2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)
情報/
プロ/1日/2日/3日/4日/5日/6日/エピ/終了
ログ/メモ/履歴/村一覧
視点:人 狼 墓 全
P15/P16/P17/P18/P19
[全25P]
</新/頭/末/設/下/>
【人:154】宝涙の娘 ネージュ 09/16 20:23
>>レナート
レナートがひとりで居るときに。
彼の姿を見かけたら、はっとして早足で近づいた。
レナートが屋敷を離れようとしていることはまだ知らないので、後輩として挨拶しておかねば、と思ったのである。
「レナート」
声を掛けてから、レナートが追い出されたあの日は指をさしあった関係だったことに気がついたけれど──ふるふると軽く頭を振って、スカートの端をつまんでお辞儀をした。
「……『ゲーム』おつかれさまでございました。その節は……あらぬ疑いをかけて申し訳ありません。
その……このたび、私は、こちらのお屋敷でお針子としておつとめをさせていただくことになりました。その……なにぶん、あの、はじめてのことばかりで……ご迷惑をおかけすることも多々あると思うのですが……」
レナートの返事を待たず、小さなオレンジのカランコエの花を刺繍したハンカチを差し出した。
「あ、あああの、私の地方では、お花それぞれに言葉が……ありまして……レナートをイメージして、刺繍をしました。ご挨拶として受け取っていただければと……」
【人:155】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:29
>>不死者様
[チーフルの首へと、息吹の様に祝福が注がれていく。
音を、心を蝕み続けていた静寂の呪い。
それが別たれて行って。消えて行くのを見ていた。
ずっと心にあった、くらい森の世界。
さようなら。きっとだからこそ、優しい人達に出会えた。
けれどもう。優しさに甘えた、暗闇からは出て行こう。
神がこの世に落とした願望器が如き力は、確かに少年の願いを叶えていた。
その力はきっと呪いだったし。罰でもあったのだろうけど。
不死者の運命は今。少年の心を救ってくれる、祝福でも確かにあった]
【人:156】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:29
「あ、」
[先ずは一息。試すように。
小さな声を出した]
「あ!!」
[もう少しだけ大きくしようとしたのだろう。
出たのは、自分の耳も痛くなるような、大きな声。
口の中の舌が、使われた事の無い動きをしようとしてツリそうだった]
「あい、あ」
[上手く喋れずに、俯きそうになる。
深く深呼吸。文字を宙に溶かすみたいに。
空に音を思うみたいに。
優しいに、当たり前の言葉を謳うように]
【人:157】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:30
「あい、あ、とう」
[こんな簡単な言葉に追いつくのが。
こんなにも難しい]
「あい、あい、
あいあおう、ごあいます」
[けれど。こんなにも。嬉しい]
「ありがとう、ございます」
[上手に言えたでしょうか?
ねぇ不死者様。きっと貴方は、アルジャンさんに酷い事をした。
とても重い罪と罰だって背負ってる。
けれども。どうか。運命の全部を呪わないで。
貴方の運命が今。こうして僕を。沢山の人を救ってくれているんだから]
【人:158】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:47
>>アルジャン
[僕は、不死者様の傍を離れると。
最初に向ったのは、朱いフードのその人の元。
不死者様に連なる血族の人。
まだ。初めての言葉を探しながら。
今僕の願いが叶っているのは。
この人が、ゲームの最後に取った、選択肢のお陰だから]
「あ、お」
[聞き慣れない音で目がくらっとする。
僕はこんな声をしていたんだ
鼻から、準備運動で息を吸う。ちょっとだけ、不満も込めて]
【人:159】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:49
「あ、の!」
[込めた不満は、夜に襲われて怖かったですって気持ち。
キーンとなりそうな、大きな音。
けれども、内側から出て行く声と心が、気持ちよくて。
ほっぺたが熱くて。自分が、ドキドキしているんだって気付く。
誰かを呼び止めるって。こんなに胸が緊張して。けれど、自分が広く大きくなったように感じるものなんだ]
【人:160】哀傷の無声 チーフル 09/16 20:49
「あいあ、おう。おあい、ます」
[まだその言葉に慣れていなくって。
伝わってくれただろうか?僕の言葉は]
「どううて、えいあか?」
[ふるふる、と首を振る。
言葉は難しいけど。ちゃんと伝えたいから。
文字でだって、きっと伝えられる。けど、今は自分の言葉で]
「どうし、て。でしあ、か?」
[どうして貴方は。
勝利が決まった後に。僕を、僕も。勝たせようとしてくれたのでしょう]
【人:161】見習い執事 レナート 09/16 20:49
>>153 アルジャン
「別室? ああ、すげー快適だったぞ、美味いもん食いながら頭悩ませてるお前ら見るの」
