2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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ログ/メモ/履歴/村一覧
視点:
P16/P17/P18/P19/P20 [全25P]
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【人:163】欠落する心 ティキ 09/16 20:57
>>111 トワ
「貴女が幸せなら私も幸せだわ。」

ティキに触れているトワの手を軽く引き寄せ、そっと抱き締める。

「全部貴女のおかげよ。本当にありがとう。」

目を閉じて耳元で囁く。
…そうしているとふととあることを思い出した。

「…トワ。ひとつ大事なお願いがあるの。
とてもいいにくいのだけれど、私、ここに来るまでどこにいたのか全く思い出せないのよ。もしね、もしよかったらなんだけど、ここに置いてもらえないかしら。いえ、わかっているわ。働かざるもの食うべからずよね。都合のいい言葉はなぜか忘れない仕様になっているみたいなの。でも困ったわ。今の私ってそこいらの幼子より役に立たないのよね。一人で靴も履けないし、窓も開けられない。ろうそくも芯がなくなるまで見ていることしかできないし、外に出れば野ウサギにノックアウトされる程度には無力だわ。あと、さっき気付いたのだけど子供がやる三すくみの遊びでハサミを出すことが出来ないみたいなのよね、これは関係ないけれど。…どうしようトワ。“思い返せば思い返す程”私何もできないわ。」

ティキはそう言って“そわそわしている”ようだった。

【人:164】宝涙の娘 ネージュ 09/16 21:01
>>アルジャン

アルジャンの姿を見つけて、一瞬立ち止まる。
怖くないと言えば、嘘になるけれど。ネージュは挨拶のほかに、聞いてみたいことがあったのだ。

「あ、アルジャン、さま」

緊張しすぎて、血の気がサッと引いたようになる。アルジャンの首の傷痕をつい見てしまって、余計に慌ててしまった。
けれど、胸をはって、丁寧に礼をした。

「……このたびは。お願いごとを叶えられる権利を得られたこと……遅ればせながら、お喜び申し上げます。
私、は……当初の願いの形とは、異なりますが……こちらのお屋敷で、おつとめをさせていただけることになりました。改めて、ご挨拶を……。

それから、もし、お許しいただければ……ですが。わ……私……アルジャンさまに、聞きたいことが、あるのです」

目を伏せて、少しの沈黙。
すっと視線を上げて、アルジャンの瞳を見つめた。

「……その……アルジャンさまは、『自由』って……どういうものだと、思います、か」

【人:165】宝涙の娘 ネージュ 09/16 21:09
>>162 レナート

「お前」と呼ばれると、初対面の時のことを思い出してしまって、相変わらずまだびくりとしてしまうけれど。彼に悪意がないのはわかっているから、なんとか落ち着いていられた。が。

「えっ!? で、出ていかれるのですか!?」

てっきり、これから一緒に働くものだと思っていたから、予想外のことに大きな声を出してしまい、ネージュは自分の口を覆った。

差し出したハンカチを無遠慮にジロジロと見る様子に、少しわたわたと挙動不審になってしまった。

「あ、も、も、もちろんです。あの、さ、差し上げたものですから……あの、売れるほど、か、価値があるかは……わ、わかりませんが……ハンカチは、お屋敷のものなので……上等なものではないかと……。
えと……あの……カランコエの花の、持つ言葉は……「おおらかな心」、で……えと……色々とお話を聞いてくださり、ありがとうございました。感謝の気持ちです」

レナートが、出来を認めてくれる言葉をこぼしたら、ぱ、と嬉しそうに微笑んだ。

「ありがとうございます」

【人:166】不死者 ブラム 09/16 21:22
>>155 >>156 >>157 チーフル
たどたどしくも、言葉を懸命に紡ぐ少年。
礼を言われたなら、あの時と同じように彼の頭をそっと撫でただろう。

「……キミの征く道に幸多からん事を」

神の使いらしいもっともな言葉を呟けば、チーフルが他の者へ駆けて行く背中を見送っただろう。*

【人:167】宝涙の娘 ネージュ 09/16 21:32
>>レイヴン

レイヴンには独特のオーラがある、とネージュは思っていた。
表情から思っていることは読みとれない人だけれど、彼の立っているところの周りは、彼の空気になる。
『ゲーム』が終わった直後、声をかけてくれた彼を怯えるように、逃げてしまった。
きっと、このままだと、優しい彼は怖がらせないようにネージュの前から去っていってしまう。そんな気がする。

「……レイヴンさん!」

少し大きな声で、名前を呼んだ。
使用人として挨拶をしようと思っていたけれど。改めて彼の顔を見たら、そうではなくて……「あの時の続き」で話をしなければいけない気がした。

「さっきは、ごめんなさい。わ、私……あの……」

けれど、やはり、うまく声になって出てきてくれない。自分で自分がもどかしく、悔しさで涙目になりながら、レイヴンにハンカチを差し出した。刺繍がされているのは、ほのかな桃色のネリネの花。

