2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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P12/P13/P14/P15/P16 [全16P]
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[A12]哀傷の無声 チーフルは、見習い執事 レナート[へ、手を振られた事に驚きながら手を振りかえした] 09/11 00:13
【人:108】執事 ノイシュ 09/11 00:20
>>101 ネージュ
「……ええ、承ります」

指をさすと、彼女は言った。正直に言えば、有難かった。
彼女がきちんと別れの意思を持って、突きつけられるならこの後も何とかなるかもしれないという建前と、ようやく楽になれると言う本音。

しかし、そんな邪な考えは、すぐに打ち砕かれる事になる。

「それ、は……」

彼女は、小さな贈り物を作ってくれた。
罪悪感を解消する為の行為だと言っていたが。

自分は、同じ物を抱いておきながら、何をしていたのだろう。

【人:109】執事 ノイシュ 09/11 00:29
>>101 続き
──曇り切った眼で、自分を見てくれる人々から逃げてきたのだろう?

あの時と同じだ。虚ろに、ただ言われたことをこなすだけの優しいお人形。
兄上のスペアとしてだけ存在している。

そして今も。理不尽に苛まれ、『ゲーム』の説明のためだけにそこに立ち、言われた事をこなすだけの木偶の坊。
トワの代わりに追放されるスペアとしてだけ存在している。

重なる。重なる。全てが重なっていく。

視界が黒に塗りつぶされていき……しかし、目の前にある巾着に刺繍された小さな雪の結晶がきらりと光ったように見えて。

【人:110】執事 ノイシュ 09/11 00:33
>>101 続き

「───」

気付けば、頬を何かが撫でた。
それが涙だと気付くには、数瞬を要して。

ネージュを驚かせてしまってないかという一点でそれを拭えば、彼女からの贈り物を大事に受け取る。

「……ありがとう、ございます。
捨てる事など、決してあり得ません。

このお返しは、必ず、いたします。
…必ず」

そして、時間が近い事に気付けば、別れの挨拶をするがきっとその時の言葉は先ほどの男と交わした「また」だっただろう。

【人:111】狂信の渦 アルバ 09/11 00:38
夜がふけるということは約束の朝が近づいているということである。
ノイシュに一声かけて行く人達を見て、首を竦めた。おっと、似つかわしくない仕草だったな。

>>ノイシュ

「お役目を果たされます事、お慶び申し上げますわ」

「ワタシの指も、あなたに向いている。順序の違い故に罪悪感はないが」

僕もひと声掛けておこう。

「ま、あとは気楽に見てなよ」

耳元で囁いて、

「アナタのために、祈りましょう。『星が瞬きますように』」

僕は歌うように言った。僕の声が力になって、夜空では星が瞬いたことだろう。まあ、館の中じゃ見えないんだけどね。

【人:112】執事 ノイシュ 09/11 00:40
>>105 チーフル
「……」

彼がスケッチをめくりやすいよう、静かに腰を落とす。

そうしてめくられていく少年の懸命に紡いだ文字は最後まで自分を気遣うもので。
ああ、どうしてこの子は。あの人は。

本来なら自分が護るべき立場だろう。自分が謝るべき立場だろう。

「……本当に情けないな」

込み上げてくる想いに目頭を軽く押さえれば、次の言葉に頷いてそのままチーフルの次の行動を待っただろう。

[A13]見習い執事 レナートは、哀傷の無声 チーフルに、にこーーーっと笑って返した。気分が良さそうである。 09/11 00:43
【人:113】哀傷の無声 チーフル 09/11 00:44
>>112ノイシュ
[屈んでくれれば。
ノイシュさんの頭へと、手を伸ばす。
ここに来て、沢山の人が労わるように僕を励ましてくれたから。
僕も。これから、皆に消えろと念じられる、ノイシュさんへ。
きっと心細いだろうノイシュさんを、励ましたくて。

