2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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ログ/メモ/履歴/村一覧
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P3/P4/P5/P6/P7 [全15P]
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【人:41】哀傷の無声 チーフル 09/09 13:33
>>36不死者様
[用意していた文字を全て見せ終えると、不死者様からの言葉への返答を書いて行く。
長く文字を読ませてしまって、疲れさせてしまってはいないだろうか。飽きさせてしまってはいないだろうか。

そんな想像が過りながら、今は恐いを胸にしまって文字を書く。待たせ過ぎてしまわないように。不敬にならないよう丁寧に]

『それでも願うと思います。
不死者様から頂けたものなら。きっと、幸福とは呼べなくても不幸にはならないだろうから。

幸福で無くとも良いんです。もしも例え不幸になったとしても。
僕はその不幸を、誰かと話す事が出来れば嬉しいと思います。心を。痛い事を。
例え辛い事への悲鳴でも。綺麗な物を見た時に、勝手に上がってしまう声とかでも。

そう言うものを、誰かに伝えられればそれだけできっと嬉しいだろうから』

【人:42】宝涙の娘 ネージュ 09/09 13:37
>>18 トワ

広間について……どうしようときょろきょろしていたら、こちらの様子に気がついたメイドが近づいてきてくれた。
知った顔に少しほっとした表情になるけれど。

「おはようございます……は、はい。だっ、だいじょうぶ、です」

と、口では言いながらも頬が染まってきたことに、トワは気がついてくれたようで。昨日と同じ涼しい魔法をかけてくれた。
周囲の温度が下がって、火照った顔に気持ち良い。

「ありがとうございます、トワさ……あ、トワ」

案内の後で応援の言葉もくれたトワに、ぺこ、と控えめに頭を下げる。
なんだか扉がとても重厚に見えたけれど、意を決してノックし、中へと入った。

【人:43】宝涙の娘 ネージュ 09/09 13:43
>>20 ブラム

至近距離で見る「不死者」様は、昨日よりも美しかった。
その美しさは──まさに、おそろしいくらい。背筋に冷や汗が流れる。

息を飲み、緊張にすくんでいると、「不死者」様から声を掛けられる。
ハッと、我に返って少しぎこちないカーテシーをした。
怯えていたのがノイシュに見抜かれていたことが恥ずかしく、また顔に血が上ったけれど、トワの魔法のおかげで落ち着くのは早かった。
それでも緊張が解けるとまではいかず、小さく震えながら言葉を紡ぐ。

「は……はい。畏れ多いことで、ございますが……私は、「不死者」様に助けて欲しいと願い、ここまで参りました。

私の本名は、ネージュ……ネージュ・ル・シエルと申します。
3年ほど前から……零れた涙が水晶に、流れた血がルビーになる、という体質になってしまいました。

当家は、古い貴族の家でございましたが、父の事業が失敗して没落──お恥ずかしいことに、商家に嫁いだ姉からの援助でなんとかやっていけるという状態でございます。
それでも、父と母が生きていた間は、まだ……」

両親のことを思い出して、鼻の奥がツンとする。あ、と思ったときには涙がぽろ、とこぼれてしまった。

【人:44】宝涙の娘 ネージュ 09/09 13:45
>>20 ブラム(>>43 の続き)

頬をつたううちに硬くなったそれは、床に落ちてカツンと音を立てる。あわててハンカチで目頭をぬぐう。

「……し、失礼いたしました……。その、体質のことは家族にも隠していたのですが……2年前に両親が事故で亡くなったとき、この涙を兄に見られてしまいました。それから……貴族生活に未練のある兄が…………あ…………兄は……兄嫁とともに……私を…………閉じ込めて、毎日のように…………」

兄夫婦にされたことを思い出して声が震えてしまい、涙がまたポロポロとこぼれる。胸に手をあててゆっくり深呼吸をした。

「申し訳、ありません……取り乱してしまい…………。そんな中……姉が、逃がしてくれたのです……私の傷を治し、『不死者様のところへ行きなさい』と……。
ご、ごめんなさい、本当は、家からの追っ手が来たら、こちらにも……ご迷惑をおかけするのに……昨日、言えませんでした…………追い出されてしまったらと思うと……怖くて……。

だ、だから、私……私は……」

ころり、ころり、と床に水晶が増える。
ネージュは濡れた目で、「不死者」様を縋るように見つめた。

【人:45】宝涙の娘 ネージュ 09/09 13:48
>>20 ブラム

「私は……誰にも、おびやかされず……『自由』になりたい…………。でも、私は……臆病で……無力で……こんな体質で……自分ひとりでは、何もできません……。
こちらに来れただけでも、奇跡のようなものでした。
「不死者」様に頼るしか、もう方法がないのです……。すべて、「不死者」様に委ねます。どうか……私を助けてください……」

