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[我慢してる。あんなに直情なユリウスが、我慢してくれている。]
ありがとう、ございます…。
私、本当に…幸せ…。
[談話室を出て行くユリウスを、その場でじっと見送る。
追いかけたい。追いかけて抱きついて、もう一度キスを…。
でもそうしたら、離れられなくなってしまう…。]
う、ぅ…。
[セリナは談話室の隅のソファーに駆け寄ると、全身を沈め、声を殺してひたすらに涙を流した。]
[その後暫く、その人がどこへ行ったかは分からない。]
[*しかし、誰もが寝静まった頃。どこかの、誰かの部屋の前で立っているのは………*]
そうなのですの?
ラヴィも、こんな風に作れるようになりたいですわ……[まじまじ]
はい、ではいただきます、ですわ!
[まぐまぐと丁寧に味わって食べる。自覚はなかったが、お腹は空いていたようだ。]
……はふ、チーズが入ってるのも、また美味しいですわ♪
/*
はいはい、ひと段落ついた模様です。
ユリウスが何しでかすかまだよく分からんのがちと不気味ですがー(汗)。
そーそー、蝙蝠どーにかせねば。
*/
きっとラヴィならできるわよ。
[自身も一つつまみ、あむり]
このバターに辛子を混ぜるの、本の受け売りなんだけど凄く美味しいのよね。味に深みが出る、って言うのかな。
何が一番心配だったって、「男に取られる前に自分が先に」とか言ってあはんうふんモードに移ること。
それはさすがに回避が難しい(汗)。
/*
どーでもいいけど、これは、もしかして、プルネラが間に合わなかったら、ユリウス襲撃で私が生き残る可能性も…。
挙句にエピとかッ!(汗)
どーしよ、ちょっと熱演しすぎた?(汗)
*/
はむ……ええ、なんだかピリッと辛いので他の味がより美味しいような。
なるほど、本でこういうお勉強もなさるんですのね。ラヴィも今度、読んでみようかな…[うんうん、と頷いた]
……あ、ミユキさま、ここ、ついてますわよ?
[...は唇のすぐ横辺りを指差して呼びかけた]
[ヒカリをひとまずソファに横たえると、給湯室から台拭きを持ってきた。
テーブルを拭いていると、泣き続けるセリナが近づいてきた。
そのいたたまれない姿に手を止めると]
(……辛いよね)
[何も言わずにそばに寄って、肩を優しく撫でた。
もう、彼女を疑う気持ちはなくなっていた。
泣きはらしたセリナの表情は、どうみても演技には見えなかった]
何なら2、3冊貸すから、帰るときに持っていくと良いわ。
あら、ほんと?じゃあ、ラヴィ・・・。
[妖しげな笑みを浮かべて]
取ってもらえるかな?
[泣き続けていると、ふと肩に何かの感触が。突然でびくりと身体を震わせて、その先を見るとマレーネの姿…。
一瞬だけ、期待してしまった。馬鹿だ。]
…ありがとうございます、マレーネさま…。
[身体を起こすと、涙を拭って。]
改めて、ちゃんと皆さんに伝えておかなければ…。
その前に、顔を洗って…。
[少しふらつきながらも立ち上がると、給湯室に向かった。]
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