、ネージュはまず、水晶玉を確認しに行っただろう。
もう一度、水晶玉でノイシュを見たいような気がしたけれど、また会う時のためにやめておこうと思った。

【人:21】宝涙の娘 ネージュ 09/11 13:30
>>15 アルジャン

水晶玉の近く、プロフィールシートが置いてあるあたりに、人がいた。
あれは確か……アルジャン。昨日、プロフィールを見たとき、趣味が手芸だと書いてあったひとだ。
まだ話したことがないので、ちょうどいい機会かもしれない。

「っあ、……あ、あああの、ご、ごきげんよぅ……」

いつもの人見知りが発動してしまい、声がだんだん小さくなる。自分の情けなさを自覚して、かあっと頬を染めた。

「あ、あの……私、ネージュ……と、申します……。アルジャンさま、ですよ、ね。あの……手芸をなさる……と」

両手で持ったままの裁縫道具を軽く上げて、上目遣いでアルジャンを見た。

「わ、私も……あの、刺繍など……します」

【人:24】宝涙の娘 ネージュ 09/11 13:52
>>11 エド

エドがレイヴンに何かを突き出して「心理テスト」と言っているのを見た。

「心理テスト、って……そういうもの、だったかしら……」

最近の流行なのかしら、とキョトンと首をかしげた。

【人:26】宝涙の娘 ネージュ 09/11 14:14
>>レナート

一人でいるとき。
ふと、レナートの姿を見かける。最初の日にうっかり水を頼んでしまい(ネージュとしては)たいへんな目に遭ったことを思い出す。
そういえば、彼もプロフィールに「客」と書いていた。使用人だと思っていたけれど、立場としては自分たちと同じ、と言うことだろうか。

このままだと……話していない人に、指をさすことになりそうだから、少しでも話を聞いておきたい、と思った。
と言って、この間のことがあるのでこちらから話しかけるのはなかなか難しく。
しばらくそわそわと周囲を行ったり来たりしているうち、彼と目が合えば「ひゃっ」と変な声を上げてからおずおずと近づく。

「あ、あの、ご、ごきげんよう……ええと、レナートさ……レナート……あのお時間……ありましたら、お話を、と……」

話しかけたはいいが、その先の話題までうまく出てこない。
軽率に願いを尋ねるわけにもいかないし、赤くなったり白くなったりしながらオロオロしてしまった。

[A9]宝涙の娘 ネージュは、哀傷の無声 チーフルに手を振った。 09/11 14:15
【人:32】宝涙の娘 ネージュ 09/11 14:56
>>29 レナート

またしても、「なんだお前」と(ネージュから見たら)凄まれて、ひっ、と身が竦む。けれど、なんとか今日直したばかりのローブとスカートをつまんでカーテシーをする。

「あっ、は、はい……あの……名乗り遅れました……私はネージュと……申します」

吸血鬼がだれかわかったかのかと聞かれると、眉を下げてふるふると首を振った。

(だいじょうぶ、だいじょうぶ、この方はおにいさまではないから……痛いことはされないから……)

すうはあと息を吐いて、伏し目がちにぽつぽつと話す。

「い、いいえ……その……まだ…………でも、何か……ええと……皆さまと……お話…………して、おきたく…………ええと…………レナートは……ご趣味、とか……どんなことをなさるのが……好き、ですか」

ようやく絞り出した質問は世間話だった。

【人:43】宝涙の娘 ネージュ 09/11 17:29
>>39 レナート

「はっ、はい……よろしく、お願いいたします」

あれ以降、ものを頼むときはレナートには声を掛けていないから……約束(?)は守っているはず。

ネージュが絞り出した質問に、レナートが思いきり顔を顰める。

「ひゃっ、すす、すみません、すみません、有意義な話題が思いつかず…………」

反射的に謝ってしまったが、そのあと真面目に検討してくれている様子で、どうやら駄目な話題だったわけではないようだ。
沈黙の間祈るように手を組みあわせ、固唾を飲んで見守っていると、逆にこちらに問いかけられる。

「ふぁ、は、はい!わわ、私は、刺繍やピアノが……す、好きで……す。ひとりで、指先をつかう作業が、好き、なので」

[A12]宝涙の娘 ネージュは、見習い執事 レナートを上目遣いで遠慮がちに見つめる。 09/11 17:30
【人:46】宝涙の娘 ネージュ 09/11 18:09
>>45 レナート

猛獣のようにも思えた彼は、思ったよりもちゃんとネージュと対話をしてくれた。
自分の返答が怒らせはしまいかとびくびくしていたが、だんだん緊張がほぐれてくる。

「あ……えと……それをしている間は、自分の世界に入れる、と申しますか……。私、幼い頃から引っ込み思案で……怖がりで……おねえさまやおにいさまにも、いつも遅れがちで……
でも……一人、ピアノを弾いたり、刺繍をしたり……自分の指先に集中している時は……自分のことだけ、考えていればよくて……澄んだ心持ちになれるので」

そう、それはネージュの「自由」の象徴だった。
褒められることも嬉しかったけれど、ただ好きなことを好きなようにできる時間が安心した。それに、昨日のように──誰かに贈り物として渡せることもある。
好きなことを話していると、俯きがちだった顔も、だんだん上向きになってきた。

「えと、お話してくださって……ありがとう、ございます」

【人:63】宝涙の娘 ネージュ 09/11 20:30
>>47 レナート

なんでここに来たんだ、というレナートの言葉は、ここから出ていけというニュアンスのものではなく、疑問に思ったことをそのまま口に出したというようなものだった。

「あ……」

口の前で、指を組み合わせる。人に質問をしたのだから、相手の質問にも誠意をもって答えるべきだ、と思う。頭では。

「えと……私が、趣味を楽しむ余裕があったのは……もう、昔のこと、で。今は……環境が、変わってしまいました。家は没落して、両親はな、亡くなり――兄は人が変わってしまい……私は……」

