2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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【人:168】エルフ族 ネフェリル 09/16 21:37
>>150ネージュ
それは聞き知った足音で、その方を見遣る。
震える声で呼ばれれば顔を上げた。

「ネージュ」
バツの悪い顔を一瞬だけ浮かべ、
穏やかな笑顔を向ける。
「俺はお主の事を気に掛けていた。
お主の裏にある背景も、これからの事も。
仮に俺が吸血鬼としてもっと早く覚醒していたとしても…」

「お主の事を吸血する事はなかっただろう。
お主の願いは俺が叶えてあげようと思った。
長寿ではないが、傍からみたらお主も異端。
ならば、俺の郷で過ごしてもらおう。」

「そう考えていたのだが…」

ふ、と微笑む。
「子供はいつでも突然に親の掌から飛び出していくものだな。」

【人:169】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:43
>>ネージュ
[その人の姿を見つける。
その人が、何を不死者様に願ったのか。これからどうするのか。
それは、僕は知らない。

けど。伝えたい言葉があった。
スケッチブックを手に取って。その人の文字へ今。心を返す]

「おん、はんわ」

「おえん、あさい」

「……ご、め。んなあい」

[勝たせてあげられなくて。恐がらせてしまって。違うものになってしまって。

誰よりも。僕を信じてあげさせられなくて。

僕がもっと強くて。頼りになれば。信じて貰えていたかもしれないのに。
僕は結局。ネージュさんの信じてくれる優しさに甘えてしまったから]

【人:170】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:44
「あ、い」

[まだ舌も、音も思う通りには動いてくれない。
でもどうか、今だけでも。
僕の心を、鳥のようにこの人へ。羽ばたかせたい]

「あ、い、あおう」

「ありがとう。ごさいます」

「やあひふ、やあひく、いてうえて」

[優しくしてくれて。ありがとう]

「あうええ、うえて。あいあおう」

[助けてくれて。ありがとう]

【人:171】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:44
「おあい、いえくえて」

[傍に、いてくれて]

「ぼくお、え。
つたわう、えしょか?」

[ねぇ。僕の心は伝わりますか?
どうかお願いです。
でも、伝わらなくても構いません。

その時は幾らでも。またあなたに僕の心を伝えるから]

[支]【人:172】メイド トワ 09/16 22:01
>>163 ティキ
遠慮していた手を優しく引かれれば、そっとティキの体温に包まれる。
きっと、冷たい筈なのに。嫌な顔も違和感も見せず、ただ受け入れてくれて。

自分が命を落としてから、本当に、本当に本当に求めて止まなかった"温もり"が傍に寄り添ってくれて、優しい言葉が耳朶を打った。

その時は、幽霊だとか、人間だとか、そんな垣根なんて一切考えず、ただ求める様に彼女の身体を抱き寄せた。

"数日前は見せなかった表情"を浮かべ紡がれるティキの言葉を聞けば、ふっと笑いが零れる。

「気にしないでいいわ。ティキがよければ、ずっとここに居てほしい。
安心して。自慢じゃないけど、ワタシ不良メイドだから、出来ない事の方が多いわ。

一緒に出来る事を探しましょう。
箒で掃く事が出来なくても、跨って空を飛ぶ事だってやってみれば案外出来るかも知れないし。
大切なのは発想力だって偉い人が言ってたわ。真偽は分からないけど」

そこまで話して、ずっと抱き着いていた事に気付いてぱっと離れて、満面の笑みでお出迎え。

「──魔法の洋館へようこそ、ティキ。改めて、よろしくね!」

【人:173】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:08
>>161レナート
 
「楽しかったようならなによりや」 
 つられて喉を鳴らす。
 
「はっは。そういう見方もあるかもな。
 ……大丈夫、今は長生きする予定や。」
 
 海を渡る、と語る声は活力にあふれているように聞こえる。
生きることこそが復讐で目的だと。悲惨な境遇に唾を吐いてもなお前を向いて。
 
「ええな、海。話に聞くばかりやけどえらい広いんやろ。
 もちろん。あんたなら雪ん中でも、砂漠でもけろっとしてそうや。ええなぁ」
  

【人:174】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:09
 
 
 ────杞憂だった。
 
 

