2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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【人:63】瑞花の街 アルジャン 09/15 21:23
>>62ネフェリル

 どことなく不満げな様子に合点がいかず、相手をじっと見る。

 
「ずいぶん意地のわるい言い方やなぁ、なにが言いたいのん?
 
 一緒がいいっちゅーのは願いごとの話や。それはもう達成された。
 血の話はまた全然別ものやないか。

 ……願いは変わらない。
 なら、元に戻るべきやって思っとる。あんたはエルフやろ。綺麗なまんまでいたらいい。僕の血なんか貰ったまんまでいるな。
 巻き込んだのは、こっちや」*
 

【人:81】瑞花の街 アルジャン 09/15 22:51
>>67ネフェリル
 
「……そんなこと言われると思ってなかったわ。
 そんな理由、想像もせぇへんかった」

 
 額を押さえる。
 混乱とはこういうことか。 
 飲み込んだ唾液、血の味は分からなくなってしまった。 
  
 
「はは、は。僕は、嘘は言わんけど。
 元を辿れば利用するならだれかって話に辿り着くんや。
 自分、それが分からんわけじゃないやろ。
 あんたがそんなふうにしてくれるほど、
 こっちは何もしてやれん。
 なぁ……」

「それでも、絆だっていうんやね」 
  

【人:82】瑞花の街 アルジャン 09/15 22:51
 
 
   「……僕も、そう呼んでええんやろか」*
 
 

[A12]瑞花の街 アルジャンは、/*こんな軽快な「殺しておいて」ある???? 09/15 23:02
【人:119】瑞花の街 アルジャン 09/16 14:10
>>114 トワ
 
 ノイシュが掃除に向かい、ネフェリルに話しかけられる前。

「善いひとやねぇ、あのひとは」
 
 トワさんに話しかけられ、ふっと息をつく。使用人ふたりのそれぞれの様子に交互に視線を遣った。

「なに……あんた、養女かなんかか」
 
 もし詳細な関係性を知っていれば「それはおにいさまとちゃうの」くらいは言ったかもしれないが、簡素な言及にとどめる。自らをおとうさま、と呼ぶような間柄をそばに置いていることに思うところはあったがそこには口を噤み。

【人:120】瑞花の街 アルジャン 09/16 14:10
 
「ああ、かまへんよ」
 
 
 続く話は黙って聞いていた。
 誰にでも平等で倖せになる権利があるとして、あれに、罪人にその資格は残っているのか。そんなことをぼんやり考える。
 
 
「自分、寂しい思いしたな」
 そうぽつりと返す。
 
「今は、倖せか。それに勝ることはあらへんな。使用人同士もなんやかんや仲良さそうやし。
 ………。
 ありがとさん。」
   
 
 よすがを作った自覚も未だないまま、やんわりと笑い返した。*
 

【人:131】瑞花の街 アルジャン 09/16 16:30
>>127トワ
 
「ふぅん。そういう」


「あぁ、元気でな」 軽く手を振った。 
 

【人:132】瑞花の街 アルジャン 09/16 16:30
>>126ネフェリル

「まあな。遺したないし」
 
「ものは言いようやね。ほーんと喰えんおひとやわー。
 でも言ってたことに嘘はないやろ。
 それくらいは、僕でもわかる」
 
「あんまりそういう繋がりとか。
 よぅ知らんで生きてきたからな。
 育ててくれるひと、
 一緒に暮らすひと、
 石投げてくるやつ。
 こんくらいや。
 
 …知らんこと、いっぱいあるよ」
  

【人:133】瑞花の街 アルジャン 09/16 16:32
  
「そういうもんか。
 そうもあっさりしとるとなんとも言えない気分やけど……ありがたく受け取っとく。
 あんたが気にしてないなら、それでなによりや」 
 
 種族としてか、それともこのひと自身の心の性質か。
 大らかなんだろう、と勝手に考える。
 若干調子が狂う感覚にこめかみを掻き。
 
  
「……そんで。お節介かもやけど。
 ネフェリルさん、自分の願いはどうするん? ともだち、助けるんやろ」*
 
 

