2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)
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視点:人 狼 墓 全
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[全6P]
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【人:44】瑞花の街 アルジャン 09/15 00:59
再び。
放り捨てるかのように手を開き、フードを被りなおした。
「僕たちは雪ん中で生きてく。そんでいずれ死ぬ。
あんたは一生暗闇ん中で、
精神が朽ちるまで生きていけ」
そう言って、へらりと笑って見せた。*
【人:50】瑞花の街 アルジャン 09/15 10:02
>>45
『シェリル』は少なくとも祖母の名前ではない。ならば主の番の方か、と思うけどわざわざ問いただすこともない。
自分の背後に誰のまぼろしを見いだしていようが知ったことではない。己の親族はたったひとりだけだ。今までも、これからも。
「よろしゅう」
そう、なんでもないように返して踵を返す。
【人:51】瑞花の街 アルジャン 09/15 10:04
>>トワ・ノイシュ
「すまんな、汚してもうて。
掃除しろって言うなら言ってくれ」
そのあと、汚れた上着は裏返して手に抱え息をつく。なんだか疲れてしまった。気が抜けたのかもしれない。
用が済んだら帰るつもりだったが、出発する気になれずにいる。ここで数日過ごした彼らの願いの顛末を見届けたい気持ちも勝り、ふらりと歩いてそのまま壁にもたれかかった。**
【人:58】瑞花の街 アルジャン 09/15 18:34
>>52ノイシュ
「だいじょーぶ。心配あらへんよ。
あ、でも水は飲みたい。口ン中血塗れやねん」
心配そうな表情に、少し驚く。あの立ち回りをしたことでブラム以外からの視線だって少なからず変わることは覚悟していたから。
なんとなく安堵して、口を半月のかたちにし頼みごとをひとつ。
「自分大げさやなぁー…。
気にせんでええのに。んー………
…………ありがとさん。助かるわ」
しろと言われればするが、まだじっとしていたかったのが本音。目尻を柔め、礼を言い。壁際に寄ってノイシュさんが掃除する様子を眺めていた。
【人:59】瑞花の街 アルジャン 09/15 18:59
>>55>>56ネフェリル
そのうちもうひとりがこちらにやってくる。このゲームのなかで自分が一番最初に仲間に引き込んだエルフのひと。
「………ああ、ネフェリルさん」
相手の声に宿るは混色。だからそれだけで推し量るのは難しい。きまり悪そうに苦笑しつつ視線をあげる。
「……前に話したとき言ったかな、言ってないかもしれへん。
あんたと僕のお願いごと、根っこが似てるって。理不尽がない世界がええ、みんなにやさしい平等な世界がええ、って。
ゲーム自体は癪やったけど、僕は勝つつもりやったから。……だから、あんたとは一緒が良かった。直接言えへんけど、来てくれ、って。そう思ったんよ」
【人:60】瑞花の街 アルジャン 09/15 19:00
幾度となくと逡巡を経て、
初日に彼の姿を探した。
魔法でもかかっていたのか
誰もが目覚める気配がなく不気味だった。
そして。
眠っている傍に屈み、
運命に引きずり込む手錠が如く
その白い手首に噛みついて。
そのあとのことはあまり覚えていない。
【人:61】瑞花の街 アルジャン 09/15 19:03
「身体ややこしいことになっとるやろ、すまんな。。
………戻せる、って言質は取っとる。
あんたもレイヴンさんもチーフルさんも、
願いごと叶える時に一緒に戻してもらぃ。
このままでいる必要なんてないんやから」*
【人:63】瑞花の街 アルジャン 09/15 21:23
>>62ネフェリル
どことなく不満げな様子に合点がいかず、相手をじっと見る。
「ずいぶん意地のわるい言い方やなぁ、なにが言いたいのん?
一緒がいいっちゅーのは願いごとの話や。それはもう達成された。
血の話はまた全然別ものやないか。
……願いは変わらない。
なら、元に戻るべきやって思っとる。あんたはエルフやろ。綺麗なまんまでいたらいい。僕の血なんか貰ったまんまでいるな。
巻き込んだのは、こっちや」*
【人:81】瑞花の街 アルジャン 09/15 22:51
>>67ネフェリル
「……そんなこと言われると思ってなかったわ。
そんな理由、想像もせぇへんかった」
額を押さえる。
混乱とはこういうことか。
飲み込んだ唾液、血の味は分からなくなってしまった。
「はは、は。僕は、嘘は言わんけど。
元を辿れば利用するならだれかって話に辿り着くんや。
自分、それが分からんわけじゃないやろ。
あんたがそんなふうにしてくれるほど、
こっちは何もしてやれん。
なぁ……」
「それでも、絆だっていうんやね」
【人:82】瑞花の街 アルジャン 09/15 22:51
「……僕も、そう呼んでええんやろか」*
[A12]瑞花の街 アルジャンは、/*こんな軽快な「殺しておいて」ある????