くつくつと笑う。
「ふうん。ま、良いんじゃね? お前満足したら死んじまうかもしれないんだろ」
どこかすっきりしたような、楽しんでいるようにも見えるアルジャンの表情に笑った。
自分が彼の気持ちを正確に理解出来る日が来るかはわからないが、生きているならいい、と思う。自分の身の上を打ち明けた人間が0になってしまうのは味気ないように感じられるからだろうか。
「ああ、俺も暫く死ぬ予定はねーよ。機会があったらまた会おうぜ。今度は海を渡ろうと思っててな」
【人:162】見習い執事 レナート 09/16 20:52
>>154 ネージュ
「ああ、お前か」
そろそろ屋敷を出ようとしていた頃だろうか。声をかけられ振り向けば、いつもびくびくとしていたネージュが、いくらか落ち着いた様子で話しかけていた。
と、話される内容に「あ?」と眉を寄せる。
「いや、俺はもう出てくからそういう挨拶とかいらねーぞ。売っ払って金にしても良いなら貰うけど」
じろじろとハンカチを見る。
「趣味って言うだけあるな」と溢した。
【人:163】欠落する心 ティキ 09/16 20:57
>>111 トワ
「貴女が幸せなら私も幸せだわ。」
ティキに触れているトワの手を軽く引き寄せ、そっと抱き締める。
「全部貴女のおかげよ。本当にありがとう。」
目を閉じて耳元で囁く。
…そうしているとふととあることを思い出した。
「…トワ。ひとつ大事なお願いがあるの。
とてもいいにくいのだけれど、私、ここに来るまでどこにいたのか全く思い出せないのよ。もしね、もしよかったらなんだけど、ここに置いてもらえないかしら。いえ、わかっているわ。働かざるもの食うべからずよね。都合のいい言葉はなぜか忘れない仕様になっているみたいなの。でも困ったわ。今の私ってそこいらの幼子より役に立たないのよね。一人で靴も履けないし、窓も開けられない。ろうそくも芯がなくなるまで見ていることしかできないし、外に出れば野ウサギにノックアウトされる程度には無力だわ。あと、さっき気付いたのだけど子供がやる三すくみの遊びでハサミを出すことが出来ないみたいなのよね、これは関係ないけれど。…どうしようトワ。“思い返せば思い返す程”私何もできないわ。」
ティキはそう言って“そわそわしている”ようだった。
【人:164】宝涙の娘 ネージュ 09/16 21:01
>>アルジャン
アルジャンの姿を見つけて、一瞬立ち止まる。
怖くないと言えば、嘘になるけれど。ネージュは挨拶のほかに、聞いてみたいことがあったのだ。
「あ、アルジャン、さま」
緊張しすぎて、血の気がサッと引いたようになる。アルジャンの首の傷痕をつい見てしまって、余計に慌ててしまった。
けれど、胸をはって、丁寧に礼をした。
「……このたびは。お願いごとを叶えられる権利を得られたこと……遅ればせながら、お喜び申し上げます。
私、は……当初の願いの形とは、異なりますが……こちらのお屋敷で、おつとめをさせていただけることになりました。改めて、ご挨拶を……。
それから、もし、お許しいただければ……ですが。わ……私……アルジャンさまに、聞きたいことが、あるのです」
目を伏せて、少しの沈黙。
すっと視線を上げて、アルジャンの瞳を見つめた。
「……その……アルジャンさまは、『自由』って……どういうものだと、思います、か」
【人:165】宝涙の娘 ネージュ 09/16 21:09
>>162 レナート
「お前」と呼ばれると、初対面の時のことを思い出してしまって、相変わらずまだびくりとしてしまうけれど。彼に悪意がないのはわかっているから、なんとか落ち着いていられた。が。
「えっ!? で、出ていかれるのですか!?」
てっきり、これから一緒に働くものだと思っていたから、予想外のことに大きな声を出してしまい、ネージュは自分の口を覆った。
差し出したハンカチを無遠慮にジロジロと見る様子に、少しわたわたと挙動不審になってしまった。
「あ、も、も、もちろんです。あの、さ、差し上げたものですから……あの、売れるほど、か、価値があるかは……わ、わかりませんが……ハンカチは、お屋敷のものなので……上等なものではないかと……。
えと……あの……カランコエの花の、持つ言葉は……「おおらかな心」、で……えと……色々とお話を聞いてくださり、ありがとうございました。感謝の気持ちです」
レナートが、出来を認めてくれる言葉をこぼしたら、ぱ、と嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとうございます」
【人:166】不死者 ブラム 09/16 21:22
>>155 >>156 >>157 チーフル
たどたどしくも、言葉を懸命に紡ぐ少年。
礼を言われたなら、あの時と同じように彼の頭をそっと撫でただろう。
「……キミの征く道に幸多からん事を」
神の使いらしいもっともな言葉を呟けば、チーフルが他の者へ駆けて行く背中を見送っただろう。*
【人:167】宝涙の娘 ネージュ 09/16 21:32
>>レイヴン
レイヴンには独特のオーラがある、とネージュは思っていた。
表情から思っていることは読みとれない人だけれど、彼の立っているところの周りは、彼の空気になる。
『ゲーム』が終わった直後、声をかけてくれた彼を怯えるように、逃げてしまった。
