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[...ラヴィニアの手をぎゅっと嬉しそうに握り返して。]
ぅんぅん、テレサも同じ。すごく嬉しかったよ。男が潜り込んでいることもあって不安なこともあったけど、ラヴィニアさんとカスミさんとおしゃべりできているときは安心できたの。
ラヴィニアさんが育てたハーブなら絶対にいい香りだよね♪
植物も育てた人のことが反映するっていうもん。
[...は、頼まれた人数分のカップをお盆に載せ給湯室から談話室に運び始めた。]
[不穏な雰囲気の談話室に流れたアナウンスに、びくっと体を震わせる。
まるでこの放送そのものが、自分たちを疑心暗鬼に導くもののように思えて、カスミには怖かった。
隣のカーミラにしがみつくように、身を寄せた]
…ミユキさまは…こうすべきとか、ああすべきとか、そういうことは言うけれど…。
結局、誰をどういう理由で疑っていて、信じているか、そういうことは口にされないのね…。
[ぽつりと、独り言ぎみに呟いた。]
ミサナさん、どうしましたか?
[差し入れのリンゴの皮を胸元に入れていた包丁で剥き、それから適当な大きさに切りそのうちの一つをミサナに手渡した。]
それはラヴィの方こそですわ。
こんな事態ですけれど、テレサさまやカスミさまには、いつも笑顔にさせてもらってますもの。いつもありがとうですわ♪
[戻る道すがら、今日の投票について考えた。
クレールや、ほのかは若干気にかかっている……あまりよく、分からない。特にクレールは、いつもどこかを見ているようで、遠い存在に思っていた。
確信のないままに投票をするのは気がひけるけれど、テレサやカスミと離れ離れになる事の方が、今はもっと不安だ。それよりなら……
……ごめんなさい、クレールさま……
投票先を、決めた。]
園芸部 ラヴィニアは、化学部 クレール を投票先に選びました。
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