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[皆が話題にしているジェルトルーデという名に首を傾げ
ああ…演劇部の部長がそんな名だったかしらと納得する]
保健委員…そんな人がほんとにいればいいんだけれど。
もしかしたら、えっと…ジェルトルーデ先輩?が保健委員なのかもしれないわね。
[独り言のように呟く]
もし、そうだとしたら私がそのジェルトルーデ先輩というのに頼みに行ってもいいけれど。
[ユリウスが顔を近づけるのは、もう癖なのだろうか。決して嫌ではないのだが慣れなくて、とっさに俯いてしまうか、間に合わずに視線に囚われてしまうか…。]
あっ、は、はい。
そうなのですね、わ、かりました…。
[今回は、間に合わなかったらしい。返事しながらも、微妙に残念そうな色が瞳の奥で揺らいだことに、気づいただろうか…。]
け、敬礼…。
[そして、つられて、敬礼。]
あ、その、カーミラさまが謝ることなどないと思いますわ。寮の不安を取り除こうと頑張ってらっしゃるの、ラヴィは知ってますわ!
[しかし自分の意見が先輩達にも通じると知って、少し照れたように笑い]
えへへ。ラヴィお役に立てました?
保険委員さまは重責ですけれど、頑張って欲しいですわね。
け、敬礼ですわっ
[ユリウスにつられ、ぴしっと敬礼]
・・・ふむふむ。
別に一人で会いに行く必要はないんですよね。
ちょっと気は進みませんが、ユリウスさんやラティアさんを引き連れて、強引に情報を聞き出すというのもありといえばありです。
成功率に関しては何とも言いがたいですが、少なくともそちらの方が被害は少なくて済むでしょう。
[あとを追いかけてきたラヴィニアに微笑んだ。]
ありがとう。ラヴィニアのことも頼りにしてるよ。
みんなで協力して、早く騒ぎがおさまるといいな。
[ポットとティーバッグを手に、談話室へ。]
ああ、悪い。
まさか保健委員だの調査だの、って話が出てくると思わなくてね。対策を考えてたんだ。
……まあ、変な事は言っていたが。
[受け身思考の言葉を思い出して、ため息を一つ]
……どうしよっか、片栗。
一度オトコとしてのお手本、見せたげた方が早い気がしてきたよ。
ジェルトは拘束するだけでも手間がかかるだろうし、後のお楽しみ、ってことでもいいかな。
ま。
まず大事なのは、能動的な気概、だね。
そこはひとまず、ハナマルだよ。
[敬礼の合間に桔梗に目をやり、意味ありげに笑んだ]
[視線に囚われながら、小さく、しかししっかりと頷く。]
はい、必ず…。
必ずお呼びします…。
[握られたユリウスのこぶしに、そっと手を添えて。]
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