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忍者 ナサニエル に 2人が投票した
隠者 モーガン に 3人が投票した
放浪者 ウルズ に 2人が投票した
オートマトン ミッキー に 1人が投票した
隠者 モーガン は村人の手により処刑された……
次の日の朝、放浪者 ウルズ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、忍者 ナサニエル、暗殺者 シャーロット、依巫 芹菜、調律師 すてら、オートマトン ミッキー、迷子 ヘンリエッタの6名。
[繰り返される謝辞に只微笑み]
[枯れ井戸と調律師へ視線を移す]
[歩み寄りすと日傘をさしかける]
すてら、貴女も迷子みたいだわ。
[人が来たことに目を閉じて一度深呼吸をし、差し出される傘に微笑を浮かべ]
お主が濡れてしまうではないか。
わしはこれ以上濡れても同じことよ。
[そっと傘の柄をヘンリエッタが傘に収まるように返し]
そうじゃのう…子ではないが迷うておる。
それとも見失っておるのか。
ならば風邪を引く前に帰りましょう。
[返される傘に大人しく手を引き]
此処に居る人達はみんな、
迷っているのかも知れないわね。
すてらの探しものは…
[視界に映る老人の姿に言葉は途切れ]
御機嫌よう、モーガン。
[皆よりわずかに遅れ井戸に向かおうとしたウルズに気付き、手を貸そうとするが一人で行く、といったため後ろから付いていくことにする]
皆先に行ってしまったんだな。ん?
[井戸への道の途中は見通しが悪く下手すると見失いそうになるくらい木があちこちにある。その木の影でなにか動いた気がした]
[老人は確固たる足取りで井戸へ向かい]
お前も見届けに来たか。
……モーガン、お前は誰を選ぶ?
[問うが、老人は答えず井戸を覗きこむ]
…舞葉は風邪は引いていないじゃろうか…。
[ヘンリエッタの言葉にぽつりと井戸へ問いかけ、奥から表れる老人の姿に目を細める]
爺も来られたか…。
……?
[モーガンが井戸を覗き込む意図が判らず、訝しげに眉を寄せ。
その時走り寄っていれば間に合っていただろうか、まさか舞葉があのようなことになっていた時に声を荒げていた彼だからそのままあの幼子と同じ場所へ消ゆ事になるとは考え付かなくて。]
――――……
[一瞬の出来事に言葉を失い、支えるものを失った時と同じようにストンとその場にへたり込んだ]
[しばらく見ていたが結局なにも出てくる気配はなかった。視線を戻すと少し先でウルズが立ち止まっている。]
ウルズ、疲れたのかなんだな。やっぱり運んであげるんだな。
[そういって肩を叩くとウルズは頷き・・・そのままウルズの首が地面に落ちた。その直後に胴体が首を追って地面に倒れる。]
う、ウルズ!? いつのまになんだな!?
其の闇は貴方をも見詰め返すかしら?
[問い掛けに応えるのは声で無く――]
[見開いた石榴石に其の姿は映りこむ]
[其れは流れる如き動きにすら見えた]
嗚呼…
[闇へ吸い込まれる老人を見詰めた侭]
[唇が紡いだのは只の溜息かも知れず]
[日傘を持つ包帯を巻いた手]
[どろりと甘い腐臭は強まり]
[腐れ力が抜けて日傘は落ち]
[地面に弧を描いて転がるのに]
[瞳を見開き薔薇色の唇が震え]
――…如何、して?
[一体どれほど立ち尽くしていたのか―]
―帰ろう。
[ぽつり―と呟く声は微かに震えていたか]
帰ろう―もう、やる事、ないから。
[それだけ言うとふらふらと来た道を戻っていき―ウルズの死を*見せ付けられるか*]
[弱弱しく首を振りながら後退さる]
[其の貌に浮かぶのは怯えだろう]
[忍者の声に漸く我に返り傘を拾う]
みんなも帰るのかしら?
若しそうなら、私も屋敷へ戻るわ。
誰かの気配の在る所で過ごしたいの。
[包帯を巻いた腕は脇におろした侭]
[肘の辺りまで赤黒く爛れは広がり]
[もう持ち上げる事も難しいらしく]
[逆の手で日傘をさし周囲を見回す]
[其の内には戻る者達と歩き始める]
それが、お前の答えなのか?
