2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)
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視点:人 狼 墓 全
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【人:99】宝涙の娘 ネージュ 09/09 22:20
走ったり慌てたりしているうちに、応接室で拾った、ネージュの「涙の水晶」が<<哀傷の無声 チーフル>>の足元へと転がって行った。
【人:107】宝涙の娘 ネージュ 09/09 23:31
>>102 チーフル
この屋敷の中でいちばん幼い少年は、震えていた。近くまで来てようやくそれに気がついた。
ネージュの顔を見る揺れる瞳と、震える手で書かれた助けを求めるその字を見て──ハッと口を覆い、それからきゅっ、と唇を噛んだ。
やっぱり、しっかりしていてもこの子は子どもなのだ。
「そうよね、こわいわよね……私たち、おなじだわ。チーフルくん」
がんばって目を細めて、触れるか触れないかくらいの距離感でふわりとチーフルの頭を撫でる。
「……よかった、一緒にいましょう。私を見かけたら、遠慮なく来てちょうだいね。私も、心強いから……」
【人:108】宝涙の娘 ネージュ 09/09 23:33
>>104 ネージュ
チーフルが何か拾って、こちらへ差し出して来た。
ネージュの『涙の水晶』が、チーフルの手のひらの上に乗っていた。
「あっ、私──」
ぱっ、とローブのポケットを確認する。どうやら、幾つかあったうちのひとつを、走った拍子に落としてしまったのだろう。
見られてしまったことに顔が熱くなるが、あわててそれを両手で受け取った。
「あ、ありがとう……拾ってくれて……そ、そう、私の、なの……」
何か説明した方がいいのか、迷ったけれど……今は、ぎこちなく微笑んでそれをポケットに戻した。
【人:110】宝涙の娘 ネージュ 09/09 23:48
>>106 アルバ
ぽそ、と言葉を繰り返したのが聞こえていたらしい。
その麗しいひとは、スッとこちらに近づいて、ネージュの唇に人差し指を当てる。
「っ!」
突然触れられて、ひゅっ、と息を飲んだ。
何も言うことが出来ず、ただその余裕と美しさを見つめ返すのが精いっぱいだった。
(「不死者」様の、ご友人……じゃあ、この『ゲーム』にも深く関わって──?)
客人の中には、「向こう側」の人がいたのだ。
急におそろしくなって、涙がこぼれそうになった。
【人:116】宝涙の娘 ネージュ 09/10 01:15
>>111 チーフル
チーフルの髪はふわふわして、かわいらしく、こちらも撫でているうちにネージュも落ち着いてきただろう。
水晶をしまったあと、視線をチーフルに戻せば、彼のスケッチブックにはネージュへの問いかけがあった。率直な疑問に、全然誤魔化せていなかったらしいことを突き付けられたようで、さらにかあっと頬が染まっていくのがわかる。
「あ……ええと……その……」
周囲を確認する。この子になら、簡単に事実だけ話しても良いだろうか。しゃがんでチーフルの耳元に口を寄せ、こっそりと小さな声でささやいた。
『あれはね、私の涙が水晶になったもの。涙が宝石になってしまうのに困ってしまったから、私はここに来たの』
都合のよい部分だけ切り取って、チーフルに告げる。彼がこちらの顔を見たら、眉を下げて少し困り顔で微笑んだ。
「もし気持ち悪く感じたら、ごめんなさいね」
【人:120】宝涙の娘 ネージュ 09/10 01:44
>>112 ノイシュ
ノイシュはネージュの言葉に足を止めた。
「務めですので」という言葉は、昨日も聞いた。けれど、昨日より少し苦しそうに聞こえた。
(気づかいも、『ゲーム』のことも、本当におつとめだけなら、どうしてそんなに……寂しい背中をしていらっしゃるの)
彼は振り返ることはせず、わずかに顔だけ横を向く。
少しだけ見えた笑顔は、使用人らしい社交辞令的なものではなかった。
もしかしたら、今のこの状況が彼にとっては苦しいものなのかしら、とようやく思い至る。それならば、軽率にお礼などを言ってしまって、逆に悪いことをしてしまったかもしれない。
彼のことを優しいひとだと思っていたのに、自分の行動の考えのなさに恥ずかしくなり、顔が熱くなる。
「あっ、わ、私……それでも、うれしかったのは、かわらないので……!えと、その、あなたも、お、おつかれのでませんように……」
そのまま去っていくノイシュの後ろ姿へ、たどたどしく、一方的に投げかけた。最後の方は少し声がすぼんでしまったけれど、彼に聞こえただろうか。
【人:125】宝涙の娘 ネージュ 09/10 01:59
>>113 ネフェリル
目の前のアルバに完全にのまれてしまい固まっていたところ、ローブが少し後ろにひっぱられ、自然に一歩下がる形になった。
とん、とわずかに背中が誰かにあたる。
「きゃ」
そろりと振り返ると、「不死者」様にひけを取らぬほど美しい男性がそこに立っていた。他種族だろうか。
どうやら、助けに入ってくれたようだ。
>>115 アルバ
アルバは全く悪びれることなく、ネージュを気遣うように話しかけてくる。
普段ならば気遣われたらうれしく思うネージュであっても、この状況では(それが本心なのだとしても)素直にうれしいとは思えなかった。
この人の言うことは少なからず神への信仰を感じさせるものであったが、ネージュの知る神職者とは違って――やはり、こわいと感じた。
「……だいじょうぶ、です……」
精いっぱいの虚勢のつもりの言葉は、すうっと消えていってしまうほど小さな声だっただろう。
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