「……レイヴンさんのこと、こわくない、です。レイヴンさんさえ良かったら……これを、受け取っていただきたくて。私の住んでいた街では、お花に言葉を乗せる文化があって……この花の言葉は……『また会う日を楽しみに』というものです」

【人:168】エルフ族 ネフェリル 09/16 21:37
>>150ネージュ
それは聞き知った足音で、その方を見遣る。
震える声で呼ばれれば顔を上げた。

「ネージュ」
バツの悪い顔を一瞬だけ浮かべ、
穏やかな笑顔を向ける。
「俺はお主の事を気に掛けていた。
お主の裏にある背景も、これからの事も。
仮に俺が吸血鬼としてもっと早く覚醒していたとしても…」

「お主の事を吸血する事はなかっただろう。
お主の願いは俺が叶えてあげようと思った。
長寿ではないが、傍からみたらお主も異端。
ならば、俺の郷で過ごしてもらおう。」

「そう考えていたのだが…」

ふ、と微笑む。
「子供はいつでも突然に親の掌から飛び出していくものだな。」

【人:169】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:43
>>ネージュ
[その人の姿を見つける。
その人が、何を不死者様に願ったのか。これからどうするのか。
それは、僕は知らない。

けど。伝えたい言葉があった。
スケッチブックを手に取って。その人の文字へ今。心を返す]

「おん、はんわ」

「おえん、あさい」

「……ご、め。んなあい」

[勝たせてあげられなくて。恐がらせてしまって。違うものになってしまって。

誰よりも。僕を信じてあげさせられなくて。

僕がもっと強くて。頼りになれば。信じて貰えていたかもしれないのに。
僕は結局。ネージュさんの信じてくれる優しさに甘えてしまったから]

【人:170】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:44
「あ、い」

[まだ舌も、音も思う通りには動いてくれない。
でもどうか、今だけでも。
僕の心を、鳥のようにこの人へ。羽ばたかせたい]

「あ、い、あおう」

「ありがとう。ごさいます」

「やあひふ、やあひく、いてうえて」

[優しくしてくれて。ありがとう]

「あうええ、うえて。あいあおう」

[助けてくれて。ありがとう]

【人:171】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:44
「おあい、いえくえて」

[傍に、いてくれて]

「ぼくお、え。
つたわう、えしょか?」

[ねぇ。僕の心は伝わりますか?
どうかお願いです。
でも、伝わらなくても構いません。

その時は幾らでも。またあなたに僕の心を伝えるから]

[支]【人:172】メイド トワ 09/16 22:01
>>163 ティキ
遠慮していた手を優しく引かれれば、そっとティキの体温に包まれる。
きっと、冷たい筈なのに。嫌な顔も違和感も見せず、ただ受け入れてくれて。

自分が命を落としてから、本当に、本当に本当に求めて止まなかった"温もり"が傍に寄り添ってくれて、優しい言葉が耳朶を打った。

その時は、幽霊だとか、人間だとか、そんな垣根なんて一切考えず、ただ求める様に彼女の身体を抱き寄せた。

"数日前は見せなかった表情"を浮かべ紡がれるティキの言葉を聞けば、ふっと笑いが零れる。

「気にしないでいいわ。ティキがよければ、ずっとここに居てほしい。
安心して。自慢じゃないけど、ワタシ不良メイドだから、出来ない事の方が多いわ。

一緒に出来る事を探しましょう。
箒で掃く事が出来なくても、跨って空を飛ぶ事だってやってみれば案外出来るかも知れないし。
大切なのは発想力だって偉い人が言ってたわ。真偽は分からないけど」

そこまで話して、ずっと抱き着いていた事に気付いてぱっと離れて、満面の笑みでお出迎え。

「──魔法の洋館へようこそ、ティキ。改めて、よろしくね!」

【人:173】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:08
>>161レナート
 
「楽しかったようならなによりや」 
 つられて喉を鳴らす。
 
「はっは。そういう見方もあるかもな。
 ……大丈夫、今は長生きする予定や。」
 
 海を渡る、と語る声は活力にあふれているように聞こえる。
生きることこそが復讐で目的だと。悲惨な境遇に唾を吐いてもなお前を向いて。
 
「ええな、海。話に聞くばかりやけどえらい広いんやろ。
 もちろん。あんたなら雪ん中でも、砂漠でもけろっとしてそうや。ええなぁ」
  

【人:174】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:09
 
 
 ────杞憂だった。
 
 

【人:175】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:10
  
 正確には、余計なお節介。

 その身に半死半老の血など不要だった。少なくとも自分が一方的に与えるものじゃない。彼が望んで初めて、自らの手に握るものなんだろう。導火線は渇いているからこそ、最後の最期まで燃え続ける。
 