[老人の消えた井戸を見詰め呟く]
[彼の心を思ってみても、その真意など分かるはずもなく]
[沈黙]
[ナサニエルが、力なく来た道を戻る]
[その後を追い、そして追い越し]
[ナサニエルとヘンリエッタの言葉に緩く首を振り、その場に残る意を示し]
…少し、考えたいことがある…。
[皆が戻る背を見送り、座り込んだまま井戸を見つめ]
それが爺の望みであったか…?
舞葉の望みであっただろうか…
到底…そうは思えぬ。
ならばこれも人狼の思惑なのじゃろうか…
人狼とは何ぞ?あやかしの術でも使うのか…
狼というのに狐にでもつままれた気分じゃ。
…化けの皮…あまり、考えとうないのぅ…
しかし、柳が奴等の仕業とすれば放って置く訳にも行かぬか…
[戻っていった皆の姿を思い目を伏せて呟き、*暫くはその場から離れることができず*]
―分かってるよ、そんな事…。
[通り過ぎて行くシャーロットの背に力無く言葉を投げて]
ミッキー、お前が最初に見つけたんだろ?なんか見なかったか?
[ウルズの死体に視線を落とし]
[忍者の言葉にミッキーへと視線を移す]
[彼は見たままを話して呉れるのだろう]
そう。
[もう動かない亡骸へと再び視線を落とす]
[彼の上にも雨垂れは降り注いでいるから]
寒そうなのだわ。
[ミッキーの話を聞きながらそっとウルズの首に手を伸ばし―しかし触れる寸前で止まる]
そうだな―屋敷へ運ぶか、せめて何か掛ける物でも…。
[中空で止まる手を見詰め]
[忍者へと向き直り頷く]
少し、待っていて頂戴。
[片足を引き摺りながら付近の家屋へ]
[暫くすればカーテンを抱えて戻り]
是くらいしかなかったのだわ。
[二人のどちらかにカーテンを預け]
[亡骸が包まれていくのを見守り]
ウルズが安らかだと良いのだわ。
[呟き二人へと向き直る]
ナサニエルもミッキーも、
冷えてしまうわ。
戻りましょう。
[ナサニエルの言葉に]
ボクはウルズの後ろにいたんだな。歩いてるときにそこの木陰でなにか大きいものが動いたんだな。確かめようと見てたけどすぐいなくなったんだな。その後ウルズに話し掛けたときにはウルズは死んでいたんだな。
お疲れ様、ミッキー。
客間にベットがあったから、
其処に寝かせてあげると良いと思うの。
[声をかけて二人と共に屋敷へ戻る]
[広間は閑散として人の気配も減り]
随分と、人が減ってしまったわね。
[言葉もなく、邸へと戻る][見ればその手は硬く結ばれて]
[静かだという言葉に眉根を寄せる]
"彼ら"も次の生では幸せに……。
[布に包まれたウルズの屍をじっと見詰め]
──ごめんなさい。
[ただ一言]
[誰に言うともなく]
誰にも誰の心も判らない、若しかしたら本人にだって。
貴方達の幸せは、何処にあるのかしらね。
[室内でさした侭の濡れた日傘をくると回し]
[薔薇色の唇は開き透き通る歌声を奏でる]
Someday I want to run away
To the world of midnight
Where the darkness fill the air
Where it's icy cold
Where nobody has a name
Where living is not a game
There, I can hide my broken heart
Dying to survive
There, no one can see me cry
The tears of my lonely soul
I'll find peace of mind
In the dark and cold world of midnight....
****************************************
皆さまお疲れさまです。
不手際ばかりでご迷惑をおかけしております。
コミットについてご意見をお伺いさせて
戴きたいのですがいかがなものでしょうか。
メモにてご回答お待ちしております。
墓下の方については、/**/記号をお使いの上、
ご意見をお願い致します。
****************************************
──涸れ井戸──
[細く降り続く雨の中、黄色い傘を差し、井戸の中を覗き込むような格好。
そこを見つめる瞳は金色の光。]
……そやから年寄りは大人しゅう部屋に居れ、て言うたのに。
[ぼそり、と井戸の中にかける声は、先夜のものと違い、気をつけていないと聞こえぬかもしれないようなもの。
無論、怒鳴り返す老人の声は返ってこない]
……そんで、あいつ、ウルズやったな、確か。
何も思い出さんまま逝ってしもうたんやなぁ。
──回想・邸内──
「…共に在りたい者……」
[銀髪の青年がまどろみからさめて、何事かをつぶやく。
紫の眷属は、その言葉の何に気を引かれたのか]
……ウルズさん?
