2010 緋色の村
(09/17 07:00 に終了)

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【人:73】哀傷の無声 チーフル 09/15 22:12
一人でもだいじょうぶだったよって。だいじょうぶなんだよって。
だから、しんぱいしなくてもだいじょうぶなんだよって。
そう思って欲しくって。森のほんの少し奥にある、果物を獲って来ようと思ったんです。
それがまちがいだったんです。


足を滑らせて。落ちていったのは、昏い底。

なんてことはないような。少し人目につきにくい、木の洞の奥。
ほんの少しでも声が出せるなら。簡単に人に気付いて貰えるような。そんな場所。

落ちた時に、足が折れてしまったみたいで。
何かに引っ掛かって、擦れて。血が出ていて。
段々と、昏いそこに血の匂いが広がって行って。

あるけそうにありませんでした。
洞をのぼっていくなんて、いたくて、痛くて。出来そうにありませんでした。
どれだけ手を伸ばしても。お日様の届くそこには、届きそうにありませんでした。

【人:74】哀傷の無声 チーフル 09/15 22:13
──どれくらい経ったかな。

森はもう暗くなっていて。ぼくは静かに息をするだけ。
獣さん達の唸り声が聴こえます。
お昼間とはちがう。弱い動物を食べてしまう、恐いこえ。
木の匂いが、ぼくをゆっくり地面に埋めこんでいってしまうみたいで。
足が痛くって。身体の全部も痛くって。こえを出して、いたいって言う事も出来なくって。
見上げた先の星は綺麗なのに。僕の身体は泥だらけ。月の明かりも。星の明かりも届いてくれない。


なによりもつらかったのは。
時折、村の誰かの声が近づいて来ては、離れて行くんです。
そこにいるのに。ここにいるのに。気づいてはもらえませんでした。
だって。ぼくにはこえが無いから。
なにも、つたえることができないから。
どれだけいたくても。こわくても。かなしくても。こころぼそくても。

痛いって泣けません。恐いって叫べません。
たすけてって、声は出ません。

【人:75】哀傷の無声 チーフル 09/15 22:14
たすけて

たすけて

たすけて

【人:76】哀傷の無声 チーフル 09/15 22:15
たすけてが、いいたかったんです。

このまま。誰にも見つけてもらえないまま。
誰にもたすけてをいえないまま。

一人っきりで。しんでいくんだ。

ぼくのこころは。そうおもいながら、しずんでいきました。

【人:77】哀傷の無声 チーフル 09/15 22:15
──次に気がついたのは、お家のベッドの上でした──

お父さんとお母さんの、眠れていない、クマが酷い顔。
次々に心配をして来てくれる、村の皆がくれるお見舞い。

話を聴いたら。
その時村に来ていた旅人さんが。偶然、僕を見つけてくれたそうでした。
僕の足は、骨折も出血も酷かったけど。後遺症は残らないらしく。
もしもっと時間が掛かっていたら、危なかったそうでした。

ごめんなさい。ごめんなさい。皆にそう言いたかったんです。
心配を掛けてごめんなさい。大丈夫じゃなくてごめんなさい。

助けてをいえないぼくのこころは、ずっと助けてで止まってしまっていて。
その先へと進めませんでした。心がずっとくらいままでした。

【人:78】哀傷の無声 チーフル 09/15 22:15
でも本当は、こう言いたかったんです。
助けてくれてありがとうって。
いつも。僕を心配してくれて、ごめんなさい。ありがとうって。

助けても。ごめんなさいも。僕には言えなくて。

ありがとうが、とても遠かった。
だからこそ。自分の言葉で、伝えたかったんです。

これが。僕の心の、深い底。
昏い森の、一番奥の原風景。

【人:79】哀傷の無声 チーフル 09/15 22:18
[目を覚ました時には。
周りは本だらけで。
身体は鈍くて痛いけど、何処も怪我はしていませんでした。

少し、鼻から血が出てしまったみたいで。服に血がついてしまっていたけれど。もう止まっていたみたいです。

これが、遠い遠い。不死者様から連なる、身体の変化なんだって感じました]**

[A10]執事 ノイシュは、図書室の方で何かが崩れる音に気付いた。 09/15 22:26
【人:80】執事 ノイシュ 09/15 22:48
>>70 ~ >>79 チーフル
図書室から聞こえた何かが崩れる音に嫌な予感がし、駆けていけば棚に積んでいた本が下に全て落ちて小さな山を作っていた。
それだけなら、整理整頓が出来ていないこちらに責があるという事で話はつくが。

