2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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<//頭////

【人:13】宝涙の娘 ネージュ 09/09 11:01
>>0:154 トワ
(昨日の話)

トワに返事をもらってほっとする。

「ありがとうございます……明日、改めてよろしくお願いいたします。

……あ、「さま」は付けない方が良いのですね。承知しました」

「不死者」様の使用人は、きっと特別なひとで……そうであれば丁寧に呼んだ方が良いかしらと思っていたけれど。
トワの言う「付け上がるかもしれない人」は何となく察せられたけれど、愛想笑いをして誤魔化してしまった。

(あのひとを呼び捨てしても、怒られないかしら)

【人:15】宝涙の娘 ネージュ 09/09 11:16
昨夜は、その後案内してもらった自分の部屋でそわそわと落ち着かなかった。
本当は、追っ手が来るかもしれないことを言わないといけない、と思った。きっと迷惑がかかることだから。
けれど……それで追い出されたら?
そう思うと言えなかった。

(明日──面談で、私のことをお話するときに、きっと言いましょう)

そう自分に言い訳をして、なんとかベッドに横になった。
ベッドはふわふわで、ほんのり良い匂いがした。こんなに快適なベッドに眠るのは久しぶりで、昔の暮らしを思い出して、つ……と涙がひとすじ頬をつたう。

「あ、いけない……」

慌てて身を起こすと、枕にひと粒、小さな宝石が落ちている。
それはとても透明度の高い水晶で、宝石を見る目のない者が見ればダイヤモンドにも見えるかもしれない。
小さくため息をついて、カバンからちいさな巾着袋を取り出し、宝石をその中に入れた。

(……疲れた)

改めて横になる。翌日、面談で言うことをシミュレーションしているうちに肉体の疲労に負けて眠りに落ちただろう。

【人:21】宝涙の娘 ネージュ 09/09 11:52
ベッドが心地よかったのか、よほど疲れていたのか……目が覚めたのは、太陽がだいぶ高くなってきてから。
深い眠りからハッ!と起きて、太陽の位置を確認し、慌てて支度をした。

(おねぼうなんて。主様をおまたせしていないわよね)

部屋を出る前に鏡に映る自分の顔を確認する。白い肌、白い髪、真っ赤な瞳。
生まれ落ちたときから、家族と一人だけ違う外見。
少し眉を下げて鏡に映る自分をそっと撫でてから部屋を出て、昨日の広間へ向かった。

【人:42】宝涙の娘 ネージュ 09/09 13:37
>>18 トワ

広間について……どうしようときょろきょろしていたら、こちらの様子に気がついたメイドが近づいてきてくれた。
知った顔に少しほっとした表情になるけれど。

「おはようございます……は、はい。だっ、だいじょうぶ、です」

と、口では言いながらも頬が染まってきたことに、トワは気がついてくれたようで。昨日と同じ涼しい魔法をかけてくれた。
周囲の温度が下がって、火照った顔に気持ち良い。

「ありがとうございます、トワさ……あ、トワ」

案内の後で応援の言葉もくれたトワに、ぺこ、と控えめに頭を下げる。
なんだか扉がとても重厚に見えたけれど、意を決してノックし、中へと入った。

【人:43】宝涙の娘 ネージュ 09/09 13:43
>>20 ブラム

至近距離で見る「不死者」様は、昨日よりも美しかった。
その美しさは──まさに、おそろしいくらい。背筋に冷や汗が流れる。

息を飲み、緊張にすくんでいると、「不死者」様から声を掛けられる。
ハッと、我に返って少しぎこちないカーテシーをした。
怯えていたのがノイシュに見抜かれていたことが恥ずかしく、また顔に血が上ったけれど、トワの魔法のおかげで落ち着くのは早かった。
それでも緊張が解けるとまではいかず、小さく震えながら言葉を紡ぐ。