[青年の瞳を覗き込むも、彼の動きでその心を探れない。
そのまま彼は立ち去ってしまい──再び*戻らなかった*。]
失うのは怖いのだわ。
[小さく零される呟き]
独りは寂しいのだわ。
[咳き込み口許を覆う]
[掌に甘い腐臭が広がる]
全ては――…
[腐れた喉より発する声は掠れ]
只、愛しいのだわ。
本当はずっと判っていた筈なのに、
こんなに腐れるまで気付かなかった。
[ソファに腰掛け脇にだらりと落ちた侭の]
[赤黒い体液の滲み始めた手の包帯を眺め]
[先程の歌声を思い出しすと忍者へ向き直る]
ナサニエルは兎を捌くのも上手だけれど歌も上手ね。
他に知っている歌があるのなら歌って欲しいのだわ。
[無邪気な子供の笑み引き]
[小首を傾げ掠れ声で強請る]
[新たな歌を所望されれば歌を止め]
一応前とは違う歌だったんだけどねー、やっぱ同じに聴こえるか。
[へらりと笑って]
んー…他はあんま知らないんだよねー。
[そう言いつつ暫く唸っていたがやがてそれまでとは一転して明るい曲を*口ずさみ始めるか*]
****************************************
皆さまお疲れさまです。
では、あまりお待たせするのも何ですし、
コミットについては通例どおり
地上の皆さまのご都合にお任せさせて下さいね。
事前に決めておかなかったことをお詫びいたします。
***************************
充分、沢山知っているのだわ。
私はあの曲しか知らないもの。
[陽気な曲調の歌声に嬉しそうに目を細め]
[くると日傘を回すのに深紅の薔薇が舞う]
もっと早くに歌って貰えば良かったのだわ。
[歌声に耳を傾け紅い巻き毛が揺れる]
素敵な歌を、有難う。
私には是くらいしか、
お礼も出来ないけれど。
[忍者へと歩み寄り白い手を伸ばし]
[慈しむように蒼い*髪を梳いた*]
ナサニエルはナイトみたいね。
[動く片手は軽くドレスの裾を持ち上げ返礼]
[彼の微笑みを見詰め一拍の間を置いてから]
[すと細める片方だけの石榴石は微か揺れる]
未だ終わってないのだわ。
ナイトは誰かを護るのかしら?
其れとも誰かと戦うのかしら?
芹菜も、御機嫌よう。
今日は誰の事を観たのかしら?
[小首を傾げ問うも彼女の答えを聴く]
[緩やかに片方だけの瞳は瞬き頷くか]
お疲れ様。
少し、話をさせて頂戴。
[集う者達を見回しひとつ息を吐く]
私は、モーガンを選んだのだわ。
誰かを井戸に落とすならば彼をと、
確かにあの時の私はそう考えて居たのよ。
私はアーヴァインの言葉を誤解していたのかも知れない。
「本当に落とさなくても」誰かを選べば、
其の意思は井戸に汲まれているのではないかしら。
モーガンが自分から井戸に身を投げなければ、
私は彼の背を押していたかも知れないのだわ。
此処でひとつ、疑問が湧くのだわ。
井戸の闇は「私の意思だけ」汲んだのか、と云う事よ。
[再び彼等のひとりひとりの貌を見詰める]
私は其処にみんなの意思があったと思うのよ。
其れが仮令どんなカタチだったとしても、
私達は選び取って人を闇に落としたのではないかしら?