彼の頭を、よしよしと撫でる。
どうか、この人の心が。一人きりなりませんように。

また後で。だから今は、さようなら。

彼の髪に触れて。顔を見ながら。そう、心でノイシュさんへと思った]

『ごめんなさい。
嫌じゃなかったですか。
またゲームが終わった後に、お話したいです』

[僕は恥ずかしくてはにかんでしまいながら。
ノイシュさんへと、改めて文字を伝えた]

【人:114】執事 ノイシュ 09/11 00:57
きっと、二人との会話の後。
>>111 アルバ
自分は、ブラムの友人である彼にどんな目を向ければいいのだろう。
そして紡がれるその言葉には、先ほどなら喜んでいたのかもしれない。

「……ようやく、楽になれると思ったのですがね。
彼らを残して気楽になど見れましょうか」

そう自嘲気味に笑うが、瞳は確かな意思を持って、アルバを見据える。
最早全ての歯車は回り出し、終わりまで止まる事はないのだろう。

だが、決して目を背ける事はしないと静かに誓った。

「……感謝、します」

隣国の教祖が奏でる歌が、本当に自分を祝福しているのかは分からなかったが、その言葉に宿る"何か"は、確かに存在していて、それが自分の背を押しているのだと思う事にした。

【人:115】宝涙の娘 ネージュ 09/11 01:04
>>108>>110

おずおずと差し出した巾着は、すぐには取られなかった。余計なことだったかしら、と遠慮がちな上目遣いでノイシュを見た。
すると。

「!」

ノイシュの頬を、ひと粒の光がつたっていく。わずかに光を反射して、流れる彼の涙を見て、息をのんだ。
男の人が泣くのを初めて見たので、驚いた。ネージュが目をぱちぱちと瞬かせているうちに、彼はそれを拭う。

「あ……」

なんと言葉をかけたものかおろおろしていると、彼はネージュの贈り物を大事そうに受け取ってくれた。
その言葉は、なんだかおとぎ話の騎士のようで――渡したものの粗末さが、少し恥ずかしくなってしまった。けれど、その気持ちが嬉しかったので、今度は自然に微笑むことができた。

「お返しなんて……。受け取っていただいて、ありがとう、ノイシュ」

そうして別れ際、控えめに人差し指を彼に向けただろう。

「それでは、しばらくの間の……お別れですね。また、お会いしましょうね」

[A14]宝涙の娘 ネージュは、>>115 ノイシュ 09/11 01:05
【人:116】執事 ノイシュ 09/11 01:07
>>113 チーフル
チーフルの小さな手が、頭を撫でる。
言葉を口で紡ぐことのできない彼の、彼なりの"言葉"
『頑張ってくれて、ありがとう』と言っているように、聞こえた。

そこまでする価値は、自分にはない筈なのに。
否応なしに、自分を認めてくれる人達の心が寄り添ってくる。

撫でられた頭から、じんわりと身体の芯が温まっていく感覚が広がっていく。

「嫌なんかじゃないさ。……救われたよ。
キミの想い、確かに受け取った。
……ああ、必ず話そう。
オレも、キミに返したい物が沢山できた」

手始めにはにかんでいるチーフルの頭をわしゃわしゃと撫でて「またな」と笑みを浮かべ礼を言っただろう。

こんなものでは全然足りないが。
分けてくれた想いに応えたい。
ただ、純粋にそう思った。

[A15]執事 ノイシュは、宝涙の娘 ネージュの言葉に頷いた。>>115 09/11 01:12
【人:117】哀傷の無声 チーフル 09/11 01:25
>>116ノイシュ
『約束ですよ』

[撫で返されて。その手が温かくて。
良かった。少しだけでも、この人の心の傍にいれたなら。

御礼を言いたいのは僕の方だから。
もしも願いが叶えば。ありがとうを言いたい人がまた増えた。

僕は、笑うノイシュさんへと、最後まで手を振って。
その日の恐いも、なんとか乗り越えておやすみなさいが出来たのだと思う]

