2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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【人:201】瑞花の街 アルジャン 09/17 00:19
 
>>190チーフル

 どうしてというから、恨んでいるのだと思った。
 身を屈ませ耳を澄ませなんとか意味を取ろうとする。
 
 呪われたものだと思いたくなかった。と。
 

「あんたは心がきれいすぎる」
 
 
 喋るのは正直辛そうだ。それでも懸命に声を振り絞っていた。撫でる手は離さないままゆるりと髪を梳く。
 

【人:202】瑞花の街 アルジャン 09/17 00:20
>192
 
「正直、心配なるわ。
 僕みたいなのにまた騙されへんか。
 嫌なことは嫌って言え。
 あとからでもやられたと思ったら反抗しろ。
 チーフルさんはその手段を得たんやから。
 
 ……あとからでも、
 なんかやなことがあったら戻してもらえ。
 それとな、怪我には気をつけるんよ。
 特にでかいやつな」
  
 
 自然と慈しむような視線になる。懸命に名を呼ぶ仕草にからからと頬を持ち上げた。
 

【人:203】瑞花の街 アルジャン 09/17 00:22
「ひとついいこと教えたる。
 かしこいから知っとるかもしれんが」
 
 スケッチブックがそこにはないから彼の手を取って手のひらに指で文字を書く。
 
「ばあちゃんが教えてくれた。
 『呪い』っちゅーんは、
 『まじない』って意味も持っとるんやって。
 おまじないや。

 今までずっと、だからなんやねんって思ってた。
 苦しいんは変わらないって。
 うん、僕、いまようやく意味が分かった気がするで」
 
 
「あんたにとってまじないになるといい。
 ……ありがとな」
 
 しあわせになれよ、と呟いた。*
 

【人:204】見習い執事 レナート 09/17 00:24
>>195 アルジャン
予想外に笑うアルジャンを見て拍子抜けするも、悪い気分じゃない。

「ふっ、成立だな。
良いさ、痛いのには慣れてるし。どうせやるなら、忘れられないくらいのやつで頼むわ」

人間じゃなくなるなら、それくらいのが丁度良いだろ。

相も変わらず楽しむように笑って返す。
アルジャンの肩をぽんと優しく叩き、「じゃ、またな」と告げてから、その場を後にしただろう。

【人:205】執事 ノイシュ 09/17 00:35
>>193 >>194 チーフル
聞き覚えのない声が、たどたどしい様子でこちらの名前を呼ぶ声がして振り返る。
そこには、先ほどまで手を繋いでいた少年の姿があり、弧を描いた口が溢れんばかりの喜びを湛えていた。

「チーフル、君……!」

腰を落とせば、チーフルの紡ぐ言葉を一心に聞き入る。

『ありがとう、ございました』
『ぼく、のいしゅさん、の、こと だいすき、です』

紡ぐ音はまだ慣れてなくて、理解するのは難しいのかもしれない。

だが、ここ数日彼と過ごしてきて、彼が何を言いたかったかなんて、きっと文字や言葉がなくても伝わった。
それでも、今ここで、"彼が言葉を紡ぐ"という現実が大きく心を揺さぶった。

【人:206】執事 ノイシュ 09/17 00:35

「──ああ、オレも大好きだ! ははは! チーフル君、本当におめでとう!」

許されるなら、彼の身体を優しく、高く持ち上げて笑っただろう。
持ち上げたまま一緒に回転したり、チーフルが望めば肩車もしたかもしれない。

ひとしきり喜びを分かち合った後、わしゃわしゃとチーフルの頭を撫でれば、ニッと笑みを浮かべる。

「チーフル君が良ければ、いつでも遊びに来ていいからな。
話す練習もしないといけないしな!」

【人:207】宝涙の娘 ネージュ 09/17 00:36
>>187 レイヴン

レイヴンがハンカチを受け取ってくれて、心底ほっとした。

「よかった……お花のハンカチなんて、男の人には実用性はあまりないかもしれませんが……ハンカチは、お屋敷の物なので……きっと、価値のあるものでしょう」

それから、改めて背筋を伸ばして、レイヴンに丁寧な礼をした。

「改めまして私――こちらのお屋敷で、はたかせていただくことになったんです。今のままでは、きっと、この体質をなくしていただいても、家族のことを解決していただいても、本当の「自由」にはなれないから。
私は……いつか、レイヴンさんのように、自分の足でいろいろな場所へ行けるようになりたいのです。
だから……きっといつか、自分の足で、レイヴンさんに会いに行きます、ね」

