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[そう。]
[口の中で小さく言った。]
君を、信じよう。…
[踵を返す。その方向は、ユリウスの部屋。]
ただ、今晩わが部屋に来ること。
それくらいは、"男同士のルール"に捉われないだろう?
[一度、少し前にいったこと。
言葉を改めて言いなおして。]
君の意思に任せよう。
「あ、はい。」
「今晩わが部屋に来ること」そう命令口調で言われて、思わず素直に返事をしてしまう。しかしそれの意味するところは。
「え、あの、でも、ユリウスさま、だって、その、私、この状態で、ふ、二人きりは…。我慢の限界が…。」
すっかり落ち着き払ったユリウスは、例の意地悪い笑みで答える。
「何を我慢するのか?」
そして勝手に部屋へと歩き出してしまった。慌ててセリナは後を追う。その姿はまるで、親鴨についていく子鴨のようだったかもしれない。
「ゆ、ユリウスさま、その…本当に…?」
そんなセリナの言葉を半ば無視して、部屋のドアを開けて中に入ると「入らないの?」というジェスチャーをした。逆らえるはずがない。
セリナは何度も自問自答していた。ちゃんとユリウスに、「やりたい」旨は伝えている。自分が男であることも。
い、いいの?本当に、いいのー!!!???
思考が半分乙女なだけに、色々な可能性をぐるぐると脳内でこね回してしまってすっかりパニックになってしまっていた。
「ふむ。」
そんなセリナを微笑ましく見ながら、ユリウスはセリナの前に立つと、おもむろにセリナのブラウスのボタンを外し始めた。
「ゃ…、は、恥ずかしい、ですから…。」
思わずそんな声が出てしまった。
しかしユリウスは動じることなく…少なくともセリナにはそう見えた…とうとう全部のボタンを外しブラウスを脱がせてしまった。
当然胸は平らで。
セリナは余りの恥ずかしさに、硬直している。
「これから、もっと恥ずかしいことをしたいんじゃなかったのか?」
そんなことを言われ、セリナはショックで少しよろめいた。
そうだ、ユリウスさまはほぼ間違いなく初めてで、そして自分は経験者。
なのにこの状態は、情けないにもほどがある。
そもそも、プルネラさまとやったときは、恥ずかしいなどとは微塵も思わなかったのに。
できうる限り優しく、傷をつけないように…経験の不足分は媚薬の力まで借りて…とにかく優しく大事に抱いた。それくらいの余裕があったのに。
因みにその媚薬は、痛みをも快楽に変えてくれるとかで、やたらと効き目が凄かった。仲間はあんなものどこから調達してきたんだろう?
それはともかくあのときのプルネラさまは美しかった。いつもの、色々な役割や義務に囚われて沈んでいることの多いプルネラさまが、そういったしがらみから解き放たれて快楽に身を任せる姿は…。
花を手折るのではなく、つぼみが花開いていく。
そんな感慨を得た、プルネラさまとの交わり。
その時は、ただただプルネラさまがいとおしく、勝手な考えだけど、幸せになって欲しいと、そう願った…。
……い、いや、いや、今はそういうことを考えている場合ではなくて、そんなことを考えたらゆりうすさまにしつれいでだからえっとあのあぁぁぁぁぁぁ…。
結局、始終ユリウスのペースで。
セリナは幸せを感じる間もないほどに、ユリウス色に*染まっていった…。*
/*
よく考えたら、明日は墓下で三人相手にしゅらしゅしゅしゅって感じなのか…。
はっはっは。
カスミカーミラは「桔梗」の担当だから、表向き全然出してないしなぁ。
とりあえず下では本当のCN出さないとね。
/*
更新後、匿名メモに貼り付けるためのものです。
適当にそれっぽく改変して出してください。
桔梗の文は、「句読点がない」「・・・」を使う(…ではない)などです。
--------
はいはい桔梗さんだよ
今日の担当は本当ならば片栗なんだけど事情によりタッチ交代
俺がやっちゃうよ
ただ今日は俺もちょっと時間が厳しくてね
犯行声明はしばらく待っておくんなまし
よろしく頼むよー
でも、ね。私はこういう楽しいひと時を守りたい。
その気持ちに一切嘘偽りはないんだ。
だから歩みは止めない。私は私の正義を貫く。
それさえもやめたら・・・私は本物の共犯者に成り下がってしまうから。
明日からまた全員を洗いなおしてみるわ。
それが私たちに出来る事。頑張りましょう・・・ラヴィ。
[―回想・了―]
『おはよう』
[いつものように挨拶を掲げるものの、談話室はがらんとしていた]
『……しずかだね』
[ぽつりと認めて、椅子に座った]
――――……♪
[歌ではなく、ただの口笛が室内に響く。
即興でメロディを考えて、たどたどしく音にした。
歌いはしなかった。聞いてくれる人がいないと寂しいものだから。
しばしそんな一人遊びを繰り返した後、既に文が書かれたメモを一枚、破って机に置いた]
『ユキちゃん。三日前の続きになるけれど。
ユキちゃんは私の考えに意見したり、他の人にも色々質問していたけど。
ユキちゃん自身の考えは……公正にとかの方針じゃなくて、誰をどう思ってるかって考えを言ってくれないの。
ただ冷静に……冷静すぎるほどに、みんなの行動を見ているだけ。
それで、昨日は投票ミスって言ってたっけ。あんなに男の人対策をいっぱい言ってたユキちゃんが?
そんなの、変だと思うの。
こういう疑問があるから、今私はユキちゃんを疑ってるの』
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