くっさい。これだから宇宙人はキライなの。
[ぷんすか怒ってその背中を睨みつけ、反対側へと歩き出す]
[両手にしっかり抱えるは、本来負うべきデイバッグ。
誰にも盗られないよう、悪漢に攫われないよう、周囲は皆敵、なんてかっこで肩いからせて、胸張って、とげとげした空気振りまきながら荷物受け取り所に向かって歩いてく]
宇宙人なんて、全員自分の星に帰ればいいんだ。
―― 宇宙人と結婚するなんて、ママはイカレてる。
でも、こんなビームチャンバラなんかにイレアゲて、ママに捨てられちゃうパパはもっとバカ。
[通路一面に広がる巨大な窓。澄んだ青空が写る。
陽光がキラリ光って、目を細めた。
足は止めない。人並みの中転びそうになるから。
でも、そこに浮かぶ大小の機体を目に留め、ぐっと唇引き結んだ]
[知ってるよ。
ママよりも、パパよりも、はるか上いく一番の大馬鹿者は、とっさにこんなところまで来た私なんだって]
………すご。
[大迫力のショー。たなびく色とりどりの飛行機雲。
観客を歓迎するようなビームの虹。
周囲の大歓声ほどではないけれど、思わず口が小さく開いていた]
[知らず、首から提げているIDカードが揺れる**]
◆NAME:Emily Inglis(エミリー・イングリス)
◆AGE:12
◆SEX:F
◆ADDRESS:secret
◆DATE:secret
パオズ星人 ピエルク が見物しに来ました。
パオズ星人 ピエルクは、見物人 を希望しました。
―― ステーション・プラットフォーム ――
パパゥ! 犬なんて嫌いパォ。あぶなく噛みつかれるところだったパォ。
[人波でごったがえすプラットフォオムから転がるように這い出る異星人の姿が一つ。その人物の頭部の形状は、地球人を主とする文化圏では広く食されている食べ物に酷似していた。
体温が高いのか頭部からは温かな湯気が立ちのぼり、得も言われぬ美味しそうな匂いを振りまいている。
ピエルクと名乗るその異星人がフォオムに降り立つや否や、隔たった場所にいた筈の犬顔の異星人に早速その匂いを嗅ぎつけられたのだった。嗅覚がよほど敏感なのだろう。
彼が急いた様子で人波をかき分けようとする挙動が、ただでさえ混み合ったフォオムに一層の混迷をもたらした。ピエルクは並々ならぬ勢いでにじり寄ってくる異星人の様子に本能的な危険を感じ、恐れおののきながらその場から逃げ去った。]
[ステーションから出ると、眼前をバイク型の小型BigFireが空気を切り裂き過ぎ去っていった。開けた視界に飛び込んできた会場上空には、鯉のぼりのように澄明な色彩が幾筋も横たわっている。
BigFireの機体は、飛翔と共に空に色鮮やかな絵画を描き出すのだった。ピエルクはこれから開かれる大会のめくるめく光と色彩の乱舞を思い、心を浮き立たせた。
碧空は晴れ晴れとどこまでも広がり、陽光が燦々と降り注いでいる。
ピエルクは、はたはたと団扇で湯気の立ちのぼるおもてを扇いだ。
その頭上を、旧世界の蒸気機関車を模したレトロな形状のシャトルが過ぎゆき、ステーションへと吸い込まれていった。]
暑いパオね。ぼ〜っとしてたら、皮が干上がってひび割れてしまいそうだパォ。
[しゃん、と団扇を振ると半透明の薄い皮膜上にいくつものアイコンが現れ出る。呼び出し操作を行ったものか、時を経ずしてピエルクの前に自動運転のカートが滑り込んだ。]
[ピエルクは頭頂の襞を引っかけてしまわぬよう慎重に身を屈め、小さなカートに身体を押しこんだ。携えた団扇の人の目に触れる面には、今は派手派手しい広告の動画が表示されている]
*゚¨゚゚・*:..。o☆餃子王子!☆:..。o*゚¨゚゚・*
*☆*―― お前なんか、包んでやる ―― *☆*
◆名前:ピエルク
◆種別:ギョウザ
◆出身:パオズ星
◆仕事:ブラック企業として有名なギョウザチェーン『餃子の王子』のオーナー
[カートの樹脂製の窓は、早くも蒸気で曇りだしていた。窓越しに映るとりどりの色はやがて*滲んでいった*]
GJ!