09/15 23:02
【人:119】瑞花の街 アルジャン 09/16 14:10
>>114 トワ
ノイシュが掃除に向かい、ネフェリルに話しかけられる前。
「善いひとやねぇ、あのひとは」
トワさんに話しかけられ、ふっと息をつく。使用人ふたりのそれぞれの様子に交互に視線を遣った。
「なに……あんた、養女かなんかか」
もし詳細な関係性を知っていれば「それはおにいさまとちゃうの」くらいは言ったかもしれないが、簡素な言及にとどめる。自らをおとうさま、と呼ぶような間柄をそばに置いていることに思うところはあったがそこには口を噤み。
【人:120】瑞花の街 アルジャン 09/16 14:10
「ああ、かまへんよ」
続く話は黙って聞いていた。
誰にでも平等で倖せになる権利があるとして、あれに、罪人にその資格は残っているのか。そんなことをぼんやり考える。
「自分、寂しい思いしたな」
そうぽつりと返す。
「今は、倖せか。それに勝ることはあらへんな。使用人同士もなんやかんや仲良さそうやし。
………。
ありがとさん。」
よすがを作った自覚も未だないまま、やんわりと笑い返した。*
【人:131】瑞花の街 アルジャン 09/16 16:30
>>127トワ
「ふぅん。そういう」
「あぁ、元気でな」 軽く手を振った。
【人:132】瑞花の街 アルジャン 09/16 16:30
>>126ネフェリル
「まあな。遺したないし」
「ものは言いようやね。ほーんと喰えんおひとやわー。
でも言ってたことに嘘はないやろ。
それくらいは、僕でもわかる」
「あんまりそういう繋がりとか。
よぅ知らんで生きてきたからな。
育ててくれるひと、
一緒に暮らすひと、
石投げてくるやつ。
こんくらいや。
…知らんこと、いっぱいあるよ」
【人:133】瑞花の街 アルジャン 09/16 16:32
「そういうもんか。
そうもあっさりしとるとなんとも言えない気分やけど……ありがたく受け取っとく。
あんたが気にしてないなら、それでなによりや」
種族としてか、それともこのひと自身の心の性質か。
大らかなんだろう、と勝手に考える。
若干調子が狂う感覚にこめかみを掻き。
「……そんで。お節介かもやけど。
ネフェリルさん、自分の願いはどうするん? ともだち、助けるんやろ」*
【人:137】瑞花の街 アルジャン 09/16 17:32
>>135ネフェリル
「さよか。がんばれや。油断すんなよ。ただでさえ半端なんやし、別にこちらだって万能じゃあらへんからな」
たとえ純血だったとしてもそれは変わらない。寿命を迎えれば。重病にかかれば。酸素を絶たれれば。失血の勢いに修復が追いつかなければ、死ぬ。
「あれが異常なだけ」とぼやいて。
そういえばじいちゃんはなんでいなかったやっけ。たしか人里でイエケイとかいうの喰ったら天に召されてしまったとか聞いた気がするけど、僕が生まれる前のことやしよう知らんわ。
ひとつの国を敵に回すこと、世界を変えることがどれだけ困難かなんて少し考えればわかる。それでも、やってみるというのだから。
「ああ。
……お互い死ぬ前に良い報告できたらええな。
もしかしたら、報告するまでもないかもしれへんけど」
ふっと口唇を緩める。相手の様子を見ていると 最終的にはうまくいくんだろう、と思えてくるから不思議だった。
【人:144】瑞花の街 アルジャン 09/16 18:38
>>139ネフェリル
「ん。ぜひそうしたってくれ」
付け足された言葉には頷き。
「…………」
固まってしまった。時間にしたら十秒に満たないくらいのことだろうが。
祖母以外の大人にこういった接し方をされたことがない。
間が空いて、思わず破顔して。
「ふふっ、なんや真似っこか?
かわいらしいとこあんのなぁ。
……どうもありがとう。
あんたもな。俺も応援しとるよ。」
歯を見せて笑い、相手の手が離れたタイミングで同じように手を乗せ、銀色の髪をわしゃっと撫でつけた。*
【人:152】瑞花の街 アルジャン 09/16 20:19
>>148レナート
「おつかれさん」
呼び名には眉を僅かに持ち上げる。
何故だか、向こうから話しかけられる気はしていなかった。
「別室からの景色はどうやったん?」
そんな軽口を叩きつ。
「あれが、あいつに叶えることができる僕の願いの上限や。貰えるもんは貰っとかんとな」
ひねくれたことをいうも、客観的に見ればプライドが邪魔をしたり周りを見失ったように見えたりするのかもしれない。心底否定はできなかった。
街の民たちにとって最良の結果ではないことは確かだ。それも、あくまで「現状は」と己に言い聞かせている。
彼を渇き満たすものが館の主から贈られることはない。それに対する思いが、まだ明確なかたちになっていない。
【人:153】瑞花の街 アルジャン 09/16 20:22
「せやね。まだまだ死ねへんわ。
おかげさんで当面の生活は保証されたし、やること山積みや。忙しゅうなる」
己のうしろには守るべきひとたちがいて、別の場所には同じ方向を向いているひとがいる。じきに余計なことを考えるいとますら無くなるだろう。それでいい、と思える。
「……あんたもやろ?」
彼の様子に諦観や悲観の色は見えない。向かいなおって悪戯っぽく笑う。
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