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[アヤメの提案を耳にしながらも、半分目つきはぼんやりとしていた。
何もできなかった、悔しさ――
そんな言葉を耳にすると、また目からぽろぽろと涙が溢れてしまった。]
ラヴィにも、守る力があったら……。
ミユキさまを、守れたのでしょうか。
そうしたら、今ごろ……っ
[溢れた想いが止まらず、涙となって頬を伝っていた]
[涙とともに、溢れる気持ちがそのままに流れ出ていた。
このどこかにいる男性に向かって、とつとつと。]
ミユキさまは……今、どちらにいるのですか。
泣いてらっしゃると思いますわ。悲しんでらっしゃると思いますわ。
ミサナさまは、カスミさまは、カーミラさまは、プルネラさまは……?
お願いですわ、教えて下さいまし。
ラヴィ、ミユキさまに、会いたいです……
[会いたい。
悲しんでいるなら抱きしめて慰めたい。
泣いていたら涙を拭ってあげたい。
そんな想いばかりが、胸を支配していた]
[その言葉を聞いて。]
……
白の身でありながら、その人々に口を出すのは良くないかもしれないが、
[一拍置いて、]
そうするべきだ。
この中に男が居ることは、明白。
譲り合う必要など無いんだ。
……辛いことかもしれないが、
五里霧中の末に誰かを失う方が、 ……
辛いことだ。
[少し俯いて。
名簿のセリナの部分に▼、男、と記述した。]
[アヤメの言葉を聞くと、ゆっくりと咀嚼して]
『えっと、つまり。
今までの前提を全部吹っ切って、最初から考え直して。
そこから信じる人を作り始めよう……ってこと?
でも。今まででも私は……きっとみんなも、考えて考えた末に、疑ったり信じたりしたんじゃないの?
だから私は、ユリちゃんを信じられて嬉しかったし、ユキちゃんを信じられなくて悲しかったよ。
私、アヤメちゃんの言葉、間違って解釈してる?
ちょっと、アヤメちゃんがみんなにさせたいことが、わからないの』
/*
分からないなら分からないと言った方がいいと思う。
地の文で「ほんとにわからない」とすれば、なんとか。
あ、PCでなくPLでの話? それならここで相談してもいいと思う。
/*
そう、PL的に分からない。
でもなんか分かったような気がした!
「相手に対してどうにかして償う」のではなくて「自分で自分に勝手に罰を設定して自己満足」という、悲劇のヒロイン思想っぽい。
だから話が噛み合わなかったんだなーみたいな…。
何か・・・『男』もアタイらが思ってたような・・・
憎むだけの、それだけの存在ではないと思ったんだ。
ははっ・・・
こんな突飛な考え、自分でオカシイと思っちまうけどさ。
(そう言って自重気味に笑った)
[ユリウスの言葉も聞けば、納得して]
『あ、わかったの。
疑ってる人、信じてる人を、ちゃんと明言して、ってことね。
私がユキちゃんに言いたかった事と、同じなの。
うん、もちろんだよ。
アヤメちゃんも、何かあったらはっきり言って欲しいな。
……いつか、私に投票してたことも、あったみたいだし』
[メモを見せた後、目を伏せた]
[泣き止むラヴィニアを見ると、ほっと息を吐いて]
『大丈夫。ユキちゃんには会えるよ。
昨日の言ったことの続きだけど……信じられる人を捜していけば、自然と男の人は浮き上がるよ。
そうすれば、ユキちゃんの行方もきっと分かる』
[ひとしきり泣いて、ようやく落ち着きを取り戻してきたらしい。
すみません、と一言断ってから、給湯室へ向かった。
冷たい水を流してハンカチ(自分の)を冷やすと、目に当てる。
瞼の腫れと同時に、頭も冷やされてきた。
……とりあえずは、お話しましょう……
ミユキが考えていたこと。自分が考えていること。
歩みが止めない、と言っていた、ミユキのためにも。
軽く冷水で顔を洗ってから、ラヴィニアは談話室へと戻った]
すみません……落ち着きましたわ。
[談話室の皆にぺこりと頭を下げた]
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