首を傾けて、にこ、と微笑む。

「私の住んでいた街は、曙光の街というのです。貴族の家も庶民の家も、みな屋根が曙の空のような、淡いオレンジ色で統一してあって……私は、きっともう帰らないけれど、朝焼けを照らしたような、あの景色はとても好きでした。いつか、機会があればぜひ、立ち寄ってみてください」

【人:208】宝涙の娘 ネージュ 09/17 01:13
>>188 >>189 アルジャン

アルジャンの言葉を神妙な面持ちで聞いた。自然と手が前に、祈るような形で組み合わせる。

「『────誰にも傷つけられず、誰のことも傷つけない。自分のことを自分で決められること。』
けれど……無理、なのですか?」

アルジャンの回答をゆっくり繰り返して、不安げに首を傾げた。

(アルジャンさまでも無理なことなんて……『自由』って、私が思っていたよりずっとずっと難しいのかしら)

けれど、続く言葉に目を見張る。

「手当てするところまで……。そう、お考えなのですね。私には、考えもつかないことで……とても、学びになります。必要なのは、覚悟、なのでしょうか。それでも人と生きていく、覚悟を持てるように……」

独り言のように小さくつぶやいてから、ネージュは姿勢を正し、大きな百合の刺繍を入れたハンカチを取り出した。それは、白のハンカチに白の糸で縫ったものだから、見た目に華やかなものではないけれど。それを両手でアルジャンに渡した。

【人:209】宝涙の娘 ネージュ 09/17 01:13
「アルジャンさま。もしよければ……こちらを受け取っていただけるとうれしいです。私の住んでいた街では、花に言葉を託す風習がございまして……。大きな白百合の言葉は、「祝福」と「高貴」。このたびの結果に、祝福を。そして、あなたの気高さを尊敬いたします。

いつか、私がここでもっと強くなって……自分で「自由」を……色々な「自由」をちゃんと考えて、ちゃんと、自分でそれを掴めるようになったら……改めてアルジャンさまにも、自分の足でお会いしに行きたいです」

【人:210】不死者 ブラム 09/17 01:23
>>141 アルバ
「これは大変な願いを叶えてしまったようだな。
最低でも全て堪能するまで帰らせてくれなさそうだ。

だが、願いだからな。
キミが作った国の一つ一つ、しっかりと見届けさせて貰おう。

……勿論、気に入ったら、後の願いもな」

満更でもない表情を見せながら、続ける。

「出発の前に、準備をしたい。
トワに挨拶をしておいてあげてくれ」

【人:211】不死者 ブラム 09/17 01:30
全ての願いを叶え終えた後の話。

私室に戻り、最低限の荷物をまとめれば、横に伏せた写真立てを手に取る。

写真に映るのは水面に反射した月にような銀髪に、聡明な印象を瞳に堪え、向日葵のような眩しい笑みを浮かべる貴婦人。

『一緒に過ごしたいって言うのは、渋い顔で傍にいてほしいって事じゃないのよ。
あなたと同じ気持ちになれたなら、楽しいわねって事。

だから、夢を見るなら、あなたと一緒がいいわ』

思い起こされた記憶は、今はもう叶わない苦いものだったが、今も色褪せる事なく輝く鮮烈なもの。
そっと写真立てを荷物に加えれば、窓から差し込む陽光に僅かに目を薄めて、広間へと戻る。

