2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)
情報/
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ログ/メモ/履歴/村一覧
視点:人 狼 墓 全
P34/P35/P36/P37/P38
[全42P]
</新/頭/末/設/下/>
【独:-133】瑞花の街 アルジャン 09/12 01:58
痛烈な吐き気。
【独:-134】瑞花の街 アルジャン 09/12 01:59
「────……え゛っ、
ぅ、ぐっ……ぅ……」
個室のドアを閉めるなり湧き上がるそれに、口を押さえ近くに乱暴にグラスを置いてベッドに這いずった。
マットレスに顔を押し付けて、シーツを握り込んで強く皴を作って、唾を飲み込んでただただ耐える。
額に脂汗が浮かぶ。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。
今に始まった話じゃない。ひとがいるから、固くふたをしていただけだ。
己の目的のためにあれを利用するしかないことも、ゲームとは言え虚構の理由を並べ立ててひとを追い出す真似をしたことを。反吐が出る。
ネフェリルに言ったことに嘘はない。あの時、初めて笑顔の仮面が外れた。
あれは攻撃されないために身につけた盾だっていうのに。
【独:-135】瑞花の街 アルジャン 09/12 01:59
人の血なんて吸ったことない。限られた時期に離れたところに狩に行って、必要な分だけ生肉をもらって。残りは分け与えられるようにして保存して。それで十分だった。子どもの手当てをするために傷を舐めたことがあるくらいで、土の味しか覚えてとらん。それが今はどうや。ここに来てから、純血種が近くにいるからか。感じたことのない種類の空腹感がうっすらと渦巻いていて、それだけで不愉快だったけど気にするほどじゃなかった。でも今朝夜が明けてからはもっと酷かった。ずっとずっと我慢して、あああああああああああクソが。知りたなかった。別に接しているひとが捕食対象に見えるわけじゃあらへん。ただ、視界が変わる。これが純血種だったのなら中途半端に情を抱くこともなかったろうに。
最悪だ。吐き出しきれない感情が瘴気のように腹に溜まって溢れそうになる。据えた匂いがしてかぶりを振って。
【独:-136】瑞花の街 アルジャン 09/12 02:01
懐から護身用のナイフを取り出した。簡単な工作にも使えるが、わざわざ不安にさせることはないと先ほど少女には見せなかっただけ。
吐き気を誤魔化すように手の甲に思い切り突き立てる。マットレスのへりを噛んで気の遠くなるような痛みに耐えて、荒い息に背を上下させながらずるずると刃を引き抜けば鮮血が辺りに垂れて広がっていった。シーツにも大きな穴と染みを作って。
顔をわずかに上げて傷跡を細めた目で見やれば、ゆっくりとそれがふさがっていくのが分かる。これでも、純血種と比べ物にならないくらい遅い。
もちろん痛覚もある、この穴がふさがっても、痕が消え去っても、響くような痛みはしばらく続く。
「……あの子はかしこいな」
掠れた声で呟く。
日光もニンニクも十字架もいくら当てられようが平気だ。牙だって目立つようなもんじゃない。なんなら血を吸わなくたって生きていける。
ただ、不自然なくらいに丈夫なだけ。それを予想として挙げた少年を思い返して。
【独:-137】瑞花の街 アルジャン 09/12 02:02
大怪我をしても、「こんなに傷の直りが遅いなんて。ぼろぼろの姿になるなんてみっともない」と嘲り罵られ。
かたや「こんなに傷の直りが早いなんて人間じゃない、化けもの」と恐れられ石を投げられ。
簡単には死なないからと好き放題されたこともあったっけ。死ななくたって痛いんだよ、あいつら知らんかったんやろ、そんなことも想像できひんで。
中途半端な血筋作っておいて、それを見捨てて遠ざけた。
それをいくら恨もうが、あいつは痛みなんて感じない。刃を突き立てることも叶わない。そして、殺すことさえ祝福たりうる。
────じゃあ、使いつぶすしかないんやろ?
[支]【独:-138】メイド トワ 09/12 02:05
🦇
そう言えば封印予約のシスメ見てない気がするけど封印持ち大丈夫かな…?
