2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)
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視点:人 狼 墓 全
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【人:158】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:47
>>アルジャン
[僕は、不死者様の傍を離れると。
最初に向ったのは、朱いフードのその人の元。
不死者様に連なる血族の人。
まだ。初めての言葉を探しながら。
今僕の願いが叶っているのは。
この人が、ゲームの最後に取った、選択肢のお陰だから]
「あ、お」
[聞き慣れない音で目がくらっとする。
僕はこんな声をしていたんだ
鼻から、準備運動で息を吸う。ちょっとだけ、不満も込めて]
【人:159】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:49
「あ、の!」
[込めた不満は、夜に襲われて怖かったですって気持ち。
キーンとなりそうな、大きな音。
けれども、内側から出て行く声と心が、気持ちよくて。
ほっぺたが熱くて。自分が、ドキドキしているんだって気付く。
誰かを呼び止めるって。こんなに胸が緊張して。けれど、自分が広く大きくなったように感じるものなんだ]
【人:160】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:49
「あいあ、おう。おあい、ます」
[まだその言葉に慣れていなくって。
伝わってくれただろうか?僕の言葉は]
「どううて、えいあか?」
[ふるふる、と首を振る。
言葉は難しいけど。ちゃんと伝えたいから。
文字でだって、きっと伝えられる。けど、今は自分の言葉で]
「どうし、て。でしあ、か?」
[どうして貴方は。
勝利が決まった後に。僕を、僕も。勝たせようとしてくれたのでしょう]
【人:169】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:43
>>ネージュ
[その人の姿を見つける。
その人が、何を不死者様に願ったのか。これからどうするのか。
それは、僕は知らない。
けど。伝えたい言葉があった。
スケッチブックを手に取って。その人の文字へ今。心を返す]
「おん、はんわ」
「おえん、あさい」
「……ご、め。んなあい」
[勝たせてあげられなくて。恐がらせてしまって。違うものになってしまって。
誰よりも。僕を信じてあげさせられなくて。
僕がもっと強くて。頼りになれば。信じて貰えていたかもしれないのに。
僕は結局。ネージュさんの信じてくれる優しさに甘えてしまったから]
【人:170】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:44
「あ、い」
[まだ舌も、音も思う通りには動いてくれない。
でもどうか、今だけでも。
僕の心を、鳥のようにこの人へ。羽ばたかせたい]
「あ、い、あおう」
「ありがとう。ごさいます」
「やあひふ、やあひく、いてうえて」
[優しくしてくれて。ありがとう]
「あうええ、うえて。あいあおう」
[助けてくれて。ありがとう]
【人:171】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:44
「おあい、いえくえて」
[傍に、いてくれて]
「ぼくお、え。
つたわう、えしょか?」
[ねぇ。僕の心は伝わりますか?
どうかお願いです。
でも、伝わらなくても構いません。
その時は幾らでも。またあなたに僕の心を伝えるから]
【人:190】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:34
>>182アルジャン
「あ、う、ん」
[頷く言葉が上手く出なくて、曖昧に声を出す。
足首を中心に感じる、疼くような熱い熱は。他でも無く、眼の前の朱い人から貰った物。
走る足も。痛みでさえも。自分と、誰かの違いを明確にしていく。
変えられてしまった事──不安だった。
夜に知らぬ間に食べられていた事──恐かった。
でも。そこにあった思いは?どうだった?
聞いた通りのもの。きっと、そうなんだろうと思ったものだった。
それが答え]
「おお、わえた」
「……のろ、わえた。
ものあって。おもいたく、なあった、あら」
【人:191】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:35
[ネフェリルさんの言葉が、信用に足るものだって一番強く語っていたのは。
血族になった人は、自ら処刑台に登ってしまえると言う事も。
その事にも気が付いていたのに。全てが連なる事に気が付いたのは、ゲームの終り。
俯瞰して見た運命は全て繋がっているのに。今を歩く自分には、そんなものは見えないって教えてくるようだった。
──でも?なら?
運命が呪われているだなんて。誰に分かるのだろう。
僕のこれまでの、たった10年になるかならないかの人生が、呪われていたものだったとして。
その間に僕と関わっていた人達全部が、呪いに関わってしまった人達だなんて。僕は不幸なだけだったなんて思えなかった。
眼の前にいる、僕に祝福をくれた人が。
嬉しいと言ってくれる人から貰ったものを。呪いだなんて思いたくなかった。
こっちの結末は。まだ分からないから。
貴方が運命を呪っても。貴方も不死者様も、僕達に祝福をくれた。
なら。それを悪い運命だったって。まだ決めつけたくは無い]
【人:192】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:35
「だあら。
あいあおう、おあいまいた」
「あうあんあん、……う〜……」
[きちんとしたいのに、上手く名前を呼べなくてうめき声を挙げてしまう。
これが、嫌な感情がそのまま口に出てしまうって事なんだ]
「あう、ある、じ、や、ん!さ、ん!
に、も。う、つ、あ、た、え、た、く、て」
[たどたどしい呼び方。
きっと、文字で伝えた方が余程早くて、アルジャンさんにも伝わりやすい。
けれどこれが。貴方の身だから。貴方が貴方であったから。今伝えられるものなんだよって、言いたくて。
振り絞った声に気持ちを乗せた]
【人:193】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:49
>>ノイシュ
[不死者様の元まで、一緒についてくてくれたノイシュさんを見る。
また、彼は。僕が助けてを言えなくても、助けてくれた。心配してくれていた。
ネージュさんも。村の皆も。ちゃんと考えたら、そうだったんだ。
声の無い僕は。結局一度も。助けてって文字を誰かに伝えなかった。
助けて貰う事に、きっと言葉はいらない。
助けての言葉が無くても。きっと誰かが見ていてくれて。気づいてくれて。助けようとしてくれる。傍にいてくれる]
「おいし、ゅさん」
[じゃあ、これは自己満足。
誰かと、心が繋がっているんだって思いたかった僕の。僕の心を助ける為の言葉。
けど。ここにいる皆さんが、僕に向けてくれた言葉のように。
教えてくれた言葉のように。どうか、僕の言葉も。ノイシュさんの心に届きますように。僕の心が、彼の傍にいれますように]
【人:194】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:49
>>ノイシュ
「あいあおう、おあいまいた」
「おう。
おいしゅさん、お、おと。
あいすき、えす」
[後の言葉は、ちょっと恥ずかしいから。
上手く伝わらなくても良いかもしれない。
空気が動く音。感覚。
これが、三日月になった自分の唇から出てるものだって気付いて。
また恥ずかしくなって。止まらずに。止めずに音を漏らし続けた]
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