【人:212】不死者 ブラム 09/17 01:35
>>アルバ
「待たせたな。アルバ。
挨拶が済んだようなら向かおうか。

……まずは信仰の街だったか?
キミが教祖をしている信徒の街なら、教祖を象った像でもあるのだろうか。

ああ、その前に先日飲んだワインもまた楽しみたいな。あれは美味だった。

星の村、という場所は流星群でも見られるのだろうか。ならばその光の下飲むのも悪くない。

……存外と、やってみたい事というのは探せば見つかるものだな。

キミが歩んできた軌跡を見届けられる事、楽しみにしているよ」

そうしてアルバの手を取れば、彼の願いを叶える為に洋館を後にするだろう。*

【人:213】過去への渇望 レイヴン 09/17 01:42
>>207 ネージュ
確かに似合わないかもしれない、とは思う。
誰かに見せる訳でもないから問題は無いが。価値についてはもっと分からない。肌触りは…良いような気がする。

「そうか」

願いが叶った。…いや、自分で叶えたのだろう。
…どこへでも行けることだけが自由ではなく、それは俺にも言えるのかもしれない。

「楽しみにしている。
俺もまた会いに来る」

過去は消えず、他人よりゆるやかに人生は進んでいく。
あの国で生まれてあの国を、人を裏切った。これが俺の運命なのだろう。
…だけど、帰りたい場所ぐらいは見つけても許されないだろうか。『久しぶり』が言えるそんな相手が。

「立ち寄った時にはネージュのことを思い出すだろうな、きっと」

【人:214】宝涙の娘 ネージュ 09/17 01:51
>>181 ネフェリル

「ありがとうございます…!」

ハンカチは受け取ってもらえた。それにほっとする。
生きている時間が違うとはいえ、うつくしい男の人に「父」を重ねているのだから、断られても仕方ないと思っていた。

「……ネフェリルさまにお会いできるかわからないのは、少し不安ですけれど。それでもきっと、郷へ行けばお帰りになることも……ありますよね」

エルフの郷はきっと秘された場所だろうから、もしも必要ならば自力で……と、無謀なことを考えていたので、「場所は」という言葉を聞いて、教えてもらえることにぱっと明るい顔になった――のだけれど。

突然の至近距離に、つい悲鳴を上げてしまいそうになった。これは内緒話であって、それ以上の意味はないのだ。ネフェリルはネージュのことを小さな子どもだと思っているから、このような距離感であることは重々承知していた。そう、わかっているから、耳を真っ赤にしながらもなんとかちゃんとエルフの郷の場所も覚えられた。

[支]【人:215】メイド トワ 09/17 01:52
>>196 ティキ
「素敵なお誘いね! ……でも、ワタシはここから出られないから。
……いえ、諦めるのはまだ早いわね。

ティキが何でもできる気がするなら、ワタシだって何かできる事がある筈だもの」

考えてみれば、ワタシがどうしてこの洋館にずっと居たかなんて考える余裕もなかった。

独りにならないように誰かと繋がりたいという一心でいたから。

隣のティキにお礼を言いつつ、続く言葉にも頷く。

「浮くくらいなら…いえ、なんでもないわ。
どうだったのかしらね。祝福も、罰も、見方によって全然その在り方を変えるから。

ワタシはティキに巣食っていたものは呪いだって思うけど……それにしても、ふふ。絶好調ね、ティキ」

【人:216】宝涙の娘 ネージュ 09/17 01:52
>>214 ネフェリル(続き)

顔が熱くて、トワにまた冷やしてもらわなくてはという考えがよぎる。ネフェリルがネージュの耳から離れ、内心少しほっとした瞬間。
額でネフェリルの指が何かを描く。不思議に思って目線を上げたときだった。

「ぴゃっ」

ネフェリルの唇がネージュの額に触れる。つい反射で、身をすくませて一歩後ろに逃げそうになったけれど――すぐにぎゅっと抱きしめられてしまったから、それは叶わなかった。

「ね、ね、ネフェリルさ……ネフェリルさまぁ……」

恥ずかしくて、消え入りそうな声で、助けを求めるように名前を呼んだ。
自分が、このひとを父だと言ったのだけれど。やっぱり、父ではないわけで……。突然、こんなに距離が近くなると、心臓に悪かった。

[支]【人:217】メイド トワ 09/17 01:53
>>215 続き
「ええ、他にも木登りやお裁縫に……忘れちゃいけないのは踊りね!
ティキの踊り、見た事がない振付だったから練習してみたいわ!