[支]【独:-139】メイド トワ 09/12 02:05
🦇
見えないとかだったら別にいいんだけど…
[支]【独:-140】メイド トワ 09/12 02:06
🦇
うわああああああああああああ吸血先ネフェリルになってるううううううううう
【独:-141】瑞花の街 アルジャン 09/12 02:09
なあ、僕誰選んだらいい。
願い叶えてやりたいなぁ。
スケッチブックひとつで饒舌にしゃべるあの子。
もし声を得たら、今以上に
みんなを元気づけて回るんやろうなぁ。
ひとを幸せにできる子や。こんな状況でさえなければ。
でも巻き込みたない。
瑞花の街 アルジャンは、哀傷の無声 チーフル を吸血ことにしたよ。
【独:-142】瑞花の街 アルジャン 09/12 02:10
ああ、良いなぁ。
生きる理由があって、執着があって。
砂漠の太陽にみたいに熱いなぁ、
砂漠の熱さなんて知らんけど、僕、あいつ好きやわ。
あいつならきっとどんな状況でも
楽しんで生きようとするんやろ、
見ていたいよ。
瑞花の街 アルジャンは、見習い執事 レナート を吸血ことにしたよ。
[A28]エルフ族 ネフェリルは、メイド トワ「なんだ、寝ないのか?」
09/12 02:10
【独:-143】瑞花の街 アルジャン 09/12 02:11
……なあ、一緒に来てくれるか。
僕とあんたの目指すところは近しいから、
そう思いたいから。
それ以外に恩恵はあらへんけど、それでも。
……堪忍な。
瑞花の街 アルジャンは、エルフ族 ネフェリル を吸血ことにしたよ。
【人:151】宝涙の娘 ネージュ 09/12 02:15
>>145 トワ
差し出された両手に、ネージュはそろ……と自分の手を置いた。
とても、冷たかった。
思わず手がピクッとなってしまったけれど。ネージュはそのまま、そうっとトワの手を握った。
トワの手が握り返してくれて――体の温度こそ低いけれど、ネージュはやわらかな気持ちで胸が満たされるのを感じた。
数秒程度でトワの手がすうっとネージュから抜ける。
残された自分の手を祈るように組み合わせ、心配そうにこちらに視線を送るトワに微笑みで返した。
「ありがとう、トワ。あのね……私、今まで、おばけが怖くて……幽霊もそれと同じように考えていたの。でも……今、トワに触れてみて、全然、怖くなかった。……今まで、全部いっしょにして、こわがってしまって……申し訳ない気持ち。
思っていたよりも冷たい手だったから、びっくりはしたけれど。
トワは、寒くないかしら。私、顔は熱くなっても、指はそんなに暖かくならないから、触ってもさほど、意味はないかもしれないけれど……。もし、暖をとりたくなったら……言ってくれたら、うれしいわ」
言葉がただぽろぽろとこぼれて、あまり上手にまとまらなかったけど。気持ちが伝われば、と思って、目を細めた
【独:-144】宝涙の娘 ネージュ 09/12 02:16
/*時間かかった……トワは寝てね*/
[支]【人:152】メイド トワ 09/12 02:18
>>ネフェリル
アルジャンとのやり取りを見てたネフェリルが不思議そうに声を掛けてきたから、くるりと向きを変えて優美なカーテシーを返しながら答えたわ。
「あら、ネフェリルさん。ワタシは少し野暮用の予定だけど、せっかくだから少しお話でもする?」
【人:153】エルフ族 ネフェリル 09/12 02:24
>>152トワ
綺麗な所作に感嘆する。
「野暮用は片手間で済むのか?」
【人:154】宝涙の娘 ネージュ 09/12 02:25
>>ネフェリル
眠ってしまったチーフルが、アルジャンに運ばれていくのを見届けて。
人も少なになった広間で、ネフェリルを見つけた。
昨日、子どものように泣いて甘えてしまったことを思い出し、また顔は熱くなったけれど。
貴族男性のような所作と、ネージュを小さな子どものように扱ってくれるネフェリルは、今日も、優しかった父を想起させる。
今日、新たに加えられた彼のプロフィールを見て、「180歳」とあったのにはびっくりしたけれど。見目は若い男性であっても、老成した余裕を感じるのは、その生きた歳月によるものなのだろう。
甘えたくなったら来てもいい、とネフェリルが言っていたことを思い出して、おずおずと彼に近づいた。
「ネフェリルさま。昨日もまた、お世話になりました。あの……寝る前に、一言お話がしたくて、お声がけを。
何も聞かず、ただ受け入れてくれて……ありがとうございました。お恥ずかしいところをお見せいたしましたが……気持ちが、とても軽くなりました」
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