【人:175】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:10
  
 正確には、余計なお節介。

 その身に半死半老の血など不要だった。少なくとも自分が一方的に与えるものじゃない。彼が望んで初めて、自らの手に握るものなんだろう。導火線は渇いているからこそ、最後の最期まで燃え続ける。
 
   
「レナートさん、長生きせぇ」

「そんでなんか面白いもん見つけたら教えたってくれや。
 でも、人間は存外脆いってことも忘れんといてな」* 
  

【人:176】宝涙の娘 ネージュ 09/16 22:22
>>168 ネフェリル

ネフェリルは、一瞬だけ複雑な表情を浮かべたが、すぐに「いつもの」穏やかな笑顔になった。ネージュのことを気にかけてくれる、優しい笑顔。
再び笑いかけてくれたのがうれしくて、ほっとして、ネージュはほろ、と微笑したが、続くネフェリルの言葉を聞くと、驚きで目を丸くした。

「ネ、ネフェリル、さま……そんな、」

まさか、そこまで考えていてくれていたなんて、思わなかった。
信じたことが本当じゃなくて、勝手に傷ついていた自分が恥ずかしかった。ネフェリルは――『ゲーム』の勝敗に関わらず、ネージュを助けてくれようとしていたのだ。
あんまり衝撃だったから、しばらく絶句していたけれど、ネフェリルの父のような言葉にハッと我に返り、持っていたハンカチをネフェリルへ。それには、黄色の薔薇の刺繍がされている。

「――あの、よろしければ、こちらを。私の住んでいた街で……娘は父に黄色の薔薇を贈る風習が、あるのです。私は、ネフェリルさまのことを、父のようにお慕いしております。会ったばかりなのに、失礼とは存じますが……。いつか、きっと自分の足で、ネフェリルさまにお会いしに行けるように……頑張ろうと思います」

【人:177】宝涙の娘 ネージュ 09/16 22:22
「本当に、ありがとうございます、ネフェリルさま。あなたがいてくださって、よかった」

【人:178】見習い執事 レナート 09/16 22:26
>>165 ネージュ
驚くネージュを見て、案の定知らなかったのかと納得する。

「ふうん。おおらかな心、ねぇ」

誰かから何かを貰うというのは初めての経験ではないが、メッセージ性を持って貰ったものは初めてかもしれない。覚えていないだけかもしれないが。

「そんなにちゃんと話なんて聞いてねーよ」

自分が何かをしたわけでもないのにお礼を言われるのは違和感だったが、貰えるものは貰っておく。そういう性分だ。

「じゃあな。……あ、トワが消えないように見といてくれよ」

ハンカチを受け取って去ろうとして、思い出したように告げてからその場を後にしただろう。

【人:179】見習い執事 レナート 09/16 22:38
>>173 >>174 >>175 アルジャン
どこか自分を見守るようにも見える視線は、ゲームが終わった今も不快ではなかった。
彼との対話はいつも染み込んでいくようにすっと入ってくる。

