2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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ログ/メモ/履歴/村一覧
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P17/P18/P19/P20/P21 [全25P]
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【人:174】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:09
 
 
 ────杞憂だった。
 
 

【人:175】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:10
  
 正確には、余計なお節介。

 その身に半死半老の血など不要だった。少なくとも自分が一方的に与えるものじゃない。彼が望んで初めて、自らの手に握るものなんだろう。導火線は渇いているからこそ、最後の最期まで燃え続ける。
 
   
「レナートさん、長生きせぇ」

「そんでなんか面白いもん見つけたら教えたってくれや。
 でも、人間は存外脆いってことも忘れんといてな」* 
  

【人:176】宝涙の娘 ネージュ 09/16 22:22
>>168 ネフェリル

ネフェリルは、一瞬だけ複雑な表情を浮かべたが、すぐに「いつもの」穏やかな笑顔になった。ネージュのことを気にかけてくれる、優しい笑顔。
再び笑いかけてくれたのがうれしくて、ほっとして、ネージュはほろ、と微笑したが、続くネフェリルの言葉を聞くと、驚きで目を丸くした。

「ネ、ネフェリル、さま……そんな、」

まさか、そこまで考えていてくれていたなんて、思わなかった。
信じたことが本当じゃなくて、勝手に傷ついていた自分が恥ずかしかった。ネフェリルは――『ゲーム』の勝敗に関わらず、ネージュを助けてくれようとしていたのだ。
あんまり衝撃だったから、しばらく絶句していたけれど、ネフェリルの父のような言葉にハッと我に返り、持っていたハンカチをネフェリルへ。それには、黄色の薔薇の刺繍がされている。

「――あの、よろしければ、こちらを。私の住んでいた街で……娘は父に黄色の薔薇を贈る風習が、あるのです。私は、ネフェリルさまのことを、父のようにお慕いしております。会ったばかりなのに、失礼とは存じますが……。いつか、きっと自分の足で、ネフェリルさまにお会いしに行けるように……頑張ろうと思います」

【人:177】宝涙の娘 ネージュ 09/16 22:22
「本当に、ありがとうございます、ネフェリルさま。あなたがいてくださって、よかった」

【人:178】見習い執事 レナート 09/16 22:26
>>165 ネージュ
驚くネージュを見て、案の定知らなかったのかと納得する。

「ふうん。おおらかな心、ねぇ」

誰かから何かを貰うというのは初めての経験ではないが、メッセージ性を持って貰ったものは初めてかもしれない。覚えていないだけかもしれないが。

「そんなにちゃんと話なんて聞いてねーよ」

自分が何かをしたわけでもないのにお礼を言われるのは違和感だったが、貰えるものは貰っておく。そういう性分だ。

「じゃあな。……あ、トワが消えないように見といてくれよ」

ハンカチを受け取って去ろうとして、思い出したように告げてからその場を後にしただろう。

【人:179】見習い執事 レナート 09/16 22:38
>>173 >>174 >>175 アルジャン
どこか自分を見守るようにも見える視線は、ゲームが終わった今も不快ではなかった。
彼との対話はいつも染み込んでいくようにすっと入ってくる。

「ああ、俺が面白いと感じるもんがあるかはわかんねーけどな」

わざわざ他人に話したくなる程のものは見つかるのだろうか。わからないけど。見つかれば良いと思う。空虚でなくなるように。

【人:180】見習い執事 レナート 09/16 22:39
ふと、『脆い』という単語を聞いて「ああ」と何か思いついたように声を漏らす。


「もし俺が面白い話が出来たら──俺のこと噛んでくれよ」

「その方が俺は長生きできるし、お前もそれまで死ねないな」


アルジャンの考えていることなど露知らず、にや、と悪戯っぽく笑った。

【人:181】エルフ族 ネフェリル 09/16 22:40
>>176ネージュ
渡されたハンカチを受け取る。
「そうか、父か。」

「俺はこの先、エルフの郷にずっといるかはわからぬ。
が、訪れた際に不敬がないように
郷の者には言っておこう。是非遊びに来てくれ。

場所は________」
屈み、耳元でエルフの郷の場所を伝える。
そして、にと笑った後、

「これは行き過ぎた父のおまじないだ。」

この先健やかに育つように、
苦難に苛まれても、強く生きれるように、

額に爪先で紋様を描き、口付けを一つ。
そして、ぎゅ、と抱きしめた。

【人:182】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:53
 
「………チーフルさん」
 
 >>158
 耳慣れない声と、その大きさに肩をぴくりと動かし横を向けば黒髪の少年の姿。その手にスケッチブックはなく、目を丸くし瞬きをひとつ。
 声、と小さく呟いて、あまりに舌足らずなその様子に口を小さく開いたまま見やる。彼に声が戻る瞬間を見ていなかったから、その超常的なできごとに驚くばかりで、やっぱり気が抜けているのだと改めて自覚するのだけれど。
 
