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[はたと気付くのだろうか。]
――・・・レリア?声が聞こえなく・・・。
[そして、胸に剣の刺さった・・・女性。瞳を閉じて]
ナーシ・・・サス。
[蒼白な顔。血の気がないを通り越して、青い。歯の根があっていない。ガチガチと鳴っている。長年の、友人が処刑されるのを止めることもできず、自ら投票さえしてしまった。その罪は消えない。]
あ あ あ ぁ
[遠くで鳴る人の声。意味をなさない。コンラッドがナーシュを連れて行く姿を止めたくて、止められなくて、…膝をつく。]
どちらでもというなら白を出すわよ?
乗っ取る気だもの、私。
霊確定で嘘つくよりは、白なのに疑わせる方が面白い。
「なんでレリアが襲われたのか」は結構重要ね。
だいたい更新前にいないような狼って、どうかしらねえ…
そうか・・・。2人が狂っている間に、時間を稼げるのね。
エウロス・・・確かにそうだけれど。
・・・どうするべきかしら。
ギルは、狼だと・・・?[暫し思案]
有りね。占い希望にあがり、占い師を食べた。
[更新前にいない狼。]
それは、確かに。
けれど、話し合いだけは出来る。
仲間もいる。
・・・そうなると、あたしの肩身は狭くなりそう。
どこまで、生き延びれるのかしら。
―――……
[瞬きもせず、連れて逝かれるナーシサスを見つめ。
その顔には表情はなく]
……レリアさん?
……風の音が―――
[聞こえない。]
[コンラッドがナーシリスを連れていき。
その視界からは見えなくなった…]
…ブリジット、さん…?
[近くで膝を突く気配。
集会場に来るまでは知らなかった者同士。
彼女たちが親しいことなど。知るよしもなかった]
大丈夫?ねぇ…
[傍へと駆け寄ると、肩に触れようと]
[体温と同じモノ
半年以上の間、触れていなかったソレ]
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
みんながナーシェをコロしても、フェンだけはナーシェをコロさないから。
ナーシェをホンモノだと信じているから。
でも、ニセモノのフェンには、ホンモノは救えなかった。
[僅か、滴り堕ちる]
[剣を抜き、ナーシサスの目を閉じ両手に抱える。]
[自ら殺めた者とは違う、また別の気配が消えた事を察知すれば]
何度この仕事をやっても、慣れぬものだ。
[集会場の扉の前まで行けば、自警団が彼女の亡骸を引き取るだろう。
その様子を誰かが見れば、走りよるのだろうか・・・]
[戻ってきたコンラッドを呆然と見る。目には涙、憎しみすらあるかもしれない。しかしコンラッドだけが悪いんじゃない。悪いのは、自分もだ。]
ナ…シュ…
[涙がこらえきれずに流れる。泣いても帰っては来ない。声も聞けない。一緒にすごした時間、くだらない話で笑いあった記憶。旦那が失踪したときに慰めてくれた会話。どれひとつ思い出しても、かけがえのない時間。]
『大丈夫?ねぇ…』
[ホリーの声が遠くで聞こえる。でも、聞こえない。意味をなさない。通り抜けていく。遠くの音。]
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