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こんばんは〜。
消灯時間の後の談話室の利用大丈夫になったのね。
夜にもみんなと沢山おしゃべりできるようになって嬉しいなっ♪えへへっ。
[...は談話室に入るとセルフサービスのティーセットを使い、紅茶を用意した。]
[拷問と言われると、びくりと身をすくめ]
『ユキちゃんが言うと、冗談にならないの。
ジェルトも、女の子よ?
……えーと、一応』
[ここまで言われてしまうジェルトは、ちょっと可哀想かも知れないと思いつつ、お茶を一口。
テレサの姿を見かけると、笑んで手を振った]
[セリナが危なっかしいので見ていたが、ユリウスが動いたので安心したようだ。
仲良さそうな二人を見て、少しうらやましくもあり。]
テレサ、おかえり。
[対策を問われれば]
保健委員はまだ黙っているように言われたから、それほど苦ではなくなったかな。
もし告発されたら、自分が真の保健委員であると名乗り出ればいい。ああ、どっかにいるらしい寮長を名乗ってもいいかな。
もちろん、告発される前に、誰かを男であると告発してもいい。というより、そっちの方がいいだろうね。
……私達が座る椅子は、本来ない。
居座れる場所を確保するには、誰かに疑いをなすりつけ、椅子から追い出すしかない。
その覚悟は、あるかい?
[ティーバックの紅茶一杯を淹れるだけでもひと騒動状態のセリナを見れば、大切に箱入りで育てられたのだろうという推測は簡単に成り立つだろう。]
だ、大丈夫です、ユリウスさま…。
[そして、ユリウスが手を添えたことで、余計に大丈夫ではなくなった。カップを乗せたソーサーを持つ手が緊張で小刻みに震え、陶磁器同士のぶつかるカタカタという音が細かく響いた。]
[女の子然とした所作を見ると、少しだけ頭が痛くなった。
胸に埋もれたい、と聞くと]
うん。
その意気だよ。埋もれちゃえ。
[満足そうに頷いた]
[手で支えていたが、手が震えているのに軽く笑う。…ただし、「茶を淹れるのにそこまで緊張しなくてもいいのに」と、いう推測がついていた。相手の心境を汲み取ることなんて全く出来ずに。かたかた震えて落ちそうなカップを、おっと、と手で支えてから、]
どう見ても大丈夫じゃないだろう!無理はしないでくれよ?
……二人で二人分、淹れようじゃないか。
私が淹れるのはセリナ君の分だ。ほら頑張って、私の分が無いことは止してくれ!
[そう言って、こちらも準備を始めた。少し意地悪を。]
なるほど、どちらにせよ対決、ですね。
[覚悟を問われれば。]
お父さまの頚木から抜け出すには、これしかないのです…。
…いえ、こんな回りくどいことをしなくても、色々な方法があるのだと、思うのです。
ですが、本当の意味で、私が私足り得るようになるには、このお父さまからの試練を乗り越えるしか、ないと思うのです…。
皆様方には、申し訳なく思います。
特に、ユリウスさまを騙すのは、辛い…本当に、辛い…。
でもこうしなければ、私の未来は、ありません…。
[きつく、唇を噛んだ。]
[マレーネの思わぬ気遣いに、少し驚いたように。]
ああ……ありがとう。
昼間クレームブリュレを食べてる時に、ちょっと切ったらしくてね。
熱いものや味の濃いものは染みるんだ。
大したことはないけどさ。
[マレーネに向かって、軽く舌を出して見せた。
よく見れば、引っ掻いたような傷跡が白く浮かんでいるだろう。]
せ、せめて紅茶くらいは…。
[涙目になるのを我慢しながら、ティーバックの封を開けて……。]
あっ…。
[強く引っ張ったわけでもないのに、紐が取れてしまった。
想定外。軽くパニック。
そして何を思ったか、紐もティーバックも一緒にカップに放り込んで、お湯をどぼどぼと…。飛沫が軽く周りに飛び散った。]
これで味は変わらないはず…。
[紐からも味が出ると思っているらしい。それっぽい色が湯に出たところで、もうひとつカップを持ってきて、上澄みをどぽっと移し変えた。三分の一くらい、零れた。]
で、できました!ユリウスさま!
[テーブルの上の惨状をバックに、紅茶の入ったカップを差し出して、満面の笑顔。]
[生徒会室で密に淹れまくっているのだろうか、慣れた手つきで紅茶を淹れた。出来た、という声に笑顔で振り向き、]
おお、出来たか!ほら、やれば出来るじゃないか!
やれば…出来… [セリナ通して、テーブルの惨状が目に入り、]
…… ……よく頑張ったな!褒めてやろう!
君には、ハナマルだ!
[努力は評価した。親指を立てて。]
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