別段に其れが私だけの意思でも構わないのだわ。
私はまた選ぶだけだもの。
誰かを護ると云う事は、
誰かを護らないと云う事なのだわ。
此処では誰かを生かす事と、
誰かを殺す事すら同じ意味に成る。
人を殺す事が罪だと云うならば、
以前も今も私は罪人なのだわ。
[腐れた喉から掠れた声が紡がれ]
[甘い腐臭はリヴィングを満たす]
けれど其れ以外の術を私は知らない。
仮令どれ程に罪深かろうとも、
私は未だ此処に在るのだわ。
もう美しい人形ではないけれど、
もう棄てられてしまったけれど、
――未だ殺すのだわ。
[俯きブーツの爪先を見詰める]
其れでも、みんなが好きよ。
こんなに醜く腐れてしまって、
心なんてやっぱり邪魔だと思うけれど、
其れでも良かったと少しだけ想うのだわ。
[小さな掌に収まる傷薬の容器を見詰め呟く]
[声に視線を移す]
アーヴァインが教えて呉れたわ。
「そう云うルール」だからなのだわ。
私達は此処へ来た。
そうして人狼は此処に集いし者を殺す。
だから私達は誰かを選び井戸の闇へ落とすのよ。
この世界のルールを覆す力は、
私にも、貴女にも、誰にも無いのだわ。
未だ、終わらないのだわ。
井戸の闇はまた誰かを飲み込むでしょう。
貴女が望むと望まぬと関わらず、
誰かを殺す事に変わりは無いわ。
[緊張ゆえか、体は小さく震えている]
[口元に浮かぶは──、小さな笑み]
──井戸で待つよ。
[言ったきり、誰の顔も見ようとせずに]
[蒼髪の少女を見送る赤毛の少女。
彼女に向けて、黒い瞳を据えて問い掛ける。]
ヘンリエッタ?
シャーロットさんが誰も殺したくないなら──
シャーロットさんに辛い思いをさせたくなくて
──苦しみを味あわせたくなくて殺してしまおうって、そうしてあげようって、そう思ってるの?
[シャーロットの消えた方向を見ながらひとりごちる]
やっぱそうか…わざわざ謝るなんて「守れなかったから」か「殺したから」しかないと思ったんだよなー。
[うんうんと頷いて。
ヘンリエッタに視線を移す]
で―本当に落とす気?無理な様なら俺が代わっても良いけど。
…容易に答えが出るのなら…
ここまで考えはせぬのぅ。
[ヘンリエッタに困りきったような、そんな笑みを見せ]
わしの幸せはここで誰一人欠けることなく安住を得ることじゃった。
…叶わぬ夢物語じゃ。
わしの罪は願いに捉われて全てから目を背けていたこと…
――今の、今まで。
…問う事はできたのに、答えを得るのが怖くて逃げていた。
[吐息と共に自嘲を漏らし、部屋を出る為踵を返し]
……井戸へ行くよ。
待っていると言うておった。
[芹菜とナサニエルの話には入らず、足音立てずに部屋を去ると村をぐるりと回ってから*井戸へ*]
[井戸へ行く、というステラを見送りつつ、目顔でナサニエルに「ごめん」と]
……罪って……。
[誰もが口にするその言葉を、自らの口の端にも載せる。]
電雷──あたしがもし「殺意」の主──「人狼」を見つけることができていたら
でも、もしそれができていたとしても、多分みんなは悲しい思いをしたはずなんだよね。
──でもそれでも、ううん、それだからこそ、あたしが見つけ出さなくちゃいけなかったのに
この人がそうだよ、ってあたしが言えていたら──
[似つかわしくない表情で、きり、と歯噛む]
ねえ?
誰かの事を知りたい、そう思えるのはどんな人のことなのかな、みんなは。
わからないけど、ともかく知りたいから?
信じたいけど信じきれないから?
電雷は、──あたしは、誰の事を知らなくちゃいけないのかな?
自分で決めなきゃいけないことなんだろうけど、──でも、みんなならどうしたい?
[誰にともなく、ぽつりぽつりと問い掛けている。
もしかしたら生者だけではなく、逝ってしまった者達にも問うているのかもしれない。]
―別にいいから。
[ふっ―と表情を緩め]
俺の罪、ね―そんなの決まってんじゃん。
[そうして、井戸へと向かいながら自嘲混じりに言う]
―生きてる事だよ。
誰かを護ろうとするのは、
騎士も忍者も似ているのね。
[自嘲的な彼の笑み]
[すと石榴石は細まる]
確かに結果は大切だわ。
けれど貴方が護りたかったのなら、
其の気持ちも大切なものではないの?
[続く問い掛けに窓へ視線を移す]
ナサニエル、貴方は如何したい?