「ああ、俺が面白いと感じるもんがあるかはわかんねーけどな」

わざわざ他人に話したくなる程のものは見つかるのだろうか。わからないけど。見つかれば良いと思う。空虚でなくなるように。

【人:180】見習い執事 レナート 09/16 22:39
ふと、『脆い』という単語を聞いて「ああ」と何か思いついたように声を漏らす。


「もし俺が面白い話が出来たら──俺のこと噛んでくれよ」

「その方が俺は長生きできるし、お前もそれまで死ねないな」


アルジャンの考えていることなど露知らず、にや、と悪戯っぽく笑った。

【人:181】エルフ族 ネフェリル 09/16 22:40
>>176ネージュ
渡されたハンカチを受け取る。
「そうか、父か。」

「俺はこの先、エルフの郷にずっといるかはわからぬ。
が、訪れた際に不敬がないように
郷の者には言っておこう。是非遊びに来てくれ。

場所は________」
屈み、耳元でエルフの郷の場所を伝える。
そして、にと笑った後、

「これは行き過ぎた父のおまじないだ。」

この先健やかに育つように、
苦難に苛まれても、強く生きれるように、

額に爪先で紋様を描き、口付けを一つ。
そして、ぎゅ、と抱きしめた。

【人:182】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:53
 
「………チーフルさん」
 
 >>158
 耳慣れない声と、その大きさに肩をぴくりと動かし横を向けば黒髪の少年の姿。その手にスケッチブックはなく、目を丸くし瞬きをひとつ。
 声、と小さく呟いて、あまりに舌足らずなその様子に口を小さく開いたまま見やる。彼に声が戻る瞬間を見ていなかったから、その超常的なできごとに驚くばかりで、やっぱり気が抜けているのだと改めて自覚するのだけれど。
 
「うん。……うん。」
 
 ちゃんと聞こうとしていると示すように相槌を挟んで。
 『どうして』としきりに繰り返すのを聞き、自分が彼にしたことの話だと、なんとか解釈して。
 
 
「なんで僕が最後にチーフルさんを選んだか、やよな」
 
 穏やかに笑みつつ、問う。
 

【人:183】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:54
  
 2回目に選んだのは過去を求める男のひとだった。
 彼に抱く感情としては、「未知」だろうか。
 
 捨てられたら、なかったことにできたらどんなに楽だっただろう。過去とは己にとってそういうもので、皆が皆そうじゃないのは分かっているのにそれでも求める彼が、羨ましく思ったのかというとまた少し違うのだけれど。
 過去を持たないのは、自身の指針を持たないのと同じなのだろうか。
 目指すべき島を知らない渡鴉のもとへ、歩く。

  
 顔を近づけた時、仄かに鉄錆の匂いがしたのは知らないふりをした。
 腕は警戒するように組まれていたから避けて首元へ牙を寄せる。
  
 異端を追放する遊戯、
 遠い国の魔女狩りや、人狼騒動を思わせる。
 かりそめの未来図として、
 刻み付けるは処刑台への予約痕。
 あんたはそれを無視してもいい。
 それが自分の役目だと思うなら。
  

【人:184】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:55
  
 最後に選んだのは、館で一番に言葉を交わした少年だった。
 呪われた血を目覚めさせるつもりもなく、誰の願いを叶えるかばかり考えていた。
 皮肉にも、館の主のおこなう選別と似通うのは複雑だったけれど。 
 
 それは、唯一正解を出した彼に対する畏敬だったのかもしれない。
 
 役目を終えたとばかりのいたいけな寝顔。
 純粋で聡明な、その言葉を紡ぐ手元を傷つけるのはためらって細い足首に指先を伸ばす。

 自分はこれから、あんたとあの子の運命を引き裂く。
 それを許さなくってもいい。
 ただ、彼女を信じた自分自身を誇ってほしいと思った。
 その口から伝えるまで
 『逃げるな』と引き留める見えない足枷。

 鎖のように、血液と唾液の混ざった糸が伝った。
 

【人:185】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:58
****
 
「いろいろ考えたけど、あんたの願いを叶えたいって思ったからやな。
 あんたの声聞きたいって言ったの、嘘じゃない。
 嬉しいよ、話しかけてくれて」
 
「……僕に選ぶ権利なんてほんとうはないのにな」
 
「ネージュさんに伝えたいこといろいろあるんやろ。
 もちろん、他のひとにもあるやろうけどな。
 だからちゃんと伝えな」
 
 そういってゆっくりと頭を撫でる。
 

【人:186】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:59
  
「なあ、なんで元に戻らなかったん?」
 
 少しだけ声色を落とした。*
 

【人:187】過去への渇望 レイヴン 09/16 23:01
>>167 ネージュ
何かを決心したような、今までとは違う言葉の強さを感じた。
じっと見つめていれば、言葉が続けられる。

謝る必要はないのだが。と思いつつも口を挟むことなく聞く。
差し出されたハンカチは今までの生活には縁のないもので。

「また、か……。
ありがとう。大切にする」

情報/ プロ/1日/2日/3日/4日/5日/6日/エピ/終了
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視点:人
P17/P18/P19/P20/P21 [全25P]
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