事情を説明しなくては、と思ったけれど……そう思うほど、声にならない。はく、と口だけ動かして、目を伏せる。

「……今の私には……「自由」が、ないので。「不死者」様に、助けていただこうと、思ったのです。「自由」が、ほしくて」

結局、具体的なことは言えないまま、目を閉じた。

【人:66】宝涙の娘 ネージュ 09/11 20:49
>>48 アルジャン

アルジャンは、独特な訛りのある人だった。
名前を褒められれば、少しほっとして、ネージュは顔を赤くしたまま僅かに微笑んだ。

「あ、ありがとうございます。『雪』という意味なのです」

>>49

アルジャンは人好きのする笑顔で接してくれた。ほ、と息を吐く。
このひとも、こわいひとでなくて、よかった。

「あ……こちらの道具は、トワに頼んで、持ってきていただいたものなのです。でも……はい。今は、とてもうれしいです。とても久しぶりに……触ったので……。

あ、アルジャンさまは、お洋服を作られるのですね?それに、木を削ってご自分で道具も作られる……。すばらしい、です。必要なものを、自分で……ご用意できるなんて」

「そう、ですね……強いて言うのであれば、好きでよくやっていたから、という程度のことで……あまりひとさまと比較できることでもないのですが。

あ……こちらの、ローブは……えと、ほつれていたので今朝、直したのですけれど。特殊な、魔法道具なのです。隠密の効果があって、モンスターから姿を隠してくれる……私がここへ来るために、姉が……用意してくれたもので」

【人:67】宝涙の娘 ネージュ 09/11 20:55
今日は、今までにしっかり話をしていなかった人と話をしてみたけれど。

この人が「吸血鬼」だ、なんて、そんな根拠になるような情報は無さそうに思えた。

(だって――みなさま、優しく接してくださるのだもの。言動から、疑う、なんて……できそうにない……)

そわそわと両手を何度も組み直す。
それでも、今日この中の誰かを追放する、と決めなくてはいけないのだ。

(皆さまの貴重な時間をいただいたのに……このように優柔不断なことでは……)

瞳を揺らして、水晶玉を確認する。
自分以外の人々の会話も、何か参考にならないだろうかと、改めて希望をかけた。

【人:74】宝涙の娘 ネージュ 09/11 21:52
水晶玉を確認しているとき、チーフルがスケッチに書いた提案(>>71)を見た。

「そう、確かに……この中で、今確実に吸血鬼じゃないのは、ティキさまだわ。ティキさまに決めていただくのも、一つの方法なのかも……」

チーフルは賢いな、と思った。
それに、皆に提案をするなんてとてもえらい。

「私……まだ、誰にいなくなってもらうかは決めかねているのですけれど……少なくとも……こういう手段を、伝えてくれる、チーフルくんは、この場にいた方が良いように思います」

ぽそ、と水晶玉に一言追加する。

【人:77】宝涙の娘 ネージュ 09/11 21:59
>>70 トワ

「吸血鬼に狙われそうなひと……それは……」

どんなひとだろう。

「ええと……怪談や、物語の類だと……チーフルくんや私、のような……女子どもなど、弱いひとから、とも思ってしまうのですけれど……

でも、これは『ゲーム』だから……吸血鬼にとって……仲間にしたら心強い方……のほうが、狙われるのかしら……?」

「ええと……ええと……」

くちびるに指を添えて、首をかしげて考え始めた。

[A17]宝涙の娘 ネージュは、追憶の片割れ エドに手のひらを突き出されて「ひゃわっ!?」と悲鳴を上げた 09/11 22:05
【人:78】宝涙の娘 ネージュ 09/11 22:06
>>エド

突然の手のひらと、にんにくの匂いに慄いて数歩後ずさった。

「わわわわ、ど、な、何を………え……???」

[A18]宝涙の娘 ネージュは、こんらん している 09/11 22:07
【人:85】宝涙の娘 ネージュ 09/11 22:17
>>81 アルジャン

唐突なことに目を白黒させて混乱していたら、アルジャンが間に入ってくれた。
ひとまず、話したことのあるひとが間に入ってくれてほう、と息をついた。
まだ心臓がドキドキしている。

「す、すみませ……突然で、驚いてしまって……」

何度かすうはあと呼吸してから、改めて二人を見た。

【人:87】宝涙の娘 ネージュ 09/11 22:29
>>84 エド

まだ落ち着かない体を抱きながら、エドを見た。そういえば、初日に近くの席に座っていた、中性的な顔のひとだ。
心なしか、申し訳なさそうな顔をしているような気がする。
反射的にそうなってしまったこととはいえ、むしろ変な反応をしてしまったことが恥ずかしく、ネージュはまた顔を真っ赤にした。

「あ、あああの、はい。そ、そうなのですね。手がかり集めで……わ、私、ひとより、怖がりで……あの、ご、ごめんなさい、お気を、使わせてしまい」

エドにぺこ、と頭を下げた。
急に手を突き出されると、髪の毛を掴まれるような錯覚を起こしてしまう。けれどそれは、完全にこちらの問題であって……この人を責めることではない。
ネージュは、なんとかぎこちなく微笑みかける。

「昔話の、吸血鬼さん、は……にんにくが、苦手、なのでしたかしら……。あの、私……手のひらから直接、は、抵抗が……実物でしたら……平気だと、証明できるかと……すみません、お役に立てず」

情報/ プロ/1日/2日/3日/4日/5日/6日/エピ/終了
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P1/P2/P3/P4 [全4P]
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