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[妙に騒がしくなった方を見遣ると怖い顔の男が一人。
一緒にいる少女が妙にアンバランス。]
……人の趣味は顔だけじゃ判断できないってヤツか。
[妙にしたり顔で頷いて。
聴こえる挨拶に軽く首を傾げる。]
あんたも呼ばれたクチ?
ならここで合ってんじゃない?
今まで一度だって騎士様に俺が用事なんかなかっただろうが。その逆は幾らでもあったがな。
[言うだけ言ってさっさと奥にいった騎士の後姿を見ながらそう言葉を投げかけ芸人風の女の声から投げかけられた言葉に]
まあ集会所に呼ばれただけだからな。場所はあってんだろ。で、騎士様と淑女のお集まりっぽいのに俺なんかが呼ばれてんだ?
[さらに入ってきた少女を見やり、些か皮肉気にそう続ける]
さぁ?
私に聞かれてもねぇ。
[集まる面子の様相にはまるて共通点がなく。]
芸でも披露しろって言われるのかと思ったら違うみたいだしさぁ。
騎士様に何か問われるようなこともしてない…………はず。
[旅芸人風の女の言葉に]
ち、結局騎士様しかしらんってことかよ。まぁ芸を披露したらこいつらは喜ぶんじゃねぇか?あそこの女はしらんが。
[少女二人を見やってそういったあと奥の訳有りっぽい女性を見てそういった]
あんたは喜んでくれないの?
[腕を組んで強面の男を見遣る。
飾り鈴が小さく音を立てた。]
見せるのは吝かじゃあないけど。
ちょーっと盛り上がりにかけるよねぇ。
[何処から取り出したのか投擲用のナイフを弄びながら]
そぉお?
[ナイフをするりと胸元に差し入れる。
そのままキッチンへと足を踏み入れると林檎を一つ拝借して。]
ところでオニーサン、この林檎、ちょっと頭に乗っけてみない?
[キッチンで騎士様と幾つかの会話を交わしては沈黙を置いた頃
無造作に現れたかと思えば
無造作に林檎を攫っていく女性の姿に
思わずきょとんとした。
集会場の広間へと戻る彼女の後をおずおずと追いかける。
一体何が始まるのだろうと、仄かな好奇心。
キッチンから覗き見るように、女性と男の姿を捉えた]
……あ、意外と素直に乗せちゃうんだ。
断られるかと思った。
[あはは、と笑うとナイフを1本持ち。]
ま、ご挨拶かわりにね?
[艶やかに笑うと、軽く腕を振るう。
ひゅ、と空気を切る音。
――ナイフは林檎ではなく、男の首を掠めるように背後の壁へ。]
……実は林檎には意味がなかったりして。
[けらけらと笑うと男の頭から林檎を取り。
しゃり、とそのまま*齧りついた。*]
[男へ向けて放たれる鋭利な刃物...
それは誤れば死を齎す刃物...]
ひゃ、っ……
[その刃先が一体何に突き刺さったのか。
見ることが出来ず、小さく悲鳴を上げて目を瞑った。
やがて恐る恐る目を開けた、その眼差しの先には
軽快な笑みを浮かべ林檎を齧る女性]
…………は、ぅ。
[嘆息を、一つ]
[林檎を齧る音に混ざる小さな悲鳴。
視線を向けると肩を竦めて。]
……ああ、吃驚させてごめんねぇ。
だいじょぶ、オニーサンには刺さってないから。
当てようと思えば当てられるけどね?
[集会所へと入り、壁沿いに所在なく佇み
人々の様子をぼぅっと眺める]
それで、結局何が始まるんっ、んうぁっ!?
[不意に、視界の中を銀色の―――が走り
思わず声を上げてしまう]
もう・・・。
人に当たらなかっ
違う、人に当たったら危ないのに。
あれ?
でも、ということは・・・。
今日呼ばれたのは、芸でも覚えろってことなのかな?