「うん。……うん。」
 
 ちゃんと聞こうとしていると示すように相槌を挟んで。
 『どうして』としきりに繰り返すのを聞き、自分が彼にしたことの話だと、なんとか解釈して。
 
 
「なんで僕が最後にチーフルさんを選んだか、やよな」
 
 穏やかに笑みつつ、問う。
 

【人:183】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:54
  
 2回目に選んだのは過去を求める男のひとだった。
 彼に抱く感情としては、「未知」だろうか。
 
 捨てられたら、なかったことにできたらどんなに楽だっただろう。過去とは己にとってそういうもので、皆が皆そうじゃないのは分かっているのにそれでも求める彼が、羨ましく思ったのかというとまた少し違うのだけれど。
 過去を持たないのは、自身の指針を持たないのと同じなのだろうか。
 目指すべき島を知らない渡鴉のもとへ、歩く。

  
 顔を近づけた時、仄かに鉄錆の匂いがしたのは知らないふりをした。
 腕は警戒するように組まれていたから避けて首元へ牙を寄せる。
  
 異端を追放する遊戯、
 遠い国の魔女狩りや、人狼騒動を思わせる。
 かりそめの未来図として、
 刻み付けるは処刑台への予約痕。
 あんたはそれを無視してもいい。
 それが自分の役目だと思うなら。
  

【人:184】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:55
  
 最後に選んだのは、館で一番に言葉を交わした少年だった。
 呪われた血を目覚めさせるつもりもなく、誰の願いを叶えるかばかり考えていた。
 皮肉にも、館の主のおこなう選別と似通うのは複雑だったけれど。 
 
 それは、唯一正解を出した彼に対する畏敬だったのかもしれない。
 
 役目を終えたとばかりのいたいけな寝顔。
 純粋で聡明な、その言葉を紡ぐ手元を傷つけるのはためらって細い足首に指先を伸ばす。

 自分はこれから、あんたとあの子の運命を引き裂く。
 それを許さなくってもいい。
 ただ、彼女を信じた自分自身を誇ってほしいと思った。
 その口から伝えるまで
 『逃げるな』と引き留める見えない足枷。

 鎖のように、血液と唾液の混ざった糸が伝った。
 

【人:185】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:58
****
 
「いろいろ考えたけど、あんたの願いを叶えたいって思ったからやな。
 あんたの声聞きたいって言ったの、嘘じゃない。
 嬉しいよ、話しかけてくれて」
 
「……僕に選ぶ権利なんてほんとうはないのにな」
 
「ネージュさんに伝えたいこといろいろあるんやろ。
 もちろん、他のひとにもあるやろうけどな。
 だからちゃんと伝えな」
 
 そういってゆっくりと頭を撫でる。
 

【人:186】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:59
  
「なあ、なんで元に戻らなかったん?」
 
 少しだけ声色を落とした。*
 

【人:187】過去への渇望 レイヴン 09/16 23:01
>>167 ネージュ
何かを決心したような、今までとは違う言葉の強さを感じた。
じっと見つめていれば、言葉が続けられる。

謝る必要はないのだが。と思いつつも口を挟むことなく聞く。
差し出されたハンカチは今までの生活には縁のないもので。

「また、か……。
ありがとう。大切にする」

【人:188】瑞花の街 アルジャン 09/16 23:25
>>164ネージュ

 話しかけてきた彼女の、頬がさらに白んだように見えて心配になる。それも杞憂に終わったのだけれど。
  
「あぁ、どうもありがとな。
 さよか。ここで暮らすんか。……いろいろ安全だと思うで。良かったな」
 
 ゲーム中に偽りの疑いをかけたことを詫びようかとも思ったけれどそれは違うと押し黙る。丁寧な礼に合わせて軽く会釈で返し。
 深紅の瞳と相対。淡く光を宿した透明感のある綺麗な目だと思った。
 