[赤毛の少女の言に、一瞬虚を衝かれたように振り向き]
──ああ、ごめんね。
どうしてなんだろうって、ずっと考えてたから。
どうして、井戸に落ちたのがあの二人で、殺されたのがあの二人だったのかな、って。
──もう済んでしまった事だけど、でも、考えなきゃいけないんじゃないかって思ったから。
だから、もし、ヘンリエッタが
[しばし言いよどんだ後に]
「人狼」だったのだったら、ヒューバートさんとウルズさんが殺されたのは、その理由だったのかな、って、ね。
[本当に意味はないのかもしれないけど、と付け加える。]
守れなかっただけじゃ済まなかったからね?
[扉を開けながら振り向かずに答え]
んー、まだ特にないかな?ま、なるべく死にたくはないけどねー。
[そのまま*扉の向こうへ消えた*]
[調律師は困った様子で笑う]
[石榴石の瞳は微か揺れるか]
全ては平等ではなく、
全ては自由ではない。
此処に居るみんな、優しいのだわ。
[緩やかに頷くと紅い巻き毛も揺れる]
私も、後から行くのだわ。
誰の罪も私には裁けないのだわ。
此処の誰が誰を責めると云うの?
罪だと思い込んでいる自分が赦して乗り越える以外、
犯した過ちを如何する事も出来ないのではないかしら。
[振り返る芹菜へと向き直る]
人を想い考えるのは悪い事ではないと想うけれど、
どんな理由があれど人殺しは人殺しよ。
けれど判った気に成れるだけで、
他者の心なんて判らないのだわ。
[部屋を後にしようと動き始める忍者の声]
――…
自身が生きている事は罪なのに、
死にたく無いなんて、
ナサニエルは不思議な事を云うのね。
……そうだね、多分わからないよね。
でも、多分、それでも考えちゃうと思うなぁ、あたしは。
意味があってもなくても、役に立っても立たなくても。
[井戸には後から行くよ、と言い残し*着替えに自室へ*]
若し、芹菜が知りたいと願うなら、
「何故、殺したのか」
シャーロットに訊いてみると良いのだわ。
例えば其れが納得のいく理由だったならば、
貴女は彼女の変わりに井戸に身を投げるのかしら?
考えるのは悪い事ではないのだわ。
けれど暴く事も見誤る事も、
時として他者を踏み躙るだけよ。
[広間を出て行く芹菜の背を見送り]
――…判りたいとは私も想ったのだわ…
[小さく呟き瞼をおろす]
[暫く俯いて黙していたけれど]
[顔をあげミッキーへと向き直り]
ミッキー、貴方も井戸へ行くかしら?
若し良ければ連れて行って貰える?
もう、余り足が動かないのだわ。
[巨躯を見上げ*小首を傾げた*]
──邸内・廊下──
[着替を終え、大きな帽子をかぶり、井戸に向かおうとして]
しまった、あれは要るな。
[ふと先刻の別れ際に赤毛の少女に投げ掛けられた言葉が脳裏に。]
何故殺すのか納得ねぇ。──紅い紅い血の雨が降るのを見るのが好き、
そんな理由を言ったらあの娘は納得してくれるのかね?
[目深に被った帽子で、目元は隠れたまま。
とある部屋から刀を一振り持ち出して]
それに誰も殺したくないとは、確か言ってないよな。
あのシャーロットって娘じゃないってだけさ。
─ 涸井戸 ─
[井戸のそばに立ち、空を見上げる]
[その瞳は、酷く透明な光を添え]
────。
私は何処へ行くのだろう。
ヒトの魂を導くが為すべきことで。
ならば。
ならば。
【"私"の魂を導くのは、誰?】
[ぴきぴきと腰の隠しで刃が啼いている]
[かつての持ち主を"私"が導き]
私は良い主とは言えなかったな。
私はあまりに弱すぎた。
[引き抜いた双手の刃をくるくると玩び]
[ただ静かに、待っている]
――涸井戸へ――
…此処まで来て、未だ答えが出せぬか…?
