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[カスミの独り言に気づき]
キウイは美味しかったですわ♪
カスミさまのスプーンを使うのに抵抗があるなら、カーミラさまはちゃんと言葉で遠慮してくださる方ですわ。
カスミさまのことがお嫌な風には見えませんでしたわよ?
[そこまで言って、カスミのがっかり具合から、2人の間には何かあるのかな、となんとなく気付いたようだ]
[同じくカスミの耳元に口を寄せて]
そうでしたわね。携帯電話が鳴ってから、急に……。
副寮長さまと風紀委員さまに同時に連絡が入るなんて、珍しいですわね?
[カーミラの質問に、プルネラは頷いた。
廊下の隅で、誰かに聞かれないように小声で話す。]
カーミラさん、これから…どうします?
まずは、皆さんに噂が真実であるかもしれないと…告げるかどうか。
それから、保健委員に出るようにと促し、身体検査を公にしてもらうようにするか。
[顎に手をあてて、考え込んだ。]
噂が事実だと知れば、みんなはいっそう不安になるかもしれない……。
かと言って隠し通せば、無防備な生徒が危険な目に遭うかもしれない……。
[ラヴィの言葉に、無意識に口にした独り言を効かれていた事を知って真っ赤になり]
い、今の聞こえてたん? カーミラ様がお嫌やない様子やったら良いんやけど。
[二人の話になると声を潜めて頷き]
お二人同時に連絡が入るやなんて、あまりない事や思います。今までそんなん見たことない思うし。
なんや悪い事でもあったんやないと良いけど……。
そうですわね…
私は知らせた方が良いと考えますわ。
秘密にしたところで、いつかは皆さんの耳にも入るかもしれませんわ。
それならば、後々に何処かからの情報で知ってしまうよりも、早いうちから知らせておくべきかもしれませんわ。
何かしらの対処も出来るでしょうし…
…ユリウスさんの意見も聞きたいですわね。
[真っ赤になったカスミの様子に、ラヴィニアの推測は確信へと変わり]
ええ……ごめんなさいまし、聞くつもりはなかったのですけれど。
ラヴィは、カーミラさまが嫌な様子には見えませんでしたわ。
大丈夫ですわ、自信持って下さいまし!
[ひそひそ話続行中]
悪いこと……なんだか、不安になってしまいますわね。
昨日みたいな空気は、ラヴィちょっと苦手ですわ……そうならなければ、よいのですけれど。
[プルネラの言葉に頷いた。]
ああ。きちんと知らせた上で対策をとったほうが、
被害は少なくなると思う。
そうか、生徒会のユリウスにも連絡は行ってるだろうね。
こちらの判断で動いてしまっていいものか……。
知らせるなら早めのほうが、作戦も練りやすいとは思うんだが。
[対策として思い浮かぶのは、やはり昨日も誰かの口から出た身体測定。
だが確実な調査手段ゆえ、男たちが黙っているとも思えない。
果たして、危険を冒してまで保健委員は名乗り出てくれるだろうか?]
[自分の気持ちがバレバレなのに気付いていないため、なぜ励まされてるのか、よく判らない様子で頷いて]
う、うん。うち、自信持ってみる。なんの自信かは判らへんけど。
うちも昨日みたいなんは、ちょっと苦手かも。
早う変な噂とかもなくなって、また元に戻れば良いんやけど……。
こう言う時はテレサ様の明るさが少しうらやましい。
[ひそひそと話しながら、カーミラとプルネラの出て行ったほうへ視線を向けて、小さくため息をつく]
風紀と合同で見回りなどしていますから、生徒会が事実を知らない事は無いと思いますわ。
カーミラさんも知らせる方向で宜しいですわね?