「は……はい。畏れ多いことで、ございますが……私は、「不死者」様に助けて欲しいと願い、ここまで参りました。

私の本名は、ネージュ……ネージュ・ル・シエルと申します。
3年ほど前から……零れた涙が水晶に、流れた血がルビーになる、という体質になってしまいました。

当家は、古い貴族の家でございましたが、父の事業が失敗して没落──お恥ずかしいことに、商家に嫁いだ姉からの援助でなんとかやっていけるという状態でございます。
それでも、父と母が生きていた間は、まだ……」

両親のことを思い出して、鼻の奥がツンとする。あ、と思ったときには涙がぽろ、とこぼれてしまった。

【人:44】宝涙の娘 ネージュ 09/09 13:45
>>20 ブラム(>>43 の続き)

頬をつたううちに硬くなったそれは、床に落ちてカツンと音を立てる。あわててハンカチで目頭をぬぐう。

「……し、失礼いたしました……。その、体質のことは家族にも隠していたのですが……2年前に両親が事故で亡くなったとき、この涙を兄に見られてしまいました。それから……貴族生活に未練のある兄が…………あ…………兄は……兄嫁とともに……私を…………閉じ込めて、毎日のように…………」

兄夫婦にされたことを思い出して声が震えてしまい、涙がまたポロポロとこぼれる。胸に手をあててゆっくり深呼吸をした。

「申し訳、ありません……取り乱してしまい…………。そんな中……姉が、逃がしてくれたのです……私の傷を治し、『不死者様のところへ行きなさい』と……。
ご、ごめんなさい、本当は、家からの追っ手が来たら、こちらにも……ご迷惑をおかけするのに……昨日、言えませんでした…………追い出されてしまったらと思うと……怖くて……。

だ、だから、私……私は……」

ころり、ころり、と床に水晶が増える。
ネージュは濡れた目で、「不死者」様を縋るように見つめた。

【人:45】宝涙の娘 ネージュ 09/09 13:48
>>20 ブラム

「私は……誰にも、おびやかされず……『自由』になりたい…………。でも、私は……臆病で……無力で……こんな体質で……自分ひとりでは、何もできません……。
こちらに来れただけでも、奇跡のようなものでした。
「不死者」様に頼るしか、もう方法がないのです……。すべて、「不死者」様に委ねます。どうか……私を助けてください……」

そう言って、祈るように手を合わせて目を閉じた。

【人:50】宝涙の娘 ネージュ 09/09 15:38
>>48 ブラム

「残念ながら」と言う、「不死者」様の言葉に、つぶっていた目を開く。

「意思なき……ねがい……」

(願いの意思って、なに、かしら。助けて欲しい、自由になりたい……それだけじゃ、だめなの……)

あまりのショックで涙も止まってしまった。
「不死者」様の言葉は聞こえていたけれど、その問いかけにすぐに答えられなかった。

(体質を治したら、自由になれる……?お兄さまたちが居なくなったら自由になれる……?分からない……私、どうしたら……)

おろおろとしているうち、「今日はこの辺りにしておこう」と告げられる。どうやら追い出されないようだけれど、要するに──今のままでは、不合格らしい。

「き、貴重なお時間をいただき……あ、ありがとう……ございました……もう一度、チャンスがいただけるよう……よく……か、考えて……また……失礼いたします」

絞り出すようにそう挨拶をして、床に落ちた涙の跡を拾い集める。最後は扉によりかかるように退室した。

【人:51】宝涙の娘 ネージュ 09/09 15:47
広間に戻り、壁によりかかってずるずる、とその場にしゃがんだ。
みっともないとは思ったけれど、足に力が入らなかった。