[空を見上げ、ぽつり呟く]
上っ面だけ似せようと爺様には成れぬということか。
ほんに…どこまでも弱い。
[片手には小さな瓶を、サクサクと草鞋が土を踏みしめ井戸への道を辿っていく]
ま、お互い初めましてってやつさ。
この菜っ葉娘がな、殺したのが誰にせよ
どういう理由で殺した相手を選んだのかって知りたがってやがる。
んなこたぁどうだっていい気はするがね、俺には。
……「適当」。
などと言えばたちまちに叱られる事間違いなしだな。
彼らを選んだ理由。
何故殺すのかであれば楽に答えられただろうが、さて。
ウルズに関して言えば──、
思い出す前に新たな生へ送るべきと考えた……と言った所か。
何があったにせよ、ろくなことにはならないだろう。
…わしも、その話を聞きたいのぅ。
無理強いはせぬが。
[涸井戸に着くと聞こえる芹菜の声、静かに笑みを湛えてシャーロットと芹菜、二人を見て]
―枯井戸付近―
[木の陰で気配を殺して様子を窺っている]
んー、3人…本人入れて4人目、かな?
[引越しの時に会った…たしか石動とか言う奴と人狼が誰か分かると言った奴と今出てる奴―そして芹菜。
ここに来てからの事を思い返しながら小声で呟く]
― 井戸へ向かう道 ―
ゆっくり歩いて呉れて良いのだわ。
私が井戸に着く前に、
誰か彼女を助けて呉れるかしら?
殺す以外の術を知っている人が、
居ると良いのだけれど。
[巨躯に抱かれ揺られ]
[続く道へ視線を投げる]
ミッキー、貴方は如何すれば良いと思う?
きっと彼女も、ひとりは寂しいのだわ。
[すてらの問いに、空を見上げ]
此処に集ったのは、罪を犯したものばかりだ。
何故殺したか、と言えば。
『罪に塗れた魂を次なる生での幸いへと導くため』
それが全てだ。
けれど私は──その責を果たすには弱すぎた。
己の"罪"を購うために更に"罪"を犯す。
それが私に与えられた罰。
私はそれに耐えることが出来なかったんだ。
…何故罪を犯したと言い切れる?
粛清のつもりか…
お主一人で考えたのか、それとも誰かの命か…
聞きたい事はたくさんあるのぅ…
そうじゃな、一番訊きたい事を先に訊こうか…
[ゆるり、首を振ってシャーロットを見つめ]
"どうすればお主は救われる?"
わしらを全て送ったその時にか…?
[その問いに、微笑み]
"是"と答えたならどうするつもりだ?
私の救いのためにその命を差し出すとでも言うつもりか。
私はヒトではない。ばけものだ。
ヒトの命を狩り、殺す
次なる生での幸い、ねぇ…別に良いけどまだもうちょっとだけ生かしておいてくんない?
[問いかける形ながらとても聞こえる声量ではなく]
―ちょっとまだ見守りたい奴が居るんで。
[その視線が向かう先は―]
― 井戸へ向かう道 ―
もう直ぐ着くわね。
有難う、ミッキー。
先に行って頂戴。
もう少しだけ時が欲しいのだわ。
[ミッキーを見送り小さく息を吐く]
[片足を引き摺り川辺へと向かうか]
[濁流を見詰め長い睫毛は震える]
愛しいのだわ。
そうじゃのう…しゃあろっと、正直な話をしようか。
"是"と答えるのならわしは差し出しても良いと思うておる。
悩み続けてこの結果じゃ。
[両手を広げて苦笑を見せ、足元へ転がる胡蝶刀は拾うことができず]
憎むことができるのなら、予感を感じた時に言うておる。
そして迷わずにお主を選んだじゃろう。
お主がヒトか否かはわしにはわからぬ。
じゃが、お主はわしの友じゃ。わしはそう思うておる。
友が苦しむ姿を見たくはない…如何すればお主は救われる?
──、それが"村"を作ろうと尽力するものの言うことか。
此処に村を作るのだろう。
全てを忘れ、穏やかに生きるのではなかったか!
私を生かせばやはり殺すかも知れないと分かっているのか?
その甘さを盾に命を買おうとしているだけとは思わないのか。
そんな甘い覚悟で、村を作ろうとはよく言えたものだ!
…"皆"で村を作る。
それがわしの望みじゃよ、しゃあろっと。
甘い覚悟も何もない。
あちらへ行ったもの全てを含めて"皆"なのじゃ。
わしの中では…既に夢は断たれておる。
…ならば何故全てを忘れさせてくれなかった?
