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[昨日壇上にいた人間が目の前にいて、ろくに話したこともないはずなのにファーストネームで呼ばれたことに驚き、なんだか恥ずかしい様子で]
あ、いや…その…バイトです。はい。
[…はリーンが選んだ牛乳をレジに通し(顔は少し伏せたままで)]
昨日は…なんていうか、凄かったですね。結果っていつわかるんですか?
[ご飯、お味噌汁、お野菜の煮つけと、たくあんが出されて]
フ『食えよ』
あ、はい。い、いただきます。
[ぱくぱく…ん、おいしい…]
フ『体大丈夫なんか?』
え?[喉を詰まらす]う、うぐ…
フ『ゆっくり食えよ。ほら、お茶。』
[ぬる目のお茶が差し出された。一気に飲み込む]
[あ!お客さんから…物をもらうのは…。と言いそうになったが]
あ、ありがとうございます。
[素直に受け取り牛乳を袋に入れリーンに渡した。その瞬間]
あの!れ…連絡先…とか、教えて…もら
[語尾が小さくなっていく]
なんでもありません。すみません。ありがとうございました。
今日なんだ!受かってるといいんだけどね!
[にっこりしながら、答えた。お互い制服じゃないので、なんだかいつもと違う感じがして、はずかしい気分になった]
バイト、がんばってね。
[にっこりとしながら、仕事の邪魔になっては悪いと思って、颯爽とドアに向かった]
[登校。今日も1番乗りで教室には誰もいない]
ふぅ……朝の時間はあまり有効に使えていないような気がする。
折を見て検証しないと。
[窓を開けて風を入れる。校庭を挟んで遠くにコンビニが見える]
あてもなく散策するより、人の集まるところに張る方が効率的か?
しかし、あそこは……うーん……。
未解決のままバイトに勤しめるほど器用ではないのだぞ私は。
[いろいろ考えた結果、今日のところはとりあえずボーっとすることにした]
(ふぅ…うちのクラスはあらゆる意味で規格外だな高校)
[ドアを出て行くリーンの姿は別世界の人間にみえた。そしてやはり勇気を絞れなかった自分を思いながら]
(高校デビューとかバカらしく思えてきたな…)
あ、あの、昨日はほんとうにすみませんでした。あの、あの…
フ『謝れって言ってんじゃねーよ。体が大丈夫なのかって聞いてんだよ』
は、はい、大丈夫です、おかげさまで、はい![半ベ状態で]
フ『ならいいんだけどよ』[目を逸らす]
[その後沈黙が続く中、もくもくとご飯を食べる。おいしいと思ったのは一口目だけで、あとは緊張のあまり味さえしなかった]
―もろもろ飛ばして学校―
[誰もいないと教室を思い描きながらドアを開けるとディーンがいた]
(…なんだ?こんなに早く学校に来る奴だったか?なんか気まずいな)
[そう思いつつ無言で自分の席に座った]
そして、4月中旬というと、約2週間後。
2週間後というと、あの人が帰ってきます。
『ふふふふふ、みてろよ…
リチャード先生、よろしくお願いしますよ…』
『もちろんですよ。』
―今朝―
[寝坊してしまい大急ぎで学校へ]
……なんとか間に合いそうだな。
朝飯食ってねぇし、サクラマートで何か買っていくか。
[アンパンとコーラを持ってレジに行くと、アキヒトの姿が]
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