[うん?とこくびをひとかしげ]
危ねぇな。まぁ投げた瞬間当たらねぇのが分かったから腕のたつのは間違いねぇだろうがな。
にしても人の頭に載せた林檎をそのまま喰うかね。
で確かあんたは墓守のねーちゃんだっけか。一体何させたいのかさっぱりわかんねぇな。
[そういいながら憮然とした様子で集会所を見回した]
まぁいいや。いずれ分かるだろ。ちょいと俺は休ませてもらうわ。
[どうも調子の狂う面子ばかりで尋常な集まりじゃなさそうだぜ、と思いながら*近くの椅子に座った*]
1、ダン・ロップ
2、28歳
3、もともと人相は悪かったが戦争で受けた傷によって更に人相が悪くなった。
そのせいで仕事に就けずトラブルばかり舞い込む荒んだ生活をするうち他のならず者と組んで行動するようになる。騎士や衛士に対し斜に構える傾向がある。
[周囲を見渡し]
キミ達も一緒にどうだい?
ココなら堅苦しい階級の差などない。
私はどうにもそういうのが苦手でな、秩序は重んじたいが。
食事は静かに食べるのも良いが、
大勢で食べた方が美味い。
騎士団の連中は騒がしすぎて少々頭が痛くなるがね。
[この場にいる面々に席を促した]
こんなナリだが風呂には欠かさず入ってるぜ。
[そう旅芸人にいってから入ってきたコンラッドに気付く]
これは騎士様。このような紳士淑女の集まりにこんなならず者をお呼びくださり一体何の用件でござんしょうか?
まあつまるところなんでここに集められてるのか知りてえんだが。しかも俺とアンタ以外全員女ときてやがる。どう考えても尋常な集まりじゃねえんだが。
[そういいながらテーブルの上のパンを手にとって食べ始める。]
[コンラッドの言葉に]
するとアンタも呼ばれたクチか。騎士税でも滞納したか?
そしてアンタもなにも知らないときたか。やれやれだぜ、
[続くコンラッドの言葉に目を細めて]
ほう・・・すると騎士様はおれが何かしでかすとでも言いてえのか?
[コンラッドの言葉に自然体に戻り]
ま、俺も好き好んでそんなことする気はねえよ。俺も命は惜しいからな。
しかし騎士様ってのは頭の固え奴ばかりだったがアンタは少し違うのかねえ。
おい、お前らも少し食べたらどうだ?
[後で見ている女性陣にそう言って食事を再開した。]
>>67 ダン
どうかな、私も職務を全うしてる間は眉を吊り上げてるだろう。
今回、この場に限り皆に対して
どのような対応をすべきなのか迷っているわけでもあるからな。
どんな時も騎士の誇りを忘れてはならないが、
ココにいる目的がわからなければ
気を引き締めようにもできないわけで。
要は私がココにいるのは誰かの私情絡みであるなら仕事の事からは離れたいのさ。
逆にそうでなければ、国に仇名す敵がいれば女子供でも容赦はしない。
[食べる手を止め、頬杖をつけば口の端を上げる。
そこには騎士の風格が見え隠れしているような]
まぁ、そんな事がなければ一番良い事さ。
[*ケロリと元に戻れば再び食べ始める*]
[葦笛の演奏をふと止めて]
あら、彼の方の呼び方に応じて集まり始めたわね。
私はディードよ。此処ではそう呼んで貰うと助かるわ。
何かお二方でお話しされていたようですが、そこの騎士様の仰るとおり、お食事は皆でいただいた方が良いわね。
私も参加させて貰うわ。
カーラさん、と言いましたっけ。あなたまで呼ばれているんですね。あの災厄については皆さんご存じで?
[そういいながら、ハムを一つ取って食べる。]
ダンさん、といいましたか。紳士淑女なんて私にはとんでもありませんわ。私なんて流浪の民の身ですし。
まあ、呼ばれてしまったからには仕方ないのですよね、
お食事をいただきましょう。
[といいながら席に着き、*食事を始める*]
仮面の男 レイヴン が参加しました。
仮面の男 レイヴンは、占い師 を希望しました。
[橋梁の下。日の光の届かぬそこに座り、パン屋のゴミから失敬した湿気たパンを齧る影
薄汚れたマントと軽装鎧。暗がりの中でも白く映える銀色の髪。そしてその顔は仮面に隠され、その素顔を見ることはかなわない
黙々とパンを齧っていたが、ふと人の気配に顔を上げる
そこには彼を囲むかのように立つ数人の自警団の姿]
………何の用ですかな?
貴殿らに捕まるような所業を働いた覚えはないが?
[仮面に隠された目を僅かに細め、嫌悪感を含ませて問いかける]
[リィナの手に握られたままのナイフを指先でなぞりながら]
当たれば良かっ、んっ!!!!