[自嘲に首を振り]
お主を責めたいのではない。
そしてわしも責められる覚えがない。
友を救いたい、そう願っておるだけじゃ。
其処の井戸へお主を落とすことが救いになるのなら、
わしはそれをするよ。
[何処か夢見る様に中空を彷徨う視線がシャーロットの怒声に反応したかこちらに戻り]
これはシャーロットの言う通りだね。すてら甘過ぎー。
[やはり小さく呟いた]
──ならばその望み通り、この手で全てを殺してやろう。
私を殺せない甘さの所為で他の者まで巻き添えになる。
お前の甘さが他人を殺すことになる!
[芹菜の視線に気付き一度歩みを止める]
[其の向こうに調律師と――暗殺者の姿]
[白い手は日傘の柄をきゅうと握り直す]
シャーロットも、優しいのだわ。
腐れた私を抱き締めて呉れたのは、
他の誰でもなく貴女なのよ。
[小さく小さく呟き再び歩き始める]
[微か聞こえる忍者の声に周囲を見回し]
[暗殺者の怒気を孕む声に直ぐ向き直り]
[彼等の傍まで足を引き摺り歩みより]
[片側だけドレスの裾を軽く持ち上げ]
御機嫌よう、お話は進んでいるかしら?
なぁ姉ちゃん?
[シャーロットにヘンリエッタの姿を目顔で指し示し]
あの嬢ちゃん、もう体がぼろぼろだよな。
もし俺があの子を楽にしてやりたいっつってこいつであの子を一突きしたら…
あんたどうする?
[歩み寄るヘンリエッタに視線を留め]
────。
[哂う]
[彼女を軽々と抱き上げ、その喉元に指を掛け]
すてら、良く見ているが良い。
[ナサニエルに笑みを浮かべ]
そう、甘くて弱い。
それがわしじゃ、始めから隠してなどおらぬ。
…未だ、答えを出すことができぬのじゃ。
友を殺めようなどと、誰が簡単に答えを出せようか。
[芹菜の言葉にきょとりと瞬き]
[口を開きかけたところで人の気配]
[視線を移すより先に指は首へ]
――…
[見開いた石榴石が暗殺者を見詰める]
[ぱくぱくと魚の如く唇は動くも音を紡がず]
[日傘を取り落とし彼女の手を引っ掻く]
其の理由はお主の言う殺す道理に外れておるじゃろう。
其れこそ子供の我が儘よ、しゃあろっと。
誰も救われぬ。
…お主を苛立たせる、わしをまず殺せばよいではないか。
逃げはせぬよ…?
来ないのなら、わしがお主を落としてやろう。
[一歩、前へと踏み出し]
[彼女の手はぬらりと体液で汚れるだろう]
[彼女の手を引っ掻いた手はだらりと落ち]
――…
[そっと彼女の背に回される]
[優しくあやすように背を撫で]
[ヘンリエッタを捉えたシャーロットに]
なら、何ではじめからそうしてやらねぇんだ?
ウルズにそうしてやったように?
[むしろ冷たく感じられる口調で問う]
[距離を取る様に、井戸へと一歩後ずさり]
[視線は転がる胡蝶の刃、その片割れへ]
殺せ。
[その声は、懇願する響きを持って]
…愚かじゃ。
わしも、お主も。
[歩を、シャーロットとヘンリエッタへと進めて行き]
へんりえったを離せ。
お主の望むように致そう。
それを拒むならわしを殺せ。
[胡蝶刀をシャーロットの足元へと蹴って渡し]
まあ、俺としては別にシャーロットが誰を殺しても良いんだけどさ?
[何時の間にかシャーロットの後ろに回りこみ]
―その子を殺した瞬間、俺があんたを殺す。覚悟、出来てるよね?
[問う声にも顔にも感情は全く見えず―]
[芹菜へと預けられるのに手は滑り落ち]
[其の場に膝から崩れ落ち彼女を見上げる]
誰も悪くなんて、ないのだわ。
貴女だってこんなにも傷ついている。
……友という言葉を何時否定されるか……
怯えながら話しておった。
[シャーロットへと歩み寄り]
お主も、そう思ってくれたと…思いたい。
其れだけでわしは少し救われる。
酒、共に飲みたかったのぅ…。
持っていけ、あちらで飲むと良い。
[小さな瓶をシャーロットへ差し出し]
ヒトではなくとも、お主はわしの生涯で初めての友じゃ。
其れは永遠に失われることはない…。
[シャーロットからヘンリエッタを託され]
ったく、出来もしねえ真似しやがって……
[色男の手が空くまでだからな、と言いつつ少女のせなかをなでた。]
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