情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[やがて、即席の恋人達が席から消え、留まる者もごく僅かとなった頃、]
……。
[微かに息の洩れる音を立て、黒い影の肩が揺れた。]
[上体を倒して、カウンターに覆い被さるように伏せられたその顔は、垂れ掛かる闇黒の髪に隠されて見えない。
その身体が小刻みに揺れているのを、カウンター内のアーヴァインは平静を保とうとしながらも落ち着かない様子で見詰めた。
それが、声を出さずに笑っているのだと気が付くと、余計に落ち着かない目に変わる。]
[首を振りながら、黒手袋の手で口元を覆い隠す。
ふと、やっと気付いたようにアーヴァインに目を向けると、緊張を隠し切れない彼に向かって、空になったボトルを押し遣り立ち上がった。]
[幾分か本物の嗤いを浮かべて、ゆっくりとカウンターを離れて行く。
その途中で、あえてラッセルの眼前を過ぎり、揶揄うようにその頭を撫でる仕草をする……黒手袋は決して触れはしなかったが。]
[その足がフロアの中ほどに至ったところで、黒い男の姿は消え、気配も完全に*消失する。*]
[双方の同意の下、誘われたる場所は個人にだけ許された部屋か、はたまた淫楽を共に啜る区画か――
しかしどちらに誘われたとしても、ひととき女の心を奪ってやまないのはWidowedGentlemanの仕草のみ。
和毛を逆撫でするその指先の動きひとつひとつが、女の躯の奥深く眠りし感覚を呼び起こして、膚の内側にひっそりと張り付く。]
嗚呼…懇願をしてはいけないと、囁かれてもオードリー…。
貴女はわたしの隠し持つ、全ての嬌態を引き出してしまうの…。
――わたしはあなたの前では、何一つ纏う事のできない赤子と同然…。女としてのプライドも何もかも…あなたの前では無に還ってしまう――
[素肌を滑り落ちる感触に目を細め、いとも簡単に取り払われていく砦を咎める事は無く――]
全ては貴女の思うが侭に…。わたしは貴女だけの華に成りましょう?
[そっと差し伸べた自らの指で一筋、オードリーの首筋を撫ぜたなら。唇を寄せて快楽の口移しを――]
[やがて、朝月夜が漂いし頃合になっても許しを得られずば、女はただ咲き乱れる薔薇(そうび)になり、彼女の傍らに*捕らわれれたままだろうか…*]
"ExaltedAngel" ローズ・ブラントは、"WidowedGentleman" オードリーの口許へ柔らかい舌を差込み、彼女の体液を貪るような口付けを施した。
――回想・陽も高くなりゆく頃――
〔外では世界が目覚め、生命が思い思いの生きざまを紡ぎ始める頃合、短い微睡みに浸る此方は、今宵の美しき歌姫を腕にしながら淫蕩な煙に巻かれる闇色の夢を見ていた。〕
――…、ぁ…
〔眠る前には、意識を飛ばしたローズをそっとあやして湯浴みまで済ませていたというのに、この淫夢は男装の女で通る此方の肌を汗ばむ其れへと変えていて――〕
〔――目覚めは自らを殺める如く、断ち切る態で為される。乱れ切った呼気を整えて、漸うゆうらんと夢見に半ば浮いていた上体を戻すと…傍らに休むローズを見遣る。一度大きく息をつくと、胡桃色の瞳へは慈しむ如き色合いが戻っていて〕
……。…
私に恋をしてはいけないよ…?
華に夜空に大海原に想いを馳せる如く、
数多に存在し共存しうる愛を…
ひとつだけ…私にくれたらしあわせだから…
…ね。よいコ…いとしいローズ…
〔眠る前に用意した水差しの冷水は、まだ器の霜が露とならずに残った侭。空調がよく効いた室内ということを考えても…2時間と眠ってはいない。〕
〔それでも既に此方は寝足りてしまっていて、二度寝はできそうもなかった。柔らかに腕枕する腕は、一度変えていたので痺れるもなく…女は、そのままローズの寝顔を見詰めながら柔和な面持ちの侭、独りでは到底耐え難い深さの思索に耽る。〕
〔天の御遣いが此方に与えた、まごころからのくちづけが救い。
やがて何事か心底へ擁き始める様子で、女は気配のみを添わせ…
長く濃く切なる求めを交し合った枕辺を*脱け出しもしていて*〕
――回想・陽も高くなりゆく頃・終了――
――皓月が完全に眠りし頃――
[咽返るような絳花の香りに酔いしれながら、女はか細い高音の歌を奏で続け、月季のように咲き乱れながらその身を嗄らし、やがて静かに崩れ落ちた。]
[その後、途切れた意識の中、未だ芳香を漂わせたままでのオードリーの優しさにより身を清められる最中、女が見る夢は死の遊戯かそれとも生の舞踏か。]
…ぁっ…ん…っ…――もぅ…赦し…て…お願…い――
[色を湛えた口許から漏れる艶かしい音だけが、その全てを把握していく。
自らですら気付かずにいる、燻る感情全てを。]
[時を刻むごとに与えられる甘眠、それでも貪るように細い指先でかき集めた牀の許、寄せ合わせた素肌の柔らかさに、思う女は宵の相手にどのような華を捧げるのだろうか。]
[刹那、耳を掠めた布擦れ音にそっと瞳を開けば、温もりと残り香だけを残して立ち去る麗人の囁きに、瞬きだけを繰り返し]
わかっているわ、オードリー…。
過不足ない…血液のような真紅の愛を貴女に…――
[舌に、肌に、体内に、そして心にまだ生々しく残る彼の人の温もりを、後姿に重ねてはまどろみながら見送って。
一人残された部屋、女はしばし晏眠へと*耽るのだろうか*]
─2F "Blue"floor─
[今日もまた、そこに影の男は立つ。
妙なる天上の奏楽に耳を傾けるように、或いは己の内という深海に沈みこんでいくかのように。
眸を閉じて、ただ立ち尽くす。]
[降り注ぐ青の光に、時折雷光のようなフラッシュが混じる、フロアの中央部。
周囲にはやはりダンスに興じる人の群れ。]
─3F "Blue"floor─
[躰が求めるだけ眠りを与えた女は、麗人と求め合い溶け合ったその場所を這い出し、再び日常へと足を滑らせる。
身に着けるは相変らず白い軽やかなワンピースとシフォンのショール。
翅の様に身体から一拍遅れて漂わせた布は、青き照明と共に淡い香水を周囲に撒き散らす。]
[男は広げていた腕を、己を抱くように引き寄せる。
常に唇に浮かぶ笑みは無く、ただ穏やかな静謐さを湛えてそこに在る。]
[ふとその目が開き、フロアに入ってきた気配を探るように、首を回らす。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新