2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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【独:-414】欠落する心 ティキ 09/15 10:35
森の屋敷の生活は割と快適であった。
というのも、ティキは眠らされたままここ放り込まれ、目を覚ました時にはデロイドや実家の記憶を殆ど失っていたのである。
なぜ自分がここにいるのかもわからなかったが、家があり最低限の家具が揃っている環境であれば、ティキは生活ができた。お転婆娘だったアリーナとよく野遊びに出ては植物や動物の知識を蓄えていたからである。
母の名前も覚えていないティキではあったが、悲しみの心は失われており、思い出の中の幸福にティキの全てがあった。

この屋敷を知るものはデロイドのみであったため、デロイド亡き今、ティキがここにいることは誰も知らない。
ある時、昨日まで出来ていたことが出来なくなっていることに気付いたティキは日記をつけることにした。そうしていれば少なくともこの時点までは遡ることが出来るから。
何日かして日記をつけることすら忘れてしまうのだが、流石にそこまでは気が回らなかった。

【独:-415】欠落する心 ティキ 09/15 10:35
森から出る時も稀にある。肉や野草を売るためである。
森の近くに名も無き小さな村があり、そこの住人はティキにとても良くしてくれた。生活必需品はそこに来る行商人から手に入れていた。
そうして数年を暮らすうち、ある時、願いを叶えてくれる不死者の噂を聞いた。どんな願いでもたちどころに叶えてくれるという。
このまま行けば自分は何もかもわからなくなり、何も出来なくなる。今朝は昨日まで出来ていた「背伸びをして出窓を開けること」が出来なくなっていた。

ティキは思い立ち、噂の元へ向かう決意をした。
住み慣れた森の屋敷を出て、村の住人にしばらく留守にすると告げ、街道を進む。
最初に立ち寄った町の宿で目を覚ました時に、屋敷の場所も村の記憶も失ってしまった。

微かな光を頼りにティキは不死者の屋敷を目指す。

【独:-416】欠落する心 ティキ 09/15 10:36
なっっっが()
書いてたら思ったより長くなったごめん。

【独:-424】欠落する心 ティキ 09/15 10:55
>>-420 ターシィさん
生きてる…かなあ。多分生きてる。バカほど打ちひしがれてるとは思うけども。今気づいたけどお母さんかわいそう過ぎん?

【独:-425】欠落する心 ティキ 09/15 10:56
いいとこの子だから踊りが得意だったのかもしれんね…

【独:-428】欠落する心 ティキ 09/15 11:33
>>-496 ターシィさん
トワの事情知ったらここから離れないよティキ…知らんでも普通に居る多分この子
記憶戻ることあれば実家に挨拶行くか…生きてるよってくらいは伝えに行こう。家は復興してるとは思う
一人っ子だからお家騒動はあるかもしれんけどなんとかなるだろ
無限に踊ろうね…

【独:-451】欠落する心 ティキ 09/15 15:45
時空は歪ませるもの

【独:-481】欠落する心 ティキ 09/15 20:16
>>-432 りちゃそさん
確かに…普通の人間ならそうだよね…
魔物とか不死者とか呪いとか普通にある世界だから、ティキみたいなのがゆくゆく死なない傷つかないモンスターみたいになってくのかなって……
やべ、バッドエンドまっしぐらじゃん助けてブラム様

【独:-510】欠落する心 ティキ 09/15 22:30
さあて、どんな沙汰が下されるのカナー(他人事)

【独:-518】欠落する心 ティキ 09/15 22:49
進行を止めて、もしくは緩やかにしてくれさえすれば失ったものは戻らなくてもいいかなとは思ってるのでトワと一緒に楽しく暮らしたいです()
なんなら不死になってもいい。

【独:-527】欠落する心 ティキ 09/15 23:06
で、レイヴンが生まれたってわけ

【独:-536】欠落する心 ティキ 09/15 23:21
もちろんトワに救われたいです…!

【人:91】欠落する心 ティキ 09/15 23:37
>>85 トワ
「トワ。」

トワに声を掛けられ、ティキは顔を上げる。

「待つわ。いつまでも。」

トワを見るといつも欠けた何かが埋まるようだった。欠けっぱなしのティキの心の隙間に入り込んでくる感情。もう名前を失ったそれをティキは感じることが出来なかった。

【人:96】欠落する心 ティキ 09/16 00:04
>>90 ブラム
「……………あ、不死者の方。大丈夫、忘れていないわ。」

欠落は加速の一途を辿っている。ここに来てからというもの、感じる感じないに関係なく心の振れ幅が激しく、それが原因なのだろうか、最早何を失っているのかすらティキにはわからなかった。

「猶予はないかもしれないわね。このままだと私はさながらお人形のようになってそこらへんに転がることになるわ。お屋敷の調度品にしてくれてもいいわよ。多分死ななくもなるし、腐ったりはしないだろうから。…ただ」


「ただ、本当はもう少しトワと一緒に居たいの。
ここ何日かで、今までにないくらい人の感情に触れたわ。一人でいるのは当たり前だったし、何かを思い出すこともなかった。少ない記憶の中の幸せという感情に縋っていたの。」

「今の私にできることは少ないけれど、トワはそれでもいいって言ってくれたわ。…言っていなかったかしら。多分言ってくれたと思う。きっと。そうだったらいいのに。」


「…だから私は私をこれ以上失わないようにしたい。今もどんどん抜け落ちている感覚だけはあるの。怖いとか悲しいとかの感覚はないけれど、私の大切な幸せが零れ落ちる前に、止めて欲しい。」

【人:97】欠落する心 ティキ 09/16 00:04
願いの言葉は最初と変わらなかったが、そこに込められた意味は確かに違っていただろう。

【独:-544】欠落する心 ティキ 09/16 00:05
時間がねえって言ってるのにやたら喋りたがるこの子。
あと、丁寧な言葉遣いは村の途中で概ね失われました。

【独:-546】欠落する心 ティキ 09/16 00:08
喋ってるうちにたぶん何個か失ってるぞ…

【人:106】欠落する心 ティキ 09/16 01:26
>>98 ブラム
「…感謝するわ、不死者の方。
なにかこう、ぎゅっと握られて絞り出されたみたいな感じがしたわね…。」

自分の身体をあちこち触り、小首を傾げている。

そうして、くるりとトワの方へ振り返る。

「…どうかしら、トワ。私何か変わった?」

“心配そうに”ティキがそう問いかける。
それはいつか失った、他者の気持ちを慮る感情だった。

【独:-576】欠落する心 ティキ 09/16 10:15
結婚しよう。いや、した。

【独:-703】欠落する心 ティキ 09/16 20:39
レナート後で屋敷裏な

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