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/*
えーと、なんか錯綜しているようなので整理します。
ポイントは「プレイヤー視点」なのか、「キャラクター視点」なのか、ということ。
プレイヤー:誰が狼かわからないし、自分のキャラを襲った男が誰かも分からない。
キャラクター:襲われた時点で、自分を襲った人間が誰か分かる。
キャラクターよりもプレイヤーのほうが上位レベルの存在なのに、持っている情報量にはねじれが生じるわけです。
プレイヤーは「知らないけど、知ってるつもりでボカしながら書く」という感じになります。
*/
/*あり?
……そんな無茶な。誰に襲われたかもわかんないのにろるとか無茶振りにもほどがあるから、バレないよーな襲撃方法だと思ってたのですよ…
……えと、まぁ言っちゃったので拘束してくほーでいけば、いーかな。*/
[突然抱きしめられて、さすがにびくりと身体を硬直させる。しかしそのぬくみに、ゆっくりとゆっくりと力が抜けていき。]
ユリウスさま…。
[ユリウスの胸に顔をうずめ、両手を背に回す。
その状態で、目を瞑ってじっと…ただじっと、力を溜める。
ただ一言、伝えるために。]
…ユリウスさま…。
[顔を上げ、右手の人差し指を伸ばす。
その先で軽く、ユリウスの唇に触れた。触れた指先は、そのまま自分の唇に。]
お慕いしております…。
[そして目を閉じ、ほんの少し、背伸びをした…。]
/*
そうそう、無茶なのです。
だから屍食鬼がいいのになーと思ってたんですが、そうはならなかったので。
しゃーないです。
*/
[背に手を回され、抱く手に力が籠る。相手を胸に押しつけて、温もりを伝えてから。目を閉じて、頭の中は真っ白で、何も考えを巡らす事ができなかったが、セリナの言葉は確かに耳に入った。]
…セリナ…君。
[何も考えられていない筈なのに、相手の名前は口から出る。続く言葉も聞けば、目を閉じているのに、相手の動作が見えていたかのように少し背を丸めて、顔を俯かせた。]
君だけは必ず……。
[言葉は続かずに、唇が触れあった。]
―AM10:00―
[昨晩は泣き疲れて、ベッドの上で座ったまま眠ってしまったようだった。
目が覚めて、現実に――いや、悪夢と言ったほうがいいだろうか――引き戻される。
投票のことが思い出され、部屋を出て投票箱の前に立つ。
昨晩、寝てしまう前に考えた通り、用紙にユリウスの名前を記した。
自分でもわかっている。
ユリウスを男だと疑うことに、何の論理的根拠もない。
ただ…自分がユリウスの言葉を理解できないだけ。
あんな言葉を口にできるユリウスのことを信じられない…信じたくない。
ただ、それだけの理由だった。]
――――っ……。
[用紙を畳んで箱に入れた瞬間、不安が過ぎる。
自分はユリウスの名前を書いた。
同じように、他の生徒も誰かの名前を書くだろう。
もし、マレーネの名を書く者がいたら。
もし、マレーネが退寮してしまうことになってしまったら…。
自嘲気味に笑って、首を振る。
もし、退寮することがあるのならマレーネより自分が先だろう。
いつもやさしく、周りに気遣いのできるマレーネが、愛想もなく、他人に積極的に関わろうとしない自分より先に退寮処分になるわけがない。
それでも…怖かった。
自分が退寮処分になることは怖くなどない。
マレーネが退寮してしまうこと…。
マレーネが誰かに疑われて、悲しむことが何より怖かった。
どんな理由であっても、マレーネが悲しむ姿など見たくなかった。]
―PM3:00―
[ベッドの上に座ったまま、うつろな視線を漂わせる。
投票を終えて自室に戻ってきたものの、何もする気が起きず、ただぼんやりとしていた。
…と、寮内放送が始まることを知らせる音楽が、いつもの耳障りなノイズとともに鳴り響いた。
いつもならノイズに顔をしかめるところだが、今日は思わず身構えてしまう。
ぎゅっと自分の胸を両腕で抱きながら、誰が誰に投票した。という事実が淡々と述べられていくのに耳を傾ける。
15人分の投票結果が全て述べられたあと、ほっと胸を撫で下ろす。
よかった…。
マレーネさんには一票も入ってない……。
ラティア。
退寮することになったという、その生徒の名前は覚えのないものだった。
自分の知らない生徒が退寮する。
…何の感慨もない。
(剣道部のと言われれば、あるいは顔を思い出すことくらいはできただろうか。)
続いて話された内容に、ビクッと身を震わせる。
ミサナが襲われた。
いつもコック帽を被っていた彼女のことだろうか。
確か、ほのかの先輩だったはず。
夢での襲われるマレーネの姿が頭の中に思い浮かんで、胸が締め付けられる。
また涙が溢れてきて。
ただ悲しくて。
どうしようもなくて。
ベッドにうつ伏せになって、声を殺して泣いた。]
[一瞬だったかもしれない。
永遠だったかもしれない。
あの時見た、あのキスとは全然違う、ただ、触れ合うだけの瞬間。
力が抜けそうになる。足元が揺れる。ふわふわ、ふわふわ。
ずっとこのまま…そう思ったのに、終わりはあっけなくて…。
ぱさりと、腕にかかっていたタオルが床に落ちる。
セリナは半ば失神し、背伸びしていた足元が崩れ、ずるりとユリウスにもたれかかった。]
[大皿にお菓子を載せて戻ってきた]
何か、ってほど大層なモノでもないですけど。
リッツに生クリームやチョコレートを絞って、缶詰の果物を載せただけです。
果物は桃 さくらんぼ みかん パインです。お好きなものをどうぞ。
こんばんは〜♪
ミユキさんが今日はお夜食も作ってくれるの?
テレサすごくお夜食楽しみ。えへへっ。
。o○(そいえば、昨日まではいなくなっちゃったミサナさんが今まではかるいおやつのケーキとかを作ってくれていたんだよね。。。)
[...はすこし寂しく思いながらも、談話室に入って挨拶をした。]
……… ………
[顔は赤くなかった。その接吻が終わった時、やわらかな表情でセリナを見つめていたが…]
……
…お、 おい!…
[ずる、と倒れるセリナへ、動揺を隠せず少し慌てて、屈んで両腕で支える。その姿勢のまま、セリナの顔を心配げに見つめるが、確かに今接吻した、という気持ちから、言葉に表せない、もやのような気持に次の言葉が遮られた。]
[ただ、セリナの顔を見つめる。]
[戻ってきたミユキの手元を見て、表情がパッと明るくなった。
「意外と現金な奴だ」と思われても、仕方ないかもしれない……。]
これはうまそうだ。あたし、桃が好きだな。
[ひょいっとつまむと、テレサに挨拶を返した**]
―現在―
[また、知らないうちに眠ってしまっていたようだった。
時計をみると22時を回っている。
ベッドから起き上がり顔を洗う。
泣き腫らした顔はあまりにひどい有り様で、鏡を見て自分で笑ってしまうほどだった。]
ラティアという人が退寮することになって。
……ミサナが襲われた…。
[放送で聞いた内容を口に出してみる。
泣くだけ泣いたからだろうか。
あるいは2人とほとんど接点がなかったからだろうか。
自分でも不思議なほど落ち着いていた。]
…おなか空いたわね。
[思い返せば、昨晩から何も口にしていなかった。
投票などという物騒な行為をしたからだろうか。
他の生徒と顔を合わせることに多少の抵抗はあったが、談話室に行けばマレーネに会えるかもしれないという気持ちも手伝って、談話室に向かうことにした。]
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