きっと、このままだと、優しい彼は怖がらせないようにネージュの前から去っていってしまう。そんな気がする。
「……レイヴンさん!」
少し大きな声で、名前を呼んだ。
使用人として挨拶をしようと思っていたけれど。改めて彼の顔を見たら、そうではなくて……「あの時の続き」で話をしなければいけない気がした。
「さっきは、ごめんなさい。わ、私……あの……」
けれど、やはり、うまく声になって出てきてくれない。自分で自分がもどかしく、悔しさで涙目になりながら、レイヴンにハンカチを差し出した。刺繍がされているのは、ほのかな桃色のネリネの花。
「……レイヴンさんのこと、こわくない、です。レイヴンさんさえ良かったら……これを、受け取っていただきたくて。私の住んでいた街では、お花に言葉を乗せる文化があって……この花の言葉は……『また会う日を楽しみに』というものです」
【人:168】エルフ族 ネフェリル 09/16 21:37
>>150ネージュ
それは聞き知った足音で、その方を見遣る。
震える声で呼ばれれば顔を上げた。
「ネージュ」
バツの悪い顔を一瞬だけ浮かべ、
穏やかな笑顔を向ける。
「俺はお主の事を気に掛けていた。
お主の裏にある背景も、これからの事も。
仮に俺が吸血鬼としてもっと早く覚醒していたとしても…」
「お主の事を吸血する事はなかっただろう。
お主の願いは俺が叶えてあげようと思った。
長寿ではないが、傍からみたらお主も異端。
ならば、俺の郷で過ごしてもらおう。」
「そう考えていたのだが…」
ふ、と微笑む。
「子供はいつでも突然に親の掌から飛び出していくものだな。」
【人:169】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:43
>>ネージュ
[その人の姿を見つける。
その人が、何を不死者様に願ったのか。これからどうするのか。
それは、僕は知らない。
けど。伝えたい言葉があった。
スケッチブックを手に取って。その人の文字へ今。心を返す]
「おん、はんわ」
「おえん、あさい」
「……ご、め。んなあい」
[勝たせてあげられなくて。恐がらせてしまって。違うものになってしまって。
誰よりも。僕を信じてあげさせられなくて。
僕がもっと強くて。頼りになれば。信じて貰えていたかもしれないのに。
僕は結局。ネージュさんの信じてくれる優しさに甘えてしまったから]
【人:170】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:44
「あ、い」
[まだ舌も、音も思う通りには動いてくれない。
でもどうか、今だけでも。
僕の心を、鳥のようにこの人へ。羽ばたかせたい]
「あ、い、あおう」
「ありがとう。ごさいます」
「やあひふ、やあひく、いてうえて」
[優しくしてくれて。ありがとう]
「あうええ、うえて。あいあおう」
[助けてくれて。ありがとう]
【人:171】哀傷の無声 チーフル 09/16 21:44
「おあい、いえくえて」
[傍に、いてくれて]
「ぼくお、え。
つたわう、えしょか?」
[ねぇ。僕の心は伝わりますか?
どうかお願いです。
でも、伝わらなくても構いません。
その時は幾らでも。またあなたに僕の心を伝えるから]
[支]【人:172】メイド トワ 09/16 22:01
>>163 ティキ
遠慮していた手を優しく引かれれば、そっとティキの体温に包まれる。
きっと、冷たい筈なのに。嫌な顔も違和感も見せず、ただ受け入れてくれて。
自分が命を落としてから、本当に、本当に本当に求めて止まなかった"温もり"が傍に寄り添ってくれて、優しい言葉が耳朶を打った。
その時は、幽霊だとか、人間だとか、そんな垣根なんて一切考えず、ただ求める様に彼女の身体を抱き寄せた。
"数日前は見せなかった表情"を浮かべ紡がれるティキの言葉を聞けば、ふっと笑いが零れる。
「気にしないでいいわ。ティキがよければ、ずっとここに居てほしい。
安心して。自慢じゃないけど、ワタシ不良メイドだから、出来ない事の方が多いわ。
一緒に出来る事を探しましょう。
箒で掃く事が出来なくても、跨って空を飛ぶ事だってやってみれば案外出来るかも知れないし。
大切なのは発想力だって偉い人が言ってたわ。真偽は分からないけど」
そこまで話して、ずっと抱き着いていた事に気付いてぱっと離れて、満面の笑みでお出迎え。
「──魔法の洋館へようこそ、ティキ。改めて、よろしくね!」
【人:173】瑞花の街 アルジャン 09/16 22:08
>>161レナート
「楽しかったようならなによりや」
つられて喉を鳴らす。
「はっは。そういう見方もあるかもな。
……大丈夫、今は長生きする予定や。」
海を渡る、と語る声は活力にあふれているように聞こえる。
生きることこそが復讐で目的だと。悲惨な境遇に唾を吐いてもなお前を向いて。
「ええな、海。話に聞くばかりやけどえらい広いんやろ。
もちろん。あんたなら雪ん中でも、砂漠でもけろっとしてそうや。ええなぁ」
情報/
プロ/1日/2日/3日/4日/5日/6日/エピ/終了
ログ/メモ/履歴/村一覧
視点:人 狼 墓 全
P15/P16/P17/P18/P19
[全25P]
</新/頭/末/設/上/>