2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)
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欠落する心 ティキ がやってきたよ。
欠落する心 ティキは、おまかせ になれるよういのったよ。
【人:16】欠落する心 ティキ 09/08 00:55
残されたものは幾らあるだろう。
ティキはその疑問すらいつ失うかわからない闇の中を歩いているに等しいのだ。
こうしている間にもティキは欠落している。
魔法の洋館に住まうという不死者。
願いをかなえる力を持つというその不死者は、ティキの失ったものを掬い取ってくれるのだろうか。
真偽は重要ではない。もう、縋ることしかできないのだから。
「…酷く遠かったけれども。」
ティキは呟き、屋敷の前に立つ。
【人:45】欠落する心 ティキ 09/08 13:01
屋敷を見上げながら息を整えていると、何か慌てたような少年…だろうか、それが帳面を捲ってこちらに向けた。
>>19 チーフル
「チーフルと言うのね。私はティキ。
残念だけど、よろしくというのはよく分からないの。でもこうして同じ場所へやって来た縁があるのは分かるわ。だからそうね、きっと私もそうしたいんだと思う。」
そうしてティキは、笑顔を作ってくれた彼に、確かこうだったなと思い出しつつ無理矢理口角を上げて見せるのだった。
[A7]欠落する心 ティキは、メモを貼った。 [リンク]
09/08 14:09
【人:58】欠落する心 ティキ 09/08 14:17
広間に通されると、ティキは机の上にプロフィールカードと記された用紙を見つけた。
「これを書くのね。…分かるといいけれど。」
名前…はわかる。ティキ。
年齢……ええと……わからない…。
得意なことは…
ピタリとペンが止まる。少し考え、ふうと息を吐いてティキは書きかけたそれを塗りつぶし、「わからない」と添えた。
「仕様のないことね。」
やれやれとティキはペンを置き、提出先を求めて辺りを見回した。
【人:66】欠落する心 ティキ 09/08 17:14
>>62 トワ
「驚いて然るべきところなのでしょうけれど。」
きょろきょろしていたら目の前にメイドらしき人物が現れる。
「残念だけどそれももう失くしてしまったの。でも」
目を丸くして両の手のひらを胸の前に開く。
「わあ、びっくりした。ご丁寧にありがとう。
面談があるのね、緊張してしまうわ。どうせならこれが先に失くなればよかったと思わないこともないけどのだけれど、仕方のないことね。とはいえある程度の緊張感は必要よ。気の抜けた受け答えをしてはきっと印象も悪いもの。笑顔を作る練習でもしていようかしら…作り笑顔だと知られたらかえって良くないかも…心配だわ。貴女はどう思う?ええと、」
お辞儀を返しつつ、名前を知らないことに気付き言葉を詰まらせた。
【独:-55】欠落する心 ティキ 09/08 17:16
雲居です。よろしくお願いします。
何を失くして何が残ってるのかの把握はしていません()
【人:114】欠落する心 ティキ 09/08 22:09
>>72 トワ
「トワ…とてもいい名前。」
薄く微笑む。
「…あら、これはできるのね。」
なにかに感心したように呟く。
「夜の帳が降りる前の光と闇がまぜこぜになったみたいな不思議な時間…それか永く永く続く無限の時間の様なミステリアスな感じが貴女にぴったりだわ。名前の由来はその人の人格形成に大いに影響を与えると私は思うのよ。私の名前はね、ティキっていうの。まだ覚えているうちに誰かに伝えたいと思っていたわ。ちょうどいいから聞いてくれるかしら。『ティキ』はね、私の故郷の言葉で『誰より自分の心を知っていてくれる無二の友人』っていう意味なのよ。私、この名前が好きなの。それでね……」
………………
「…ごめんなさい、話しすぎたかしら。
取り繕う…確かにそうね、失くしてしまったものは持仕方ないものね。今の私のありのままを見せろと言うならそうするわ。聞いてくれてありがとう、トワ。」
そう言ったティキの顔には作ったような笑顔はなく、敢えて言うならばなんの感情も持たない、そんな顔をしていた。
【人:120】欠落する心 ティキ 09/08 22:20
不死者を名乗る人物が、従者と見られる人物に心の臓を一突きにされるのをぼんやりと眺めていた。
「…面談。トワが言っていたわね。早く済むなら越したことはないわ。何せ私には時間がないのだから。」
>>トワ
「準備は出来ているわ。緊張…もあまり感じていないみたい。」
【独:-97】欠落する心 ティキ 09/08 22:22
みんなあんまり物欲ないみたいだね。
もっと富!金!みたいなのやればよかったかな?
絶対気に入られんけども笑
【人:130】欠落する心 ティキ 09/08 22:59
緊張していない訳では無い……はずなのだが。
トワに案内されて応接室へ入る。
「ありがとう。がんばるわ。」
小さく聞こえたような言葉に返事をするでもなく呟いた。
【人:135】欠落する心 ティキ 09/08 23:46
>>131 ブラム
「お初にお目にかかります。不死者ブラム。」
あまり格式ばった礼をするのもどうかと思い、軽く膝を曲げて頭を下げた。
「名前を褒められるより嬉しいことはありませんわ。親から貰った初めての贈り物ですもの。……その親のことも今では思い出せないのですけれど。この名の由来もトワから聞かれているのね。よかった、知っていてくれる方が増えて。」
「私の願いを他人に委ねることの是非だったかしら。
多いに是よ。でなければここで貴方様にお目通り願う事もなかったことですもの。自ら叶える希望は絶たれた。縋る思いで貴方様を訪ねたの。」
「不死者たる貴方様には愚かに見えるかしら。刻一刻、いえ、瞬きをする度に自分から何かが零れ落ちていく感覚を、時間という概念に囚われない貴方様にはどう見えて?」
「私は私の思いを失いたくない。ここまで幾つの大切を失くして来たかもわからないけれど、貴方様になら止められて?『自分の心を一番よく知っている』のは私のはずなのに、何もわからなくなってしまう私をどうにかして欲しいの。そうでないなら私」
「このまま時を止めてしまいたい。」
【人:148】欠落する心 ティキ 09/09 00:59
>>141 ブラム
心が揺り動かされているわけでもないのに、頬を熱いものが流れた。それは単なる生理現象だったのだろうか。ティキには知る由もない。
「…この心の欠落が祝福なのだとしたら、どんなにも女神様は私のことを愛されているのかしら。これが呪いなのだとしても森の魔女は私を憎からず思ってくだすっているのでしょうね。」
嘆息する。
「後ろ向きの気持ちはいつまでも失くさないのに。はあ、これじゃあ私、どんどん嫌な子になってしまうわ。」
「運命だとくくれば諦める他ない。抗えない行き先なんて幾らでもあるもの。でも、それでも諦められないからここに来て貴方に会ったわ。私の願いは零れ落ちた私の心を取り戻すこと。そのためなら…なんでもするわ。」
力強く言い切ったティキのその薄い表情だけでは、決意や意志、そういった感情は読み取ることが出来なかっただろう。
「時間を頂けて光栄です。ご機会があればまた是非。」
ティキは今度は深く腰を落とした礼をして、応接室を辞した。
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