[A16]執事 ノイシュは、哀傷の無声 チーフルに、「ああ、約束だ」と頷いた。>>117 09/11 01:31
【人:118】宝涙の娘 ネージュ 09/11 01:50
>>43 ネフェリル

どこかのタイミングで。
一人考え事にふける美しいひとの姿を見たら、ハッとする。
昨日、助けてもらったのに、名乗りもしなかったことを思い出した。(>>31

(礼儀として、そのくらいはしておかなくては)

しばらく遠巻きに声をかけていいものかおろおろとしていたが、最後に意を決し、彼に近づく。

「あの、ネフェリルさま」

彼がこちらを向いてくれたならば、両手をそろえてぺこ、と頭を下げた。

「ご、ごきげんよう……。あの、私……昨日、助けていただいたのに、名乗りもせず……失礼をいたしましたので、せめてごあいさつを、と。

私は、ネージュ、と申します。このような場で、言うのもおかしなことかもしれませんが……改めて……どうぞ、よろしくおねがいいたします……」

そう、最後まで挨拶ができたら、いくぶんかほっとした様子で息を吐いただろう。

【人:119】過去への渇望 レイヴン 09/11 02:19
>>97 チーフル
ノイシュを探しに行く、と言ったチーフルと別れた後に考える。

村と森から出たことがない。だから、外の世界が羨ましい、のだろう。
俺にしてみれば…自分の身が長くおける場所があることが羨ましい。

外から来た俺に対して、明らかに警戒する国もあった。
逆に親切にしてくれる人も居た。そういう国もあった。
…ただ、どちらにせよ『余所者』であることだけは越えられなかった。
プラスもマイナスも異分子であるからこそ向けられた感情で。

「…俺も無いもの強請り、か」

【人:120】エルフ族 ネフェリル 09/11 02:20
>>118ネージュ
会話を聴きながら、それぞれの特徴を掴んでいく。
ふと、視線を上げればおろおろとしている少女。
決めた顔をしてこちらに歩んできた。
前屈みになっていた姿勢を直し、
微笑みながら彼女が来るのを待つ。

「ごきげんよう。
ネージュか、昨日は…大丈夫だったか?
それに昨日のはお礼を言われるようなことでは無い。俺のお節介が出ただけだ。」

「こちらこそよろしく頼む。
皆とは会話出来たかい?」

隣に椅子を持ってきて座るよう促す。
執事が近くにいればネージュが飲みやすいものを頼むだろう。

【人:121】過去への渇望 レイヴン 09/11 02:23
俺はノイシュの姿を探す。

ゲームに参加するならば、やらなければならない事がある。

その背を見つければ、真っ直ぐに指を指して
『お前が消えろ』と念じた。

…何か言うべき、なのだろうか。少し考えてみたが適切な言葉は浮かばない。

念じ終えれば、手を下ろしその場を離れることだろう。

【人:122】宝涙の娘 ネージュ 09/11 02:32
>>120 ネフェリル

ネフェリルは優しく迎えてくれた。
優雅な所作は、子どもの頃に貴族の社交で見かけた紳士のようで、なんとなくなつかしい気持ちになる。

隣に座るように促されれば、「は、はい」と緊張して縮こまりながらも、素直にその言葉に甘えることにした。

「お気遣い、それから、このような席を、ありがとうございます。ええと……チーフルくんと、レイヴンさんに、よくしていただきました。あとは、使用人のみなさまと。まだ、なかなかそのほかのかたとはお話する機会をつかめないでおりますが……」

困り顔で微笑み、用意してもらった果実水に口をつけた。ここに来てから食事のときは水を飲んでいたから、それがとても美味しくて、なつかしくて――両親がいたころを思い出してしまって、つい、ぽろ、と涙をひと粒落としてしまった。

あ、と思ったときには、雫型の水晶はネフェリルの前に転がっていっただろう。

情報/ プロ/1日/2日/3日/4日/5日/6日/エピ/終了
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