・・・ううん、なんでもない。
[何かを言いかけたが、ひとつ咳払いをして言葉を飲み込む
リィナの手からナイフを受け取り]
そう、芸の達人なんだ?
それなら、何か教えてもらおうかな。
こう・・・、やればいいのかな?
[腰だめに構えたナイフを前へと突き出す]
………ほう、集会場へ? これはまた、どうして素性の知れない私なんかが?
[口元をゆがめ、そう問いかけるが、「いいから来い」「来れば分かる」などと的を得た答えは返ってこない
その様子に嘆息すると]
まあいいでしょう。行けば分かる、のでしょう?
では、招かれるに足る扱いを受けれることを祈っておきましょうか
[そう言うと立ち上がり、マントを翻しながら集会場へ]
黒騎士 ケヴィン が参加しました。
黒騎士 ケヴィンは、守護者 を希望しました。
[村から少し離れた森の中、黒塗りの剣を片手に佇む鎧姿が一つ]
ふん……裏切り者が。
[吐き捨てるその先には斬殺されたばかりの死体が一つ]
しかし……なぜこんな所に逃げてきた?
[剣の血をぬぐいながら独り言ちる]
……近くに村があったな。
行ってみるか。
[黒塗りの鎧を覆う漆黒のマントを翻すと男は街道に向けて歩き出した]
[村の入り口の少し手前で小さく眉をひそめた]
(この規模の村にしては門番が妙に多い。
殺気立っているようだ。
まぁいい。
虎穴に何とやらというしな)
[再び歩を進める]
[ナイフの感触を確かめるように、幾度か素振りを行うが]
やっぱり、よくわからないかな。
これ、返すよ。
[既に興味が無くなったのか、そのナイフをリィナへと手渡す
ふと、自分のことを呼ばれたような気がする
この中では、一番の年長者に見える男の方へと振り向き]
なに?
呼んだ・・・?
[案の定、自警団団員に引き止められる]
公務だ。
何?
例外は認められんだと?
(馬鹿な。ありえん……いや、そういう事なのか?)
[何かに得心したように]
ふん、良いだろう。
集会場とやらに居れば良いのだな?
[やや忌々しげに振る舞い指示された集会場へと歩き出した]
[道すがら問いかけられたように何事か口の中でつぶやく]
1.名前:ケヴィン・レイブンウッド
2.年齢:27歳
3.性格、キャラクターの背景:
正騎士団とは異なる黒騎士団に所属
黒騎士団の主な任務は国内外の諜報活動や暗殺、正騎士団の代わりに泥をかぶる等
貴族の子息の多い正騎士団と異なり能力重視で編成されている事や、その任務内容から基本的にお互いに犬猿の仲である
彼自身も下層階級から取り立てられており、若干のコンプレックスはある模様
あまり人好きのする方ではないが、騎士・兵士に顔見知りも居るかもしれない
この村へは何かの任務で立ち寄ったようだ
[傷なのか、皺なのか
その男の顔にある幾つもの痕を数えながら]
なに?たべもの?
うーん・・・、いらない。
あの人がご飯を用意して待ってるはずだし、今日はいらないよ。
それにしても、ちょっとお腹が空いたかな。
早く帰ろう・・・。
[と、お腹をひとさすり]
ふん、俺の考え通りなら後数人で騒動が起こるだろう。
これも任務の内か。
早ければ早いほど収めるのも早く済むというものだがな。
ふん、少し情報を集めたほうが良いか?