グッジョブゥゥ!!!
最高です!
そして、これは企画人の好きな食べ物を熟知しているものの犯行と見たッ(偶然です) 食いたい……マジ食いたいです。(じゅる)
エミリーだと年齢的に…… (大体28才、29才マイナス12……16とか17の子) になるから無理だな。
新しいパパでも、宇宙に行ってる馬鹿だから。
一応自分に子供が居たらみたいに扱うかな。手本になるような人物像のRPが出来たら良いな。
村の設定が変更されました。
「ねね、グレン!
さっき>>14すっっっっっごく美味しそうな匂いしなかった!?
今お腹空いてるんだー。ビールも飲みたぁーい!
特に、餃子食べたいなー。
人間大の餃子くらい、ぺろっと食べれそう!」
[弾むような声と共にバイク型BigFireは360度回転。
どころか、回転して止まらない!螺旋弾丸となって道を疾走。
コリーンは、がおっと口を開いている。今なら10秒とかからずに、人間大の餃子くらい、コリーンのお腹に収まりそうだ。]
っと、帽子が落ちる。
[道と何かに帽子がぶつかって脱げ、間一髪で帽子の紐を掴んだ。
バサバサと髪が乱れ舞う。手繰り寄せると、星だらけの帽子装着。]
「いぃぃ―――やっは―――!!!」
[ ドン! ]
[BFの核付近から衝撃波が放たれ、一挙に大会本部へと――**]
赤貧スペースノイド ニーナ が参加しました。
赤貧スペースノイド ニーナは、おまかせ を希望しました。
― ステーション・集荷フロア ―
ここっこっここここまでののはは搬送、か、かか感謝するであります
ままま誠にありががが……
[がちがちと歯の根を合わせながら、這い出てきたコンテナを解放してくれた人物に最敬礼を送る。
…金額の都合上、最低限度の空調しか施されていない貨物室しか利用できなかったといえど、生身で乗るには寒すぎたし、酸素も足りなかったし、死にそうだった]
……っぶしんっ!!
い、いえっ、おおかまいなくっ!
では、小官はこれにて失礼するであります!
[それでも無茶な頼みを聞いてくれた小型貨物艇の主に再度敬礼を送り、コンテナに積まれた『荷物』へとよじ登る。
それもこれも、すべてはこの星にたどり着くため。
この地で行われる『大会』に勝つためだ]
リトルアース、起動。コード。デイバイデイ。
行くでありますフヅキ。
[よじ登った青と白の球体に声をかければふわりと浮いて。
小さなBFが、静かに集荷フロアを飛び立った]
― ステーション前 ―
…ふぁっ
[ごった返す人の波の上を、BFとは思えないほどの…歩くより幾分マシ、程度の速度で大会の会場へと向かうその道すがらに。ふわりと、逆巻く風が通り過ぎていく]
これが、地球…
…あれが、そら。
[整っていない風も、青く高く遠い空も、珍しそうに。呆けたように、上を、見上げて]
[ぐきゅるるるる]
………〜〜〜〜
[風が乗せてきたいい香りに、自己主張する腹を抑えて]
…フヅキ。急いで登録に向かうであります。
そしてあわよくばタダでご飯を…!
[…もらえるといいけど。大会本部の良心に一縷の望みを託して。一路、大会本部へと]
ロボドッグ 110シリーズ が見物しに来ました。
ロボドッグ 110シリーズは、見物人 を希望しました。
[赤い瞳は勇気の徴、青い瞳は正義の徴。
ヘテロクロミアの機械の犬!]
ワンワンオ! ワンワンオ!
[大会警備ロボドッグ、110シリーズ出動!!!
説明しよう!
ロボドッグ110シリーズとは、迷子の子供が居ればその背に乗せ、道端に落し物あればそれを拾い、会場ではぐれた友達に言葉を伝えたければ伝え、なおかつ届け物だってする、「皆で選ぶ最優秀ロボ犬賞」をもらった事のある、勇気と正義溢れる素晴らしいロボ犬の事なのだ!
そしてその数は、この二体だけではとどまらない!
そう!彼らはこの大会をカヴァーする程居る!
この大会を裏から守る、大会スタッフの愉快な仲間なのだ!]