【人:137】瑞花の街 アルジャン 09/16 17:32
>>135ネフェリル

「さよか。がんばれや。油断すんなよ。ただでさえ半端なんやし、別にこちらだって万能じゃあらへんからな」
   
 
 たとえ純血だったとしてもそれは変わらない。寿命を迎えれば。重病にかかれば。酸素を絶たれれば。失血の勢いに修復が追いつかなければ、死ぬ。 
 「あれが異常なだけ」とぼやいて。

 そういえばじいちゃんはなんでいなかったやっけ。たしか人里でイエケイとかいうの喰ったら天に召されてしまったとか聞いた気がするけど、僕が生まれる前のことやしよう知らんわ。
 
 ひとつの国を敵に回すこと、世界を変えることがどれだけ困難かなんて少し考えればわかる。それでも、やってみるというのだから。

 
「ああ。
 ……お互い死ぬ前に良い報告できたらええな。
 もしかしたら、報告するまでもないかもしれへんけど」 
 
 
 ふっと口唇を緩める。相手の様子を見ていると 最終的にはうまくいくんだろう、と思えてくるから不思議だった。


【人:144】瑞花の街 アルジャン 09/16 18:38
>>139ネフェリル
 
「ん。ぜひそうしたってくれ」
 
 付け足された言葉には頷き。
 
「…………」
 
 固まってしまった。時間にしたら十秒に満たないくらいのことだろうが。 
 祖母以外の大人にこういった接し方をされたことがない。
 間が空いて、思わず破顔して。
  
「ふふっ、なんや真似っこか? 
 かわいらしいとこあんのなぁ。
 ……どうもありがとう。
 あんたもな。俺も応援しとるよ。」
 
 
 歯を見せて笑い、相手の手が離れたタイミングで同じように手を乗せ、銀色の髪をわしゃっと撫でつけた。*
 

【人:152】瑞花の街 アルジャン 09/16 20:19
>>148レナート

「おつかれさん」
 
 呼び名には眉を僅かに持ち上げる。
 何故だか、向こうから話しかけられる気はしていなかった。
 
「別室からの景色はどうやったん?」
 そんな軽口を叩きつ。
 

「あれが、あいつに叶えることができる僕の願いの上限や。貰えるもんは貰っとかんとな」
 
 ひねくれたことをいうも、客観的に見ればプライドが邪魔をしたり周りを見失ったように見えたりするのかもしれない。心底否定はできなかった。
 街の民たちにとって最良の結果ではないことは確かだ。それも、あくまで「現状は」と己に言い聞かせている。
 
 彼を渇き満たすものが館の主から贈られることはない。それに対する思いが、まだ明確なかたちになっていない。
 

【人:153】瑞花の街 アルジャン 09/16 20:22
 
「せやね。まだまだ死ねへんわ。
 おかげさんで当面の生活は保証されたし、やること山積みや。忙しゅうなる」
 
 己のうしろには守るべきひとたちがいて、別の場所には同じ方向を向いているひとがいる。じきに余計なことを考えるいとますら無くなるだろう。それでいい、と思える。
 
 
 「……あんたもやろ?」
 

 
 彼の様子に諦観や悲観の色は見えない。向かいなおって悪戯っぽく笑う。

【人:173】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:08
>>161レナート
 
「楽しかったようならなによりや」 
 つられて喉を鳴らす。
 
「はっは。そういう見方もあるかもな。
 ……大丈夫、今は長生きする予定や。」
 
 海を渡る、と語る声は活力にあふれているように聞こえる。
生きることこそが復讐で目的だと。悲惨な境遇に唾を吐いてもなお前を向いて。
 
「ええな、海。話に聞くばかりやけどえらい広いんやろ。
 もちろん。あんたなら雪ん中でも、砂漠でもけろっとしてそうや。ええなぁ」
  

【人:174】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:09
 
 
 ────杞憂だった。
 
 

