2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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P4/P5/P6/P7/P8 [全8P]
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【独:-99】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:23
/*お返事返すか……チーフルくんがヒントくれてたんだよな。トワも*/

【人:128】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:31
>>86 トワ
(少し前のこと)

「あ、は、はい。レナートに……ご趣味を聞いたら……無い、ということでしたけれど……私の話を、よく、聞いてくださって……こわい人と思っていたのですが、少し、印象が変わりました」

思い出して、ほろっと微笑んだ。

刺繍の、「自由」のイメージの話をしたあと、トワに言われた言葉に目を瞬かせた。

「刺繍の、おしごと……」

そんなことは、考えたこともなかった。刺繍は女子の嗜みの一つで……皆がするものだから、それで、身を立てていくなど、考えもしなかった。
そわ、と裁縫道具の箱を見る。

「……わ、私の、技術力で……そんな……」

けれど、好きなことをして生きる自分を想像してみると、胸がときめいた。何にも脅かされず、泣くこともなく。ただ、無心に刺繍が、できたら。

「……いい、な」

【独:-103】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:33
ツイートじゃなくてポストだったなあ(X)

【独:-104】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:33
/*ひえ、レイヴン氏が勧誘されている。*/

【独:-105】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:34
/*ひえ。私の安全地帯で差し違えないでくれ……オアシス二人……

でもアルジャン頑張ってるんだよなー。あんまり吸血鬼ぽくない……*/

【人:138】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:46
>>107 >>108 チーフル

しばらく顔を膝につけていたけれど。目の前のチーフルが、文字を書く音が聞こえたから……おそるおそる、そうっと顔を上げた。
そこに書かれていた文字は、謝罪の言葉と――

「ここに……?」

予想外の文字に、固まる。
それから、チーフルの手でどんどん綴られていく文字をじっと見つめる。
チーフルのスケッチには、たくさんのネージュの姿が描かれていて、呆然としながらも、一つ一つ、自分の姿を想像してみた。

今まで、ただ現状から抜け出すことしか考えていなかった。
とにかく、兄と兄嫁の責苦から抜け出したくて、涙を、血を、搾取されるのが嫌で。嫌で……。

姉の補助でここまで辿り着くのがやっとで……今だって、目の前のことにいっぱいいっぱいで……その先のことまで、考える余裕なんて、なかったから。
チーフルが見せてくれたたくさんの「自由なネージュ」は、モヤのかかった「未来」を少し晴らしてくれたような気がした。

【人:139】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:46
>>108 チーフル
チーフルが、最後の文字を書き終わってからも、ネージュはしばらくスケッチを見続けていた。
その文字の向こうの、自分の姿を見ていたくて。
しばらくして、ネージュはゆっくりと、少しぎこちなく頷いた。

「……ええ、考えて、みるわ……」

ようやく絞り出してから……そっとチーフルのスケッチの文字を撫でる。

「あの……チーフルくん。あのページを……もらってもいいかしら。いっぱい、自由な私が、書いてあるページを……」

【独:-116】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:48
/*うわーーーんチーフルくんごめん!!!返事も遅れまして……お疲れ様……もう2時だもんね……*/

【人:144】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:54
>>140 チーフル

おろおろと、チーフルとアルジャンのやりとりを見ているしかできなかった。
やはりいざ、自分が吸血鬼ではと疑われているのは、こわくて。でも、チーフルがずっと、自分のことを信じてくれているのは、とても心強くて、うれしかった。

少し疲れた様子で離れていくチーフルに、「あ、あの」と声をかけて、手を祈るように組み合わせた。

「チーフルくん……ありがとう、たくさん。私は……本当に、吸血鬼じゃ、無いわ。だから……だから……あの、ありがとう……」

【独:-117】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:55
/*ありがとう、ありがとう、そしてすまない……*/

【独:-120】宝涙の娘 ネージュ 09/13 01:57
/*レナートじゃないよーな気もするんだが……ここでネフェリルにすると、チーフルに合わせたかんもすごいし、ネージュはネフェリルを指させない……*/

