2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)
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視点:人 狼 墓 全
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【人:123】狂信の渦 アルバ 09/16 15:32
>>113 ブラム
「……そっか」
やっぱり、何かが変わってしまったのだ。変化とは進歩であり退化だ。果たして彼にとってこれがどちらだったのか、僕にはまだ判断できない。
彼の出した結論には、まあそうなのだろうとしか思えなかった。賢い彼がずっと目を逸らし続けてきた、分かりやすい因果論。
彼を救えるとしたら、それは……。
「ま、それはいいことだと思うけどね?」
と、悲しい話はそれくらいにして。
【人:124】狂信の渦 アルバ 09/16 15:32
「お、やった〜! 数日拘束された価値があるってもんだよ」
僕にとっては結構昔、彼にとってはほんの少し前。僕は彼に救われた。そして僕は与えられた力を存分に使って────すっかり満たされてしまった。
ひとつに満足したらもうひとつなにか欲しくなるのが人間の性だ。僕も例に漏れずね。
「……見て欲しいんだ、僕が作った国を。
気に入ってくれたらなんなら住んでくれてもいいよ? 君が望むポジションを用意しよう」
自分を救った、次は国を、国民を救った。僕の救いたい病は留まるところを知らず。
眩い太陽や頬を撫でる風、歓声と笑い声。あと美味しい食事とよく整えられたベッド。僕が渡せるものってそれくらいしかないんだけどさ。
君が諦めたとしても、僕は君に救われて欲しいんだよ、ブラム。
[支]【人:125】メイド トワ 09/16 15:50
>>118 ネージュ
おとうさまとのお話が終わった様子のネージュが駆けてきた。
「ん? ……少しくらいなら平気よ」
ネージュは手を取ろうとしてくれたけど、触ってはいけない事を思い出してあたふたと手の行き場を失っていた。
それが可愛かったから、そっと数秒だけそのて手を取り、そっと握る。
じんわりとあの時と同じネージュの暖かい気持ちが流れ込んでくる気がして、顔が僅かにほころんだ。
「……え、という事はネージュとこれから一緒なのね! せ、先生……!? ふ、ふふふっ」
ネージュがここに仕えるというのも嬉しかったけど、それ以上に『先生』というワードに優越感を感じたワタシは、鼻高々に任せなさい! とネージュにどや顔を披露した。
「ん、そしたら場所の案内からね! 今ワタシ、気分がいいから日当たりのいい絶好のサボり場所も一緒に教えてあげるわ」
ネージュについてくるよう促せば、洋館内の案内をしつつ用具室でハンカチを9枚見繕い、広間へと戻って来ただろう。
【人:126】エルフ族 ネフェリル 09/16 16:08
>>81アルジャン
「どうせお主の事だ。
1人で生きて、独りで死ぬのだろう。」
呆れた顔で、ため息を吐く。
「元を辿ればか。
ふふ、それはわからんぞ?
もしかしたら俺もお主の事を利用する為に
声を掛けたのかもしれぬ。」
「何かを与みし、享受する。
それだけが関係構築の礎ではない。
血の繋がり、一期一会の繋がり。
世の中には繋がりは沢山あるからな。」
「いいんじゃないか?絆と呼んでも。
そう重いものじゃないだろう。」
[支]【人:127】メイド トワ 09/16 16:11
>>119 >>120 アルジャン
「ほんと。生きづらそうよねー」
素直なアルジャンの言葉に、皮肉交じりに返す。
笑みを浮かべながらだから、本気じゃないってのは伝わるといいけど。
「ん? ああ、ここの人達って皆何かしら訳アリだけど、大体の人がおとうさまに大なり小なりお世話になってるから。
頼りになるお義父さん! みたいな? ノイシュからそうじゃないだろって怒られるんだけどね」
それが例えおとうさまが自分の子供を追放した贖罪の為に行ってきた罪悪感の塊だったとしても、当時のワタシは救われていたから。
返してくれた言葉にはふんふんと頷いていたけど。
『使用人同士も仲が良さそう』という点に関してだけは「いや、それだけはないから」と伝えておいた。
やがて、アルジャンを訪ねてくる人が来れば話が始まりそうだったから、ワタシは「元気でね」と呟きその場を後にした。
掃除は、ノイシュに丸投げした。*
[支]【人:128】メイド トワ 09/16 16:25
>>121 レナート
レナートの言葉に沸々と湧き上がる何かがあった。
「……ふーん、へえ、そっかあ。
理由もないのに、ワタシよりも外に興味を見出すんだ? へーえ?