本の山からもぞもぞと見慣れた背丈の少年が起き上がり、手を伸ばす。

「チーフル君! 大丈夫か!」

ぼうっとした様子で起き上がったチーフルを引っ張り起こせば、深く安堵の息が漏れる。

「探したぞ、チーフル君……。
怪我はないか? どこか悪い所は?」

胸に小さく赤い痕がついていた事以外で、彼の身体に異変がないのを確認すれば、返答を待とうとしてスケッチブックを持っていない事に気付く。
探せば、図書室にもまだ呼びはあると思うが……。

「……スケッチブック、取りに行くか?」

【人:81】瑞花の街 アルジャン 09/15 22:51
>>67ネフェリル
 
「……そんなこと言われると思ってなかったわ。
 そんな理由、想像もせぇへんかった」

 
 額を押さえる。
 混乱とはこういうことか。 
 飲み込んだ唾液、血の味は分からなくなってしまった。 
  
 
「はは、は。僕は、嘘は言わんけど。
 元を辿れば利用するならだれかって話に辿り着くんや。
 自分、それが分からんわけじゃないやろ。
 あんたがそんなふうにしてくれるほど、
 こっちは何もしてやれん。
 なぁ……」

「それでも、絆だっていうんやね」 
  

【人:82】瑞花の街 アルジャン 09/15 22:51
 
 
   「……僕も、そう呼んでええんやろか」*
 
 

[支]【人:83】メイド トワ 09/15 22:56
>>ネージュ
結果を発表した後、ノイシュが彼女を慰めていたみたいだけど……。
今はおとうさまの沙汰を待つの彼女に、少しだけ話しかける。

「ネージュ。お疲れ様。
調子は……良い筈ないわよね、忘れて」

そう言いながら、ネージュの隣に腰かける。

「少ししたら、おとうさまから面談で考え直すように言われた『答え』を聞く事になるけど……大丈夫かしら?」

[A12]瑞花の街 アルジャンは、/*こんな軽快な「殺しておいて」ある???? 09/15 23:02
【人:84】哀傷の無声 チーフル 09/15 23:05
>>80ノイシュ
[手をぼぉっとした顔で掴み返す]

[ふるふると首を振る]

[こくりと首を縦に振る]

[支]【人:85】メイド トワ 09/15 23:21
>>29 ティキ
「ティキ! ……お疲れ様」

彼女が嘆息するのを見て、ワタシも声のトーンが幾分か落ちる。
ゲームの結果、彼女の願いはおとうさまの沙汰を待つばかりとなったから。

でもきっと、その待つ時間すらも今の彼女にはあまり猶予が残されていないんだと思った。
だって、彼女はなんとしてでも止めたかった筈の呪いを焦燥する事もしなかったから。

その姿を見て、ワタシはティキに「ここで待ってて」とだけ伝えて、おとうさまの元へと駆け寄っていった。

[支]【人:86】メイド トワ 09/15 23:24
>>ブラム
「おとうさま! お願い、ティキの願いを、今すぐ叶えてあげて!」

悲鳴にも近い懇願を、おとうさまに駆け寄って願う。
おとうさまは私の言葉を聞いて、僅かに瞑目して言葉を紡いだ。

【人:87】不死者 ブラム 09/15 23:27
>>86 トワ
「……トワ。『ゲーム』を通じて、ティキとの事を見ていた。
ならば、彼女と親しかったキミから判断を聞こう。

キミにとって、ティキは願い、救うに足る人物か?
ティキは、キミにとって何だ?」

[支]【人:88】メイド トワ 09/15 23:32
>>87 ブラム
「ティキは! ワタシの名前を素敵だって褒めてくれたわ。
自分の大事な名前の由来だって教えてくれたし、ワタシが驚かせれば付き合ってくれた。

ダンスが上手で、呪いの者になってもずっと一生懸命、感情を失いながらも戦い続けたわ。

救うに足る人物かなんて、言うまでもない!
ティキは、私にとって初めてできた一緒に居てくれる友達なの。

お願い、おとうさま……」

【人:89】不死者 ブラム 09/15 23:35
>>88 トワ
「………そうか」

トワの言葉を受けて、ティキの元へと向かう。

【人:90】不死者 ブラム 09/15 23:35
>>ティキ
「トワから話は聞いた。
一刻の猶予もままならないとの事だが、形式上聞き入れないとならないのでな。


……キミの願いはなんだ?」

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