「どうしよう……どうしましょう……」

結局、自分がどうしたいのか。
これからどうするのか。

このままでは逃がしてくれた姉にも申し訳が立たない。

【人:62】宝涙の娘 ネージュ 09/09 17:29
>>55 レイヴン

呆然と自分の膝を見ていたら、上から声が降ってきた。
ハッと見上げれば、男の人がこちらを見下ろしている。

「ひゃわ……す、すみませ……おじゃまに……」

反射的にそう言ってから、先程の言葉の内容を今更思い出して、この人は心配して声を掛けてくれたのではと思い至る。
願いを叶えて欲しいひとや「不死者」様に仕えるひとが集まる場所だから、と身をすくませていたけれど。存外、優しい人もいるのだろうか。

それでも初対面のひとと話す時は、やはり恥ずかしくて。赤くなる頬を手で包んで隠した。

「あ、ありがとうございます……あの、先程、「不死者」様との面談が……終わりまして……力が、抜けてしまって……」

今のままでは願いが叶えられないだろうということへのショックが大半の理由だったのだけれど、そこまで話す勇気は無かった。

【人:68】宝涙の娘 ネージュ 09/09 18:52
>>63 レイヴン

男は挙動不審なネージュの受け答えを聞いても、怒らなかった。
ほっ、と息をついて安心したのもつかの間、なんと彼は隣に座った。

「!」

予想外のことに目を丸くしてしまったけれど、「手を貸す」と申し出てくれる様子を見ると……善意で目線を合わせてくれたようだ。

(もしかして……チーフルくんに屈んで話しかけるようなものかしら)

その気遣いは純粋に嬉しく、ネージュはようやく僅かに微笑むことが出来た。

「ご親切に……ありがとう、ございます。少ししたら落ち着くと思いますので……『も』、ということは貴方さまも、面談を……?

あ、申し遅れました。私は、ネージュ、と申します」

やはり家名は名乗らなかった。些細な噂でも知られていたら、嫌だったから

[A1]宝涙の娘 ネージュは、不死者 ブラムの声にハッと顔を上げる。 09/09 20:09
【人:86】宝涙の娘 ネージュ 09/09 20:42
>>71 レイヴン

ゲームの話がある少し前のこと。

レイヴンはじっ、とこちらを観察するように見た。悪い視線では無いだろうけれど、そういえばこのローブの下の服はあまり上等なものでは無かったことを思い出し、そっと襟元を合わせた。
けれど、すぐに視線は外れ、レイヴンは他所を見たまま言葉を続ける。
「あまり良い反応ではなかった」という彼の言葉に内心「自分だけでは無かった」なんて安心してしまって──そんな自分の心の醜さが針になって心をチクチクと刺した。
自分の罪を取り繕うかのように、ぽつぽつと、先ほどは隠したことをつぶやく。

「……そう、なのですね。私も……厳しいお言葉を、いただきまして……それで……不安になってしまい……ここに。
レイヴンさま、とおっしゃるのですね。
ありがとうございます。私にも、何か親切にしていただいたことへのお返しができるとよいのですが

どうぞよろしくお願いいたします」

身体をレイヴンの方へ向け、深めの会釈をした。

【人:89】宝涙の娘 ネージュ 09/09 21:00
レイヴンと話している間は、会話に集中していたので、チーフル(>>65)とノイシュ(>>67)の視線には気がつかなかった。

ただ、こちらから目を逸らしたレイヴンが見ている方向が気になって少し視線の先を追ったとき……その先にいた二人が見えただろう。

(あれは、チーフルくんと、ノイシュさま。チーフルくんも、一人で面談に行ったのかしら……)

なんて勇気のある子なのだろう。

そう思いながらふたりが話している様子を見ていたが、間もなく「不死者」様から重大なことを聞くことになる。

【人:91】宝涙の娘 ネージュ 09/09 21:17
>>74-76 ブラム

突然の「不死者」様の宣言に、壁に背を預けながらあわてて立ち上がる。さすがに、しゃがんだまま聞いていいことでは無いはずだ。

その口から語られたことは……『ゲーム』の勝者の願いを最大限叶えてくれる、というもので。
それ自体は、もしかしたらセカンドチャンスとして歓迎するべきことだったのかもしれないが──。