「『自由』ねぇ。自分難しいこと聞くな」
 
 

【人:189】瑞花の街 アルジャン 09/16 23:26
 
「んー……。人によるって言ったらおしまいやけど。
 僕の中だと、そうやな。

 ────誰にも傷つけられず、誰のことも傷つけない。
 これを大前提に、自分のことを自分で決められること。
 
 こんな感じやろか。難しいよ。特に前半がな。
 なんなら無理やと思ってる」
 
 まぶたを伏せる。これが正解ならばきっとこの世に自由なんてものは存在しない。
 
「……傷つけないっちゅーんは、
 きっと誰かと生きるなら無理やね。
 たぶん、手当てするとこまで一緒なんよ」
 
 そうぼやくように返した。
 

【人:190】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:34
>>182アルジャン
「あ、う、ん」

[頷く言葉が上手く出なくて、曖昧に声を出す。
足首を中心に感じる、疼くような熱い熱は。他でも無く、眼の前の朱い人から貰った物。
走る足も。痛みでさえも。自分と、誰かの違いを明確にしていく。

変えられてしまった事──不安だった。
夜に知らぬ間に食べられていた事──恐かった。

でも。そこにあった思いは?どうだった?
聞いた通りのもの。きっと、そうなんだろうと思ったものだった。

それが答え]

「おお、わえた」

「……のろ、わえた。
ものあって。おもいたく、なあった、あら」

【人:191】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:35
[ネフェリルさんの言葉が、信用に足るものだって一番強く語っていたのは。
血族になった人は、自ら処刑台に登ってしまえると言う事も。
その事にも気が付いていたのに。全てが連なる事に気が付いたのは、ゲームの終り。

俯瞰して見た運命は全て繋がっているのに。今を歩く自分には、そんなものは見えないって教えてくるようだった。

──でも?なら?

運命が呪われているだなんて。誰に分かるのだろう。
僕のこれまでの、たった10年になるかならないかの人生が、呪われていたものだったとして。
その間に僕と関わっていた人達全部が、呪いに関わってしまった人達だなんて。僕は不幸なだけだったなんて思えなかった。

眼の前にいる、僕に祝福をくれた人が。
嬉しいと言ってくれる人から貰ったものを。呪いだなんて思いたくなかった。

こっちの結末は。まだ分からないから。
貴方が運命を呪っても。貴方も不死者様も、僕達に祝福をくれた。
なら。それを悪い運命だったって。まだ決めつけたくは無い]

【人:192】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:35
「だあら。
あいあおう、おあいまいた」

「あうあんあん、……う〜……」

[きちんとしたいのに、上手く名前を呼べなくてうめき声を挙げてしまう。
これが、嫌な感情がそのまま口に出てしまうって事なんだ]

「あう、ある、じ、や、ん!さ、ん!
に、も。う、つ、あ、た、え、た、く、て」

[たどたどしい呼び方。
きっと、文字で伝えた方が余程早くて、アルジャンさんにも伝わりやすい。
けれどこれが。貴方の身だから。貴方が貴方であったから。今伝えられるものなんだよって、言いたくて。

振り絞った声に気持ちを乗せた]

【人:193】哀傷の無声 チーフル 09/16 23:49
>>ノイシュ
[不死者様の元まで、一緒についてくてくれたノイシュさんを見る。
また、彼は。僕が助けてを言えなくても、助けてくれた。心配してくれていた。

ネージュさんも。村の皆も。ちゃんと考えたら、そうだったんだ。
声の無い僕は。結局一度も。助けてって文字を誰かに伝えなかった。

助けて貰う事に、きっと言葉はいらない。
助けての言葉が無くても。きっと誰かが見ていてくれて。気づいてくれて。助けようとしてくれる。傍にいてくれる]

「おいし、ゅさん」

[じゃあ、これは自己満足。
誰かと、心が繋がっているんだって思いたかった僕の。僕の心を助ける為の言葉。
けど。ここにいる皆さんが、僕に向けてくれた言葉のように。

教えてくれた言葉のように。どうか、僕の言葉も。ノイシュさんの心に届きますように。僕の心が、彼の傍にいれますように]

情報/ プロ/1日/2日/3日/4日/5日/6日/エピ/終了
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