   
「レナートさん、長生きせぇ」

「そんでなんか面白いもん見つけたら教えたってくれや。
 でも、人間は存外脆いってことも忘れんといてな」* 
  

【人:176】宝涙の娘 ネージュ 09/16 22:22
>>168 ネフェリル

ネフェリルは、一瞬だけ複雑な表情を浮かべたが、すぐに「いつもの」穏やかな笑顔になった。ネージュのことを気にかけてくれる、優しい笑顔。
再び笑いかけてくれたのがうれしくて、ほっとして、ネージュはほろ、と微笑したが、続くネフェリルの言葉を聞くと、驚きで目を丸くした。

「ネ、ネフェリル、さま……そんな、」

まさか、そこまで考えていてくれていたなんて、思わなかった。
信じたことが本当じゃなくて、勝手に傷ついていた自分が恥ずかしかった。ネフェリルは――『ゲーム』の勝敗に関わらず、ネージュを助けてくれようとしていたのだ。
あんまり衝撃だったから、しばらく絶句していたけれど、ネフェリルの父のような言葉にハッと我に返り、持っていたハンカチをネフェリルへ。それには、黄色の薔薇の刺繍がされている。

「――あの、よろしければ、こちらを。私の住んでいた街で……娘は父に黄色の薔薇を贈る風習が、あるのです。私は、ネフェリルさまのことを、父のようにお慕いしております。会ったばかりなのに、失礼とは存じますが……。いつか、きっと自分の足で、ネフェリルさまにお会いしに行けるように……頑張ろうと思います」

【人:177】宝涙の娘 ネージュ 09/16 22:22
「本当に、ありがとうございます、ネフェリルさま。あなたがいてくださって、よかった」

【人:178】見習い執事 レナート 09/16 22:26
>>165 ネージュ
驚くネージュを見て、案の定知らなかったのかと納得する。

「ふうん。おおらかな心、ねぇ」

誰かから何かを貰うというのは初めての経験ではないが、メッセージ性を持って貰ったものは初めてかもしれない。覚えていないだけかもしれないが。

「そんなにちゃんと話なんて聞いてねーよ」

自分が何かをしたわけでもないのにお礼を言われるのは違和感だったが、貰えるものは貰っておく。そういう性分だ。

「じゃあな。……あ、トワが消えないように見といてくれよ」

ハンカチを受け取って去ろうとして、思い出したように告げてからその場を後にしただろう。

【人:179】見習い執事 レナート 09/16 22:38
>>173 >>174 >>175 アルジャン
どこか自分を見守るようにも見える視線は、ゲームが終わった今も不快ではなかった。
彼との対話はいつも染み込んでいくようにすっと入ってくる。

「ああ、俺が面白いと感じるもんがあるかはわかんねーけどな」

わざわざ他人に話したくなる程のものは見つかるのだろうか。わからないけど。見つかれば良いと思う。空虚でなくなるように。

【人:180】見習い執事 レナート 09/16 22:39
ふと、『脆い』という単語を聞いて「ああ」と何か思いついたように声を漏らす。


「もし俺が面白い話が出来たら──俺のこと噛んでくれよ」

「その方が俺は長生きできるし、お前もそれまで死ねないな」


アルジャンの考えていることなど露知らず、にや、と悪戯っぽく笑った。

【人:181】エルフ族 ネフェリル 09/16 22:40
>>176ネージュ
渡されたハンカチを受け取る。
「そうか、父か。」

「俺はこの先、エルフの郷にずっといるかはわからぬ。
が、訪れた際に不敬がないように
郷の者には言っておこう。是非遊びに来てくれ。

場所は________」
屈み、耳元でエルフの郷の場所を伝える。
そして、にと笑った後、

「これは行き過ぎた父のおまじないだ。」

この先健やかに育つように、
苦難に苛まれても、強く生きれるように、

額に爪先で紋様を描き、口付けを一つ。
そして、ぎゅ、と抱きしめた。

【人:182】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:53
 
「………チーフルさん」
 
 >>158
 耳慣れない声と、その大きさに肩をぴくりと動かし横を向けば黒髪の少年の姿。その手にスケッチブックはなく、目を丸くし瞬きをひとつ。
 声、と小さく呟いて、あまりに舌足らずなその様子に口を小さく開いたまま見やる。彼に声が戻る瞬間を見ていなかったから、その超常的なできごとに驚くばかりで、やっぱり気が抜けているのだと改めて自覚するのだけれど。
 
「うん。……うん。」
 
 ちゃんと聞こうとしていると示すように相槌を挟んで。
 『どうして』としきりに繰り返すのを聞き、自分が彼にしたことの話だと、なんとか解釈して。
 
 
「なんで僕が最後にチーフルさんを選んだか、やよな」
 
 穏やかに笑みつつ、問う。
 

情報/ プロ/1日/2日/3日/4日/5日/6日/エピ/終了
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