……3日坊主の癖に。
──それじゃあ、旅立ちの前に餞別が必要かしらね?」
[支]【人:129】メイド トワ 09/16 16:26
そう言うと、そっとレナートの首筋に両腕を絡めてこちらに抱き寄せる。
ワタシの冷気がどうかなんて知った事じゃないわ。
「レナートの旅が上手くいかないように、未練がましく貴方の記憶の片隅に残っててあげる」
ぐい、と更に力を込めれば互いの唇が触れるかもしれない距離まで縮んで……
[支]【人:130】メイド トワ 09/16 16:27
……やっぱ無理!!
スッと透明化してレナートの後ろに抜ければ、レナートは体勢を崩しちゃったかもしれないけど。
ワタシは少しだけ上ずった声をごまかしながら、振り返ってレナートに指をさす。
「っ……貴方が外で満足出来るような事があったって、ワタシを置いていった事以上に満足できる事なんてないんだから。
……ばーか、しんじゃえ」
それだけ伝えると踵を返してレナートから離れようとした。*
【人:131】瑞花の街 アルジャン 09/16 16:30
>>127トワ
「ふぅん。そういう」
「あぁ、元気でな」 軽く手を振った。
【人:132】瑞花の街 アルジャン 09/16 16:30
>>126ネフェリル
「まあな。遺したないし」
「ものは言いようやね。ほーんと喰えんおひとやわー。
でも言ってたことに嘘はないやろ。
それくらいは、僕でもわかる」
「あんまりそういう繋がりとか。
よぅ知らんで生きてきたからな。
育ててくれるひと、
一緒に暮らすひと、
石投げてくるやつ。
こんくらいや。
…知らんこと、いっぱいあるよ」
【人:133】瑞花の街 アルジャン 09/16 16:32
「そういうもんか。
そうもあっさりしとるとなんとも言えない気分やけど……ありがたく受け取っとく。
あんたが気にしてないなら、それでなによりや」
種族としてか、それともこのひと自身の心の性質か。
大らかなんだろう、と勝手に考える。
若干調子が狂う感覚にこめかみを掻き。
「……そんで。お節介かもやけど。
ネフェリルさん、自分の願いはどうするん? ともだち、助けるんやろ」*
【人:134】不死者 ブラム 09/16 17:03
>>124 アルバ
「……そうか。キミの……。
フッ、良いだろう。
暫くここに住んでいたからな。
偶には外の世界に目を向けるのも悪くはなさそうだ。
アルバ。キミの願い、確かに聞き入れた。
……トワとノイシュに留守を頼まないとな」
【人:135】エルフ族 ネフェリル 09/16 17:04
>>132アルジャン
「なら、これから色んな繋がりがお主には出来るだろう。
それを大事にしていくといい。」
「自分の願い、叶えるさ。
お主のおかげで、エルフ族にもない力を手に入れたのでな。」
に、と笑ってみせる。
きっと自分の願望成就の道は茨だ。
一国を相手にするのだから。
部族は使えない。ただ単身で。
吸血鬼の力をもってしても死ぬかもしれない。
「まあ、もしかしたらお主の願望が達成されたら、
助力を頼むかも知れぬな。」
そんな事はしないだろうが。
【人:136】宝涙の娘 ネージュ 09/16 17:20
>>122 ノイシュ
気さくに話してくれるノイシュは、急に同世代の男の子になったみたいだった。と言っても、ネージュに同世代の異性の友達はいないから、想像だけれど。
その距離感がくすぐったくて、ふふ、と笑った。
「はい、では……えと、よろしく……ね、ノイシュ」
最初の心得を教えてもらったら、周囲を見回し、ハッとする。両手をぎゅっと握って、こく、とひとつ、真剣な面持ちで頷いた。
「──はい。お客さまに、ご挨拶を」
そう、これから自分は「使用人」。
先ほどまでの関係とは違う。
その、見ようによってはただの「肩書き」の変化は……ネージュが、皆からひとり離れて、勝手に引いてしまった線を越えるための、理由と勇気になる。
ノイシュのウインクにはふわ、と笑顔を返して、その場を離れただろう。
【人:137】瑞花の街 アルジャン 09/16 17:32
>>135ネフェリル