そう言って、祈るように手を合わせて目を閉じた。

【人:46】不死者 ブラム 09/09 14:06
>>33 >>34 レイヴン
「……何者にもなれない、何者か、か。

その手帳に書かれている範囲で"レイヴン"という人物を写すのは可能だ。
だがそれは、写し身の人形と何が違うのだろうな。

キミの願いが人の手に委ねるしかない願いだというのはそうだろうな。
自己を自己たらしめるのに必要なものは他者なのだから。

……キミが"レイヴン"に固執するのは何故だ。
固執する個は、既に新たな存在として確立しているというのに。

過去に縋りたいという気持ちは、分かるが。
……今日はこの辺りにしておこう。キミの願いは分かった」

【人:47】不死者 ブラム 09/09 14:27
>>37 >>38 >>40 >>41 チーフル
少年が紡ぐ言葉に目を通す。

一つ一つの言葉が、こちらを気遣い、委ねるものであり、感謝に満ち満ちていた。

「……キミは。
……少しは人を疑う事を覚えた方がいい」

そう言い放つが、少年の頭を撫でれば笑みを浮かべる。

「言葉は呪いのようなものだ。
気軽に人を縛り付け、永遠の責め苦を味合わせる事も容易だ。
口から出たものであれば猶更な。

……だが、心を繋ぐ尊いものであると分かっているなら、いい。
その心を忘れないようにな」

【人:48】不死者 ブラム 09/09 15:03
>>43 >>44 >>45 ネージュ
「……欲に追われたか。

…心中は察するが。
残念ながら意思なき願いに慈悲は存在しないと私は考える。

キミの語る『自由』とはなんだ。
害をなすその瞳に宿る宝石を消す事か、それとも欲に侵された兄と兄嫁を消す事か。

人が持つ欲は、手を変え形を変え……際限なくキミを襲うだろう。
その時になってまた私に縋るのか。そこに救いはあるのか。

……過ぎた言動だったなら謝罪しよう。
だが、キミが抱く願いを、もう一度考え直してみてほしい。

……今日はこの辺りにしておこう。
追い出すような真似はしないとだけ言っておく」

【人:49】執事 ノイシュ 09/09 15:20
>>32 トワ >>35 チーフル
広間に集まっては消えていく人々を眺めていると、見覚えのある背丈の少年とトワが応接室に向かっていくのが目に留まった。

「……オレは何をしているんだ」

すっかりトワに任せっきりだった事に小さく歯噛みして、歩み出す。
思考がまとまっている訳ではないが、それを免罪符にして仕事を投げ出していい筈はない。

広間にお茶菓子や紅茶の用意をするよう使用人に命令して回れば、チーフルの面談が終わるまで広間をうろうろと歩いている事だろう。**

【人:50】宝涙の娘 ネージュ 09/09 15:38
>>48 ブラム

「残念ながら」と言う、「不死者」様の言葉に、つぶっていた目を開く。

「意思なき……ねがい……」

(願いの意思って、なに、かしら。助けて欲しい、自由になりたい……それだけじゃ、だめなの……)

あまりのショックで涙も止まってしまった。
「不死者」様の言葉は聞こえていたけれど、その問いかけにすぐに答えられなかった。

(体質を治したら、自由になれる……?お兄さまたちが居なくなったら自由になれる……?分からない……私、どうしたら……)

おろおろとしているうち、「今日はこの辺りにしておこう」と告げられる。どうやら追い出されないようだけれど、要するに──今のままでは、不合格らしい。

「き、貴重なお時間をいただき……あ、ありがとう……ございました……もう一度、チャンスがいただけるよう……よく……か、考えて……また……失礼いたします」

絞り出すようにそう挨拶をして、床に落ちた涙の跡を拾い集める。最後は扉によりかかるように退室した。

【人:51】宝涙の娘 ネージュ 09/09 15:47
広間に戻り、壁によりかかってずるずる、とその場にしゃがんだ。
みっともないとは思ったけれど、足に力が入らなかった。

「どうしよう……どうしましょう……」

結局、自分がどうしたいのか。
これからどうするのか。

このままでは逃がしてくれた姉にも申し訳が立たない。

【人:52】過去への渇望 レイヴン 09/09 16:03
>>46 ブラム
「ああ」

これから先があればいい、とも言えるのかもしれないが。

「…別に、レイヴンでなくてもいい。俺は、普通の人間であれば」

そう言うと広間へと戻った

【人:53】哀傷の無声 チーフル 09/09 16:15
>>47ブラム
[不死者様の言葉に、少し困ってしまった。

だって不死者様の手だって、こんなにも柔らかくって優しい。
どのような結果になったとしても、何か深い考えがあっての事なのだろう。
笑い掛けてくれる表情を、この手を疑う事は僕には難しかった。

