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/*
ああ、襲いやすそうだったから、と言うわけですね。
そこでラヴィやテレサという選択肢が出ない辺りが、結構気になるけど……。
「こいつ、うざっ。さっさとくっちーまおーぜー」じゃなくてほっとしたのw
*/
そして激しい抵抗。
分かっていたので、眠らせようとして…忘れてしまっていた。
どうしてこんな肝心なところで、ミスをしてしまうのだろうか?
仕方なく、さっき脱がせた帯紐などを使い、両手を縛る。
猿轡をして……目隠しもした。
涙に塗れた、おびえながらもきつい視線。
それを隠すために。
後はもう、必死だった。
映像で見た「お手本」を元に、ひたすら、ただひたすら。
ただ相手は初めてではなかったのか、セリナの愛撫にしっかりと答えてくれた。
少し意外に思いながらも、助かったことには変わりないし、少しだけ心が軽くなった。
何度かの軽い絶頂を与えて体力を消耗させぐったりとしたところで、猿轡を解いてみた。
辺りにはえもいわれぬ空気が満ちて、セリナの思考を麻痺させる。
続いて手の拘束も外してしまう。
「あぁ…」
カスミの熱い吐息が、セリナの耳朶をくすぐる。
「お前はいまさら、男として、女を抱けるのか」
繰り返し父に言われて自信を失いかけていたものが、しっかりと形となって息づくのを感じる。
大丈夫、大丈夫…、お父さまの思惑通りには、なりません。
カスミの手が、セリナの背中に伸びてくる。
セリナは少し驚いたけれどそのまま好きにさせる。
すると、ぎゅっとしがみついてきた。
鼓動が高鳴る。
しかし。
「…カーミラ様ぁ…」
漏れた名前は、当然セリナのものではない。
瞬間、全身に激しい衝撃が走った。
分かってる、カスミの思い人はカーミラであり、セリナはただ横から手を出しているだけ。
でも、セリナの手で喜びを与えていると、そう勘違いしていた。
訳が分からなくなる。
これは何?嫉妬?だって私は、カスミさまを特別な意味で好きなわけではないのに。
分からない、私はどうしたいの?
混乱する。
戸惑う。
そして、それはなぜか怒りの形を取って、目の前のカスミへと向かった。
「あっ、ああ、カーミラ様…!」
この行為は、いったい何なのだろう?
セリナは自問していた。
カスミとは繋がったまま。
しかしセリナの頭は妙に冷え切り、身体も熱はすっかり引いてる。
気持ちがいいという感覚もよく分からない。
何だか全てが茫洋としている。
でも、ちゃんと「やれてる」のは、男性の証明なのだろうか?
何かが違う気がしたけど、何が違うのかは、全く見当も付かなかった。
カスミはすっかり、セリナのことを「カーミラ」と思い込んでいるらしい。
いや、思い込もうとしているのか?
突如、扉が開かれた。
驚くよりも先に、あれ?鍵をかけたはずなのに…そんなことを考えてしまう。
でも睡眠薬を忘れたくらいだ、ここで起きるであろう出来事を前に、脳内での手順確認で精一杯だったのだろう。
あ、カーミラさまだ。
カスミさま、カーミラさまが来ました。
あんなに何度も何度も、お名前をお呼びでしたから、良かったですね…そんなことを呟いた…かもしれない。
よく覚えていない。
カーミラは、そこで何が起こっているのかさっぱり理解できない様子だった。
セリナは、背中に回されたカスミの手を解き、身を引き剥がす。
すると、
「ぁ、ああ…もっと……」
目隠しに涙の後をにじませながら、カスミはそんなうわ言をもらし…。
それで呪縛が解けたカーミラは、言葉にならない奇声を発しながらセリナに殴りかかってくる。
でもなぜかセリナには、それは滑稽なほどにスローモーションのように映った。
あっさりと組み敷くと、どうするかとぼんやりした頭で考える。
力は大して強くなかったはずなのに、何だか、違う人間になったみたいだ。
カーミラは何かを言ってるみたいだが、もう何を言っているのか言葉がよく分からなかったのは、セリナのほうの神経がどうにかなっていたからに違いない。
そうぼんやりしていると、目隠ししててもカーミラの存在を認めたのか、カスミがカーミラに近づき……。
今のセリナは、観覧者だった。
目の前の情景は、非常に扇情的で、数日前のセリナならば失神していたかもしれない。
でも、心は冷え切るばかり。
二人は互いの名を呼び合いながら、絡み合う。
ふっと、謎が解けた。
この二人は表向き距離を保ちながらも、実はこんな関係だったのか、と。
じゃあ私の存在は何なんだっけ…?
落ち着いているはずなのに、混乱してる。
私は何をしてたんだっけ…?
ああ、それなら分かる。
賭け、だ。
そうだ、ちゃんとやり遂げないとダメだ。
ちゃんと、ちゃんと、最後まで…。
目の前で揺れる一塊の二人に向かうと、セリナも塊の一部に溶け込んでいった。
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以上、ビデオ再生終了。
このときのセリナの感想はこれ。
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[全てが終わったときセリナは抜け殻で、呆とした状態で仲間達に保護され、気がついたときは自分のベッドの上だった。]
[結局あの二人を道具として使ったようなものなのだ。
彼女らはその時は相応に快楽を得ていたが、正気に戻ったときの絶望はいかばかりだったろうか?]
何だか、肉体労働の事務処理をしたようなものでした…。
[それが素直な感想だった。]
そんな風に言ってしまうのは、とても心苦しいのですけれど…。
[唇を噛む。]
いっそ、本当に、楽しめたのなら良かったのに…。
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/*
成る程ー。あの時点で中等部生で絡みがあったのはカスミぐらいやったもんね。
と言うか!
カスミがセリナはんを誤認したのは、自己防衛なんかなあとか、ちょっと後付してみようかな。
こんな事ありえない。自分に触れて良いのはカーミラ様だけ。だから自分を抱いているのはカーミラさまで間違いない、と。
ちょうど目隠しされてるんもあって、そう言い聞かせてたんやろうね。体はそれなりに前日に慣らされてた言うのもあるし。
襲撃ログ、ご馳走様でしたw
*/
/*
続いて、プルネラとのビデオ再生〜。
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誰にも見られていないことを確認して、プルネラの部屋の取っ手に鍵を差し込んだ。
かちり。
回せば小気味良い音がする。
この鍵は、ユリウスの部屋から持ち出した。
…マスターキーというもの。
ユリウスからの「自由に部屋に入ってよい」という信頼を欺いて手に入れたもの。
寮長であるユリウスが管理してある、大切な鍵…。
既にプルネラからはセリナはほぼ男だと確定しているゆえ、簡単に入れてはくれないだろうと考えた上での、更なるユリウスへの裏切り…。
小さく嘲笑が漏れた。
人はどこまで堕ちるのだろう。
部屋の中に入り、後ろ手で今度こそしっかりと鍵をかける。
そして用意していた薬品の染み込んだハンカチを取り出した…。
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