そういえば宿を取っていなかったな。
まぁ、野宿でもここでもかまわんか。
ふん、訪ねてみるのも良いが……
どうしたものかな。
[ぐるりと、人々の様子を見回し
うさんくさい人が多いな。と思いつつも
それを言葉に出さない程度の保身というモノを]
うさんくさい・・・。
こんなところ、早く出たい。
[身に付けてはおらず、不満気な表情を隠しもせずに
「はふぅ」と、ため息を洩らした]
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
[食事を、と声を掛けられれば少し躊躇したものの、確かに食べずには人間生きていられない。隅の席にちょこんと腰を下ろし、用意してくれたコンラッドに、また弱く頭を下げた。それが彼女にとっての精一杯の礼の念でもあった。
ダン――ならず者として村での悪名も名高い彼と、同じ食卓を囲むことになるなんて、想像もしなかっただろう。ナイフ投げの的になるような、意外な面こそ見たものの、やはり彼に対しては怯えが少々強いのか、真っ直ぐに目を見ることなど出来ずに。
代わりに、この集会場に集った少女二人の姿に目を向ける。どちらも村で見かけたことはあったと思う。誰よりも幼いであろう少女は、無邪気で屈託の無い仕草や表情。もう一人の少女、わりと最近になってこの村で見るようになった彼女に関しては、表情――否、雰囲気か、何処かに陰りのようなものを感じていた。]
村で起きた死については、私は一通りは知っています。
災厄―――ディードさんの仰っていることって、その、先日起きた怪死のこと、でしょうか……。
この村は比較的平和な場所です。尤も、お城からも然程離れてはいないので、この村の近くで戦死で亡くなる方もいらっしゃいますが。大抵は、病死で亡くなる方ばかり。
けれど先日の怪死だけは――あの遺体だけは――……今まで見たこともないような、無残な亡くなり方でした。野犬の仕業だとしても……余りに、惨く。
[散らばった死肉、剥き出しの骨格、原型を留めぬ肉塊。
思い出した所で、気分が悪くなるようなことはない。人の死には慣れている。ただ、その屍体が作り出した過程を思えば、不可解には違いない。]
…………あ。
お食事中にこんな話題、出すものではありませんね。
ごめんなさい……。
[集会場の扉を開くとそこには数人の男女の姿
恭しく、だが芝居がかった仕草で一礼をくれると]
こんばんわ、紳士淑女諸君。今宵の月も蒼く忌々しいこと限りなし
嗚呼、なんとも喜ばしいことじゃないか
[口元を笑みの形に歪めそう言うと、手頃な席へ]
[そんな食事の折に開いた集会場の扉。
また此処に集められたのだろう、黒き男の姿。
彼の雰囲気――圧倒的なオーラ。
びくりと、身を竦めていた。
彼女は鼻がきく。尋常な人間には感じぬような匂い。
―――黒きあの男性からは、死の匂いがする。]
…………
[言葉を発せずに居たところに、再度集会場の扉が開く。
仮面を被った、怪しげな男の姿だった。
その怪しい風貌以上に語るものはなく。
礼儀正しい挨拶には、不思議なギャップを感じる程だ。]
ごきげんよう……
貴方も、此処へ呼ばれたのですか……
[着いた席の向かいに座っていたカーラの顔を見やると]
ごきげんよう、美しきお嬢さん
私も今宵ここに招かれた者の一人。どうぞ、よしなに
……おや、そんな浮かない顔をして、どうしたのですか?
私でよければ、そんな君の話し相手になってさしあげましょう
[その目は仮面に隠されて伺えないが、口元には笑み]
あ、え、っと……
[慣れない社交辞令にか、仮面で隠した相手の目元か、或いは涼しげな口元か。何もかもに戸惑いながらも、ぺこりと小さな会釈をした]
話し相手……
私は、その、お話することがそう慣れていなくて……
それよりも、貴方のことをお聞きしたい、です……
そう、例えば、何処からいらしたのか、とか。
私のこと?
