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[皆は井戸へ行ったのではないかと言われ、窓の外を見る。
小屋の一つから、煙が上がっているのが見えた。]
…火事!?
[粗末な小屋は見る間に炎に包まれて。
思わず飛び出す。
思うように動かぬ足が歯がゆい。]
夜を越えれば朝が来よう。
闇の先には、無があろう。
それは一切が空となり一切が色となる世界。
[少女の傍らへ歩み寄る。同じように井戸の縁を掴んだ]
想う必要など無い。美醜など気にする謂われは尚更あるまい。
モーガン。
私は――…人形なのよ。
完璧を求められるの。
美しく在るのが当然なの。
私が其れを失う事は、
人が其れを失うのとは意味が違うのよ。
心を震わせ腐れたからこそ、
私は全てを失ったのだから。
[老人の言葉に薔薇色の唇が白く成る程に噛みしめ]
其れでも…愛しいと想ってしまったのだわ。
そうね、モーガン。
心を震わせ腐りながら、
私は私の観るべきものを観るのだわ。
[背を向ける老人へと視線は投げず]
[石榴石の瞳は濡れた睫毛が伏せる]
―――其れでも、わしはお主を愛しく思うよ。
涙を流す、お主のその姿が…。
[ふらり、立ち上がり血色の失せた顔でヘンリエッタへ力無く微笑み]
しゃあろっと、なさにえる…一度屋敷へ戻ろう。
此処に居らぬ者に伝えねばならぬ。
[視線を合わせぬまま、二人へと声を掛け。歩みを進めようとしたところで顔を上げる、徐々に強張って行き]
…風が…
[掠れた声で呟くと駆け出す、微かに漂う煙の方角へ]
嗤いたければ嗤うと良いのだわ。
人形如きが分不相応に心を持ち、
腐れて逝くのは滑稽だと。
けれど私は其の声を聴きわけ、
殺してからこの闇に投げ捨てる。
[絶対零度の静かな声が告げる]
[遠く聴こえる声に瞼を持ち上げ]
[紅く揺れる空に瞳を細めるか]
綺麗…
[無意識のうちに小さく呟き]
燃えているのだわ。
ステラ、貴女が見ているのは誰?
ひとりは厭と駄々を捏ねる子供を、
大人は嗜めるべきなのだわ。
[唇を尖らせふいと彼女の方から顔を背ける]
[駆け出す気配に顔をあげるも呼ぶ声が聴こえ]
[暗殺者へ向き直るより早く腕は伸ばされる]
――…
[どろどろと腐って逝くのに人形の胸は温かい]
[柔らかな肢体に包まれて震える腕は――…]
シャーロット…
[井戸に集まった面々から離れつつ、呟いた]
――それとても、枷。
心が宿るのは、肉にではなかろう。
心が宿るのは、《存在》そのもの。
清浄が不浄へと、聖なるものが穢されたものへと。
生者が死者へと、移り変わるように。
転価する事もまた誉むべきかな。
[井戸を振り向き、白煙たなびく空を見上げ、足元を見下ろした。搾り出すように呟く]
……愚かな、やつ、よ……。
……迷い、迷うて、迷い続けた揚句に果てへと旅立ったか。
――汝、輪廻せしや否や?
[ふわふわと揺れる紅毛を指先で梳り]
誰だって、「一人は厭」。
私だって──、
[同じ、と囁いて小さな体を抱き上げる]
[駆けるすてらの背中を見遣り、少女の言葉に紅く燃える空を見て]
私たちも、行こう。
[少女と抱き、黒い僧衣の後を追った]
――うるず!
[前方に見えた銀色の髪へと駆け寄り、身を起こす様子に片手を添えて]
大丈夫か…?
…これは…如何したのじゃ…
[目の前に広がる炎に呆然と呟き]
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