では、一時ユリウスさんが戻るのを待ちましょう。
ユリウスさんは…どう考えるのか分かりませんけれど。混乱を避けるためには意見は揃えておくべきですわ。
…カーミラさん。これは…告げておくべきは迷ったのですが、
昨日職員室で、何人かの先生が…疑わしいものは退学処分に、と…仰っていましたわ。
強硬姿勢の先生だけでしたから、昨日は大きく取り上げられませんでした。しかし…事実が出てきた今は…
[まるで気付いていない様子のカスミに、カーミラのことについて聞いてみるか迷い……
しかし当人がすぐ近くにいることを考えると、控えたらしい]
んと……カスミさまは、自分で思っているよりも魅力があるってことですわ!
きっともっと、カーミラさまと仲良くなれますわよ♪
そうですわね、本当に
[くすくすと笑い]
心細くなったら、テレサさまのお部屋に遊びに行って和ませてもらいましょうかしら。お買い物が好きな方なので、色々とおもしろいものもありますし♪
[「知らせる方向で良いか」との問いには頷いて、]
ああ。とりあえずは3人で相談だな。
[「退学処分」という言葉に目を丸くした。]
た……退学!?さすがにそれは厳しすぎないか?
その生徒が男だとハッキリわかったならともかく、
疑いの段階での処分としては、あまりにも……。
……せめて、寮外に隔離するくらいじゃダメなんだろうか。
[思わず大きな声を出しかけて、慌ててひそめた。]
[逃げるように談話室を後にし、屋上]
はぁ。何やってるんだろ、私。
[ふと、セリナの問いを思い出し]
そんなの、私が知りたいよ。たぶん何とも・・・移り気な子だなぁ、くらいにしか思ってないんじゃないかな。
[ぐぅ、と腹が鳴り]
・・・お腹、すいたな。
談話室戻ろうかなー・・・。
[カーミラ様と仲よく、の部分に反応して真っ赤になって]
も、もう……。年上をからかうなんて、ラヴィニアはんのいけず……。
[拗ねたように、少しだけ頬を膨らませる]
[テレサの部屋に〜と話題が変わると、つられたようにくすくすと笑って]
せやね。なんや落ち込んだときはテレサ様のお部屋にお邪魔させてもらうんがええかも。
その時は一緒に突撃してくれはる? きっとテレサ様、びっくりしはる思うわ。
そろそろうち、部活行く時間やから、この辺でお暇させてもらうわ。
またお話しましょうね。
カーミラ様がお戻りになったら、カスミは部活に行ったって伝言してくれると嬉しいんやけど……。
[お願い、とラヴィに両手を合わせて。それからやや早足で談話室を後にする**]
ええ。私も、退学処分は厳しいと思いますわ。
ですが、そういう意見を持った先生が居た事は事実ですし、実際に男が居たと言うことも事実。もしかしたら…ですけれど。そういう決定が学校から下る可能性もあることを、覚えておいてください。
…今の様子ですと、寮内で誰を男だと思うのか、それを皆さんに考えてもらい、その誰かについて、先生方の判断を仰ぐのが自然でしょうか。
休学程度になるかもしれませんが、疑わしい者は一時的に寮、あるいは学内からの退去を要請するようになるかもしれませんわ。学校側ががどのような判断を下すのかは、私にも確かな事は言えませんけれど。
―――少し時間は戻って、体育館――――
そこでは、演劇部が練習している、はずだった。
だが、だれもいない。…アヤメもいないようだ。
ほのかは、手に持っていたサンドイッチと、魔法のステッキを見ると軽くため息をついた。
(2人とも、今日は部活ないんやろか…)
その時、校内放送が流れる。
「あーー、おほん落ち着いて聞いてくれ…その、うわさが本当になったようだ」
微妙に上ずっていたが、声からしてユリウス、であろう…とほのかは思った。
「とにかくだ!色々危険だ。あー詳しい話は後だ。うん、一度点呼を行いたいと思う…」
(事件やの!?)
ほのかは、あわてて寮へ戻った。
[談話室前の廊下で、深刻そうな顔をした二人とすれ違う]
[声をかけるのは躊躇われたので、会釈だけにして談話室に]
・・・何かあったの?
[誰とはなしに尋ねた]
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