ああ、名乗りを忘れていましたな
私は……そうですな、レイヴン(鴉)とでも呼んでいただければ結構です
しかし、どこから来たか、ですか。くっくっくっ
[笑いながらテーブルに肘をつくと、両手を組んで口元を隠す]
いや失礼。ただ、私の過去に語るべきことなどありませんよ
仮にあったとしても、お嬢さんにとって聞くべきものではないでしょうな
レイヴン様……ですね。
[復唱してはふと気づく。呼んでいただければ――その言葉、ともすればそれは彼の本名とは異なるものなのだろうかと。それを言及する心算もなかったけれど。]
あ、いえ、無理にお聞きするつもりはないんです。
それに――…ええ、確かに。
何処から来て何処へ行くかなんて、長い目で思えば、生まれてくる朝から来、死んでいく夜に向かうだけ……。
あっ、私こそ、名乗りが遅れて申し訳ありません。
私の名はカーラ。……カーラ・アルヴァレス。
この村で、しがない墓守をしています。
だからなのか、生きている人とこうして関わることが苦手で……
1.名前:レイヴン。無論偽名。本名はまったくもって不詳
2.年齢:年齢不詳。見た目は20代後半
3.性格、キャラクターの背景
半年ほど前にふらりと村に現れ、橋の下に住み着いた胡散臭い男
常に仮面をつけ、礼儀正しくも多くは語ろうとしないためその実何を考え何を為そうとしているのかは誰も知る由もなく
時折、逢魔ヶ刻の路地裏を徘徊しているのを目撃される
ほう、カーラ嬢は墓守でしたか
それ故でしょうか。人生について随分達観なされているようで
いやなに、カーナ嬢の仰るとおり。人は生まれた時に死ぬことを運命付けられている
なればこそ、人はその生を意味あるものとなさんがために懸命に足掻くのでしょうな
その生はかくも美しく………そして醜い
[そう言った彼の目はやはり見えなく口元も隠されているが、最後に呟いた言葉に僅か苦いものが混じっていたのは気のせいか]
達観だなんて……
最近母を亡くしたばかりで、考えることが多いだけです。
人は何の為に生き、何の為に死に逝くのか。
そう、死が決定付けられているからこそ、生きていることに意味を見出さんとする。母は、貧しい生活の末に病に伏せました。其処に、生きる喜びがあったのだろうか、と――時折疑問に思います。
けれども母は美しかった――……誰もやりたがらない墓守の仕事に毎日従事して、死者の魂を守っていた。少なくとも私は、そんな母が好きでした。
……ごめんなさい、なんだかつまらない話で。
[最後には、仄かに微苦笑を添えて言った。]
いえいえ、興味深い話でしたよ
なるほど、母親は幸せだったのか、ですか
カーラ嬢が母上を美しいと感じていたのなら、その生にはおそらく喜びがあったのではないのでしょうかね
母上が死に逝く際、何と仰いました?
その時、貴女のことを気にかけていたのでしたら、きっと彼女には『貴女』と言う生きる喜びがあったのではないのでしょうか?
[彼の言葉に、僅かに相好を崩した]
そう言って頂けると、嬉しいです。
母が幸せだったか――
既に言葉のない母に問うことはできませんね。
けれど……
[死に逝く際――その時のことを思い出せば、じわり、目頭が熱くなり、指先で目元を押さえた]
『しあわせにおなりなさい』
それが……母が最期に遺した言葉でした。
レイヴンさん。母は私を――愛していてくれたのでしょうね。
[つ、と頬を伝う涙を拭って、笑みを模って見せた]
……有り難う。ムッシュ、レイヴン。
『しあわせにおなりなさい』………なるほど
では、やはり貴女は母上に愛されていたのでしょうね
いえいえ、私のような愚か者にムッシュなどと分不相応
レイヴンで十分です
[そう言った彼の口元には僅かに*笑みが浮かんでいたか*]
ふふ……
貴方とお話していたら、なんだか心が少し楽になりました。
お優しい方なのですね――
[レイヴン様、と。ぽつり相手の名前を呼び、
静かに、*微笑を湛えた*]
なんか……ホントに鹿税の件かな。やばいなあ。騎士が沢山いるし。
あたし、首刎ねられちゃうかも!?
に、逃げなきゃ……かな……。ははは
ねえ……ねえきみ。
そっちじゃないよ!……こっちだよ。
あのさ、こんなうさんくさいところ、はやく出たいよね。ね?
わたしたち、きっと協力できると思うの。
///
きらきらと輝く瞳。目薬の使い方としては間違っているのだが……
上目遣いに訴える潤んだ瞳は、いくばくかの効能があるのだろうか?
フェンさん?
うさんくさいところ・・・そうね。
なんだか集まっている面子がうさんくさいったらありゃしないわ。
私も仕事がしづらいし[と小声で]
[皆の話を聞きながらパンを食べていたがフェンの言葉に彼女の方を向き]
胡散臭い・・・ねえ。確かに俺が胡散くせえのは否定はしねえがそういうことをいわねえフンベツ、てもんを見に付けとかねえと長生きできねえぜ。
こういう場でなかったら今の一言で死んでるかもしれねえ時もあるんだ。これからはそういうことは心の中でいうようにするんだな。
[そういうと興味を失ったように食事を再開しようとしたが入ってきた者を見て]
よおレイヴン。あんたまでここに呼ばれたのか。なんで呼ばれたか分からんが橋の下よりはここはマシだろうよ。
[今のとこはな、と小声で続けた。]
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