2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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[支]【人:130】メイド トワ 09/16 16:27
……やっぱ無理!!

スッと透明化してレナートの後ろに抜ければ、レナートは体勢を崩しちゃったかもしれないけど。
ワタシは少しだけ上ずった声をごまかしながら、振り返ってレナートに指をさす。

「っ……貴方が外で満足出来るような事があったって、ワタシを置いていった事以上に満足できる事なんてないんだから。

……ばーか、しんじゃえ」

それだけ伝えると踵を返してレナートから離れようとした。*

[支]【人:145】メイド トワ 09/16 19:02
>>142 >>143 レナート
「きゃっ……」

後ろを向いてたから油断してたのかしら。
掴まれた腕と共に、レナートの元にぐいっと引き寄せられる。

咄嗟に突き飛ばそうとしたけど、寸前まで近くにあったレナートの顔がまた目の前いっぱいに飛び込んできて、思わず身体が固まっちゃった。
熱なんかない筈なのに、顔がカッとなって熱くなった気がした。

本でしか見た事のないコトをされるって、直感的に悟って。
ぎゅっと目を閉じて、ワタシはそれが終わるのを待った。

[支]【人:146】メイド トワ 09/16 19:04
……でも、レナートはワタシの前髪を僅かにかきあげれば、露になったおでこにキスをして「つめた」とだけ呟いた。

……ぇ?

手を離されて、レナートがにやりと笑みを浮かべれば、からかわれたのか本気なのか分からなくて。

ワタシは両手で額を抑えながら、ぷるぷると肩を震わせて怒る事しか出来なかった。

「なっ……なっ…………。
……拗ねてなんかない! レナートのばかっ! もうくるなっ!」

照れ隠しなのか、捨て台詞なのかも判然としないまま、今度こそ逃げるように踵を返して、レナートから離れていった。*

[支]【人:172】メイド トワ 09/16 22:01
>>163 ティキ
遠慮していた手を優しく引かれれば、そっとティキの体温に包まれる。
きっと、冷たい筈なのに。嫌な顔も違和感も見せず、ただ受け入れてくれて。

自分が命を落としてから、本当に、本当に本当に求めて止まなかった"温もり"が傍に寄り添ってくれて、優しい言葉が耳朶を打った。

その時は、幽霊だとか、人間だとか、そんな垣根なんて一切考えず、ただ求める様に彼女の身体を抱き寄せた。

"数日前は見せなかった表情"を浮かべ紡がれるティキの言葉を聞けば、ふっと笑いが零れる。

「気にしないでいいわ。ティキがよければ、ずっとここに居てほしい。
安心して。自慢じゃないけど、ワタシ不良メイドだから、出来ない事の方が多いわ。

一緒に出来る事を探しましょう。
箒で掃く事が出来なくても、跨って空を飛ぶ事だってやってみれば案外出来るかも知れないし。
大切なのは発想力だって偉い人が言ってたわ。真偽は分からないけど」

そこまで話して、ずっと抱き着いていた事に気付いてぱっと離れて、満面の笑みでお出迎え。

「──魔法の洋館へようこそ、ティキ。改めて、よろしくね!」

[支]【人:215】メイド トワ 09/17 01:52
>>196 ティキ
「素敵なお誘いね! ……でも、ワタシはここから出られないから。
……いえ、諦めるのはまだ早いわね。

ティキが何でもできる気がするなら、ワタシだって何かできる事がある筈だもの」

考えてみれば、ワタシがどうしてこの洋館にずっと居たかなんて考える余裕もなかった。

独りにならないように誰かと繋がりたいという一心でいたから。

隣のティキにお礼を言いつつ、続く言葉にも頷く。

「浮くくらいなら…いえ、なんでもないわ。
どうだったのかしらね。祝福も、罰も、見方によって全然その在り方を変えるから。

ワタシはティキに巣食っていたものは呪いだって思うけど……それにしても、ふふ。絶好調ね、ティキ」

[支]【人:217】メイド トワ 09/17 01:53
>>215 続き
「ええ、他にも木登りやお裁縫に……忘れちゃいけないのは踊りね!
ティキの踊り、見た事がない振付だったから練習してみたいわ!

沢山沢山練習しましょう、ワタシも一緒よ」


冷え性なのか、という問いに対しては目を丸くして笑う。

「ふふふっ……冷え性だなんて言ってくれたのティキが初めて。

ええ、暑い酷暑の日は頼りにしてね」

ずっと一緒にいたら身体には良くないから、どこかで抜け出すかもしれないけど。
ティキがもう少し色々思い出せるようになったら、改めて伝えよう。

きっと、その時になってもティキはワタシを受け入れてくれると思うから。*

[支]【人:225】メイド トワ 09/17 03:37
>>223 ネージュ
「ネージュ?」

弾んだ声と共に呼ばれて振り返ったら、何だか元気そうなネージュの姿。
聞けば、参加者のみんなに刺繍をほどこしたハンカチを渡して回ってるんだって。張り切ってるわね。

「働き者ねー。もう少し肩の力を抜かなきゃダメよ?」

なんて軽口を叩いていれば、差し出されたのはフリージアと呼ばれる花を象ったハンカチ。

その言葉の意味を聞いて、ワタシはネージュが今もまだその感情を向けていてくれる事に、へにゃ、と笑みが溢れた。

[支]【人:226】メイド トワ 09/17 03:40
「ありがとう。ネージュ。
大切にする。

……それに、1つ新しい夢が出来たわ。

このフリージアって花、外に出て貴方と一緒に見に行きたい。
今は、まだここから出る方法も分からない状態だけど、いつか、必ず」

その時には、ネージュと喜びを分かち合えるような仲になれてるかな。
もしかしたら案外すぐかもしれないけど。

そんな彼女との明るい未来を想像するだけでも、夢に届きそうな気がした。*

[支]【人:233】メイド トワ 09/17 06:59
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「みんな来てくれてありがと。
 退屈しのぎにはなったわ。

 じゃあね」


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