【独:-124】宝涙の娘 ネージュ 09/13 02:01
/*レナートだって割と余裕あるんだよね、疑われるのも辞さないみたいな……

かといってねえ。

メタ的に考えるとエドが吸血鬼だった場合、この追加ルールがくる気がしないから、あんまりそれはない気がするんだよな

封印狂人開けた方が視界晴れませんか……って思ったんだけど、封印狂人が危ないよなって今気づいたわ*/

【独:-125】宝涙の娘 ネージュ 09/13 02:03
/*めちゃめちゃ自分勝手やんけって思ったけど、ネージュは他の人の願いがみんな叶ったらいいな、の域に達していないから、ま、まあ、い、いいのかな、RP的には……

チーフルくんやレイヴンさんやネフェリルさまのお願いも、叶うといいなまで持っていけてないんだよね。
自分の願いが叶わなかったらどうしよう、だけ考えておる*/

【人:150】宝涙の娘 ネージュ 09/13 02:18
「……そう、ですか。もしかしたら、私が……ここからいなくなるかも……しれないのですね」

小さく震えながら、周囲の人の結論を聞く。

「……もしも、そ、そうなったときの……ために。ご、ごめんなさい、私は、吸血鬼ではないのです……。
皆さまの……足を、引っ張って……貴重な、一回を……あの……使わせて、しまっただけで……何の力も持っていないのです……」

そう、ぽつりぽつりと言葉をこぼす。自分が情けなくて、何も報いられなかった気がして。
涙がひと粒、ぽろ、とこぼれ、水晶になって床に転がった。目を覆って、それ以上涙が出ないようにする。

「私にあるのは……ただ、この……望まない体質だけ……だから、「不死者」様に助けて欲しくて……それだけでした。
それ以外は、本当に何も。
吸血鬼に、襲われても、いません。必要なことは……言えたでしょうか……。も、もしも、明日も残っていたら……今日より、もっと、信じていただけるように……が、頑張り、ます、ので……」

今日は、あまり頑張れなかったから……少し後悔をして、水晶にぺこ、と頭を下げた。

【人:151】宝涙の娘 ネージュ 09/13 02:21
>>149 アルジャン

アルジャンにおやすみ、と言われる。
びく、と怯えた表情をして、けれど。

「お、お、おやすみ……な、なさいませ」

と、挨拶を返した。かなり、吃ってしまったけれど。

【独:-128】宝涙の娘 ネージュ 09/13 02:24
/*今日は忙しかったとはいえ私の思考力がふわふわすぎて……もっと人と対話したり有意義な発言を……せえ……*/

【人:152】宝涙の娘 ネージュ 09/13 02:37
きっともう票は動かないのだろうと、ネージュは近くに椅子に腰掛けた。
明日ここにいるのか、いないのか……宙ぶらりんな感じになり、不安な気持ちが強くなってくる。
なんとか落ち着こうと、裁縫道具の中にあった端切れで練習していた刺繍を取り出す。
雪の結晶のほか、花や、鳥や……ネージュの習った図案を小さく、刺繍したのだ。

(……もし、私がいなくなったら……チーフルくん、さびしくなってしまうかしら)

申し訳ない気持ちで、まだ何も刺していない端切れを取り出した。
それを小さな袋状にちくちくと縫い合わせて……その袋の真ん中に、小鳥の刺繍を。

(……チーフルくんに、声が与えられますように)

ここに来て初めて、ネージュは他人の願いの成就を心から祈った。
そして、ポケットに裸で入れていた涙をひとつ取り出して、その袋の中に入れた。

【人:153】宝涙の娘 ネージュ 09/13 02:40
>>トワ

部屋に戻る前に。トワを呼び止めて、自分の涙を入れた、小さな袋(>>152)を差し出した。

「あの……これを。明日、私がいても、いなくても……チーフルくんに、渡して……ほしいの」

そう頼み置き、ネージュはカーテシーをひとつして、部屋に戻っていっただろう。

[A11]宝涙の娘 ネージュは、「おやすみなさい」** 09/13 02:41
【独:-131】宝涙の娘 ネージュ 09/13 02:42
/*逆にこれ……墓に……行かせて……くれ……残ったら、明日吊られる……*/

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