沢山沢山練習しましょう、ワタシも一緒よ」


冷え性なのか、という問いに対しては目を丸くして笑う。

「ふふふっ……冷え性だなんて言ってくれたのティキが初めて。

ええ、暑い酷暑の日は頼りにしてね」

ずっと一緒にいたら身体には良くないから、どこかで抜け出すかもしれないけど。
ティキがもう少し色々思い出せるようになったら、改めて伝えよう。

きっと、その時になってもティキはワタシを受け入れてくれると思うから。*

【人:218】宝涙の娘 ネージュ 09/17 02:22
>>ティキ

ティキが屋敷に残るという話をトワから聞いたあとの話。

「ティキさま」

ティキの顔を見たら小走りに駆け寄った。その場で丁寧に礼をする。

「ティキさま、もしかしたらお聞き及びかもしれませんが……私、こちらのお屋敷で働くことを許されました。ティキさまもこちらにとどまるというお話を伺いました。
至らぬ使用人でございますが……縫物や、ティキさまが踊りになる際の演奏はいつでもお申し付けください。

それで……その、こちらのハンカチを、ティキさまに」

ティキに、胡蝶蘭の花を刺繍したハンカチを差し出した。

「この花の言葉は――『幸福が飛んでくる』。私の住んでいた街では、門出の際などに、こちらの花や、刺繍を贈る風習がありました。えと……なんとなく、ティキさまにぴったりの気がして。

あの、どうぞ……今後も、よろしくお願いいたします」

そう言って、にこ、と笑った。

【人:219】欠落する心 ティキ 09/17 02:42
>>215,216 トワ
「そりゃあ絶好調にもなるわよ。いつ振りかってくらいの調子のよさよ。
不思議なものよね。心の痞え(つかえ)がひとつ失くなるだけでこんなに違うんだって。」

「私、たくさんのものを失くして来たけれど、最後には一番大切な友達を得たわ。それはきっと呪いだったけど、貴女と、貴女のお父様のおかげでもしかしたら祝福だったのかもしれないって思えなくもないもの。」

「貴女ならできるわ。いえ、私とならできる。」

「これからたくさんのことをしましょう。失くしたものを取り戻して、新しい何かを手に入れるの。」

いずれ、別れの時は来るのかもしれない。けれど、その時はきっとまだずっと先。それまでに、新しくたくさんの記憶と、感情が生まれるだろう。
一喜一憂するだろう。右往左往するだろう。苦悩や後悔も、全部がこれからのティキには糧になるのだろう。

隣にトワがいてくれるのなら。



「ねえ、こう言ってはなんだけど、不死者になったらトワともずっと一緒に居られるんじゃないかしら。お父様に頼むのはなんだか違うからなんかこう、修行とかすればどうにか…」

日々は続く。欠けていた月は時を経て、再び輝きを増すのだ。

【人:220】欠落する心 ティキ 09/17 02:59
>>218 ネージュ
ぱたぱたと駆け寄ってきた少女が頭を下げた。

「ネージュ。様はやめてよ。私はそういうのじゃないもの。」

屋敷で働く。その言葉が胸に刺さる。

「うっ…。そ、そう、働くのね…。いいのよ、気を遣ってくれなくても…?」

つい今ほど、何もできないけど滞在してもいい的な許可をトワに貰った手前、しっかり働くらしいネージュが光り輝いて見えた。

「でも…それが仕事なのなら…その時はお手伝いお願いするわ…。」

加速度的に感情が戻ってきている感覚がティキを襲う。
これは罪悪感だ。申し訳ない気持ちがちくちくと胸を刺す。

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