ありがとうを言えない事を。喜びの吐息の音すら出ない事を。やっぱり僕は申しわけなく思って]

『ありがとうございます。
絶対に覚えておきます』

[せめてもの心を伝える為に、改めて丁寧に描き直した言葉を、文字にしてお返しをした。
不死者様が仰ってくれた、言葉の危うさと尊さの言葉だって。僕への大切な貰いものだから]

【人:54】狂信の渦 アルバ 09/09 16:39
一人部屋でぐっすりと眠って、大きく伸びをした。

「あ〜〜〜一人ってサイコー!」

元気よく叫んでから、はっと壁を見つめる。隣、誰だか知らないけど、聞こえてないよね?
まあいいさ、仮に何か言われたとして、誤魔化せばいいんだし。
ベッド脇の目隠しを手に持つ。この部屋を出たならばまた日陰の世界なんだから、息抜きは今のうちにしないとね。

【人:55】過去への渇望 レイヴン 09/09 16:48
人格は確かに作られているかもしれないが。
広間へと戻りながら考える。それでも、いくら自分らしさがあったところで空白の時間は埋まらない。

空虚に、普通の人間としての過去を埋めたい。
何故と聞かれたら難しいが。

そんなことを思っていれば。


>>51 ネージュ
…人、だよな?
「気分でも悪いのか」

【人:56】エルフ族 ネフェリル 09/09 16:56
>>28トワ
逡巡してる様子のトワを少しの間待つ。

「案内感謝する。」
他の人と接している時は
かなりテンションが高めだが、
己といる時は緊張しているのだろう。
口数が少ない。

「あまり緊張しなくていい。」

それだけ伝えると、出ていくトワを横目にブラムと対峙した。

【人:57】エルフ族 ネフェリル 09/09 16:56
>>30ブラム
対峙したら理解る。
人間でも、エルフでも、ましてや人外のそれでもない。
凛と佇む姿とは裏腹に
不思議と空気が重く感じる。

口の中が乾く。
ぺろりと口の周りを舐めてから言葉を紡ぐ。

「まずは自己紹介を。」
「エルフ族の長をしている、ネフェリル・クレイトスと申す。」


「俺は、友人を救いたい。」

──────────

【人:58】エルフ族 ネフェリル 09/09 16:57
「俺の友人は人間だ。
勇者、と呼ばれるような人間達だった─────」

「その国には、勇者とその従師がいた。
勇者達は様々なところを旅し、
悪を成敗し、正を尊んでいた。
優しくて、だが、どこか抜けていて
人間味があるというのはああいう事を言うのだろうな。」

語るその目には、懐かしむように優しい光が灯る。

「エルフの郷にも来たことがある。
我らの問題も、周辺諸国の問題も、
その生まれ持った力と、人情で解決して行った」

「我々としても喜ばしかった。頼もしいとも思った。
嬉しい事に、俺の事を友人とさえ呼んでくれるのだから。」

【人:59】エルフ族 ネフェリル 09/09 16:57
「きっと、このまま2人は
国で勇者と讃えられ、中立の立場で
政を見定め、家族をもち、幸せに過ごす。
子を作れば、俺達にも見せに来てくれる。」

「そう、思っていたんだ。」
言葉に怒りが混じる。

「国王が、彼らが魔族と連絡を取っていると。
国家反逆罪で晒し上げたのだ。
そんなの嘘だと勇者は、…友人はそう言った。」

「俺も長い事生きているから目や雰囲気からある程度の事を察する事はできる。
彼らは嘘をついていない。
嵌められたのだとすぐわかった。」

「腸が煮えくり返りそうだった。
国の勇者を、俺の友人を、
その蛮勇を下らない事で穢したのだからな。」

【人:60】エルフ族 ネフェリル 09/09 16:59
「…長くなってしまったな。
貴殿の問にも応えよう。」

「『力を借りる事を是とする。』
俺だって彼らの力になりたい。
しかし、エルフの郷は規模が小さく、
さらに人に捕まればどんな事をされるかわからない。
都合がいいのはわかっている。
しかし、俺にはこれしか…友達を救ってやることはできないのだ。」

この話を聞いて、彼がどう思うのだろうか。
力を貸してくれなかったら?
そんな考えを巡らせながら、返事を待つ。

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