「吸血鬼……」

「不死者」様がどのような存在であっても構わない、と覚悟していたはずだった。それでもやはり、受け入れるのは難しかった。
固唾を飲み、呆然と話を聞いていた。が、話が終わっても、まだネージュの頭の中は整理されていなかった。

「ええと……ええと……」

なんだか大変なことのなかに飛び込んでしまった。そわそわおろおろと周囲を見る。

(どうなるのかしら、待って、ルールは……吸血って……)

【人:92】宝涙の娘 ネージュ 09/09 21:26
>>83 チーフル

周囲を見ていたとき、ぱっと小さな影が視界に入る。
そうだ、あの子は──

(私なんかより、ずっと怖いんじゃないかしら)

そう思うと、震えていた足が少しだけ芯を取り戻す。
挨拶をしただけ、遠くから手を振っただけの関係だったけれど。意を決して少年のもとへ駆け寄った。近くにはまだノイシュもいただろうか。

「チーフルくん……!」

声を掛けて、膝に手を当ててかがんだ。それから、きっと自分が子どもだったら、今いちばん掛けて欲しい言葉を、彼にささやく。

「あの、えっと……だ、だいじょうぶ……?こわくない?ええと……私もこわがりだから……たよりには、ならないかもしれないけど……そばに………」

そばにいるわ、と言おうとして、なんだかえらそうじゃないかと思った。もしかしたら、自分のほうが、この状況をこわがっているかもしれないのに。まるで頼りになる大人のようなことを言うのは、ちょっとちがうのでは、と思い直した。

「……そばに……いても、いいかしら」

[A3]宝涙の娘 ネージュは、少し頬が赤いかもしれない 09/09 21:27
【人:93】宝涙の娘 ネージュ 09/09 21:29
>>87 アルバ

それから、客人のひとりだと思っていた人が、前に出て意味深に宣言をする。

「いちばん、「不死者」様に近い、かた……?」

【人:97】宝涙の娘 ネージュ 09/09 22:05
>>94 ノイシュ

近くにいたノイシュが、スッと離れようとするのを見て、「あ……」と声をあげた。

「あ、あの、ノイシュさま……じゃなくて、ノイシュ」

つい、さまをつけて呼んでしまって、トワの言葉を思い出し訂正する。まだ知り合って間もない男性を呼び捨てにするのは、恥ずかしい。
彼は「不死者」様の使用人で、自分とは立場が違うひとだとわかってはいたけれど。それは別として、一言礼を言っておきたかった。

「あの──主様に、私についてお伝えいただいていたようで……主様が、私についてご存じのことがあると、それだけでも幾分か、お話をしやすかったので……あの……ありがとうございました」

【人:98】宝涙の娘 ネージュ 09/09 22:18
>>95 レイヴン

「気を落とすな」と励ましてくれる彼は、表情こそ豊かでは無いものの──とても優しい人だ、と思った。
こんな中で、自分の願いに良い返事がもらえなかったのに、落ち込んでいる他人を励ましてくれるなんて。

いよいよ、彼の憂いを安心にしてしまった自分が恥ずかしく、小さくなるような心地がした。

「──ありがとう、ございます」

何度目かのお礼を言う。
何かお返しが出来れば、というこちらの言葉に、レイヴンは真剣な顔をしてこちらを真っ直ぐに見つめて──。

「ふえっ!?あ、はっ……は…………あっ!わ、私の……あっ、素性、とか、で、でしょうか……ですよね……?」

急に距離が詰められたような気がしてぽんっと動転したけれど、よく考えたら、きっと情報が欲しいだけなのかもしれない、と思い至る。が、挙動不審な返事になってしまったことは変わらない。

どこからどう話したものか、と思っているうちに『ゲーム』の話が始まり、反射的にチーフルの方へ駆けてしまったので、まだ何も詳しい話は出来ていなかっただろう。

情報/ プロ/1日/2日/3日/4日/5日/6日/エピ/終了
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