「さよか。がんばれや。油断すんなよ。ただでさえ半端なんやし、別にこちらだって万能じゃあらへんからな」
たとえ純血だったとしてもそれは変わらない。寿命を迎えれば。重病にかかれば。酸素を絶たれれば。失血の勢いに修復が追いつかなければ、死ぬ。
「あれが異常なだけ」とぼやいて。
そういえばじいちゃんはなんでいなかったやっけ。たしか人里でイエケイとかいうの喰ったら天に召されてしまったとか聞いた気がするけど、僕が生まれる前のことやしよう知らんわ。
ひとつの国を敵に回すこと、世界を変えることがどれだけ困難かなんて少し考えればわかる。それでも、やってみるというのだから。
「ああ。
……お互い死ぬ前に良い報告できたらええな。
もしかしたら、報告するまでもないかもしれへんけど」
ふっと口唇を緩める。相手の様子を見ていると 最終的にはうまくいくんだろう、と思えてくるから不思議だった。
【人:138】宝涙の娘 ネージュ 09/16 17:52
>>125 トワ
行き場の失った手を握ってもらって、ぱ、と笑顔になった。
トワのひんやりとした手は、再面談を終えて火照っていた身体には気持ちが良かった。
使用人になることを告げ、トワが喜んでくれたことに安心して、ほうっと息を吐いた。
「わ、あ、ありがとうございます!おぼえますね……!先生!」
さっそく教えてもらうことができて、どきどきしながら頷く。
機嫌が良さそうに先を行くトワについて、これから自分の居場所になる屋敷を回った。「サボり場所」まで教えてもらってしまったのは驚いたけれど、トワらしいと思って微笑む。
一通り屋敷を見たら途中でもらったハンカチを大事に抱えて、広間に戻ってきただろう。
【人:139】エルフ族 ネフェリル 09/16 17:58
>>137アルジャン
「当分は元ある力と吸血鬼の特性を上手く使えないか、
試すところから始めるさ。無闇に突撃する程愚かではない。」
あまり悠長にはしてられんがな。
と付け足す。
「良い報告な。
お主のこれからやろうとしてる事も
困難を極めるだろうが、きっとできる。」
ぽん、と手を頭に乗せる。
「弱気になったら、あかんで?」
【人:140】宝涙の娘 ネージュ 09/16 18:13
一度部屋に戻り、裁縫道具と――チーフルにもらったスケッチのページを持って、広間に戻った。
涙がのったままのテーブルに腰掛けて、トワにもらったハンカチを広げた。
刺繍枠を嵌めて、ひと針ひと針丁寧に刺していく。
贈りたい相手の顔を思い浮かべながら。
ネージュは、9枚のハンカチにひとつひとつ花を咲かせていった。
【人:141】狂信の渦 アルバ 09/16 18:21
>>134 ブラム
「よし! そう来なくっちゃ」
「見るところは沢山あるんだ。まずは信仰の街の神殿、それから星の村の夜空だろ、あとは果実の村の特産フルーツも食べてもらわないと! それから、後はね……」
いくつか言い募って口を噤んだ。まだ足りないけど、実際に行ってもらった時のお楽しみとしよう。
「……そうだね、トワには挨拶しなくちゃ、おとうさまお借りしますってね」
【人:142】見習い執事 レナート 09/16 18:21
>>128 >>129 >>130 トワ
どこか怒っているようにも見えるトワの様子に、また首を傾げる。
3日坊主。その単語は色んな意味で正しく、自分自身を表すのにぴったりであるようにも感じた。でもそれくらい、きっとトワは今までの自分を見ていればわかっただろうに。
何を今更そんなに──と、思うと同時に、自身を冷たい冷気が包んだ。
こいつ、こんなに冷たかったか、と時間差で気づく。
思えば、この屋敷に来て共に過ごす時間はあれど、トワに触れたことはなかった。触れられたことも。自分に手が伸びることはあっても、直前で引っ込められていたことを思い返す。
憎まれ口を叩く小さな唇も冷たいのだろうか、なんて思考が頭に浮かんで────
「うおっ」
すんでのところで急に引力が消えて、咄嗟に体勢を崩した。
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