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生徒会 ユリウスは、音楽部 セリナ を能力(守る)の対象に選びました。
嫌よ。
そんなの嫌…。
[同じ言葉を何度も繰り返す。
ふと気が付いたときには、もう談話室の扉の前まで来てしまっていた。]
……。
[そっと扉に触れる。
扉を押し開けるのが怖い。
どうしてこの扉は、こんなにも冷たく重いのだろう。
まだ、何かが起こったと決まったわけでもないのに。
どうして自分はこんなに怯えているのだろう。
わからない。
どうして…。
扉に触れた手は、まるで石になってしまったかのように動かせなくなってしまった]
[確かに、足音がしたのに。しかし、誰も入ってくる様子がない。「さては、男が…」などと、訝しく思って、ゆっくりと談話室の扉を……。]
……クレール君。
[静止しているその人を見つめて、少し間を空けてから、]
入りたまえ。 君には、説明してなかったね。
[感情を殺した冷たい口調で。]
とりあえずメモを読んだけど、
>そこらへんまで察しろよ男共!
に( ゚д゚)ポカーン
えっと、えーと、PCが男を攻撃的に発言するのは当然としても、PLまでもってのは…。
びっくりというか、ちょっと愕然としたです…。
そもそも、どの陣営がどれだけ残ってるかどうかバレたところで何か問題あるんだろうか?
求婚なんか、後追いあったら恋落ち確定だし。
ああ、つくづく、屍食鬼のほうが良かったな…。
[どれほどの時間、立ち尽くしていただろうか。
不意に内側に開かれた扉に身体を硬直させる。]
―――ぁ……。
[目の前に現れた人物が同じクラスのユリウスだと認識し、何か声を出そうとするがうまく声にならない。しばらく、ユリウスと見つめ合っていたが視線を落とし、ユリウスに従った。]
[クレールを連れて、中へ戻る。近くの適当な椅子に腰かけて、]
冷静に、聞いてほしい。
[こうして、感情を挟まずに話す。ジェルトルーデが行方不明なこと、男が三人寮内に居ること、疑わしき者を投票し、多数決で一時寮から追放する処分を下すこと……]
[一拍置いてから、]
何より、投票、というものは辛いかもしれない。
しかし状況の解決には、冷たくなることも必要だ。わかるな?
[視線を落としたまま、静かにセリウスの話を聞く。
不思議なことに、思っていたほど感情の揺れは少なかった。
自分の中で、予感が既に確信に変わっていたからだろうか。
嫌な予感は、嫌な現実を引き寄せる。
ただ、そんな言葉が頭の中に重くのしかかっていた。]
冷たくなることも必要…。
なに…それ…?
どういう意味なの。
[状況を話し終えたセリウスの最後の言葉にひっかかる。
セリウスは何を言っているのだろう…全然わからない。]
[クレールを伴ったユリウスの言葉を聞きつつ。
自分は副寮長であり面倒見役でもあるという立場上、
寮生に対して、どうしても情が移りがちなのだ。
こういう場で毅然とした態度を保っていられるユリウスのことが、頼もしく感じられる。
今回のことは、彼女に主導してもらったほうがいいのかもしれない。
ぼんやりと、そう考えていた。]
[ふと携帯を開いて、閉じて、居る全員へ目をやって。]
…投票は記名投票。
投票結果は、開票時に一番先にここに来た副寮長、風紀委員…生徒会が伝えよ。と。
調理師 ミサナは、茶道部 カスミ を投票先に選びました。
[どういうことなの、と、聞かれ、少し俯く。]
……
想い人であっても、割り切る必要が出る、ということだ………。
[語尾が消えてゆく。そして沈黙。]
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