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[希望者を募り、家の掃除。
無駄に2LDKの一戸建ては、どうやって暮らしてたんだろうという位の腐海と化していた。
プロロのランダムで築7年って出たのに!
果たして7年の間になにがあったのか。明かされる日は多分来ない。]
[それと、
ぽちが何者なのか。多分犬か猫かハムスターとかそんな感じだが、
もしかしたらあぶらむし、かも。いやいやそれはどうなんだ。]
[家中の窓を開けながらぽちを探す。]
ぽち、ぽちー?
いない。今日は出かけているのか。
[動物じゃなくて徘徊老人だったら…もっと怖い。]
――5月下旬・自宅夜――
[お気に入りの香水、柑橘系の馨が花開く中]
王子様――…
[何時かの教室での出来事を思い起こすと、照れ恥ずかしく。
どこかくすぐったくて――。
ベッド近くの大きな熊のぬいぐるみをぎゅ、と抱きしめ。]
ぷぅー、――…
よかったよ、ね。
[退学の話が留学になったとしたならば、その進展にも表情を緩めただろう。
留学先の高校の視察に派遣される事などは、まだ知らない。]
―サクマ―
[雑誌を立ち読みしている。今の立場は客だ。ウィニーに気付く]
あ、ウィニーさん…
(やっぱり断られるんだろうか…)
[話しを聞く]
え?大丈夫なんですか!?…えっと…じゃあ、行きますか?
[ウィニーをサクマの裏に停めてあったCBXのところへ連れて行き、ヘルメットを渡す]
いいですか、タンデムシー…この後ろの席にのるコツは傾きに逆らわないことです。
曲がるとき倒れるような感覚になりますけど、怖がって逆に重心を持っていくと危険です。要は『荷物』になった感覚でいればOKです。
そしたら無理に僕の腰に手を回さなくても平気で乗れます
[ディーンを乗せたときは全くこんな親切な説明はしていなかった]
で…どこいきます?
[高校生にしては多過ぎる小遣いを手にして、ニコニコ]
……先月の小テスト1位と、教頭騒動の慰めで小遣い大量ゲットだわ。
これだけありゃサックス買えるかな。
[お財布の中には32(50)万円程入っている]
[携帯を開くと、ポチポチメールを打ち出した]
To クラム
『小遣い溜まってサックス買えそう!
どれ買えばいいか分かんないから、一緒に選んでくれないか?』
[片付いた部屋。落ち着きなく、明日ミルーハを家に呼ぼうと思ってメールした。]
TO:ミルーハ
SUB:明日
俺の家へ遊びに来ないか。
[そっけない一文を書いて、*送信した*]
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