【人:175】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:10
  
 正確には、余計なお節介。

 その身に半死半老の血など不要だった。少なくとも自分が一方的に与えるものじゃない。彼が望んで初めて、自らの手に握るものなんだろう。導火線は渇いているからこそ、最後の最期まで燃え続ける。
 
   
「レナートさん、長生きせぇ」

「そんでなんか面白いもん見つけたら教えたってくれや。
 でも、人間は存外脆いってことも忘れんといてな」* 
  

【人:182】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:53
 
「………チーフルさん」
 
 >>158
 耳慣れない声と、その大きさに肩をぴくりと動かし横を向けば黒髪の少年の姿。その手にスケッチブックはなく、目を丸くし瞬きをひとつ。
 声、と小さく呟いて、あまりに舌足らずなその様子に口を小さく開いたまま見やる。彼に声が戻る瞬間を見ていなかったから、その超常的なできごとに驚くばかりで、やっぱり気が抜けているのだと改めて自覚するのだけれど。
 
「うん。……うん。」
 
 ちゃんと聞こうとしていると示すように相槌を挟んで。
 『どうして』としきりに繰り返すのを聞き、自分が彼にしたことの話だと、なんとか解釈して。
 
 
「なんで僕が最後にチーフルさんを選んだか、やよな」
 
 穏やかに笑みつつ、問う。
 

【人:183】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:54
  
 2回目に選んだのは過去を求める男のひとだった。
 彼に抱く感情としては、「未知」だろうか。
 
 捨てられたら、なかったことにできたらどんなに楽だっただろう。過去とは己にとってそういうもので、皆が皆そうじゃないのは分かっているのにそれでも求める彼が、羨ましく思ったのかというとまた少し違うのだけれど。
 過去を持たないのは、自身の指針を持たないのと同じなのだろうか。
 目指すべき島を知らない渡鴉のもとへ、歩く。

  
 顔を近づけた時、仄かに鉄錆の匂いがしたのは知らないふりをした。
 腕は警戒するように組まれていたから避けて首元へ牙を寄せる。
  
 異端を追放する遊戯、
 遠い国の魔女狩りや、人狼騒動を思わせる。
 かりそめの未来図として、
 刻み付けるは処刑台への予約痕。
 あんたはそれを無視してもいい。
 それが自分の役目だと思うなら。
  

【人:184】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:55
  
 最後に選んだのは、館で一番に言葉を交わした少年だった。
 呪われた血を目覚めさせるつもりもなく、誰の願いを叶えるかばかり考えていた。
 皮肉にも、館の主のおこなう選別と似通うのは複雑だったけれど。 
 
 それは、唯一正解を出した彼に対する畏敬だったのかもしれない。
 
 役目を終えたとばかりのいたいけな寝顔。
 純粋で聡明な、その言葉を紡ぐ手元を傷つけるのはためらって細い足首に指先を伸ばす。

 自分はこれから、あんたとあの子の運命を引き裂く。
 それを許さなくってもいい。
 ただ、彼女を信じた自分自身を誇ってほしいと思った。
 その口から伝えるまで
 『逃げるな』と引き留める見えない足枷。

 鎖のように、血液と唾液の混ざった糸が伝った。
 

【人:185】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:58
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「いろいろ考えたけど、あんたの願いを叶えたいって思ったからやな。
 あんたの声聞きたいって言ったの、嘘じゃない。
 嬉しいよ、話しかけてくれて」
 
「……僕に選ぶ権利なんてほんとうはないのにな」
 
「ネージュさんに伝えたいこといろいろあるんやろ。
 もちろん、他のひとにもあるやろうけどな。
 だからちゃんと伝えな」
 
 そういってゆっくりと頭を撫でる。
 

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